日経平均株価の動き(2018年03月02日)

届きそうで中々届かない前週比+500円の値上がり幅の上昇転換の確認。火曜日で+497円高まで値上がりし、下値から半値戻り2万2500円まで値上がりし近づいたが、水曜日から下落に転じてしまい遠のいてしまった。日本時間の木曜日深夜に、トランプ大統領は貿易不均衡を安全保障上と言う理由により鉄鋼など高率関税を課すと発表。NYダウは一気に下落に転じました。週末の日経平均も一時-600円以上の下げ幅となりました。

日経平均は、25日移動平均線(上値抵抗線)まで戻したところで戻り売られた形になりました。下値は10日移動平均線も下回ってしまった。10日移動平均線を下回ったので、次は200日移動平均線(下値支持線)まで下がる2番底の動きに転じてしまいました。3月SQに向けて200日移動平均線(2万1000円)に向けた動きは、早めに達してしまった。下回ると、次は75日カイリ率-10%ゾーン(20500円)が下値ゾーンと見る水準です。引き続き3月SQ前後に向けて乱高下の心配は残るでしょう。

2月14日に6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は460銘柄まで激減しました。2月末は6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は920銘柄まで戻して引けました。3月は1000銘柄以上に増加すれば上昇相場に戻したと判断できますが、3月2日の下落で、また800銘柄以下に減少し、再下降転換の心配が出てきます。

3月はSQ前後に向けた乱高下と期末を控えた乱高下の心配が残ります。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が800銘柄以上に増加するなら、上昇相場に戻すと見ることはできます。800銘柄以下の減少のままなら、調整局面か下降相場は続くと見なければなりません。減少が続くなら弱気、増加に転ずるなら上昇相場に向かうと見ることはできます。どちらでしょうか。

トランプ大統領の発言から売られたが、NYダウは6ヶ月移動平均線までの下げで止まっていて、上昇基調は維持していると言えます。今後も6ヶ月移動平均線を上回る相場なら上昇相場は続いていると言えます。1月高値から3000ドル以上の下げも2月末には-1120ドル安まで戻して引けました。3月は-421ドル安でも上昇相場は維持していると言えます。

評価損率は、2月2週は-10.10%(2/9)の悪化から→-9.90%(2/16分)→-7.92%(2/23)まで改善しても、今週の下げを見れば、来週発表の評価損率は-15%近くまで悪化する可能性は高いでしょう。投げ売りは出尽くしから改善に向かう可能性はあります。3月は戻りに転ずるか。今後の評価損率の数値から相場の動きは掴めます。

東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、再減少に転じました。10月末1747銘柄でピーク→11月末1488銘柄(225種183)→12月末1557銘柄(225種175)→1月末1399銘柄(225種163)→2月(1)1509銘柄(225種174)→2月(7)654銘柄(225種79)→2月(15)532(225種59)急減→2月(22)807銘柄(225種72)→2月末920銘柄(225種88)→3月(1)667銘柄(225種46)と荒れています。まだ数値的には、日経平均の上値は重いと感じられます。3月は800から1000銘柄以上の増加に戻せるなら上昇相場に戻したと判断できます。800銘柄以下は調整局面は続きます。

「107」マザーズ市場(242銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は、再減少に転じました。9月末78銘柄(ボトム)→10月末121銘柄→11月末140銘柄→12月末133銘柄→1月末165銘柄→2月(2)167銘柄ピーク→2月末117銘柄→3月(2)107銘柄と再減少に転じました。3月は増加に戻せるか、減少は続くか。観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(745銘柄)は、75日移動平均線を上回る銘柄数は再減少に転じました。7月末588銘柄(ピーク)→8月末487銘柄→9月末483銘柄→10月末558銘柄→11月末510銘柄→12月末505銘柄→1月末571銘柄→2月末(2)556銘柄→2月(9)299銘柄→2月(16)302銘柄→2月(23)378銘柄→2月末416銘柄→3月(2)322銘柄と再減少に転じました。増加に戻せるか。観察ポイントです。

東証2部銘柄(521銘柄)も、75日移動平均線を上回る銘柄数は再減少に転じました。7月末429銘柄(ピーク)→8月末367銘柄→9月末363銘柄→10月末379銘柄→11月末350銘柄→12月末330銘柄→1月末398銘柄→2月(2)398銘柄→2月(9)191銘柄→2月(16)185銘柄→2月(23)245銘柄→2月末269銘柄→3月(2)232銘柄と再減少に転じました。増加に戻せるか。観察ポイントです。

東証1部銘柄(2077銘柄)も、75日移動平均線上回る銘柄数は再減少に転じました。10月末1737(225種208)ピーク→11月末1450銘柄(225種171)→12月末1508銘柄(225種167)→1月末1239銘柄(225種130)→2月(2)1401銘柄(225種139)→2月(9)471銘柄(225種34)→2月(16)500銘柄(225種43)→2月(23)764銘柄(225種49)→2月末804銘柄(225種56)→3月(2)547銘柄(225種23)と再減少に転じました。3月は1000銘柄まで増加に戻せるか。観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

「610」評価損率は、-3.63%(1/12)ピーク→-5.10%(1/19)→-4.22%(1/26)→-4.77%(2/2)→-10.10%(2/9)→-9.90%(2/16)と1月高値から売られた→前々週(2/9)-10.10%悪化→前週(2/16)-9.90%→今週(2/23)-7.92%まで改善が見られたが、今週は再下落に転じたことから、来週発表の数値は-15%前後まで悪化していると思われます。数値的には投げ売り出尽くしのボトムゾーンに向かっています。下げ止まれば数値は改善に向かうと見られるでしょう。

前週の-9.90%は、浅い押しのボトムゾーンと見ます。今週も売られたので、来週発表の数値は-15%前後まで悪化していたならボトムゾーンです。-20%以下は追い証投げ売りの底値ゾーンです。評価損率の数値から浅い押しで下げ止まり反発に転する動きを期待したいです。来週の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは、25日移動平均線を上回る2万5800ドルまで回復しました。25日移動平均線を上回ってから反落に転じ、トランプ大統領発言で、さらに下落幅は大きくなりました。引き続き、75日移動平均線(下値支持線)を維持できれば、上昇相場は維持していると言えるでしょう。もうしばらく75日移動平均線と25日移動平均線を上値抵抗線とする戻り売り相場は続きそうです。

チャート的には75日移動平均線を上回っていれば、上昇基調は維持していると言えます。75日移動平均線を下回ってきたら2番底探りと見る相場展開に逆戻りしたと見る事ができます。来週は25日移動平均線を上回るまで戻せるか。75日移動平均線はキープできるか。NYダウに日経平均は連動して動きます。観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

2月に105円まで進んだ円高は一服していたところ、また105円台に突入する円高と止まりそうにありません。3月に向けた為替相場は、円高は止まるか観察と言えます。25日移動平均線を上回れるまで円安に転じたとは言えません。まだ為替の動きは不安定と言えます。25日移動平均線を下回る状態は、円高は止まってないと判断されます。

チャート的には、25日移動平均線を下回る状態は底割れ感が残ったままの状態です。円高が止まるまで株式相場の安定も待たなければ確認できません。25日移動平均線を上回るか。下回り続けるか。3月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、25日移動平均線を上回るまで戻したものの、週末に下回ってしまったが、シッカリしている様に見えます。25日移動平均線を再度上回れるか。75日移動平均線(下値支持線)を上回る上昇基調は維持し、25日移動平均線を上回れるか。3月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は200日移動平均線で反発した後、75日移動平均線まで戻したが反落に転じてしまいました。75日移動平均線を上回れない状態は戻り売り相場は続くでしょう。75日移動平均線上回れば上昇相場に戻すでしょう。3月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、2月末は2万2000円を上回って引けました。3月も大幅安で始まりました。2月は6ヶ月移動平均線まで戻して引けた形、3月は6ヶ月移動平均線を下回って始まる。過去の高値は調整に2ヶ月かかっています。同じく3月SQ前後まで調整は続きそうです。今は12ヶ月移動平均線(下値支持線)が下値目途(2万1000円)となっています。

3月入りし、下段の9ヶ月SRV-Dは80ポイント(77)を下回りました。80ポイントを下回ると上昇力は弱まってきたと判断されますし、調整局面に転じた心配の可能性はあります。3月SQ以降は下げ止まりを確認する動きです。4月は決算発表に向け、ずれ込むか。3月の観察ポイントとなりそうです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、2月は200日移動平均線で反発に転ずる動きから25日移動平均線まで戻しました。25日移動平均線まで戻して売られました。3000円幅下げて、半値戻し(+1500円)で2万2500円まで戻し売られました。半値戻しで売られて10日移動平均線を下回ってしまいました。

また200日移動平均線(下値支持線)まで下げる2番底探りの動きに転じました。200日移動平均線(下値支持線)を上回っているなら、下がれば買い場と言えるが、200日移動平均線を下回ってしまうと、再下落の心配はありますので、当面は200日移動平均線(下値支持線)を上回っていれば、大きくは崩れないと見ています。

下段の75日線形回帰トレンドでは、-1μ(2万1820円)を下回ったので、次は-2μ(2万1000円)が下値目途になります。再度-1μ(2万1820円)を上回れば戻りに入ります。引き続き、3月SQに向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

短期間の動きは、標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で動きを見ます。株価の動く幅は75日線形回帰トレンドで下値、上値の目安を探ります。短期間のボトム・ピークは下段の11日SLOW%Dで計ります。株価水準はボトムゾーンに入ってますが、まだ11日SLOW%Dは高く20ポイント以下になるまで調整は続くと見ます。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

NYダウは戻せるか。日経平均は調整は終わるか。為替は安定するか。どう動く世界市場。

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