今週の相場も下落に転じました。2週続けて相場は荒れた。米朝会談中止発言から円高に振れ、イタリアEU離脱でも円高に振れ、5月はマイナスに転じて引けました。本日から6月相場入りですが、乱高下要素を残したままであり、乱高下は続きそうです。今晩、米国雇用統計の発表を控えています。発表後、どっちに動くか。
5月の月足チャートは陰線でマイナスになってしまった。5月末の東証1部で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は740銘柄まで減少し、4月末(918銘柄)より減少して引けました。銘柄数的には調整相場に逆戻りしてしまいました。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が減少する事は調整局面。増加なら上昇相場に向かいます。6月は戻せるか、調整は長引くか、どちらか。
6月相場は上昇基調に戻せるか。調整相場は長引くか。日経平均は2万2500円以上で推移するなら、上昇相場に戻すと見ることはできます。2万2500円以下で推移するなら調整局面は続くと見なければなりません。6月は2万2500円→2万3000円、また6ヶ月移動平均線を上回れるか。基調判断の分かれ目のポイントです。
2019年業績予想発表後、2ケタの大幅増収増益を発表したカーボングループは、日経平均が下げる中でも値上がり続けている強い株です。他の2ケタ増収増益の株も値上がりしています。調整局面の中でも2ケタ好業績で上昇基調の株は上昇相場を維持する強い株と見ています。
引き続き、6月以降も、好業績株、2ケタ増収増益銘柄、売上げ大幅増収増益銘柄、売上高経常利益率大きい銘柄などから、中期上昇が期待できそうな銘柄は絞り込みできます。好業績株は、75日移動平均線を上回っていれば上昇基調は維持しています。
為替はイタリアの政治問題からユーロ円高→ドル円買われ円高に動きました。政治不安は通貨回避から円が買われ、円高に動くと株は売られました。6月も米国経済、イタリア問題、米朝問題など、円高に動く要因は残されています。為替が安定なら株高期待は残ります。円安に戻るか、どう動く。
5月末の東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は減少に転じました。6月に1000銘柄以上に戻せるか。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月(1)839銘柄(225種108)→5月(10)947銘柄(225種104)→5月(17)1051銘柄(225種121)→5月(24)920銘柄(225種93)→5月末740銘柄(225種74)と2週続けて減少しました。6月は回復できるか。1000銘柄(225種113)以上に戻すと強い上昇相場に戻したと見る数値です。
「107」マザーズ市場(251銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は弱含み。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(2)84銘柄→5月(11)97銘柄→5月(18)97銘柄→5月(25)104銘柄→5月(末)101銘柄→6月(1)101銘柄と4月末よりは増加して引けました。6月は増加できるか観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(741銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は4月より増加して引けました。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(2)250銘柄→5月(11)304銘柄→5月(18)296銘柄→5月(25)315銘柄→5月(末)266銘柄→6月(1)281銘柄と減少した。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
東証2部銘柄(513銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は4月より増加して引けました。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(2)157銘柄→5月(11)182銘柄→5月(18)198銘柄→5月(25)215銘柄→5月(末)181銘柄→6月(1)184銘柄と再度減少に転じました。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
東証1部銘柄(2089銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は4月より減少。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(2)1070銘柄(225種130)→5月(11)1251銘柄(225種149)→5月(18)1344銘柄(225種159)→5月(25)1144銘柄(225種129)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月(1)969銘柄(225種108)と減少して引けました。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
「610」評価損率は-8.93%(4/27)→-8.54%(5/11)と改善した後、-9.58%(5/25)と悪化に転じました。前週発表-8.15%(5/18分)まで改善し→-9.58%(5/25)→今週の下げを見れば→来週発表の評価損率は-10%以下に悪化したと思われますが、短期的には売られ過ぎを意味するので、売られたところは買われやすいでしょう。押し目で買われるか、悪化は続くか。基調と合わせ判断が必要です。
週足チャートでは、13週移動平均線まで売られましたが、13週移動平均線で下げ渋っています。13週移動平均線を上回っているので上昇状態は維持していますが、13週移動平均線を下回ると下降転換してしまうでしょう。6月も上昇は続くか観察ポイントです。来週の観察ポイントです。
<NYダウ 日足チャート>
NYダウは、75日移動平均線を下回ってしまいました。今日は雇用統計の発表です。再度上昇基調に戻せるか。引き続き、75日移動平均線を上回る状態は上昇基調に戻します。75日移動平均線を下回ってしまうと戻り売りに転じます。75日移動平均線を上回る状態は上昇基調に戻るでしょう。引き続き、上昇基調に戻せるか。
チャート的には、もう少しで25日移動平均線と75日移動平均線はGクロスします。Gクロス後、株価が75日移動平均線を上回っているなら、上昇基調は強まるパターンとなります。引き続き、25日移動平均線(下値支持線)を上回る状態を維持し、上昇相場は強まるか観察です。6月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は、200日移動平均線を上回った後、米朝会談の中止で円高に逆戻りしました。再度6月に開催すると発言があり、円安に戻す場面はあったが、今週はイタリア問題で108円台まで円高は進んでしまいました。200日移動平均線を下回ってから、75日移動平均線近くまで円高となりました。再度200日移動平均線を上回れるか。200日移動平均線(110円)を下回ると円高相場に向かってしまう。再度どちらに放れるか。
チャート的には、200日移動平均線(上値抵抗線)を上回った後、200日移動平均線を下回る円高に転じてしまいました。今週も75日移動平均線まで円高は進んだが、75日移動平均線は上回っています。再度200日移動平均線を上回ってくるか。引き続き、ドル円相場は米国の手中にあり。6月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は75日移動平均線を上回れず。25日移動平均線を下回ってしまいました。75日移動平均線(上値抵抗線)を下回った状態で、25日移動平均線を下回ったので弱い動きと言えるでしょう。75日移動平均線の上値が重い状態が続きます。75日移動平均線を下回る状態は調整相場が続くでしょう。6月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は、75日移動平均線まで売られてしまいました。小型好業績株も大きく売られた事が分かります。75日移動平均線で下げ渋り、上昇相場は維持しています。引き続き、75日移動平均線を上回り上昇相場は維持できるか。6月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、5月はマイナスに転じ、2万2500円を下回り陰線で引けました。上ヒゲの陰線で引けた事は、調整に向かう可能性が強まったと見るローソク足です。上値は売られた陰線となったパターンです。6月は陽線で6ヶ月移動平均線を上回れば上昇に切り返したと見ますが、このまま下がれば下げ相場に転ずる心配ありです。6月の観察ポイントです。
12ヶ月移動平均線(下値支持線)は上回っているので、株価が6ヶ月移動平均線(2万2400円)を下回っても上昇基調は維持しますが、徐々に下げに転ずる心配があります。6ヶ月移動平均線(22300円)を上回る状態に戻せると強い状態に戻るでしょう。6月相場の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、今週は75日移動平均線まで売られてしまいました。チャート的には75日移動平均線を上回っているので上昇基調は維持しています。上昇相場に戻すには、再度10日から25日移動平均線を上回らなければなりません。
チャート的に、75日移動平均線を下回れば下降転換。25日移動平均線を下回った状態は売りパターンを意味します。調整に転じても、25日移動平均線を下回ると売り転換ですが、75日移動平均線を上回る状態は上昇基調を維持します。75日移動平均線を下回ると下降転換するでしょう。25日移動平均線を上回る状態に戻せるか。6月に向けた観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向きの上昇トレンドです。上昇トレンドでは、75日線形回帰トレンド中心線を下回ったので-1μが押し目目途でした。今週は-1μの押し目目途まで下げました。来週は反発に転ずるでしょうか。
-1μ(2万2000円)から反発に転ずれば→中心線(22560円)→+1μ(2万3000円)に向けた動きに向かうと見ています。75日線形回帰トレンド中心線(2万2500円)を上回れないと、-1μ(2万2000円)に戻してしまいます。来週は75日線形回帰トレンド中心線を上回れるか。引き続き、-1μを下値支持線に戻りの動きです。6月に向けた観察ポイントです。
米朝会談にイタリア問題と為替の円高要因多い。NY市場は上昇に戻れるか。為替どう動く。どう動く世界市場。
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