10月相場は6ヶ月移動平均線(16600円)を上回り、約1000円高で引けました。6ヶ月移動平均線(16600円)を上回って引けた事は、上昇転換した事を意味します。また11月は17380円から始まったが売られました。30年平均線(16800円)を上回る状態を維持している事は、10月の上昇転換を維持しています。
11月相場の強弱を見るポイントは、30年平均線(16800円)を上回って推移する事です。今週11月相場入りから16800円まで売られました。過去の6ヶ月移動平均線を上回る上昇転換した後を見ると、3ヶ月程度は月間でプラスを続ける事が多く見られます。転換した翌月が陰線になった事もあるが、前月比で見る下げ幅は縮小して引けています。
上昇転換の過去のパターンで見るならば、数ヶ月プラスを続けている事が多いので、今週は売られましたが、11月相場は月末に向けプラスに転じてくる方が高そうです。または小幅安まで縮小して引けるかです。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は、1500銘柄(11/2)弱あり、225種でも150銘柄(11/2)以上を維持しています。週末の下げで銘柄数は減ったと思われるが、上昇基調を維持していると判断できます。
中間決算は出揃いつつあります。下方修正した株は売られています。上方修正した株は値上がりしています。下方修正が多ければ売られる心配は残ります。上方修正が多ければ買われる株は増えます。来週に控えた米国大統領選結果によっても株式相場、為替相場は左右されそうです。大統領はどちらか。株価と為替への影響を見守るところではあります。
引き続き期待したいのは、日銀の株買いです。「国策に売り無し」の相場格言のごとくではありますが、11月も日銀の日経平均ETF買いの援護があると言う前提で、相場を見たいものです。16800円は維持するのではないかと期待目線で見ています。10月から外国人投資家は買い越しに転じています。日銀との両輪が続くなら、日銀買い政策を期待したいです。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、7月末997銘柄(225種104)→8月末738銘柄(225種104)→9月末1014銘柄(225種82)→10月末1539銘柄(225種167)→11月(2)1482銘柄(225種158)と、前週より少し減ったがシッカリしています。上昇銘柄の増加は続き、上昇基調を維持している事が分かります。
日足では、東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、7月末1098銘柄(225種107)→8月末956銘柄(225種138)→9月末1370銘柄(225種133)→10月末1658銘柄(225種184)→11月(4)1387銘柄(225種141)と、10月末より減ったがシッカリしています。11月も1300銘柄以上を維持するなら、上昇状態は維持しています。来週、米国大統領選挙の結果に左右される面は残していますが、上昇基調は維持すると見ています。
マザーズ市場は、7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133→10月末130銘柄→11月(4)94と大幅減少しました。マザーズ指数は、4月高値から信用期日の6ヶ月を過ぎた10月20日以降、75日移動平均線を下放れる売られ方をしています。信用期日売りが続いていると見る動きです。期日売りが止まれば下げ渋りそうです。引き続き、マザース指数は信用期日の調整局面である事が分かります。このあたりが観察ポイントです。
月足で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、7割以上増加したので、出遅れ銘柄、業績上方修正し、動き始めた初動が良いと思います。引き続き、日足では75日移動平均線を上回る上昇初動銘柄狙い。上昇基調の銘柄は押し目待ちです。上方修正した株の株価位置、株価水準を見て上げ余地を探る時期です。
<NYダウ 日足チャート>
来週火曜日に米国大統領選の投票日は迫っています。大統領選挙を前に、NYダウは18000ドル(心理的下値支持線)を下回ってきました。クリントン候補のメール問題で売られてきました。大統領選とNYダウの動きは神経質な時期にあります。来週どう言う動きとなるか観察です。
NYダウは、心理的下値支持線(18000ドル)を下回ってきた事で、次は200日移動平均線(17700ドル)が下値支持線に変わりました。ここまで下げるか、18000ドル割れで反発に転ずるか。大統領選の結果で、どう動くか心配される面は残っています。大統領選後、どっちに動くのか?
25日から75日移動平均線を下回る状態は調整局面ですが、18000ドルを下回った事で調整色は強まってきましたが、大統領選挙後にどう変わるかは読めません。テクニカルでは、25日移動平均線を上回らないと下げ止まり確認は出来ません。引き続き、25日から75日移動平均線を上回れない状態は様子見が続くでしょう。戻り売り相場続く。75日移動平均線を上回り上昇基調に戻せるか、続落相場に転ずるか観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場を日足チャートで見ますと、10月末に向け105円まで円安を付けた後、短期間に75日移動平均線(102円)まで円高に戻しました。75日移動平均線(102円)は下値支持線です。円高は75日移動平均線(102円)を下値支持線と見ていますので、下回りにくいのではないか。それでも75日移動平均線を下回ると円高に逆戻りします。このあたりは観察ポイントです。
11月も200日移動平均線(107円)と75日移動平均線(102円)の価格差は5円あります。今週は75日移動平均線(102円)で止まっていますが、まだ円安基調に転じた判断はできません。200日移動平均線は、1ヶ月に2円動いてます。現在107円→11月末105円と言うことになれば、早ければ12月には200日移動平均線を上回ってくる可能性はあります。
円安基調に戻す確認は、しばらく日柄がかかります。200日移動平均線を目指す円安なら、株価は値上がりします。現在107円→11月末105円なら、12月頃、200日移動平均線を上回る可能性はあります。逆に75日移動平均線を下回れば、円高に逆戻ります。円安基調と連動する株高は、円高は株安に繋がります。今後も円安に動くことを期待したい。このあたりが観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
10月は約1000円幅値上がりし、17425円で引けました。10月末ハッキリ6ヶ月移動平均線(16600円)を上回って引けました。11月相場入りし、6ヶ月移動平均線を上回って始まり、今週売られても6ヶ月移動平均線は上回っています。短期調整と見る下げです。30年平均線(16800円)を上回って始まり、上回っている事も、再上昇転換の動きは維持しています。
11月も6ヶ月移動平均線(16600円)を上回り、30年平均線(16800円)をキープできているなら、年末に向け上昇相場は続くと言えます。昨年末終値は19033円に迫るなら、強い相場です。月足相場の基本は6ヶ月移動平均線を上回っているか、下回っているかであり、6ヶ月移動平均線を上回っている状態は、上昇相場は続くと判断できます。
<東証マザース指数 日足チャート>
4月高値(1230ポイント)から信用期日の6ヶ月過ぎから売られ、11月相場も「107」東証マザース指数は売られています。当面は高値期日売りから売られていると見ています。期日売りが止まれば下げ止まると見ています。今は75日移動平均線は下向き、指数は下放れて始まる下落パターンの状態です。200日移動平均線を下回った状態から、75日移動平均線は下向きで下放れ、戻り売り相場、調整局面は強まっている状態です。25日から75日移動平均線を上回れないと下降相場の下げ止まり確認は出来ません。
もう少しすると、25日移動平均線は75日移動平均線(上値抵抗線)とDクロスしてきます。11月相場、マザーズ(新興市場)は期日売りが止まれば下げ渋りそうです。東証1部銘柄の上昇銘柄は増加し、マザーズは下落色を強めている逆パターンですが、このあたりも観察ポイントです。
東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133銘柄→10月末(28)は130銘柄→11月(4)は94銘柄と個別株は大幅に売られた事が分かります。来週以降、75日移動平均線を上回る銘柄数の減少が続くなら、期日売りは止まってくると見ています。相場の強弱を見る観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
11月入りしてから売られています。株価は75日移動平均線まで下げてきました。思ったより売られましたが、75日から200日移動平均線は上回っています。75日移動平均線を上回る状態は、上昇基調の初動と見る動きを維持しています。75日から200日移動平均線を下回ると売り転換する心配はあります。月末に向けた観察ポイントです。
今週は週間で-500円以上下げました。週間で-500円以上下げた事は、下降転換の心配も無いとは言えませんが、75日移動平均線で下げ止まったので、今週のところは下降転換したとは言えません。このあたりも観察ポイントです。
下段の25日騰落レシオは146→119ポイントまで下がりましたが、まだ低いとは言えません。短期的に過熱感が出たところで売られた形です。25日移動平均線はキープすると見ていたが、75日移動平均線まで下げてきました。短期的には売られ過ぎた感じはありますが、25日騰落レシオの数値は、まだ高いので過熱ゾーンとトレンドの両面から観察したいと思います。
日経平均は30年平均線を維持している。来週の米国大統領選は誰が勝者か。TPPはどうなる。年末に向け円安相場に戻すか。どう動く世界市場。
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