日経平均株価の動き(2017年04月14日)

今週は4月SQ週でした。SQに向け18300円まで売られました。昨年11月にトランプ大統領が誕生し、チャートではローソク足の動きは窓を空けて上げ相場は始まりました。この4月からの下げで、昨年12月中の窓空けの上げ相場の窓を全て埋めました。残すは昨年11月15日の17686円があります。4月中の窓埋めはないだろうと見ています。もしあるとしたら、2018年業績予想が出揃った5月連休明け以降に調整があった場合と見ています。

今週25日騰落レシオは69ポイントまで下げました。80ポイント以下から売られ過ぎと見る水準です。70ポイント以下に売られたので売られ過ぎと感じられます。今日のSQ値は18613円でした。本日の終値はSQ値より大幅に下回って引けました。SQ値を下回って引けたので、来週SQ明け相場から上げて始まるかどうかは五分五分です。もし戻り相場に向かうとしたら、月末に向けて25日移動平均線から75日移動平均線を目指す戻りです。

昨年12月までの上げ相場の窓埋め、25日騰落レシオは69ポイントと、2つのボトムを示す動きがでました。さらに東証一部銘柄で75日移動平均線を上回る銘柄数は、340銘柄以下に大幅減少しました。売られ過ぎを示すものです。シリアや北朝鮮など突発的な事が起きない限り、下げ止まれば4月下旬に向け戻すと見ています。

上昇相場サイクルでは4月から5月は下降期にあたり、売られたり戻したり、調整期の動きが続くと見ています。75日移動平均線を上回らない間は、調整期が続いていると見なければなりません。2018年業績予想が出揃う5月連休明け後、もし売られたらチャンスの買い場になると見ています。

前週の「610」評価損率の数値は-7.8%以下に悪化しました。今週発表(4/7分)の数値は-9.49%です。今週は-300円下げたので、来週発表(4/14分)の数値は-15%近くまで悪化している可能性はあるので、この下げはボトムゾーンに接近していると見ることができます。評価損率の悪化は底値接近です。反発はいつ頃か。今後の観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(231銘柄)では75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末119銘柄→1月末154銘柄→2月末159銘柄→3月末132銘柄→4月(7)73銘柄→4月(14)45銘柄まで大幅減少しました。数値的に2月ピークからボトムに接近している事がわかります。マザーズ市場の銘柄数の減少が止まれば、調整相場→下げ止まり反発に転じたと見ることができます。

「105」JASDAQ市場(755銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は12月末582銘柄→1月末624銘柄→2月末598銘柄→3月末444銘柄→4月(7)237銘柄→4月(14)153銘柄と大幅減少は続いています。1月をピークに減り続けているのでボトムはいつか。銘柄数の減少が止まればボトムです。

東証2部銘柄(534銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末449銘柄→1月末448銘柄→2月末439銘柄→3月末333銘柄→4月(7)165銘柄→4月(14)104銘柄と大幅減少は続いています。銘柄数は12月をピークに減少に転じ、下げ止まり待ち待ちです。

東証1部銘柄(2000銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末1750銘柄(225種211)→1月末1602銘柄(225種184)→2月末1465銘柄(225種144)→3月末905銘柄(225種82)→4月(7)575銘柄(225種51)→4月(14)337銘柄(225種24)と4月入りしてからも大幅減少しました。4月から5月は増加の転ずる時期の下げ止まりを探るところです。

25日騰落レシオは69ポイント以下まで下げました。東証一部で75日カイリ率で-10%以下まで売られた株は350銘柄まで増加しました。短期的に売られ過ぎから増加した事が分かります。いったん投げ売り出尽くせば戻りに入りやすくなります。売られ過ぎた株にも注目ですが、業績発表を待ち、好業績発表した銘柄待ちです。

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは3月に2万1000ドルに乗せてから売られています。チャート的に、25日移動平均線を下回ってから75日移動平均線に接近しつつあります。もう少しで25日移動平均線と75日移動平均線は接近し、下回るとDクロスしてしまいます。25日移動平均線を上回れないと75日移動平均線を下回る下げに向かう心配が出てきます。

チャート的には、75日移動平均線を上回る状態を維持できれば、上昇基調は維持しています。25日移動平均線を上回れば再上昇に戻します。上回れなければ下げ相場に向かう心配は残ります。チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、株価は25日移動平均線を下回る状態です。25日移動平均線を上回れないと高値ボックスから下げに向かう心配は出てきます。今後の観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

シリア、北朝鮮問題にトランプ大統領のドルは高すぎる発言から、ドル円相場は108円台まで円高は進みました。もう少しで200日移動平均線(108円)に接近します。当面の円高の下げ止まりと見る水準です。200日移動平均線まで円高が進めば、下げ止まりから少し円安に戻しそうなところです。ドル円相場と株式市場はリンクして動いています。円安に動くとき株価は上げに転ずるでしょう。

25日移動平均線(111円)は下向きです。上回らないと円安に転じたと判断できません。200日移動平均線は上回っていても、25日移動平均線を上回れないと円高水準で推移している事になります。円安から→株高に転ずるのはいつ頃か。来週の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、今週は6ヶ月移動平均線(18800円)を下回りました。4月入りから陰線で、6ヶ月移動平均線を下回る幅は大きくなっています。6ヶ月移動平均線を上回れないと5月も調整相場は続く可能性はあります。来週以降、6ヶ月移動平均線を上回るまで戻せるか。下回り続けるか。確認ポイントです。

月足では6ヶ月移動平均線を下回ると下降転換します。上回れば再上昇に戻します。6ヶ月移動平均線を上回るまで再上昇相場に戻すことはありません。5月の2018年業績予想が出るまで様子見か。4月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<評価損率 週足チャート>

3月末の「610」評価損率は-7.8%まで悪化しました。今週発表(4/7分)の数値は、-9.49%まで悪化しました。今週の株価は18300円まで売られました。今週の下げから来週発表(4/14分)は悪化している事が分かります。-15%前後まで悪化すると投げ売り出尽くしからボトム圏の水準と見ることができます。

評価損率では2月から3月は-5%まで改善したので、買われ過ぎ売り場ゾーンでした。3月末-7.8%→-9.4%と悪化しています。来週発表(4/14分)はさらに悪化していたら売られ過ぎボトム接近と判断できます。まだ下げ余地は少し残しているか。4月の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<東証2部指数&JASDAQ指数>

<東証2部指数 日足チャート>

東証2部指数は4月から売られています。75日移動平均線を下回るまで売られました。月足では、6ヶ月移動平均線まで大陰線で売られました。月足の大陰線は、上げ相場の終わりを示す場合が多いです。日足では、10日から25日移動平均線を下回る状態は下げ止まり確認は出来ません。短期的に10日移動平均線を上回らないと下げ止まり確認はできません。来週の観察ポイントです。

<JASDAQ指数 日足チャート>

JASDAQ指数も、75日移動平均線を下回るまで売られました。同じく月足では、大陰線で6ヶ月移動平均線まで売られたところです。大陰線はピークの可能性もあります。日足では10日から25日移動平均線を下回る状態で、下げ止まり確認は出来ません。10日移動平均線を上回るまで下げ止まり確認はできません。来週の観察ポイントです。

東証2部指数&JASDAQ指数

<日経平均 日足チャート>

4月入りから2週売られ続けています。今週はSQ週と言うことで売られたと思います。チャート的には、200日移動平均線(17800円)は上向きです。200日移動平均線(17800円)は上回っていますが、下げ余地を残していると言えます。来週は10日移動平均線を上回れないと下げ止まり確認はできません。観察ポイントです。

25日騰落レシオは、69ポイントまで売られました。売られ過ぎ感は強まっています。短期では70ポイント以下は売られ過ぎ感は出てきました。来週は下げ止まりから反発するか、まだ売られるか。観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

北朝鮮とシリアはどうなる。米国は北朝鮮を攻めるか。日本どうなる。円高いつまで続く。東芝だけ特別扱いされるのか、上場廃止か。どう動く世界市場。

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