日経平均株価の動き(2018年02月02日)

1月相場は23098円+334円高で引けました。1月末はNYダウ安に月末利益確定売りも加わり2万3000円に迫るところまで売られました。NYダウが売られれば日経平均は連動して売られる。NYダウが回復すれば、日経平均も回復する。

2月相場は切り返して始まったが、翌日は売られました。売られても2万3000円は維持しており、大きくは下げにくいと見ています。2月2日(本日)は、夜間に米国雇用統計の発表を控えている事も、買い進みにくい状況にありました。雇用統計の内容が良ければ反発材料になりそうです。

株価の下げた理由など、色んな理由をニュースで聞いたところで、下がる理由は、ただ買われ過ぎたからに過ぎません。昨年9月安値から1月の4ヶ月間に約5000円値上がりしました。4ヶ月という短期間に約5000円も値上がりすれば、株価水準は高く、利益確定売りで下げても不思議ではありませんが、それでも2万3000円を維持している事は強い相場と言えます。

また1月12日の評価損率は-3.63%まで改善し、株価水準的には高値ゾーンを表す水準でした。2万4000円に乗せたものの、評価損率から見れば高値圏であり、上値は売られる理由になります。この高値圏の流れもあり、いまの日経平均が売られている理由と見る事はできます。評価損率から見ると、-10%くらいまで悪化したら短期調整終了と見ていますが、まだ-4%台と高値を示しています。

雇用統計発表後、NYダウは上昇相場を維持するなど、高値更新するなら、日経平均の調整は早まる可能性があります。逆にNYダウが調整に転じたら、日経平均の調整もNYダウに連動して売られると見ておく必要はあります。しばらく強い状態は維持し、大きな調整はないと見ています。日経平均は下げても、下げなくても、個別株は高くなれば売られます。日経平均と個別株の動きは別であると見てください。その点は気をつけてください。

1月末の東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は減少しました。2017年8月末1406銘柄→9月末1575銘柄→10月末1747銘柄でピークとなり→11月末1488銘柄(225種183)→12月末1557銘柄(225種175)→1月(4)1646銘柄(225種197)→1月(11)1697銘柄(225種198)まで回復後→1月(18)1511銘柄(225種183)→1月(25)1589銘柄(225種187)→1月末1399銘柄(225種163)と200銘柄弱減少しました。2月(1)1509銘柄(225種174)まで回復しても、ピークからは減少傾向と言えるでしょう。日経平均は高値更新しても個別株は売られて減少しています。1200銘柄以下に減少すると、短期調整の目安になります。来週以降の観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(244銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は、少し減少しました。7月末139銘柄→8月末92銘柄→9月末78銘柄(ボトム)→10月末121銘柄→11月末140銘柄→12月末133銘柄→1月(5)144銘柄→1月(12)168銘柄→1月(19)156銘柄→1月(26)186銘柄→1月末165銘柄→2月(2)167銘柄と前週末より減少しました。それでも新興市場は数値的には活況です。来週も続くか。観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(748銘柄)は75日移動平均線を上回る銘柄数も減少しました。7月末588銘柄(ピーク)→8月末487銘柄→9月末483銘柄→10月末558銘柄→11月末510銘柄→12月末505銘柄→1月(5)526銘柄→1月(12)586銘柄→1月(19)564銘柄→1月(26)612銘柄→1月末571銘柄→2月(2)556銘柄と前週末より減少しました。減っても活況は維持しています。観察ポイントです。

東証2部銘柄(521銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数は減少しました。7月末429銘柄(ピーク)→8月末367銘柄→9月末363銘柄→10月末379銘柄→11月末350銘柄→12月末330銘柄→1月(5)364銘柄→1月(12)403銘柄→1月(19)404銘柄→1月(26)429銘柄→1月末398銘柄→2月(2)398銘柄と減少しました。強い状態は維持しています。観察ポイントです。

東証1部銘柄(2072銘柄)も75日移動平均線上回る銘柄数は減少しました。8月末1244銘柄(225種99)→9月末1575銘柄(158)→10月末1737(225種208)→11月末1450銘柄(225種171)→12月末1508銘柄(225種167)→1月(5)1679銘柄(225種196)→1月(12)1623銘柄(225種185)→1月(19)1487銘柄(225種172)→1月(26)1522銘柄(225種166)→1月末1239銘柄(225種130)→2月(2)1401銘柄(225種139)と減少しました。225種は売られています。来週は増加に戻せるか。観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

「610」評価損率-6.11%(12/22)→-5.77%(12/29)→-3.63%(1/12)→-5.10%(1/19)→-4.22%(1/26)と高値ゾーンと言えます。1月12日-3.63%をピークに高値警戒ゾーンは続いています。-5%以上の水準は高値警戒ゾーンは続くでしょう。短期調整で終わるか、少し長引くか。来週発表の数値はボトムまで下げるでしょう。引き続き、強気相場と高値警戒ゾーンの両面で観察して下さい。

数値の悪化を待たず、株価が反発に転じたら強い相場と言えます。評価損率の数値を見れば、もうしばらく株価の調整局面は続く様に見えます。引き続き、評価損率の数値を見て相場の繁閑度を知り、次のボトムを待ち場面と見ています。上昇相場の押し目(買い場)は、-10%前後に悪化したところと見ています。評価損率は相場の繁閑度を見る指標です。来週以降も観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ 日足チャート>

今週もNYダウは高値乱高下か、高値更新相場か。2万6000ドルは維持していますので強いと言えます。勢いは強くても一本調子に上がる事は無いと思います。もうすぐ2万7000ドルに乗せる勢いは続いていますので、引き続き、強い上昇基調は続くか。短期調整はあるか。2月の観察ポイントです。

チャート的には、200日移動平均線、75日移動平均線、25日移動平均線は上向きの強い状態の上昇は続いています。株価と25日移動平均線のカイリ幅は拡大は続いています。引き続き、高値更新相場の期待は強く、また調整の心配も残るでしょう。10日から25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続きます。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

為替は、昨年4月108円から9月107円を下値目途と見ていました。今週の為替は下値目途に達してきたので円高は買い戻されたと思われます。今後は円安に戻すか。円高に戻すか。2月の観察ポイントです。

チャート的に、昨年4月の108円から9月107円の円高ゾーンまで円高となりました。当面の下値目途まで円高は進んだので円安に戻すと見ています。200日移動平均線を下回る円高状況ですが、下段の14日RSIはボトムまで下げてきたと見ています。円安に戻せるか。2月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は4300ポイントに乗せてきました。新興市場は強い動きが続いています。引き続き、小型株指数の先行指標として見ています。小型株指数も高値更新が読み取れます。10日から25日移動平均線を上回る上昇基調は高値更新相場は続くでしょう。次は4400ポイントを目指すか。2月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は3700ポイントに乗せてきました。引き続き、強い上昇基調と言えます。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態は高値更新相場は続くでしょう。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線を上回る上昇基調は続くでしょう。2月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、1月は2万3098円と2万3000円はキープして引けました。また2月は1月終値を上回って始まりました。引き続き、1月終値を下回らず推移すれば、強い上昇相場は維持していると見ます。1月は上ヒゲは伸びたが、2月が切り返せれば強いと見ることは出来ます。2月は2万4000円に近づくと戻り売りが控えており、しばらく上値の売り物を消化する相場と感じられます。

6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、10月の1747銘柄をピークに1400銘柄以下に減少しました。日経平均は2万3000円の強い上昇局面は維持していますが、個別株は売られ始めた銘柄が増えています。日経平均の上昇は、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の増加と一致しそうです。しばらく強気と高値警戒の調整相場は続くでしょう。2月の観察ポイントです。

下段の9ヶ月SRV-D(黒)は86ポイントと1月より下げたが、高い状態の維持は続いています。引き続き、80ポイント以上を維持するのは強い上昇局面は続くと見ます。下段の9ヶ月SRV-D(黒)が80ポイント以上を上回る状態は強い基調を維持します。2月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、1月末は25日移動平均線を下回って引けました。2月相場入りは、切り返して始まりました。また25日移動平均線を上回り上昇してくると見ていますが、2月から3月期末を控えた売り物があることから、上値は利食い売りに押されると見ているので、2万4000円に近づくか、乗せてくるなら、利食い売りに押されて上値は伸び悩むと見ています。上値の売り物の消化が終わった頃から再上昇相場に戻すと見ています。

日経平均の先行指数と見る、「124」東証小型株指数は元の水準に戻しました。この動きを見ても、日経平均も上昇相場に戻すと見ることが出来ます。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線を上回れば上昇基調に戻ります。75日移動平均線と25日移動平均線の2線幅は拡大したチャートを維持しています。拡大局面は下げにくい。また下げても浅い下げで終わりやすい。引き続き、2月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

NYダウの高値更新続く。トランプ大統領の演説内容の評価はどう出る。日経平均の高値更新続くか。為替は円高から円安に戻すか。どう動く世界市場。

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