今週は、米国利上げ発表を控えていた事もあり動かなかった。15日夜の利上げ発表後、予想範囲であったことから、ドル円は1円以上円高(114円→113円)に振れました。発表前から見通しているように、織り込み済みであった事がわかります。今後も予定されている事は、概ね織り込み済みと見ておいた方が良いでしょう。
3月中は、3月末決算を控えてるので下げにくい状況が続きそうです。引き続き、3月末までお化粧買いで19500円前後の買い支えは続くか。配当取りが終わっても買い支えが続く間は売り場であるが、下げにくい動きをしそうです。4月から新年度入りします。今までの上昇から利益確定売りから始まるのではないかと見ています。
4月新年度入りしてから、2018年業績予想の発表待ちで動きにくいと思います。3月まで上昇相場が続いたことで、少しくらいの業績予想(上方修正)は織り込んでいるでしょう。4月から5月は業績織り込み済みから調整局面(下落)に転ずると見ています。4月中旬以降から5月連休明けに向けて下げたら買い場と見ています。
4月中旬から5月連休明けに向けて、どの程度調整(下げる)するか。どの程度、為替が円高に動くかに左右されそうです。過去の小幅な調整幅は2000円から3000円幅です。これ以上の下げ幅は大幅調整となりますので、為替が10円以内の円高であれば、小幅な調整幅の範囲と見ています。
上昇相場サイクルから見ても、今年1月から3月は売り場(高値形成期)と見る時期です。4月から5月は調整局面(下降期)にあたります。3月は売り場時期にあたり、4月から5月は下降期の調整時期(下落)です。下げたら買い場と見ています。
3月中、マザーズ指数、JASDAQ指数の新興市場は、日経平均が伸び悩む中で高値更新相場を維持してきましたが、今週は利益確定売りに押されて下げました。マザーズ市場(231銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末119銘柄→1月末154銘柄→2月末159銘柄→3月(17)132銘柄と2月をピークに減少しました。全体の7割から6割に減ってきました。75日移動平均線を上回る銘柄数が減ったことは、上げ相場はピークを迎えた可能性は高くなってきました。マザーズ市場も3月は売り場か。
JASDAQ市場(755銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末582銘柄→1月末624銘柄→2月末598銘柄→3月(17)523銘柄と減少しました。1月をピークに数値は減りました。「105」JQ指数は高値更新を続けていましたが、上昇銘柄が減った事はピークを付けて下げに転じた可能性は高くなりました。新興市場(マザーズ、JASDQ)と同じ様に見えます。
東証一部銘柄(2000銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末1752銘柄(225種211)→1月末1613銘柄(225種187)→2月末1471銘柄(225種155)→3月(3)1507銘柄(225種158)→3月(10)1544銘柄(225種158)→3月(17)1452銘柄(225種146)と12月をピークに減少傾向は強まっています。日経平均は3月に高値更新しても、銘柄数は1月以降、ピークを付けて減っています。日経平均は買い支えで維持している事がわかる売り場と言えます。
新興市場も、75日移動平均線を上回る銘柄数は7割以下に減り、東証1部銘柄は12月をピークに減少は続いています。3月末に向けて売り場の可能性は高いと判断される理由です。銘柄数が減り続けていて、株価が下がらないのは売り場です。
残すは3月末決算、配当取りなど月末に向けた動きです。個別株は、25日移動平均線を下回る売り銘柄が増えています。次は2018年業績予想の発表後、4月から5月に向け買い場を待ちたい。大きく下げたら買いチャンスとなります。下げない間は様子を見ながらの判断となります。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、15日のFRBの利上げ発表で21000ドルに迫る戻りをしました。翌日も2万1100ドルに乗せられず売られました。目先は2万1000ドル前後では売りものが出ている事がわかります。11月から3000ドル以上値上がりしており、4月以降、短期調整があっても不思議ではありません。目先75日移動平均線から、カイリ幅が大きくなっています。
チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、株は25日移動平均線を上回る強い上昇状態を維持しています。株価が25日移動平均線を上回っている状態を維持する間は、高値更新相場は続きます。また支持されている事を意味します。
<ドル円 日足チャート>
今週のドル円相場は、15日夜、米国利上げ発表から一気に円高に振れました。上げ幅が想定範囲内であった事から材料出尽くし、利食い売り先行から円高に逆戻りしました。また75日移動平均線を下回る円高に戻ってしまいました。今後は75日移動平均線を上回れなければ円高は続くと見る状態です。今後の観察ポイントです。
チャート的には、25日移動平均線は75日移動平均線を下回っています。ドル円の動きは、せっかく75日移動平均線を上回ったのに円高から下回ってしまった。25日移動平均線が75日移動平均線を下回る状態は、円高に向けた調整局面と見ておく必要があります。3月末まで円高→株安の心配は残るでしょう。3月末から4月に向け観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、日経平均は3月に1月5日の高値19615円を上回った後、その後は価格を下回っています。3月は決算期であり、前月比プラスを維持したまま引けそうです。マイナスに転じると、決算売りに押され弱い動きに転換した可能性が出ます。6ヶ月移動平均線(18760円)を上回って推移しているので、上昇基調は維持しています。
テクニカル的に、6ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇基調は維持です。3月に1月19615円を一度上回ってから、その後は下回って推移しています。12月から続く19500円前後のボックスは維持しています。引き続き、3月末に向けて、上がれば上値は売り場となるので伸びにくい動きは続くでしょう。3月末は幾らで引けるか観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
3週続き、「610」評価損率は-5%で改善は続いています。評価損率の数値から見ると日経平均が伸び悩む中で、個別株の上げは続いている事がわかります。-5%は高値警戒ゾーンに近づいています。日経平均は19500円前後でボックスですが、評価損率の数値は12月-7%から改善は続き、2月は-6%台から→3月(3)-5.5%→3月(10)-5.19%と3週続いて改善しました。3月末に向け、高値ゾーンの売り場接近です。株価が上がれば高値警戒ゾーンの水準です。
3週続けて評価損率(3/10)は-5%で推移しています。来週発表(3/17)の数値も、さらに改善してそうです。評価損率は数値から見て高値警戒ゾーンの売り場に近づいています。いつまで維持できるか観察です。
<JASDAQ指数&東証マザーズ指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
JASDAQ指数の新高値更新相場は続きましたが、今週は週間でマイナスに転じました。チャート的には、昨年9月以降、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きの状態をキープする強い上昇局面は続きました。この高値更新相場が4月以降も維持できるか観察です。下げたら売りに転換の心配有りです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
東証マザーズ指数も今週は売られました。25日移動平均線を下回るまで売られました。このまま25日移動平均線を上回れなければ売り転換と判断します。25日移動平均線を上回れないと再上昇に戻せません。25日移動平均線を下回る状態から抜け出せないと売り転換します。今後の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きで、株価は25日移動平均線を上回る上昇基調を維持しています。上昇局面のボックスで推移しています。3月末まで決算対策的な買い支えは続く可能性はあります。4月以降は下げに転ずるのか。維持できるか観察ポイントです。
3月に25日騰落レシオは127ポイントまで高くなりました。27%値下がり銘柄より値上がり銘柄数が多い事を意味します。週末、114ポイントまで下げたのは値下がり銘柄が増えた事を意味します。127ポイント→114ポイントは買われ過ぎから売られていると判断できます。
日足チャートでは、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を上回っている間は上昇は維持します。下回ると売り転換です。3月末から4月に向けた観察ポイントです。
トランプ相場は強くNYダウは高値更新相場続く。21000ドルをキープできるか。為替は降着している。あまり円安は期待できないか。4月はどう動く。どう動く世界市場。
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