今週は先物オプションのSQ週(SQ値21190円)と重なり、NYダウは大幅下落の世界連鎖で始まりました。株価の大幅下落、暴騰はSQに絡んで起こることが多いです。これから暴落に発展するか、下げ止まりから反発に転ずるか、来月のメジャーSQが終わるまで分からないと見ています。しばらく下降ボックス相場が続く可能性はあります。
チャート的には75日移動平均線(2万2800円)を上回れば、上値抵抗線突破から下げ止まりと判断された反発は考えられます。当面は75日移動平均線を下回り、200日移動平均線(2万1000円)を下回らなければ下値支持線を維持した状態の下降ボックスと見ています。しばらく200日移動平均線(下値支持線)を意識した動きと見ています。
米国は、減税法案は可決され、先々好景気が続く事が予想されるから、早く株を買っておけ?と言った、買いが続いて26600ドルまで一気に上昇した後、大幅下落となりました。悪い材料で下げたのではなく、買われ過ぎから売られたのです。短期的には金利上昇を嫌気した売りとありますが、大幅調整に向かうか、下げ止まるか。NYダウが世界市場の方向性のカギと言えます。
日本市場は、1月に評価損率が-3.63%まで高くなりました。この数値を見るだけでも、市場は高値警戒ゾーンの過熱状態にある事は分かります。市場は高値警戒ゾーンにあっても、NYダウが下げない事を前提に日本市場も高値維持は続くのか。その前提が崩れ、NYダウが大幅下落に転じたことで大幅な連動安となりました。
当面は、NYダウが下げ止まりの確認が取れなければ、日経平均の調整も終わりません。3月SQまで調整は続く可能性はあると見ています。その前に調整が終われば強いと言えます。相場の強弱は、下げ幅が浅いこと、調整期間が短い事が強い状態の判断基準です。下げ幅は深くなり、調整期間が長くなる事は弱い相場の判断基準です。
日経平均が上昇基調に戻すには、その前に「105」JASDAQ指数、「124」東証小型株指数も、上昇基調に戻せないと、日経平均だけ戻すと言う動きはありません。3月に向けて「105」JASDAQ指数、「124」東証小型株指数が回復するならば、連動して、日経平均は上昇相場に戻します。その前にNYダウの回復も前提となります。このあたりが観察ポイントです。
2月1週の「610」評価損率は-5%以上は高値警戒ゾーンでした。1月から-5%以上の高値警戒ゾーンが続いた状態にありました。3月に向けて-10%以下に悪化した事を確認し、下げ止まりを待つ水準です。-10%→-15%→-20%と下落幅に応じて、評価損率で見る底値ゾーンは変わるでしょう。数値が悪化するほど押し目から深押しの底入れ確認はできます。
今週の大幅下落から東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅減少しました。2017年8月末1406銘柄→9月末1575銘柄→10月末1747銘柄でピークとなり→11月末1488銘柄(225種183)→12月末1557銘柄(225種175)→1月末1399銘柄(225種163)→2月(1)1509銘柄(225種174)→2月(7)654銘柄(79)まで大幅減少しました。大幅減少した数値を見ても、日経平均は調整に転じた事が分かります。調整は短期で終わるか、長引くか。3月に向けた数値の回復から判断できます。800銘柄から1000銘柄以上の増加が必要です。
「107」マザーズ市場(243銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は大幅減少しました。7月末139銘柄→8月末92銘柄→9月末78銘柄(ボトム)→10月末121銘柄→11月末140銘柄→12月末133銘柄→1月末165銘柄→2月(2)167銘柄→2月(9)73銘柄と大幅減少しました。銘柄数を見ても大幅な調整局面入りしたことがわかります。来週以降、増加に戻せるか、減少は続くか。観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(748銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数も大幅減少しました。7月末588銘柄(ピーク)→8月末487銘柄→9月末483銘柄→10月末558銘柄→11月末510銘柄→12月末505銘柄→1月末571銘柄→2月(2)556銘柄→2月(9)299銘柄と大幅減少しました。回復に戻せるか。観察ポイントです。
東証2部銘柄(519銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数も大幅減少しました。7月末429銘柄(ピーク)→8月末367銘柄→9月末363銘柄→10月末379銘柄→11月末350銘柄→12月末330銘柄→1月末398銘柄→2月(2)398銘柄→2月(9)191銘柄と大幅減少しました。増加に戻せるか。観察ポイントです。
東証1部銘柄(2073銘柄)も75日移動平均線上回る銘柄数も大幅減少しました。8月末1244銘柄(225種99)→9月末1575銘柄(158)→10月末1737(225種208)→11月末1450銘柄(225種171)→12月末1508銘柄(225種167)→1月末1239銘柄(225種130)→2月(2)1401銘柄(225種139)→2月(9)471銘柄(225種34)と大幅減少しました。数値的にはボトム接近です。増加に戻せるか。観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
「610」評価損率は-3.63%(1/12)ピーク→-5.10%(1/19)→-4.22%(1/26)→-4.77%(2/2)と1月から高値警戒ゾーンでした。今週の大幅下落に転じた事は、NYダウが崩れただけでなく、日本市場も過熱していた事がわかります。来週発表の数値は、どの程度悪化しているか。ボトム接近の数値となるか。評価損率の数値から見るボトムは、株価の売られ方によって変わるでしょう。
数値が小さいほど押しは浅いと言えます。押しが浅いほど強い相場と言えるでしょう。-10%前後は浅い押しと見ます。-15%前後は追い証が出始める水準です。-20%は投げ売りが出た水準です。どの水準で下げ止まるか、株価の下げ幅は評価損率の数値から読み取れます。評価損率は相場の繁閑度を見る指標です。来週以降ボトム形成できるか。観察ポイントです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウと10年米国債金利動向を対比して見ますと、NYダウは2万6000ドル高値から一気に下落に転じました。それでも6ヶ月移動平均線までしか下がってません。短期間に買われすぎた事がわかります。10年米国債金利はトランプ大統領就任以降、金利上昇局面に転じていました。今年1月から利上げが早かった事も、売られた理由になっています。
引き続き、NYダウは6ヶ月移動平均線に沿って調整局面となるか。6ヶ月移動平均線を下回る続落に発展するか。今後のNYダウ動向、10年米国債動向、どう推移するか。株価が売られれば買い場になります。今後の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
NYダウの大幅下落局面であったが、為替は昨年4月108円から9月107円の水準で推移しています。NYダウの大幅下落局面であったが、為替は落ち着いていました。当面の為替は、昨年4月108円から9月107円の水準を意識して推移すると見ています。
チャート的に、昨年4月の108円から9月107円の円高ゾーンの当面の円高水準をキープしています。円安方向に戻す可能性はあるでしょう。200日移動平均線を下回る円高ですが、下段の14日RSIはボトム水準を維持しています。円安に戻せるか。2月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線まで売られました。75日移動平均線で下げ止まるなら強い相場は維持していると言えます。来週以降も75日移動平均線を維持できるか。上昇相場に戻せるか。75日移動平均線を下回らなければ強い状態と言えます。2月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は75日移動平均線を下回る大幅下落となりました。売られ過ぎ感はあるものの、今までの上昇が強すぎた、上げ過ぎた感はあります。上げ過ぎの調整に見えます。今後は75日移動平均線を上回ってくれば調整終了と見ることはできます。2月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、気にしていた6ヶ月移動平均線からのカイリ幅が大きかった事。アッと言う間に6ヶ月移動平均線まで下げてきました。短期的に過熱度は強かった事を物語っています。当面は6ヶ月移動平均線から12ヶ月移動平均線を下値支持線と見る動きに変わりありません。6ヶ月移動平均線からカイリ幅が大きかった事は、買われ過ぎていた状態を示したと言えます。
2月の月間下げ幅としては大きいものの、6ヶ月移動平均線をキープできていれば調整局面と見ることはできますので、6ヶ月移動平均線を下回るかどうかは月替わりの3月に持ち越されます。2006年、2015年と9ヶ月SRV-Dが80ポイント以上の調整は2ヶ月かかっています。2月だけで終わると見てはいけません。3月も調整は続く可能性は高いと言えます。
下段の9ヶ月SRV-D(黒)は81ポイントまで下がりました。引き続き80ポイント以上を維持している事は強い上昇局面は維持していると見ることはできます。下段の9ヶ月SRV-D(黒)が80ポイントを上回る状態は強い基調を維持します。下回ると高値形成相場に向かう可能性が出てきます。2月の観察ポイントです。
<2006年4月2007年6月・日経平均 日足チャート>
2006年4月からの下げ幅-3500円(-20%)です。2007年6月からの下げ幅は-3000円-16%です。75日カイリ率は-10%前後まで売られました。
<2013年5月2015年8月・日経平均 日足チャート>
2013年5月からの下げ幅-3500円(-22%)です。2015年8月からの下げ幅は-4000円-19%です。75日カイリ率は-10%前後まで売られました。どちらも下げ幅では-3000円前後、-20%前後、75日カイリ率-10%前後が共通しています。
<日経平均 日足チャート>
NYダウの大幅下落の影響を受けて、1月高値から-3000円下げました。過去の下落幅に匹敵していますが、調整期間(日柄)、75日カイリ率の下げ幅が足りてない様に見えます。当面の下値支持線は200日移動平均線(2万1000円)と見ていますが、過去の下げ幅と比較すると、3月SQに向けて20500円前後まで下げ余地を見ておいた方が良いかもしれません。
日足チャート的には、200日移動平均線を上回って推移するなら強い状態を維持していると判断できます。価格的には200日移動平均線を下回ると、75日カイリ率から見てボトムゾーンに入りそうです。このあたりが、3月に向けた下値目途と見ることが出来ます。
当面は200日移動平均線を上回る水準でも、75日移動平均線を下回る状態の下降ボックス相場が続くと見ています。下降ボックスで推移するか、暴落に発展するか、上昇に戻すか。NYダウ動向で決まると見て下さい。引き続き、2月の観察ポイントです。
NYダウの高値更新から一転し、史上最大の下げ幅に転換しました。ピョンチャンオリンピック中どう動くか。日経平均は下げ止まるか。為替は円高で落ち着きみせる。どう動く世界市場。
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