今週もトランプ大統領の入国禁止令発言、日本は為替操作の発言などで為替は乱高下しています。112円で落ち着くか確認するところでしょう。来週の日米首脳会談まで様子見となるか、その前から動き出す可能性は残しています。短期の為替、株価の動きは読みにくくなっています。
週間で-500円以上、下落すると下降転換と判断しています。週間で-500円以上下落すると約8割の確率です。ただ2割はハズレます。今週-500円以上下落した事は下降転換の可能性はありますが、週足では13週移動平均線で下げ止まったので、下降転換したか押し目か。確認は来週に持ち越されました。
節分天井と述べてきましたが、この下げでは節分下降転換か節分押し目と言うことにもなりそうです。このどちらの可能性もあるので、2月中旬から3月にズレ込む可能性も出たとも言えます。来週の日米会談がキッカケとなるか。市場の動きを観察するところです。
高値で調整色が出てきたので、動きは非常に分かりにくいところでもあります。株価的には19000円前後で推移しているので、崩れたとは言えないが、週間で-500円以上の下落に、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数、75日移動平均線を上回る銘柄数は前週比で大幅に減少しています。高値から下げ始めの変化と見るか、押し目の調整と見るか。来週の確認ポイントとなりました。
このまま崩れ、下降転換してしまうか、押し目形成から戻りに向かうか。19000円前後で推移している間は、これだけで崩れたとは判断しにくい。為替が円高に振れて落ち着かない間は、上値が重くなっているため、下降転換か確認相場となってます。
今週は乱高下したので、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は減少しました。昨年12月末1743銘柄(225種209)→1月(6)1856銘柄(225種216)→1月(12)1801銘柄(225種212)→1月(19)1728銘柄(225種211)→1月(26)1758銘柄(225種209)→1月末1714銘柄(225種202)→2月(2)1556銘柄(225種182)と前週より約200銘柄(225種27)、1月末より約160銘柄(225種20)減りました。前週より10%以上も減った事は下降転換の色合いが強まるでしょう。来週戻せないと調整に向かう可能性は強まります。来週の確認ポイントです。
また75日移動平均線を上回る銘柄数も減少し、12月末1753銘柄(225種211)→1月(6)1875銘柄(225種219)→1月(13)1799銘柄(225種214)→1月(20)1699銘柄(225種209)→1月(27)1709銘柄(225種207)→1月末1596銘柄(225種184)→2月(3)1498銘柄(225種158)と12月末より255銘柄減り、前週より210銘柄以上減った事は下降転換した銘柄が増加した事を表しています。下降転換か来週の確認ポイントです。
今週は75日移動平均線を下回るまで売られた銘柄は増加しました。今まで日経平均に先行する半導体関連株はシッカリし、上昇基調を維持してきてきたが、ここにきて売られました。下げに転ずる心配はあるが、半導体より後に高値を付ける性質は残っている。半導体関連株(アドバンテスト、東京エレクトロン)がピークを付けると、次は日経平均の順番であるが、上げ余地は残しています。為替が円安に落ち着くまで乱高下は続くか。このあたり確認ポイントです。
<NYダウ 日足チャート>
今週NYダウは2万ドルを下回ったが、上昇相場は維持し、高値で拮抗しています。上昇基調を維持しているので、ピークを付けたとは見えません。今後も大統領の発言内容によっては乱高下する可能性はありますが、株式市場を崩す発言が続くとも思えません。株価が高値維持をしている状態は支持率は高く、期待値も高い事を現している様に見えます。
チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線前後で推移し上昇基調を維持しています。この状態なら戻せばすぐ高値更新相場に戻します。2万ドルに戻せないと短期調整は続く可能性はあります。2月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
トランプ大統領の、長年日本は為替操作してきた発言で、ドル円相場は112円まで円高になりました。チャート的には75日移動平均線に接近しています。下回れば円高は進みますが、120円までならと言う許容範囲も匂わしていますので、当面は75日移動平均線を維持する可能性は強いと見ています。
チャート的には、75日移動平均線に接近していますが、10日移動平均線を上回れば下げ止まりから円安へ向かう押し目となります。10日移動平均線に上値を押さえられ75日移動平均線を下回ると円高基調に向かう心配はあります。10日移動平均線を上回る円安に戻すか。75日移動平均線を下回り円高は進むか。来週の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
1月はマイナスで引けてしまった。昨年に続きマイナス陰線のスタートとなりました。2月も陰線でスタートし、陽線に戻せるか、このままマイナス幅が大きくなると下げに転じます。6ヶ月移動平均線(18200円)は下値支持線となっている。2月は上回って推移すると見ていますが、テクニカル的にカイリ幅が大きかった事が調整要因と判断されます。
6ヶ月移動平均線を上回る上昇基調は維持していますが、年末から6ヶ月移動平均線からカイリ幅は大きくなっていたので利食い売りに押され、調整局面と見ます。短期では6ヶ月移動平均線(下値支持線)まで下げないと見ていますが、株価の上値が切り下がるなら下回る心配は出てきます。
6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、昨年12月末1743銘柄(225種209)→1月末1714銘柄(225種202)→2月(2)1556銘柄(225種182)と、年末より187銘柄(225種27)、1月末より158銘柄(225種20)減った。年末より約10%も減った事は大きい。来週戻せないと調整に向かう心配は出てきます。来週の確認ポイントです。
<裁定買い残動向 週足チャート>
今年に入ってから「507」裁定買い残は10億株前後の推移が続いています。裁定買い残が増えないから、株価は上がらない。そんな状況が続いています。今後も増加しなければ、株価の上昇も弱い可能性はあります。来週は2月SQ週です。SQに向け増加するか。減少に転ずるか、横ばいか。裁定買い残動向により、日経平均の方向性が出るところもあります。
週間で-500円以上下落すると下降転換します。過去で8割の確率があります。今回は下降転換の下げ幅ですが、株価は13週移動平均線(下値支持線)で止まった形です。下値支持線で反発するか、下値支持線を下回る下落に向かうか。今週はどちらともとれるとこで終わりました。このあたり2月SQに向けた観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
「610」評価損率は12月から1月は-7%台の高水準を維持してきました。前週(1/20)-8.3%今週(1/27)-7.1%と改善しました。評価損は数値的に高値圏で推移しています。評価損率の数値から見れば、株価が売られた事がわかります。評価損率の数値的には売り場と言えます。
今後も数値は下がらず高値維持するなら、株式市場は強い状態を維持していると言うことになります。この数値から株価が上がれば売り場です。「610」評価損率の数値を見ることで、相場の過熱度がわかります。2月SQに向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、25日移動平均線は下回っていますが、何とか19000円前後をキープして引けたと言ったところです。来週も下げるなら下降転換する可能性は高まります。そうなると節分下降転換となります。また25日移動平均線を上回るまで戻せるか。
半導体関連株(アドバンテスト)と日経平均の動きを対比して見てきました。今週、半導体関連株も売られました。ピークをつけた可能性もあります。半導体関連株より日経平均はあとに高値を付ける性質はあります。来週以降の確認ポイントとなりました。25日移動平均線を上回れるか、このままズルズル75日移動平均線まで下げは続くか。来週以降の確認ポイントと言えます。
トランプ大統領就の発言で方向性分からない。来週の日米首脳会談は吉と出るか。為替の発言はドルか。NYダウ2万ドルに戻すか。どう動く世界市場。
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