日経平均株価の動き(2017年05月26日)

5月は残すところ3日となりました。業績発表が出揃った連休明け、2万円に迫る高値付けてから伸び悩んでいます。株価が下げないから業績評価は高いと感じられます。4月半ば(18224円)から約1800円値上がりした動きは、業績発表が出揃っても2万円を上回れなかったので、業績を先取りした動きと見ておく必要があります。6月から7月は2万円前後を意識する動きは続く様に感じられます。

目先、25日騰落レシオは、昨年12月の水準に近い164ポイントまで高くなりました。昨年12月の25日騰落レシオは165ポイントを付けた後、株価は横ばいで伸びなかった。今月の25日騰落レシオのパターンも同じ様に感じられます。25日騰落レシオが164ポイントまで高くなった後の上げ余地は小さいと見ましょう。伸びても2万円乗せくらいまでか。

来週5月相場が終わり、6月相場が始まります。いまの株価水準で6月相場入りしても、昨年12月高値と同じ25日騰落レシオが164ポイントまで高い状態では、2万円に乗せてから維持するには出来高増加か日柄調整が必要と感じられます。この様な状況から、6月から7月は2万円を意識する動きは続きそうです。

日経平均株価は横ばいで下げない状態の時は、今年1月から3月まで新興市場、小型株指数などが高値更新した様に、個別株物色相場は続くと見ています。個別株物色は、引き続き、新興市場、小型成長株、好業績株などです。全体が高くなると出遅れ株の下値も買われ始めます。大型株以外の個別株物色相場と見ています。

ドル円相場が円安に動く事も株価の上昇条件となります。5月は114円まで円安の後、25日移動平均線(111円)割れまで円高となりました。その後は75日移動平均線まで戻したが、75日移動平均線は上回れないでいる。75日移動平均線を上回れないと円安に動かない。6月は75日移動平均線を上回る円安に戻せるか。このあたりが株高条件となります。

「107」マザーズ市場(238銘柄)では、75日移動平均線を上回る銘柄数は、2月末159銘柄をピークに→3月末132銘柄→4月末82銘柄ボトム→5月(12)101銘柄→5月(19)90銘柄→5月(26)123銘柄と前週比で増加しました。2月ピークから見れば数値的に戻しています。マザーズ銘柄数の増加が続くなら新興市場は続くでしょう。来週の観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(755銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は、1月末624銘柄をピークに→2月末598銘柄→3月末444銘柄→4月末290銘柄ボトム→5月(12)383銘柄→5月(19)356銘柄→5月(26)419銘柄と前週より増加しています。来週も増加が続くと新興市場は高くなります。「105」JASDAQ指数は、高値更新できるかの判断ポイントです。

東証2部銘柄(530銘柄)で75日移動平均線を上回る銘柄数は、12月末449銘柄をピークに1月末448銘柄→2月末439銘柄→3月末333銘柄→4月末214銘柄ボトムに→5月(12)265銘柄→5月(19)232銘柄→5月(26)275銘柄と前週より増加しています。来週も増加は続くか観察ポイントです。

東証1部銘柄(2020銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、12月末1750銘柄(225種211)をピークに→1月末1602銘柄(225種184)→2月末1465銘柄(225種144)→3月末909銘柄(225種82)→4月末1047銘柄(225種107)→5月(12)1435銘柄(225種140)→5月(19)1178銘柄(225種106)→5月(26)1204銘柄(225種106)と増加している。来週も増加は続くか観察ポイントです。

前週はマイナス、今週はプラスで引けました。前々週に週間で+500円以上上げた上昇基調は続いていると見ます。週間で-500円以上売られると下降転換の心配はあります。今は上昇基調は続いていると判断されます。引き続き、6月SQに向け上昇相場は続いています。

<NYダウ 日足チャート>

前週に大幅安後、NYダウは6連騰し、2万1000ドル台に戻しました。強い動きと言えます。チャートでは10日から25日移動平均線を上回るまで戻したので、上昇相場は続いています。チャート的に25日移動平均線を上回る状態まで戻したので、25日移動平均線を上回る状態をキープなら上昇相場は続きます。この点が観察ポイントです。

25日移動平均線を上回る切り返しは強いと言えます。25日移動平均線を下回ると売り転換の心配はありますが、高値更新しており強い動きと言えます。チャート的には25日移動平均線、75日移動平均線を上回る状態をキープしている上昇相場です。いつ高値更新するか、また上昇基調は続くか観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

前週は連休明け114円まで円安に戻したものの、一気に25日移動平均線割れまで円高に振れました。今週は25日移動平均線(下値支持線)に沿って75日移動平均線(112円)まで戻したが、75日移動平均線を上回れないでいます。75日移動平均線を上回れないと円安に戻せません。

6月相場は、75日移動平均線(112円)を上回る円安基調に戻せるか。また維持できるか。75日移動平均線を上回れないと円安に戻せません。75日移動平均線を上回る円安基調なら、株式相場は2万円乗せの可能性が強まります。このあたりが観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、このままなら5月相場は6ヶ月移動平均線(19200円)を上回って引けそうです。また6月相場は6ヶ月移動平均線を上回って始まりそうです。6月も6ヶ月移動平均線(19200円)を上回る状態を維持できれば上昇相場は続きます。月足では6ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇相場です。下回ると下降相場に転換します。

東証1部銘柄では6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1344銘柄と半数以上をキープしています。この数値が持続するなら上昇基調は持続すると見ます。6月相場は6ヶ月移動平均線を上回る状態は続くか。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数からも分かります。6月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<東証小型株指数&東証中型株指数>

<東証小型株指数 日足チャート>

今週、「124」東証小型株指数は高値更新しています。今週は高値更新する強い相場を維持しました。引き続き25日移動平均線を上回る状態は、上昇相場は続きます。東証小型株指数の動きを見ても、好業績成長株、小型好業績株はシッカリしています。25日移動平均線を上回るなら、個別株(小型株)の上昇も続くでしょう。来週の観察ポイントです。

<東証中型株指数 日足チャート>

「123」東証中型株指数は、高値更新してませんが高値相場は維持しています。引き続き、25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続きます。好業績成長株、好業績株がシッカリしている事が分かる。引き続き25日移動平均線を上回る上昇相場は続くか。来週の観察ポイントです。

東証小型株指数&東証中型株指数

<日経平均 日足チャート>

前週SQの後、売られても75日移動平均線は上向きで、株価は25日移動平均線を上回って推移する強い上昇相場です。25日から75日移動平均線を上回る状態は上昇基調と見ます。引き続き、25日から75日移動平均線をキープできるなら上昇相場は続きます。

25日騰落レシオは、4月69ポイント(ボトム)→今週164ポイントまで高くなりました。25日騰落レシオの数値(164)から見ると高値警戒ゾーンに達したと言えます。騰落レシオから見る日経平均の上げ余地は小幅と言えます。株価が2万円に乗せるなら高値ゾーンと見ておきましょう。6月SQに向けて高値維持相場は続くか。このあたり、観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

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