11月相場は18300円台に乗せて、終わりました。12月相場は11月の上昇を引き継ぎ、強い上昇でスタートです。年末に向け、19000円から2万円に向けた上昇相場は続いています。12月相場はどの様な相場展開になるか。今夜(2日)、米国雇用統計の発表です。週末は雇用統計が出るまで動きにくい。週明けどう動くか。これからの観察ポイントです。
来週8日、12月SQを控えています。当面はSQに向け19000円台に持ってこようとするか。雇用統計の数値が悪く売られるか。仮に短期調整しても、年末に向け19000円から2万円に乗せようとする見ていますが、目先12月SQで息切れしてしまうか。雇用統計の発表、NYダウの動き、12月の為替動向に左右されても乗せられるか。
11月の為替は月間で13円も円安に動きました。1995年以降、月間で10円以上円安に動いたのは1995年8月だけ。円高に動いた時は3度ありますが、トレンドが変わったのは1度だけです。11月の大幅な円安がトレンド転換となるか。12月と年明けの動きで方向性は決まる可能性はあります。もうしばらく観察が必要です。
さらに円安に動くなら株価上昇は期待できますが、円高に動いたときは売られる心配が残ります。売られたら短期調整になると見ていますが、12月2日発表の雇用統計によっては、米国は利上げ期待から円安が進む可能性は残しています。または先取りしている可能性もあり。逆に嫌気売りもある。両面から見ていかなければなりません。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、8月末738銘柄(225種104)→9月末1014銘柄(225種82)→10月末1539銘柄(225種167)→11月末1675銘柄(225種202)→12月(1)1652銘柄(225種199)と高水準を維持しています。225種株は、200銘柄前後を維持しています。225種が200銘柄前後まで増加したので、強い上昇基調と高値警戒の両面のところまで増加してきたと判断されます。
日足では、東証1部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、8月末956銘柄(225種138)→9月末1370銘柄(225種133)→10月末1658銘柄(225種184)→11月末1708銘柄(225種204)→12月(2)末1706銘柄(225種207)と高水準を維持しています。225種銘柄は207銘柄と225種全体の約9割以上に増加し、高値警戒感も出始めたと感じられます。12月SQ以降も維持できるか減少に転ずるか観察したい。
「121」東証1部単純平均指数は、月足で見ると11月から6ヶ月移動平均線を上回り底入れ上昇転換してきましたが、出遅れ感を感じます。日経平均は10月から上回っているので、主力株より1ヶ月遅れて上げ始めている事が分かります。日経平均で見ると高く見えるが、単純平均は出遅れ感があり、個別株全体では、日経平均は伸び悩んでも、個別株の値上がりで上昇の維持は続くと見ています。
個別株は、円安に振れた事から円安メリット株、内需関連株の値上がりは続いています。また半導体関連株、電子部品関連株なども上昇しました。引き続き、出遅れ株狙い、好業績割安の上昇銘柄、上昇初動狙い、上昇基調の銘柄は押し目狙いが続きます。
<NYダウ 日足チャート>
11月のNYダウは19123ドル高値更新で引けました。今週から12月相場入りしましたが、高値更新は続いています。米国は12月はクリスマス休暇を控えている事もあり、閑散とする事もあります。しない時もあります。「株は株価に聞け」の相場格言の如く、12月も高値更新を続けるかどうか。12月は米国雇用統計発表後、利上げ観測が強まることから、利上げに左右されるか観察ポイントです。
年内は利上げ観測から、2万ドルに乗せて引けるか。現実味を帯びてきています。年末、NYダウが高値引けしたら、新大統領期待への表れと良い方に受け止められる可能性はあります。引き続き10日移動平均線に沿った状態は、高値更新は続きます。10日から25日移動平均線を維持しているかどうか。今後の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
11月のドル円相場は、114円の円安で引けました。今週から12月入りしましたが、引き続き円安水準を維持しています。今週は米国雇用統計発表を控えています。予想以上なら米国の利上げ期待から、さらに円安が進む期待は残っています。逆ならば円高に振れます。今夜の発表後、どう動くか観察です。
急速な円安の動きは強いと言えます。日足チャートでは、200日移動平均線(106円)を一気に突破してからも、10日移動平均線に沿って強い円安は続いています。短期では、10日から25日移動平均線を上回る状態は強い円安基調は続くでしょう。円高への反動の心配は残る。今後の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
11月相場は18308円前月比+883円高でした。12月相場は18500円台から始まる強いスタートです。来週に12月SQを控えています。SQは大きなイベントとなります。SQで高値を付けるか、SQ明けも強ければ、12月末に向け強い動きになるので、年末は幾らか?と言う考えになります。SQ以降の動きから、年末と年始の動きに関心は移ります。SQに向け19000円に乗せるかどうか?観察ポイントと言えます。
短期的に、6ヶ月移動平均線からカイリ幅は大きくなると利食い売りに押されます。目先は大きくなりつつありますが、6ヶ月移動平均線と30年平均線はGクロスしました。強い上昇転換を示すGクロスです。短期的に上げ幅が大きくなる事は、6ヶ月移動平均線からカイリ幅は大きくなる事です。その点は気にかかるところですが、強い上昇転換を示すGクロスから上昇期待は大きいです。当面は昨年末終値19033円から12月高値2万円を意識すると見ています。来週からの観察するところです。
<裁定買い残動向 週足チャート>
「507」裁定買い残動向の増加は続き、今週は10億株まで増加してきました。来週以降も増加傾向が続く間は、日経平均の上昇は続くと見ることができそうです。当面は来週の12月SQに向け、「507」裁定買い残の増加は続くか。SQが終わった後も増加は続くか、減少に転ずるか。日経平均を観察する上で重要なポイントです。
過去の「507」裁定買い残動向を見れば、25億株前後まで増加は続いています。増加が続く間は、日経平均は連動し、値上がりすると見ています。増加はいつまで続くか。また減少に転ずるか。日経平均の上昇局面と重ね合わせ、今後の「507」裁定買い残動向は観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
2週続けて「610」評価損率は、-8%まで改善しています。もう少し改善しているかと思いましたが、これだけ値上がりしても、まだ-8%かと言う感じは残ります。来週12月SQに向け-5%から0%の範囲まで戻すと高値警戒ゾーンと見てください。強い上昇局面では、+5%くらいまで高い数値となった事はありますが、非常に珍しい高い数値です。メッタにあるものではありません。
今の上昇局面では、「610」評価損率の改善は続くか、今後の株価の値上がり、値下がりを観察しながら判断します。-5%以上から0%に改善してきたら売り場接近と強い上昇局面の両面から判断してください。来週12月SQに向けどう動くか。「610」評価損率のピークは、今後の相場観察から判断します。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、12月入りから18746円まで値上がりしてきましたが、短期では利食い売りに押されてきました。売られても10日移動平均線を上回っており、短期の上昇基調は維持しています。短期的には、10日移動平均線からカイリ幅が拡大したから売れたと見る動きです。株価が10日移動平均線を下値支持線として、上昇が続く間は強い上昇基調です。
来週末は12月SQです。SQに向け高値引け相場は続くか。徐々に売られるか。SQが終われば売られるか。買われるか。10日移動平均線を下回らなければ上昇相場は続きます。10日移動平均線を下回らなければ、年末のお化粧買いは期待できるかもしれません。
チャート的には、株価が10日から25日移動平均線を上回る状態は強い上昇局面です。10日移動平均線を下回ると利食い売り。25日移動平均線を下回ると売り転換と判断します。この様な動きがなく10日から25日移動平均線を上回る状態は、上昇相場は続きます。年末に向け、昨年末終値19033円から2万円に向け上昇は続くと期待したい。年末に向けた観察ポイントです。
強い円安局面は日本にとってプラス材料。来年3月決算の先取りが始まる。円安は幾らまで進むか。年末までNYダウの高値更新は続くか。どう動く世界市場。
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