日経平均株価の動き(2018年02月23日)

前週は安値から約900円戻し、21720円で引けました。今週は2万2000円台に乗せて始まったが、上値は利食い売り、見切り売りに押されて2万600円台まで売られました。NYダウに連動して乱高下しているとも言えます。どちらの指数も、株価的に25日移動平均線を上回るまで乱高下の動きは続くと見ています。

株価は、25日移動平均線を下回る状態は荒れた値動きになりやすいでしょう。25日移動平均線を上回れば上昇に向かう動きは強くなり、値下がりする動きは減ります。NYダウは25日移動平均線に上値を押さえられた状態にあり、しばらく乱高下は続くと見る状態です。トランプ相場の調整期と言えます。

日経平均は、25日移動平均線は2万2500円と高い水準にあり、25日移動平均線が下がってくるまで弱含みの動きは続くと見ます。目測では1ヶ月以上、弱含みの動きは続く様にも見えます。日経平均は200日移動平均線(下値支持線)を上回っているので上昇相場の調整局面と見ています。

為替は105円まで円高が進んだ後、107円まで戻したが、円高は止まったと見る確認と取れていません。NYダウと同じく、25日移動平均線を上回れるまで円高な動きは続くと見るしかありません。ほぼ同じ時期に安定して来るように見えます。

評価損率は、1月(-3.63%・1/12)をピークに高値警戒ゾーンの状態は続き、結果的にNYダウの下落に連動して高値から-3000円下落しました。2月2週は-10.10%(2/9)まで悪化→日経平均は2万1000円、高値から約3000円下落した事で落ち着き始めています。今週発表-9.90%(2/16分)の数値は悪化した状態が続くでしょう。ある程度の投げ売りは出尽くしたと判断できる数値です。徐々に戻りは続くか。今後の評価損率の数値から掴めます。

日経平均は、週間で+500円以上、値上がりしないと上昇転換したと判断できません。今週は+100円以下しか戻せず、下げ止まり確認は出来ていません。来週以降、週間で+500円以上値上がりしたら、下げ止まり確認は出来たと判断できます。それまでは調整相場と言えます。

「105」JASDAQ指数はよく戻したと感じます。「124」東証小型株指数は75日移動平均線を下回っています。日経平均に先行した動きから読み取ると、25日移動平均線を上回るまでは弱含みな動きは続くと見ることができます。

東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は落ち着いてきています。10月末1747銘柄でピーク→11月末1488銘柄(225種183)→12月末1557銘柄(225種175)→1月末1399銘柄(225種163)→2月(1)1509銘柄(225種174)→2月(7)654銘柄(225種79)→2月(15)532(225種59)→2月(22)807銘柄(225種72)と落ち着いてきています。まだ数値的には、日経平均の上値は重いと感じられます。上昇には800銘柄から1000銘柄以上の増加が必要です。

「107」マザーズ市場(243銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は、増加に転じました。9月末78銘柄(ボトム)→10月末121銘柄→11月末140銘柄→12月末133銘柄→1月末165銘柄→2月(2)167銘柄ピーク→2月(9)73銘柄→2月(16)83銘柄→2月(23)109銘柄と増加に転じた。来週も増加は続くか、減少に転ずるか。観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(748銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数が増加に転じました。7月末588銘柄(ピーク)→8月末487銘柄→9月末483銘柄→10月末558銘柄→11月末510銘柄→12月末505銘柄→1月末571銘柄→2月(2)556銘柄→2月(9)299銘柄→2月(16)302銘柄→2月(23)378銘柄と増加に転ずる。回復に戻せるか。観察ポイントです。

東証2部銘柄(519銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数が増加に転じました。7月末429銘柄(ピーク)→8月末367銘柄→9月末363銘柄→10月末379銘柄→11月末350銘柄→12月末330銘柄→1月末398銘柄→2月(2)398銘柄→2月(9)191銘柄→2月(16)185銘柄→2月(23)245銘柄と増加しました。増加は続くか。観察ポイントです。

東証1部銘柄(2073銘柄)も75日移動平均線上回る銘柄数が増加に転じました。10月末1737(225種208)ピーク→11月末1450銘柄(225種171)→12月末1508銘柄(225種167)→1月末1239銘柄(225種130)→2月(2)1401銘柄(225種139)→2月(9)471銘柄(225種34)→2月(16)500銘柄(225種43)→2月(23)764銘柄(225種49)と増加に転ずる。800銘柄から1000銘柄まで増加に戻せると上昇相場へ。観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

「610」評価損率は、-3.63%(1/12)ピーク→-5.10%(1/19)→-4.22%(1/26)→-4.77%(2/2)→-10.10%(2/9)→-9.90%(2/16)と1月高値警戒ゾーンから売られて→前々週に-10.10%と悪化→今週も-9.90%とボトムと言えます。数値的には投げ売り出尽くしボトムゾーンに向かうか。大幅下落から数値は改善に向かうと見られます。

まだ-9.90%前後と浅い押しのボトムゾーンと見ます。-15%前後は追い証出始める水準です。-20%以下は追い証投げ売りの底値ゾーンです。評価損率の数値から浅い押しで下げ止まり、反発に転ずる動きを期待したい。来週の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは75日移動平均線を上回るまで回復し、今のところ維持しています。上値は25日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず押さえられた状態にあります。引き続き、75日移動平均線を維持できれば強いと言えるでしょう。しばらく75日移動平均線と25日移動平均線の間のボックス相場は続くか。

チャート的には、75日移動平均線を上回っていれば上昇基調と言えるでしょう。75日移動平均線を下回ってきたら2番底探りと見ることができます。来週は戻せるか。75日移動平均線はキープできるか。どう動いても、日経平均は連動します。来週の観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

前週に105円まで円高は進みました。株価はNYダウの影響で下げたことを見れば、為替の影響は小さかった。今週は107円まで円安に戻したが、行きすぎた円高のリバウンドに見えます。25日移動平均線を下回る状態は、円高に歯止めはかかっていないと判断されます。

チャート的には、25日移動平均線を下回る状態は底割れ感が残るので、まずは円高の下げ止まりを待たなければ確認できません。25日移動平均線を上回るのはいつ頃か。下げ止まるのか。3月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、日経平均に先行して上げています。来週は25日移動平均線を突破するまで戻せるか。25日移動平均線で戻り売られるか。来週以降、75日移動平均線をキープし、25日移動平均線を突破できるか。3月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は200日移動平均線で反発に転じたのは、売られ過ぎからのリバウンドと言えます。200日移動平均線から反発した状態から75日移動平均線を上回るまで戻せるか。75日移動平均線で足踏みするか。足踏み状態は調整時期と見なされます。3月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、12ヶ月移動平均線で下げ止まり反発中といえます。大幅に売られた後、6ヶ月移動平均線前後で下げ渋った状態は続くでしょう。今の水準は上昇相場を維持していると言えます。6ヶ月移動平均線を大きく売られると基調転換の心配はありますが、今の6ヶ月移動平均線前後を維持するなら調整時期と見なされるでしょう。

過去の調整局面は2ヶ月程度続いており、今の状態は3月に入っても調整は続くと見られるでしょう。3月SQ以降には調整は終わるか。4月決算発表までずれ込むか。NYダウの動きと連動しているので、観察しながらの判断となりそうです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、200日移動平均線を上回る状態は上昇基調を保っています。また10日移動平均線を上回り、維持しています。25日移動平均線を下回っている状態は、調整期間と見ることが出来ます。10日移動平均線を下値支持線に上回っていれば、25日移動平均線を上回る動きに向かいます。上回ると上昇相場に戻したと見ることはできます。

まだ25日移動平均線は75日移動平均線を下回ったばかりであり、下がってくるまでに1ヶ月程度の日柄がかかりそうです。当面は200日移動平均線を上回り、10日移動平均線を上回っていれば、いずれ25日移動平均線を上回る反発待ちとなります。200日移動平均線を下割れすると再下落に転ずる心配は残ります。

下段の25日騰落レシオは95ポイントまで上がってきました。数値的に、まだ値上がり銘柄数の増加は少ないと言えるでしょう。100ポイントを上回ると相場に勢いが出てきます。引き続き、3月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

NYダウは切り返し続けるか。日経平均は連動して反発は続くか。為替は安定するか。どう動く世界市場。

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