日経平均株価の動き(2017年02月24日)

1月大発会から上値は19500円前後で押さえられてきました。為替は117円から始まり、今週は112円まで円高となり、約5円円高となりました。株価の上値を押さえたのは円高が理由と言えます。円高で上値を押さえられているが、今週はチャート的には25日移動平均線は上向き、株価は25日移動平均線を上回る上げパターンの形になってきました。

上昇パターンから19500円を上回るか、25日移動平均線を下回り売りパターンとなるか。上昇に向かうには、円安に向かわないと上値は重そうです。円高では売られそうです。3月SQに向け、上げるか下げるか。為替動向で決まりそうです。上げると言っても、1月からボックス相場を続けているので、1月高値を上回っても円安にならなければ売り場と見ましょう。

為替に左右されない新興市場、マザーズ指数、JASDAQ指数は、1月からの円高でも高値更新相場を続けています。日経平均の動きとは逆に高値更新しているのは、内需関連の新興市場です。マザーズ市場(228銘柄)で、75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末119銘柄→1月末154銘柄→2月(23)159銘柄と全体の7割が75日移動平均線を上回り、強い状態です。

JASDAQ市場(758銘柄)では、75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末582銘柄→1月末624銘柄→2月(23)571銘柄と全体の7割以上が75日移動平均線を上回っていますが、1月末をピークに減少しています。一部売られて銘柄数は減ってますが、高値更新しています。円安に向かわないと、内需関連の新興市場の上昇は続く可能性があります。

東証一部市場は、全体的には上値は重いが、新興市場が高値更新している様に、小型好業績株、値ガサ優良株は上昇を維持しています。75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末1753銘柄(225種211)→1月末1596銘柄(225種184)→2月(23)1548銘柄(225種160)と減少傾向です。こちらは戻り売りになっています。さらに3月も減少が続くか観察です。

新興市場は7割以上、75日移動平均線を上回ってきました。東証1部銘柄は全体の7割まで増加してから減少に転じています。ぼちぼち新興市場も減少に転ずる頃か。株価だけ維持しても、銘柄数が減るのは良くありません。戻り売りパターンと見ましょう。

来週から3月相場入りします。上値は利食い売りが控えていて重い状態。下値(19000円)は3月末に向け、お化粧買い下支えが入りやすい時期です。3月SQに向け、いったん高値を付ける可能性はありますが、買い支えで維持されるなら、3月末まで高値維持しそうです。4月入りすると益出し売りから売られる心配はあります。

<NYダウ 日足チャート>

今週も、NYダウは強い上昇基調を維持し、高値更新を続けています。減税など政策期待が後押ししています。引き続き、トランプ大統領の人気バロメーターと言えるでしょう。チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調です。この状態を維持する間は、強い高値更新相場は続きます。

いったんトレンドが出ると、しばらく続く上昇基調を維持する性質があります。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回る状態は、上昇基調のトレンドが出ている状態です。25日移動平均線を下回るまで持続します。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は75日移動平均線(112円)で止まっていましたが、今週は下回る円高の動きになってきました。75日移動平均線を下回る円高となり、株価は売られています。75日移動平均線を上回るまで切り返せるかどうか。為替が円安に戻せないと、株価は上がりそうにありません。

チャート的には、75日移動平均線で下げ止まる動きから下回る動きに転じました。25日移動平均線は75日移動平均線を下回る動きです。25日移動平均線が75日移動平均線を下回ったので、円高に向かうと見る動きです。円高→株安の心配が出ます。3月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

12月から上値は19500円前後で揃った状態で推移してますが、2月も19500円以上は売られています。来週から3月相場入りします。上がらないと6ヶ月移動平均線と接近してきます。6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る事は上昇基調を維持します。陰線で下回ると売り転換の心配がでます。

テクニカル的に、6ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇基調です。12月から19500円前後で上値は押さえられた状態です。下値は6ヶ月移動平均線が下値支持線になっているので、3月相場入りすると上下どちらかに放れやすい形になります。3月は昨年6月安値から9ヶ月目となり、変化しやすい日柄です。3月以降も売り場と述べてきましたが、上昇を維持できるか。引き続き3月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<評価損率 週足チャート>

「610」評価損率は、12月から1月は-7%台(-8.3%(1/20)→-7.1%(1/27))の高水準を維持してきました。2月から-7.8%(2/3)→-6.78%(2/10)→6.08(2/17)と改善は続いています。-10%から-5%の水準は高値ゾーン(過熱ゾーン)あたり、2週続けて6%台を続けているので高値警戒感は強まっています。今週も上値は伸び悩んでますが、小幅高しました。高値ゾーンだから伸びにくいと見ることはできます。

今週も小幅高しているので、来週発表される評価損率(2/24分)の数値は、さらに改善していると考えます。-10%から-5%の範囲で改善が続いており、高値ゾーンは続いています。いつ売られても不思議ではありません。引き続き、評価損率の数値的には高値圏です。数値的に売り場は続きます。

評価損率 週足チャート

<JASDAQ指数&東証マザーズ指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

今週もJASDAQ指数は新高値更新を続けています。チャート的に、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回り、強い上昇基調、高値更新相場を維持しています。この状態を維持する間は高値更新相場は続きます。円高→新興市場に資金は流れやすいでしょう。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

東証マザーズ指数も、1月以降、高値更新相場は続いています。日経平均が円高でモタモタしている中で、新興市場は上昇を続ける強い動きです。10日から25日移動平均線を上回る状態は上昇相場です。10日から25日移動平均線を下回ると売り転換します。上昇は続くか、下げるか。今後の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数

<日経平均 日足チャート>

1月5日に付けた高値を上回れず、19500円に接近すると売られる小幅持ち合い相場が続いています。チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回り上昇基調はキープしています。3月も25日移動平均線を上回る状態は、1月5日の高値を上回る可能性は残ります。

日足チャートでは、25日移動平均線は上向きに転じ、株価は25日移動平均線を上回っていますが、1月5日の高値は上回っていません。25日移動平均線を上回る間は上昇基調は崩れないので、1月高値を上回る可能性はあります。25日移動平均線を下回ると売り転換します。3月に向けて、25日移動平均線を維持するか、下回るか。どっちに動くか。為替動向とにらみ合いの観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

NYダウ強い、高値更新相場続く。21000ドルに乗せてくるか。東芝は解体か切り売りか外資か。為替はどう動く。どう動く世界市場。

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