前週は週間で+500円以上(+635)値上がりしました。週間で+500円以上の値上がりは上昇転換と判断する上げ幅でした。今週は、前週の上げ幅を引き継いで、ザラ場で+570円以上値上がりし、日経平均は高値更新しました。週間で+500円以上、値上がりすると、上昇転換する確率は約8割あります。週間で-500円以上、値下がりしない限り上昇相場は続くと基調判断できます。
「311」東証時価総額は、バブル最高値606兆円を更新(613兆円)しました。「126」東証2部指数は90年1638ポイント→6737ポイントと既に4倍以上に値上がりしています。「124」東証小型株指数は、90年2253ポイント→3247ポイントまで値上がりしました。指数的に90年(バブル)高値より約半値は「日経平均」だけですが、これで後追いながら高値更新の上昇基調は整いつつあります。
9月は北朝鮮問題+円高で株価は乱高下しました。また北朝鮮に相場は動かされていると感じました。安倍首相が解散総選挙を打ち出してから、株価反発+円安に転じたように感じられます。為替は円高でも時価総額はバブル時を上回り、2部指数は4倍以上に値上がりしています。相場基調の流れは、日経平均より、新興市場、ITなど円高に強い新しい産業が伸ばしている事がわかります。
9月SQ前後をボトムに、日経平均は約1200円値上がりしました。いつもながら日経平均の上げ下げはSQに絡んでくるでしょう。次は12月のSQに向けた動きになります。まだ短期的に上げ下げの乱高下は予想されますが、12月SQに向けて上昇基調は続くと見ていますが、北朝鮮+為替+NYダウに左右される点は考慮しなければなりません。また企業業績により買われる株、売られる株の選別は必要です。
チャート的に、日経平均株価(指数)は10日から25日移動平均線に沿って動く性質があります。短期的に10日から25日移動平均線から離れると、また10日から25日移動平均線に収斂してきます。目先の日経平均は、25日移動平均線からカイリ幅は大きくなっています。短期的に見て25日移動平均線に収斂してくると見ています。
来週(27日)は9月中間決算の配当権利日を控えています。先物と現物(日経平均)の価格差は約130円あります。配当権利日に帳消しされますが、どちらの価格に寄ってくる(収斂)か。再度2万円割れはあるか。10月に向けた観察ポイントと言えます。10月は下げたら買い場です。
いったん8月高値で9月から10月に向けて調整局面は買い場です。調整終われば上昇に転ずると述べてきましたが、8月から9月の動きは早め早めに動いている様に感じられました。また思ったより調整幅は短く浅いです。調整が浅いのは強いの裏返し。また短いことも強い裏返しです。10月に乱高下しても浅いか短い可能性はあります。
来週で9月相場は終わります。10月以降、9月中間決算発表によって売られたり、買われたりします。9月の中間決算前に為替は動き、株価は値上がりしました。10月は決算発表を控えて、為替はどう動くか。円安に動くなら日経平均は値上がりします。円高なら、JASDAQ指数、2部指数が高値更新している様に円高で強い株の上昇は続きます。
新興市場は円高でも、高値更新を続けてきました。IT関連、スマホ関連(電子部品)、小型好業績株など、円高でも強みがあり、業績を伸ばすところが、引き続き、上昇基調を維持すると見ています。伸びる業態の変化、新しい産業、IT化など、為替に左右されないところが強みと言えるでしょう。引き続き、小型好業績株、新興市場など高値更新を続けている株は、為替や日経平均に関係なく上昇は続くと見ています。
東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、9月は減少で始まったが、前週から増加に転じました。日経平均は2週続いて約1200円値上がりしました。8月末1406銘柄→1158銘柄(9/7)→1315銘柄(9/14)→1487銘柄(9/21)と前週より170銘柄以上増加しました。7月末1459銘柄(225種140)→8月末1406銘柄(225種122)→9月(7)1158(225種99)→9月(14)1315銘柄(225種127)→9月(21)1487銘柄(225種156)と2週続けて大幅に増加しました。2週続けた225種銘柄の増加が、日経平均の上げ幅を大きくした事がわかります。
9月の「107」マザーズ市場(240銘柄)も回復に転じました。75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末132銘柄→4月末82銘柄→5月末127銘柄→6月末153銘柄(ピーク)→7月末139銘柄→8月末92銘柄→9月(1)95銘柄→9月(8)49銘柄→9月(15)66銘柄→9月(22)66銘柄と2週続けて増加を維持しました。マザーズ市場は9月で調整は終わってボトムを付ける可能性が出てきました。10月に向けた観察ポイントです。
9月JASDAQ指数は高値更新相場を続けています。「105」JASDAQ市場(751銘柄)は、9月は高値更新相場に戻し、続いています。75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末444銘柄→4月末290銘柄→5月末440銘柄→6月末559銘柄→7月末588銘柄(ピーク)→8月末487銘柄→9月(1)465銘柄→9月(8)338銘柄→9月(15)403銘柄→9月(22)439銘柄と2週続けて増加しました。強い状態の高値更新を維持しています。10月に向けた観察ポイントです。
東証2部指数は、高値更新相場を続けています。東証2部銘柄(522銘柄)では、75日移動平均線を上回る銘柄数は、3月末333銘柄→4月末214銘柄→5月末280銘柄→6月末374銘柄→7月末429銘柄(ピーク)→8月末367銘柄→9月(1)368銘柄→9月(8)274銘柄→9月(15)331銘柄→9月(22)342銘柄と2週続けて増加基調です。2部株も強い状態を維持しています。10月に向けた観察ポイントです。
TOPIX指数は高値更新しました。東証1部銘柄(2033銘柄)では、75日移動平均線上回る銘柄数は、3月末909銘柄(225種82)→4月末1047銘柄(225種107)→5月末1156銘柄(225種102)→6月末1494銘柄(225種156)(ピーク)→7月末1433銘柄(225種136))→8月末1244銘柄(225種99)→9月(1)1284銘柄(100)→9月(8)1000(225種82)→9月(15)1267(225種118)→9月(22)1383銘柄(225種147)と225銘柄の回復は大きかった。2週続けて225種の寄与率は高いでしょう。10月に向けた観察ポイントです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは高値更新を続けています。今週はFRBイエレン議長は、米国債の買い入れ額は減らし、金融緩和を縮小する出口戦略にもっていくと発表しました。一気に為替は動いたが、NYダウには上値を重くするマイナス材料です。年末に向けて利上げ予測によっては、NYダウの上値は重くなる材料です。
チャート的には、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線は上向きで、株価は25日移動平均線を上回る上昇相場です。25日移動平均線を上回る状態は、上昇相場は続きます。経済指標が好調な事が上昇基調に繋がっています。しばらく上昇基調は維持しそうです。10月に向けた観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は、FRBイエレン議長の量的緩和の出口戦略、縮小する方向だ。との発言で112円まで円安に動きました。7月の114円まで戻せるかどうかは不明です。北朝鮮水爆実験では107円まで円高に進み、イエレン議長の発言では112円まで円安に進みました。今後も要人発言。北朝鮮ミサイル発射では円高の心配を残すでしょう。北朝鮮に動かされている感じは残ります。
チャート的には、107円高から前週は75日移動平均線(110円)まで円安に戻しました。今週は、ここまではどうだろうかと見ていた200日移動平均線(112円)まであっさり戻しました。思っていた以上のスピードで戻したと言えます。200日移動平均線以上の戻りは重くなると見ています。107円から112円は5円幅動いた後、さらに動く事は珍しいからです。円安は維持できるか、円高に揺り戻しはあるか観察ポイントです。
<東証マザーズ指数&JASDAQ指数>
<東証マザーズ指数 日足チャート>
今週の「107」東証マザーズ指数は戻りは鈍かったと言うか重かった。200日移動平均線を上回るまで戻したが、25日移動平均線で戻りは止まってしまいました。もう少しで25日移動平均線と200日移動平均線はDクロスしそうです。Dクロスするか、200日移動平均線を上回る状態から切り返すか。200日移動平均線を挟んで上下どちらに放れるか。10月に向けた観察ポイントです。
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、高値更新相場を続けています。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向きで、10日から25日移動平均線を上回る状態は、高値更新相場は続きます。高値更新を維持するのは強いです。10月に向けた観察ポイントです。
<東証小型株指数&東証中型株指数>
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数も高値更新相場を維持しています。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続くでしょう。10月に向けた観察ポイントです。
<東証中型株指数 日足チャート>
「123」東証中型株指数も高値更新相場を維持しています。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、また10日から25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続くでしょう。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場が続きます。10月に向けた観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
「610」評価損率から見た相場は乱高下しています。7月-6.42%(7/21)をピークにして、8月の評価損率は-9.20%(8/4)→-9.94%(8/10)→-9.05%(8/18)→8.95%(8/25)→-8.38%(9/1)→9月(8)-11.0%→9月(15)-9.85%と荒い動きです。北朝鮮水爆実験などで売られました。国連安保理決議全会一致で反発に転じました。評価損率が-11%悪化で切り返した事は強いと感じたが、まだボックスの範囲を上回るには日柄がかかりそうにも見えます。
今週の戻りもあり、来週発表の数値は、さらに改善していると思われます。-9.85%の改善から-5%に接近する改善は利食い場にもなります。週足で13週移動平均線を上回ってきたので、これからは13週移動平均線(19850円)が下値支持線になります。10月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、9月は切り返し+830円高まで伸ばしてきました。2週続けて値上がりし、6ヶ月移動平均線(19790円)を上回る上昇基調に戻してきました。再度6ヶ月移動平均線を上回ってきたので上昇相場に戻したと言えます。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回る状態は上昇相場は続きます。
下段の9ヶ月SRV-D(黒)は、過去において80ポイント以上に高くなると、上回ったところから約20%株価は値上がりしていました。9月始め(2万円)の下落で今回はダメか?と心配し、見ていました。ここで切り返した事で、再度上昇パターンに戻しました。9月末を上回った状態で引ければ持続中と見ることが出来ます。10月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、2週続けて大きく反発しました。過去において25日移動平均線から大きくカイリすると、また25日移動平均線に収斂しています。ここ1年間の動きを見ても、4月から5月の様に、25日移動平均線から+-5%近く離れると、また25日移動平均線に戻しています。
9月21日は、25日移動平均線から+5%に接近し、高く始まったため陰線となりました。現在も+3%以上の水準を維持しているので、これから25日移動平均線(19650円)に収斂してくると見ています。大きく下げなくても、25日移動平均線が接近するまで上げにくくなると見ています。この様な動きが終わると調整は終わります。10月に向けた観察ポイントです。
2週続けて日経平均は反発しました。10月も北朝鮮の作戦通り動くのか。FRB政策でも円安は望まれていない。NYダウの上昇いつまで続く。どう動く世界市場。
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