日経平均株価の動き(2018年06月22日)

大阪北部地震のご被害にお見舞い申し上げます。
今週は、大阪に大地震がありました。23年前の阪神淡路大震災を思い出す大きさでした。いち早く復興が進むことを祈願いたします。

トランプ大統領は、中国の報復関税に対し、追加の報復関税を発表しました。2大国の経済戦争に発展か。落ち着くまで貿易、経済、株式市場が荒れる事は必定です。この問題が落ち着くまで、株式市場の売買は消極的になりそうです。トランプ大統領は、秋の中間選挙の勝利のため、厳しい政策を打ち出し続けるのでしょうか。株式市場が落ち着くのは、いつ頃か。選挙まで長引く心配もされるでしょう。

前週末、東証一部6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は1000銘柄以上でしたが、今週は一気に843銘柄(6/21)まで減少しました。6月末、800銘柄以上を維持できないと上昇基調は赤信号点滅です。減少する事は調整局面に転ずる事を意味します。個別株は売られ始め、さらに下落する株が増えてると心配です。

5月、6月と2度2万3000円付けた後、売られました。2万3000円は意識され売られる水準と見ているようです。上値は重くなったと感じられます。3度目の正直で上抜くか、しばらく調整相場(ボックス)が続くか。7月に向けて、上値は目指せるか、さらに売られるか。75日移動平均線を下回ると調整局面入り。現状なら上昇相場は維持されます。観察ポイントです。

今後も米朝会談、米中貿易戦争など、安全保障、貿易など、乱高下するニュースが飛び出すと思われます。いつまた地震が起こるか心配は残ります。株式市場は、日銀が買い支える間は大きく下げにくい様にも感じられるが、7月は様子見される可能性もあります。下げたら買い場接近と見ています。

6月の東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は減少に転ずる。6月末は1000銘柄以上に回復できるか観察です。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月(7)1074銘柄(225種120)→6月(14)1068銘柄(225種106)→6月(21)843銘柄(225種93)と減少した。225種も売られました。来週は回復出来るか。1000銘柄(225種113)以上を維持できれば上昇相場は続くでしょう。1000銘柄以下は弱いと観察します。

「107」マザーズ市場(251銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少する。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月(1)101銘柄→6月(8)103銘柄→6月(15)113銘柄→6月(23)91銘柄と減少に転ずる。6月末は維持できるか。観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(738銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少に転ずる。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月(1)281銘柄→6月(8)292銘柄→6月(15)316銘柄→6月(23)260銘柄と減少です。6月末は増加に戻せるか観察ポイントです。

東証2部銘柄(510銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少に転ずる。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月(1)184銘柄→6月(8)204銘柄→6月(15)225銘柄→6月(23)182銘柄と減少した。6月末は増加に戻せるか観察ポイントです。

東証1部銘柄(2097銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も減少に転ずる。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月(1)969銘柄(225種108)→6月(8)1171銘柄(225種132)→6月(15)1127銘柄(225種129)→6月(23)923銘柄(225種91)と減少に転ずる。6月末は増加で引けるか。観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

今週発表の「610」評価損率は-9.77%(6/15)と、株価は上昇したにもかかわらず悪化。日経平均は値上がりしても、相場内容は良くなかったことが分かります。今後も日経平均は高値維持しても、相場内容は悪化し、評価損率の数値の改善まで日柄はかかりそうです。

今週は2万2100円台まで売られました。来週発表(6/25分)の評価損率の数値は、さらに悪化と思われます。評価損率の数値の悪化はボトムゾーンまで下がります。ボトムゾーンまで売られると、日経平均は下げ渋る事が考えられます。7月相場は改善に向け、日経平均は2万3000円台まで回復できるか。調整局面は続くか。観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ 日足チャート>

NYダウは、2万5000ドルに乗せた後、上値を目指すかと思われたが売られました。75日移動平均線は上回っているが、上値は重い状態に見えます。NYダウもしばらく調整局面か。相場の流れは「803」NASDAQ指数に移ってしまった。NASDAQ指数は高値更新しています。米国市場は、NYダウからNASDAQ市場にシフトした様に見えます。

NYダウはボックスで推移しているが、NASDAQ指数は高値更新しています。NYダウは25日移動平均線を上回らないと強くならない。NASDAQ指数は10日から25日移動平均線を上回る状態なら上昇相場を維持しています。どちらかシッカリしている状態は米国市場は強いと言えます。7月に向けた観察ポイントです。

NYダウ 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

チャート的には200日移動平均線を上回る状態を定着しつつありです。200日移動平均線を上回る状態は円安に向け、動き始めた事を意味します。110円台の定着は、25日移動平均線は200日移動平均線を上回る状態になります。円安相場→株高相場の方向に向かうか。

2016年12月に118円まで円安に戻したところをピークに、今年3月104円まで円高は続きました。この間は円高相場でしたが、日経平均は2万4000円まで値上がりしました。円高→株高相場でした。現在の円安は株高相場に繋がるかどうか。円安に動いたとき、株高か、株安か。7月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は3ヶ月以上、75日移動平均線を上回れないまま推移し、200日移動平均線と75日移動平均線(上値抵抗線)の2線間は縮小しました。200日移動平均線を下回ると下降相場に向かう心配有りです。200日移動平均線で反発する可能性も有り。75日移動平均線(上値抵抗線)は重く、上回れなければ調整相場は続くでしょう。7月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

今週の「124」東証小型株指数は200日移動平均線を下回るまで売られました。小型株が崩れた事が分かります。再度25日移動平均線を上回れないと調整局面は続くでしょう。また75日移動平均線を上回った状態を維持できなければ、調整局面入りするでしょう。7月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、前月比300円高は維持してますが、値下がり銘柄は増加しています。日経225種以外の株の多くは下げて、225種銘柄で日経平均を支えた事を意味します。値上がり銘柄数の増加、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の増加に転ずるまで、日経平均の上値は重いと見る状況です。

チャート的には、12ヶ月移動平均線(下値支持線)は上向き、6ヶ月移動平均線(2万2300円)上向き、株価は前月比+300円はを維持するも、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が増加しなければ売られます。7月相場は増加できるか。7月相場の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、75日移動平均線まで売られた後、25日移動平均線まで戻しています。一見強そうにも見えますが、ボックス相場の範囲の動きです。また下段の25日騰落レシオは80ポイントまで下がりました。日経平均は戻しても、値下がり銘柄数は増加している事を意味します。弱い相場パターンと言えます。

下段の25日騰落レシオが100ポイント→80ポイントに下げた事は、値上がり銘柄数より値下がり銘柄数が20%多いことを意味します。いかに少ない銘柄数で日経平均を支えているかが分かります。70ポイント前後まで下がれば短期ボトムゾーンであり、反発に転ずる時期は近づきます。7月に向けた買い場探しの観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向きの上昇トレンドですが、75日線形回帰トレンド中心線を下回る状態で推移しています。中心線を下回っているので-1μまで下げましたが、今後も中心線を下回る事は売られることを意味します。徐々に上向き→横ばい→下向きへと変化します。

75日線形回帰トレンド中心線(2万2900円)を下回る状態では、線形回帰トレンドの傾きは下向きに変わってきます。下向きに変わることで中心線を上回りやすくなります。中心線を下回る状態は戻り売りは続きます。引き続き、中心線を意識した動きが続くでしょう。上回ったとき反発に転じます。7月に向けた観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

夏相場を前にしてどう動くか。NYダウよりNASDAQにチェンジか。業績発表後、日経平均は買い疲れか。為替どう動く。どう動く世界市場。

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