今週もトランプ大統領発言で乱高下したが、週間では値上がりして引けた。乱高下しているうちに3月末は近づくため、月末まで様子見相場で乱高下は続きそうです。4月入りしても業績予想が出るまで日柄がかかるため、しばらく様子見相場は続くと思われます。2月の下落局面から信用買い残は増加しています。今後も乱高下相場が続くと心配が広がると、いったん外しておこうと言う投げ売りが出かねません。トランプ大統領発言と乱高下相場は投資家心理を攪乱させています。
トランプ大統領が閣僚を辞任させたのも、秋の中間選挙を有利な状況にしたいためです。これから中間選挙に勝つための準備でしょうか。何でもありの発言が続く可能性はあります。北朝鮮問題、中国問題、貿易問題も選挙を有利にするためです。現状は厳しいと言うことでしょう。今後も有利な状況を引き出すまで、過激発言、過激行動は続くと思われます。
5月前(4月?)の北朝鮮とコンタクトも中間選挙目当てのため、株式市場は予想外の動きをする場合もあり得るか。そう考えると、4月の業績予想が出ても、北朝鮮問題で乱高下も予想されますので、買いは見送られるか。いったん手持ち株を整理する可能性はあります。
2月に売られてから、東証1部では、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は700銘柄と少なく、まだ下げ止まったと判断できない状態です。まず日足での下げ止まり確認は、25日移動平均線を上回る銘柄数が増えることです。今のところ25日移動平均線を上回る銘柄数は1000銘柄(225種70)以上に増加してきました。上回る銘柄数が減少してきたら下げる心配は強まるので、調整局面は終わっていないと見ておく必要があります。
3月末に向けて、決算のお化粧買いで支えられ、売られても大きく上げ下げしにくいと見ています。トランプ大統領の過激発言、NYダウの乱高下では、しばらく2万1000円を挟んで乱高下か。半値戻りの2万2500円以上に戻らないと戻り売り圧力が勝っている状況と見ておきましょう。
東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数を見ても弱いことが分かります。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月(1)667銘柄(225種46)→3月(8)547銘柄(225種29)→3月(16)703銘柄(225種51)と銘柄数を見ても弱いことが分かるでしょう。3月末以降は800から1000銘柄以上に増加してこないと弱い相場と見ておかなければなりません。800銘柄から1000銘柄以上に増加しないと強さは出てきません。
「107」マザーズ市場(242銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の低迷は続いています。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月(2)107銘柄→3月(9)105銘柄→3月(16)118銘柄と低迷状態と言えます。3月末に向けて増加に戻せるか、減少続くか。観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(745銘柄)は75日移動平均線を上回る銘柄数の低迷は続いています。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月(2)322銘柄→3月(9)311銘柄→3月(16)345銘柄と低迷は続いています。増加に戻せるか。3月末に向けた観察ポイントです。
東証2部銘柄(521銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数の低迷は続いています。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月(2)232銘柄→3月(9)202銘柄→3月(16)233銘柄と低迷は続いています。と減少続く。増加に戻せるか。観察ポイントです。
東証1部銘柄(2077銘柄)も75日移動平均線上回る銘柄数も低迷は続いています。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月(2)547銘柄(225種23)→3月(9)535銘柄(225種31)→3月(16)680銘柄(225種43)と低迷は続いています。3月末に向けて800から1000銘柄まで増加に戻せるか。観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
「610」評価損率は-3.63%(1/12)ピーク→-10.10%(2/9)→3月-8.86%(3/2)→3月-9.32%(3/9)と横ばい状態です。しばらくトランプ大統領は過激発言をするか分かりません。NYダウも乱高下しています。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数も盛り上がらず相場の弱さがわかります。
3月末に向けて決算処分売り、お化粧買いで交錯しても、評価損率の数値に改善が見られなければ、見切り売りが出る心配は残ります。相場が悪化すると、評価損率の数値は-15%から-20%の追い証投げ売りの底値ゾーンに売られる心配は残るでしょう。しばらく買いは見送りか。4月に向けた観察ポイントです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、25日移動平均線を上回ってきましたが、25日移動平均線は75日移動平均線を下回りDクロスしました。株価が25日移動平均線を上回っていれば問題有りませんが、75日移動平均線を上回れない事は問題あります。来週以降、75日移動平均線を上回る状態に戻せるか。
前週の雇用統計の発表のあと大幅高しましたが、その後はトランプ大統領の発言で乱高下しました。来週はFOMCを控えて、FRB理事長発言は、何が飛び出るか。今から注目されています。利上げはあるか?しばらく様子見で売られるため上値は重い状態に見えます。引き続き、75日移動平均線を上回る状態を維持できれば発言は好感されたと判断できます。下回るとネガティブに受け取っていると言えます。観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は25日移動平均線からカイリ幅が大きくなった反動から戻しました。まだ75日移動平均線からのカイリ幅も大きく、さらに円高が大きくなりにくい様に見えますが、25日移動平均線を上回れないと円高は止まりません。短期ではまだカイリ幅は大きいので106円前後の動きは続くように見えます。
チャート的には、75日移動平均線からカイリ幅は縮小するまで円安に戻ろうとする動きは続く様に見えます。25日移動平均線を上回ってくると円安に動き出します。25日移動平均線を下回る状態は円高続く。このあたりが観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線をキープし、25日移動平均線を上回ってきました。25日移動平均線を上回る状態をキープ出来れば上昇相場に戻ります。25日移動平均線を下回ると戻り売り相場に転じます。3月末に向けた観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は25日移動平均線を上回ってきました。75日移動平均線を上回るまで戻せなと上昇相場には戻せません。25日移動平均線を下回ってくると戻り売り相場に逆戻りします。200日移動平均線をキープできるか。3月末に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、今週はプラスに転じたことで、3月は12ヶ月移動平均線まで下げましたが、下げ幅は縮小し下ヒゲが長くなってきました。12ヶ月移動平均線を上回っていれば上昇相場は維持しています。引き続き、4月も12ヶ月移動平均線(2万1000円)を維持していれば上昇相場は維持して始まったと言えます。4月に向けて、12ヶ月移動平均線を維持できるか。基調判断のポイントです。
4月以降も、12ヶ月移動平均線を維持できるか。下回ると調整相場は深くなるか、長引く相場かに変わります。3月は維持しそうですが、4月に入ってから値上がりしないと売られる心配は残ります。4月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、200日移動平均線(下値支持線)を維持している状態です。25日移動平均線は上回ってきましたが、上値は重い動きをしています。引き続き、25日移動平均線を上回る状態を維持できるか。下回れば戻り売りに転じます。来週以降、25日移動平均線を維持できるか。25日移動平均線を上回っていれば反発に転じます。下回れば戻り売られます。
まだ75日移動平均線からカイリ幅は大きく、調整局面は長引く事がわかります。3月末決算に向けてキープできるか。下回ってしまうか。しばらく様子見状態の動きをしています。3月末から4月に向けた観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で動きを見ます。株価は75日線形回帰トレンド中心線に上値を押さえられています。10日移動平均線を上回り、25日移動平均線も上回ってきました。次は75日線形回帰トレンド中心線です。75日線形回帰トレンドは下向きです。
75日線形回帰トレンド中心線を上回ってくれば、+1μ(2万2700円)まで戻す可能性は出てきます。上回れないと、下向きに転じた75日線形回帰トレンド-1μ(2万1000)まで売られる心配は残ります。先ずは75日線形回帰トレンド中心線を上回れるか確認です。
荒れるNY市場どう動く。トランプ大統領発言で乱高下続くか。3月末に向け日経平均どう動く。為替は落ち着くか。どう動く世界市場。
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