日経平均株価の動き(2016年11月25日)

今週は休みを挟み、休み明け為替ドル円は113円まで円安が進みました。11月は安値から12円も動いた事になります。1995年以降、月間に10円以上動くと、その後、ドル円相場は大きく動いています。ドル円相場が動く時は、日経平均はドル円相場に合わせて動いています。この11月からのドル円相場の動きは、トレンド転換の動きと言えそうです。トレンドが変わる判断は、大きく円高に動く時でしょう。

日経平均は、2週続けて週間で+500円以上の上げ幅となり、日経平均は18400円台まで値上がりしました。円安が進む間は、日経平均の上昇は続くと言えそうです。11月を見るとドル円相場の方が株価の上げ幅より大きく動いています。年末に向け株価が大きく動く場面はありそうですが、短期間に大きく動いたドル円相場から乱高下の心配はあります。そこだけ注意が必要です。

日経平均は、18400円台に乗せてきました。昨年終値19033円に近づいてきています。為替動向を見る限り19000円台に乗せてくるのも、それほど日柄はかからない感じに見えます。強い上昇相場の初動では、あまり調整なく3000円幅くらいまで上昇は続く事が多く、もし調整(押し目)があるならば、3000円以上値上がりしてからと見ています。

為替は急ピッチで円安に動きました。月間に10円以上動く事は珍しく、今年は6月のドル円相場に続き、1ヶ月に10円以上動くようになりました。6月の英国EU離脱では、高安で11円円高に動きました。今のところ11月は高安で12円円安に動いています。月間の値幅は、かなり大きく動いており、短期の円安余地は小さくなっている様に見えます。

12円以上円安に動いた事は、円安に転換するトレンドが変わる動きと見る事ができそうです。この様な大幅な動きで示すように、しばらく円安基調にトレンドは変わる様に見ています。円安基調→株高基調は続く可能性は高いと言えそうです。年末に向け上昇が続くことを期待したいものです。

東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、8月末738銘柄(225種104)→9月末1014銘柄(225種82)→10月末1539銘柄(225種167)→11月(24)1634銘柄(225種198)と、225種株は200銘柄近くまで増加しました。225種の増加を見ると強い上昇基調を維持している事が分かります。

日足では、東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、8月末956銘柄(225種138)→9月末1370銘柄(225種133)→10月末1658銘柄(225種184)→11月(25)1695銘柄(225種208)と増加しています。225種銘柄は200銘柄以上に増加したので、ほぼ全面高の上昇相場と言えますが、買われ過ぎ感も出始めるころです。

日足マザーズ市場は、7月末47銘柄→8月末58銘柄→9月末133→10月末130銘柄→11月(25)110銘柄と前週より少し増加したが、10月より減少したままです。今週も75日移動平均線まで戻し、伸び悩んでいます。上回れなければ戻り売りに転ずる心配あり。引き続き、マザース指数は調整局面です。上昇基調に戻せるか観察ポイントです。

個別株は、中間決算は出揃った後、円安も加わり値上がりは続いています。上昇している株に乗るか、出遅れ株狙いになります。月足でみる株価水準は、まだ6ヶ月移動平均線を上回ってから2ヶ月程度の、上げ始めの初動が多く残っています。引き続き、好業績割安で、上昇初動狙い、出遅れ株、上昇基調の銘柄は押し目狙いが続きます。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは19000ドルに乗せ、高値更新を続けています。2万ドル乗せも聞こえてきましたが、現実味を帯びてきました。NYダウは調整無く上昇相場は続くのか?ご祝儀相場から現実相場に移るのはいつ頃か。今後も10日から25日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場を維持するなら、現実相場とも言えます。

NYダウは2万ドルに向けて、上昇が続く可能性が出てきました。今後も世界の株式市場の牽引役になるか。12月はクリスマス相場で小動きな時が多かったが、今年も小幅な動きに収まるか。引き続き、10日から25日移動平均線を上回るなら高値更新相場は続きますが、いつまで続くか。10日から25日移動平均線を維持しているかどうかで判断します。今後の観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

11月のドル円相場は急激に円安に動いています。米国金利と上下に合わせてみると連動している事がわかります。「841」30年米国債利回りは3%台に乗せてきました。今の短期間のドル円相場は、「841」30年米国債利回りを見ながら動く可能性があります。また10円以上動いたときは、その後のトレンドは大きくシフトしているでしょう。

今週は113円まで円安は進み、11月は1ヶ月で12円も円安に動きました。月間で10円以上動く時は、6月の英国EU離脱時も10円以上動いた様に、裏で大きな出来事などの変化を表しています。今回はトランプ大統領がキッカケか。今後の観察ポイントです。

日足チャートでは、200日移動平均線(106円)を一気に突破してからも、10日移動平均線を上回ったまま円安で推移しています。短期で見ても、10日から25日移動平均線を上回る状態は強い円安基調は続いています。円高への反動はあるか。今後の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足では、日経平均は高値で+1000円以上値上がりしました。安値から約2300円幅上げました。この値幅を見ても変化の大きさが分かります。相場は上昇転換してから3ヶ月は下げにくい事が多いので、12月も陽線の上昇が続く可能性は高い様に見えます。

先ずは、12月年末に向け、昨年末終値19033円から始値2万円に向け、上昇は続くと見ています。強ければ年末から年明けに2万円に接近してくる可能性は強まります。引き続き6ヶ月移動平均線を上回り、30年平均線(16800円)を上回る状態は、強い上昇基調を維持します。

月足で見る来年の上値目途は、昨年高値20952円から1996年高値22750円が節目です。この水準を上回るとミニバブル相場に向かいます。当面は、昨年高値20952円から1996年高値22750円の水準は意識すると見ています。

日経平均 月足チャート

<裁定買い残動向 週足チャート>

「507」裁定買い残動向を見ると、今年1月から減少傾向が続き、「507」裁定買い残動向の減少に日経平均は下げていました。9月2億株をボトムに増加に転じました。その後も増加は続いています。この動きを見ても、やはり「507」裁定買い残動向と日経平均は連動していると言えるでしょう。

9月の2億株をボトムに9億株まで増加しています。いつまで増加が続くか分からないが、増加が続く間は日経平均の上昇局面は続くと見ることができます。今後の「507」裁定買い残動向は観察ポイントです。

裁定買い残動向 週足チャート

<評価損率 週足チャート>

久し振りに「610」評価損率は、-8%まで改善してきました。これだけ値上がりしても、まだ-8%かと言う感じです。上昇局面を見ると-5%から0%の範囲で高値警戒ゾーンとなってきました。強い上昇局面では、+5%くらいまで高い数値となったが、非常に珍しいくらい高い数値で、メッタにありません。

今回の上昇局面で、どの位まで「610」評価損率が改善するかは、今後の株価の動きを観察しながら判断しますが、-5%以上に改善してくると売り場接近と強い上昇局面の両面から見ておいた方がよいでしょう。今の流れでは12月SQから年明けくらいに合わせる様に、「610」評価損率の数値はピークをつけそうです。

評価損率 週足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、75日移動平均線から+8%カイリしてきました。今年に入り一番高い数値ですが、+10%くらいまで高くなると高値警戒感が出始めます。高くなっても、トレンド的には、10日から25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続きますが、75日カイリ率の数値が高い状態は株価は下げにくくなります。

短期的には12月SQに向け、上昇は続く動きです。12月SQが終わればクリスマス相場となり、年末はお化粧買いが意識されます。年明けは、ご祝儀相場が意識されます。12月SQが過ぎると、相場的なイベントと相場心理に左右される場面は残ります。

来週も株価が10日から25日移動平均線を上回る状態なら、下げない強い上昇局面は続きます。75日移動平均線は、200日移動平均線を上回ってから2ヶ月と、まだ上昇相場の初動時期と見る状態です。12月SQから年末に向け、昨年末終値19033円から2万円に向けた上昇は続くと見ています。年末に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

来年相場の先取りが始まっているか。トランプ新大統領でEU不安は消えるのか。円安は幾らまで進むか。NYダウの高値更新はいつまで続く。年末に向け世界はどう動く。どう動く世界市場。

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