米国大統領選挙が終わって1週間経ちました。NYダウは高値更新を続け、日経平均の上げ幅を見ても、新大統領への期待の大きさが伝わります。選挙で述べてきたメイン政策がトーンダウンしなければ、今後も期待値は下がらないと考えます。今後の経済政策のバロメーターは株価が示すと見ています。
今週の日経平均は18000円に乗せてきました。年末に向けて、昨年末高値19033円を目指すと述べてきましたが、近づいてきました。方向性は昨年末高値(19033円)から12月始値(2万円)を目指すと見ています。その後、19000円以上で定着できれば、次は昨年高値20952円に向けて値上がりは続くと見ています。いつ頃になるかは、今後の株価の動きを見ながらの判断です。
前週に9月中間決算の発表は峠を越えました。中間決算が出揃った後は、来年第三四半期まで主要な決算発表はありません。その後は3月期末決算発表、来期業績予想発表になります。この様に次の業績発表まで、しばらく間があきますから、業績を下方修正した株が値上がりすると割高に見えたりしますが、これは先行して買われていると見る必要があります。
中間決算を下方修正で発表。株価は下がらず上げた時は、悪材料出尽くし織り込んで値上がりしている動きとなります。そのため割高状態で値上がりします。発表内容で値上がりする株は、織り込み済みから先行して買われている。そう考えないと、ただ割高で買えない株で終わってしまいます。上がる理由があって買われているので、現在割高で上がっている株は、今後の業績発表で上方修正される可能性は高い株だ。と見ておく必要があります。
9月中間決算のとき、為替は101円でした。現在は110円まで円安は進んでいます。為替水準を維持するなら、年明け上方修正は増えるだろうと言うことが分かります。株価はこう言うところを先取りします。そらに12月も円安が進むなら株価は上積みされますので、今後の為替動向は注目されます。
今まで1円→株価約300円から350円動いてきました。この目安では、株価は19000円まで上げても不思議ではありません。目先18000円台に乗せてきた水準を高いと見るか。まだ上げ余地があり安いと見るか。高いと見たら手は出ません。まだ出遅れ株、割安株、上昇の初動も多く残っています。まだ上昇転換して2ヶ月目の安い水準と見た方が良いと思います。高いとみてしまうと買えずに見送りとなります。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、8月末738銘柄(225種104)→9月末1014銘柄(225種82)→10月末1539銘柄(225種167)→11月(17)1516銘柄(225種188)と、225種株は少し増加しています。上昇銘柄の増加を見ても上昇基調を維持している事が分かる。
日足では、東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、8月末956銘柄(225種138)→9月末1370銘柄(225種133)→10月末1658銘柄(225種184)→11月(18)1602銘柄(225種193)と、前週より増加しました。225種銘柄は、もう少しで200銘柄以上に増加しそうです。200銘柄以上の増加は、短期的に買われ過ぎ感が出る水準です。短期ではその様に見た方が良いと思います。
日足マザーズ市場は、7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133銘柄→10月末130銘柄→11月(18)112銘柄と前週より増加してきたが、マザーズ指数は4月高値から下げ続けている下降基調です。今週は75日移動平均線まで戻しましたが、上回れなければ戻り売られます。引き続き、マザース指数は調整局面です。基調は戻せるか観察ポイントです。
月足でみる株価水準は、まだ上昇初動銘柄は多く残っています。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は多くあり、個別株では、出遅れ銘柄、業績上方修正した株など狙い目です。引き続き、日足では75日移動平均線を上回る状態は底入れから上げ始めた株です。引き続き、好業績割安で、上昇初動狙い。上昇基調の銘柄は押し目狙いです。
<NYダウ 日足チャート>
トランプ氏当選から1週間経ちましたが、NYダウは高値更新を維持し、強い基調を取り戻した感じです。まだトランプ氏の政策期待から、ご祝儀相場は続く可能性を残しています。今後も25日から75日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場は続きます。
17日の安倍首相との非公式会談も注目されました。今後も各国首相と非公式会談を重ねる中でも、NYダウが高値更新する勢いを維持するなら、期待値は大きいと言えるでしょう。今後もトランプ氏の発言に一喜一憂する場面はありそうです。米国は12月に利上げの噂あり。見送られたとしても期待値は下がらないでしょう。
NYダウは、2万ドル台に乗せてくる可能性が出てきました。今後も世界の株式市場の牽引役になるか。今後の観察ポイントです。引き続き、25日から75日移動平均線を上回る上昇基調を維持できるか。観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
米国大統領選が終わって1週間経ちましたが、ドル円相場は110円まで円安に進みました。急ピッチな円安から、日経平均は18000円台に乗せてきました。今後も円安相場が続くなら、日本市場の上昇は続きます。日足チャートでは、200日移動平均線(107円)を一気に突破した。
10日移動平均線は200日移動平均線とGクロスしてきました。もう少しすれば25日移動平均線と200日移動平均線はGクロスします。円安基調がハッキリしてくる事を意味します。今後は25日移動平均線(105円)を下値支持線に維持する円安基調に見えます。株価は円安で約2000円動きました。
為替は1円→株価300円から350円幅で動いてきましたので、今後は為替より株価の値上がり幅が大きくなる様に見えます。引き続き、200日移動平均線以上での定着は、株価上昇の期待は大きいでしょう。25日移動平均線(105円)を下値支持線に円安基調は続くか。今後の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足では、日経平均は前月比で+500円(週間でも+500円)以上、値上がりしてきました。安値から約2000円幅上げています。2ヶ月連続の大陽線となったので、上昇転換してから3ヶ月から6ヶ月は下げにくいので、12月も陽線の上昇が続く可能性は高い様に見えます。
12月年末に向け、昨年末終値19033円に向けた上昇は続くと見ています。強ければ年末から年明けに2万円に接近してくる可能性もあります。11月相場は、6ヶ月移動平均線を上回って始まり、大統領選の下落(アクシデント)は1日で戻し、6ヶ月移動平均線を上回って維持しています。引き続き、強い上昇基調の状態を維持しています。再度30年平均線(16800円)を上回って推移している事も強い上昇基調を維持しています。
引き続き6ヶ月移動平均線(16600円)を上回り、30年平均線(16800円)をキープできている状態なら、年末に向け、昨年末終値19033円から2万円に向けて上昇相場は続くと見ています。月足相場の基本は6ヶ月移動平均線を上回っているか、下回っているかであり、6ヶ月移動平均線を上回る状態は、上昇相場は続いていると判断できます。
<東証マザース指数 日足チャート>
今週の「107」東証マザース指数は、下向きの25日から75日移動平均線まで戻してきました。75日移動平均線は下向きですから戻り売り相場です。75日移動平均線は上値抵抗線と見る水準です。25日から75日移動平均線で戻り売られると下げ相場は続くでしょう。25日から75日移動平均線を上回ると、下げ止まる状態と判断されます。
「107」マザーズ指数は、25日から75日移動平均線を上回れない状態は下降基調の状態です。25日から75日移動平均線は下向きで200日移動平均線を下回っています。短期的には下げ渋る可能性もありますが、25日から75日移動平均線を上回れないと下げ止まり確認は出来ません。このあたりが観察ポイントです。
マザーズ市場で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、6月末75銘柄→7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133銘柄→10月末(28)は130銘柄→11月(18)は112銘柄と前週より増加しました。来週以降も75日移動平均線を上回る銘柄数は増加を保てるか。相場の強弱を見る上での観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、25日移動平均線からカイリしながら今週も続伸しました。週間で+500円以上、値上がりしたので強い上昇局面と判断できます。また18000円台に乗せてきた事も強い動きと言えます。10月に200日移動平均線を上回ってから、まだ2ヶ月と上昇初動と言える。上昇の初動は調整は深くなりにくい。しばらくは、10日から25日移動平均線を下値支持線にした上昇相場は続くと見る動きです。
来週も株価が25日移動平均線を上回る状態なら、下げない状態であり上昇相場は続きます。75日移動平均線が200日移動平均線を上回ってから2ヶ月では、上昇初動と見る状態です。上昇相場を維持できるなら、年末に向け、昨年末終値19033円に向けた上昇は続くと見ています。年末に向けた観察ポイントです。
トランプ次期大統領の話題は大きい。NYダウは上昇し続けている。トランプ氏で円安相場は続くか。年末に向け世界はどう動く。どう動く世界市場。
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