今週の米国大統領選挙結果には世界中が驚かされました。ニュースではこの様に表現がされました。ウォール街のコメントも驚いたと言いながらも、本音は株価に表れました。日本市場はウォール街の本音に騙さていた様です。分からないように仕掛けられ、1日で荒稼ぎされました。個人投資家は動揺するばかりで、売り場も買い場も与えられなかった様に感じられました。
グランビルの投資格言に「大衆に明らかなものは明らかに過ちである」とあります。大差で勝利できるトランプ氏の実力を劣勢なクリントン氏有利に見せるメディア戦略は、世界の大衆を鵜呑みにさせる高度なダマシと言えるでしょう。ウォール街とメディアは組みして大衆から大儲けしたか。選挙が終わってみて誰が儲けたかで分かるでしょう。
米国大統領選挙で、日本市場は一喜一憂したもののイッテコイとなり、元の上昇相場に戻し、下げは無かった事になりました。1日で1000円以上値上がりし、上昇基調に戻した動きは強いと言えるでしょう。引き続き上昇基調は続くと見ています。今週はSQ週(SQ値17596円)と重なった事もあり、11月の始値(17380円)を上回りました。これを見ても強さが伝わります。
米国新大統領の政策期待からNYダウは値上がりしています。今後も新大統領の政策発表内容によって、さらにNYダウは上げてくると見ています。NYダウは日本市場、為替の牽引役に変わり、年末は昨年末終値(19033円)に向けて上昇相場は続くと見ています。2万円台に乗せてくるのも、そう遠くないのではと見ています。
今週で中間決算の発表は、ほぼ出揃いました。中間決算は減収と発表されたが、悪材料出尽くしから株価は先取りしています。株価が上昇相場を維持していると言うことは、下方修正は織り込んでいると言えるでしょう。米国大統領ご祝儀相場+目先の円安から、来年3月期決算は上方修正するだろうと見ている事も買われる理由になりそうです。また業種的に半導体関連株、電子部品株、電子部品素材株、証券株、不動産など景気敏感株の値上がりを見ても前倒し買いと言えます。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、7月末997銘柄(225種104)→8月末738銘柄(225種104)→9月末1014銘柄(225種82)→10月末1539銘柄(225種167)→11月(10)1410銘柄(225種167)と、あれだけ乱高下しても前週より少し減っただけでした。上昇銘柄の増加は続き、上昇基調を維持している事が分かります。
日足では、東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、7月末1098銘柄(225種107)→8月末956銘柄(225種138)→9月末1370銘柄(225種133)→10月末1658銘柄(225種184)→11月(11)1377銘柄(225種170)と、あれだけ乱高下しても1300銘柄以上を維持する強い上昇状態と言えます。来週以降、米国新大統領の新たな政策の催促相場が始まり、日本市場も上昇基調は維持すると見ています。
マザーズ市場は、7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133→10月末130銘柄→11月(11)82と減少しており、戻り売り基調は変わらず。マザーズ指数は4月高値から下げ続けています。25日から75日移動平均線は下向きとなり下降基調です。引き続き、マザース指数は調整局面が続いている事が分かります。このあたりが観察ポイントです。
月足では乱高下の後でも6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は多く、個別株では、出遅れ銘柄、業績上方修正した株、売られ過ぎた株などが狙い目。引き続き、日足では75日移動平均線を上回る状態は底入れしており、上昇初動狙い。上昇基調の銘柄は押し目狙いです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウはトランプ氏優勢から切り返しました。選挙当日はトランプ氏政策期待、ご祝儀も加わり、75日移動平均線を突破し強い切り返しを見せました。ウォール街はトランプ氏を望んでいたことが、株価上昇を見て分かります。高値更新した事を見ても、期待値の高さが伝わります。再度75日移動平均線を上回り、高値更新したので、強い上昇基調に戻した動きと言えます。今後は25日から75日移動平均線を上回る状態を維持するなら、高値更新は続くと見る動きです。
今後のNYダウは、新大統領の政策期待から、新大統領の政策を先取りして値上がりは続くと期待する向きは強いでしょう。米国投資家の大統領の期待度は株価に表れています。75日移動平均線を上回った事で、心理的下値支持線(75日移動平均線)は切り上がりました。今後は75日移動平均線(18300ドル)が下値支持線であり、上昇相場に期待したい。今後の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
米国大統領選で、ドル円相場は5円も乱高下しました。イギリスEU離脱以来です。日足チャートでは、乱高下して75日移動平均線(102円)を下回るまで円高に振れた後、200日移動平均線(107円)に迫る円安への反動安です。25日から75日移動平均線(102円)を下値支持線に、200日移動平均線の突破に向けた円安基調に見えます。
株価は高安で約1500円動きました。為替は1円→株価300円から350円幅で動いた事になります。目先は200日移動平均線(107円)が上値抵抗線になっていますので、少し足踏みしそうですが、休み明けの新大統領の政策発表によっては、一気に突破してくる可能性もあります。為替と株価は連動してるので、今後も新大統領の政策に期待し、円安に動くことを期待したい。
引き続き、200日移動平均線(107円)突破に向け円安に戻すことを期待したい。200日移動平均線(107円)と75日移動平均線(102円)の価格差は5円ありますので、この価格差が縮小するまでボックスは続くか、一気に200日移動平均線を突破するか。今後の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
日経平均は乱高下しましたが、上昇基調は変わっていません。11月始値(17380円)を上回るのは日柄の問題とみていたが、今週末に上回りました。米国新大統領の政策は、ドル高になる政策と言う事もあるので、円安が続く期待はあるでしょう。それにより日経平均の上昇も続く可能性はあります。
11月相場は、6ヶ月移動平均線を上回って始まり、今週売られても6ヶ月移動平均線は上回っていますので、引き続き強い上昇基調の状態を維持しています。再度30年平均線(16800円)を上回って推移している事も強い上昇転換を維持しています。
引き続き6ヶ月移動平均線(16600円)を上回り、30年平均線(16800円)をキープできるなら、年末に向け、昨年末終値19033円に向けて上昇相場は続くと見ています。月足相場の基本は6ヶ月移動平均線を上回っているか、下回っているかであり、6ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇相場は続いていると判断できます。
<東証マザース指数 日足チャート>
4月高値(1230ポイント)から下げ続けています。11月の「107」東証マザース指数は、25日から75日移動平均線は下向きで、移動平均線を上値抵抗線に株価は下げ続けています。25日から75日移動平均線を下回る状態は戻り売り相場であり、下降相場と見る状態です。
1部市場とは対照的に「107」マザーズ指数は下降基調です。25日から75日移動平均線は下向きで、200日移動平均線を下回っています。短期期には25日移動平均線から75日移動平均線を上回れない状態は、下げ基調は続きます。短期的には売られ過ぎ感は出始めているので、下げ渋る可能性もありますが、25日から75日移動平均線を上回れないと下降相場の下げ止まり確認は出来ません。このあたりが観察ポイントです。
東証マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133銘柄→10月末(28)は130銘柄→11月(11)は82銘柄と前週より減少しています。来週以降も75日移動平均線を上回る銘柄数の減少が続くなら弱い状態です。相場の強弱を見る観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
ローソク足は1本では大きさ(長さ)で判断します。2本では組み合わせて、続落、続伸、切り返しの3つの判断が出来ます。今週は大陰線の後、大陽線となり、また大陰線の始値を大陽線の終値が上回ったので、強い切り返しと判断できます。どちらも大変化と判断できます。
この2日間は1日30億株以上の出来高です。投げ売り+買い戻し+買いが入り、出来高は増加したものと見ています。16500円以下で買われた出来高は多くあり、年末に向けた仕込み玉として、しばらく値上がり含み益の材料になりそうです。
今週は大統領選、週末SQ値と株価の形成要素がありました。SQ値は17596円と、作った様に17500円に乗せました。短期的に達成感はあるものの、12月SQに向け上昇は続くと見ています。また12月SQ値も高値誘導される可能性は高いと見ています。
株式投資は「人の行く裏に道あり花の山」「大衆に明らかな事は明らかに誤りである」と、今年は英国EU離脱、米国大統領選と、メディアとは逆の動きをしました。メディアは利用されていると改めて考えさせられました。株式投資はそう思って自ら判断するものだと。
株価は25日から75日移動平均線を上回っている状態なら上昇相場は続きます。75日移動平均線は、200日移動平均線を上回る上昇基調の初動と見る状態です。この状態を維持できるかどうか。月末に向けた観察ポイントです。
米国新トランプ大統領が勝者となりNYダウは上昇している。トランプ氏で円安相場は続く期待。中国首相、ロシア大統領とはどうか。どう動く世界市場。
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