日経平均株価の動き(2018年06月29日)

6月相場、日経平均は辛うじてプラスで引けました。来週から7月相場入りします。1月高値期日を迎え、信用期日売りを控え、上値には売り物が控えています。期日売りが出尽くせば反発に転ずると見ています。7月は今までの流れから小幅ボックス相場が続く可能性があります。1月高値期日売りの需給改善から大きくは下げないと見ています。何かキッカケで乱高下した時、下げたら買い場と見ています。

夏枯れ相場になったとしても、下値は日銀の買い支えは続く事もあり、下値は2万2000円前後はキープすると見ています。薄商いの時は、一部の好業績株、小型株、新興株、材料株など、右肩上がりの株は買われやすい。動かない株は様子見相場と言えそうです。

「801」NYダウは6月はマイナスで引けそうです。月足では6ヶ月移動平均線を下回り、日足チャートでは200日移動平均線を下回ってきました。調整局面入る寸前の状態と言えます。NYダウが軟調であることも、日経平均が軟調な理由にも繋がっています。7月相場は持ち直せるか、悪化するのか。このあたりも観察ポイントです。

「850」為替(ドル円)相場は110円前後で推移しています。しばらく110円前後で落ち着くのか。夏相場は円安に向かうのか。夏枯れ相場で円高に向かうか。円高では大型株などが売られます。円安・円高のどちらでも売られたらボトム接近と見ています。夏相場は秋相場に向けた準備期間になる事を期待したい。

6月が終わって、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅に減りました。日経平均は2万2000円はキープしているが、個別株は売られており、相場内容は良くない。東証1部銘柄では800銘柄(225種85)以下に減少しました。上昇基調を維持する最低限と言えます。これ以上減少すると相場は崩れる心配はあるが、買い支えもあり下げにくいか。7月は回復できるか。観察ポイントです。

トランプ大統領は、貿易戦争を仕掛け続けるのか。中国は報復関税で対抗、EUも報復関税で対抗しています。エスカレートするのか、手打ちするのか。争いの間は株式市場への影響は続くと見るしかありません。トランプ大統領、秋の中間選挙の作戦として続けるのか。選挙まで長引く心配は残るでしょう。

6月の東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は減少して引ける。7月は1000銘柄以上に回復できるか観察です。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月(7)1074銘柄(225種120)→6月(14)1068銘柄(225種106)→6月(21)843銘柄(225種93)→6月(28)775銘柄(225種82)まで減少。225種も減少する。7月相場は回復出来るか。1000銘柄(225種113)以上に拡幅なら上昇相場に戻る。1000銘柄以下は弱い相場となります。

「107」マザーズ市場(251銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少して引ける。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月(1)101銘柄→6月(8)103銘柄→6月(15)113銘柄→6月(23)91銘柄→6月(29)71銘柄と減少続く。7月は持ち直せるか。観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(738銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少続く。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月(1)281銘柄→6月(8)292銘柄→6月(15)316銘柄→6月(23)260銘柄→6月(29)216銘柄と減少で引けた。7月は増加に戻せるか観察ポイントです。

東証2部銘柄(510銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少で引ける。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月(1)184銘柄→6月(8)204銘柄→6月(15)225銘柄→6月(23)182銘柄→6月(28)170銘柄まで減少した。7月は増加に戻せるか観察ポイントです。

東証1部銘柄(2097銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も減少して引ける。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月(1)969銘柄(225種108)→6月(8)1171銘柄(225種132)→6月(15)1127銘柄(225種129)→6月(23)923銘柄(225種91)→6月(28)801銘柄(225種90)まで減少した。7月は増加に戻せるか。観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

今週発表の「610」評価損率は-11.48%(6/22)まで悪化しました。日経平均は2万2000円をキープしていますが、相場の内容は悪化した事が分かります。値下がり銘柄数は増加し、6ヶ月移動平均線上回る銘柄数も減っています。相場状況の悪化から評価損率の数値は悪化したと言えます。数値から7月はボトム接近です。

7月入りし、さらに評価損率の数値が悪化するならボトムゾーンまで下げたと見ることができます。日経平均は2万2000円前後で下げ渋ると見ていますが、個別株は売られています。7月相場はボトムから立ち上がるか。日経平均は2万3000円台まで回復できるか。調整局面は続くか。観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ NASDAQ指数 日足チャート>

NYダウは、200日移動平均線を下回ってしまいました。前週まで75日移動平均線をキープし、上昇基調であったが、調整局面入りしてしまいました。75日移動平均線は上回ってこないと上昇基調に戻せません。NYダウはしばらく調整局面は続きそうです。強かった「803」NASDAQ指数も売られました。

NASDAQ指数の高値更新は、今週は続かなかった。売られても75日移動平均線を上回っているので、上昇基調は維持しています。NYダウ、NASDAQ指数も売られるか。NASDAQ指数は75日移動平均線を上回る状態を維持できるか。7月の観察ポイントです。

NYダウ NASDAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

チャート的には200日移動平均線に沿って110円前後で定着しつつあり。200日移動平均線を上回る状態は円安に向けた動きと言えます。110円台で定着できるか。200日移動平均線を上回る状態を維持できるか。200日移動平均線を上回れないと円高に動くでしょう。7月はどちらに動くか。

もう少しで25日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしそうです。夏相場は円安に動くか、円高に動くか。当面は110円前後で推移は続く状態です。7月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数も200日移動平均線を下回ってしまった。調整局面入りの状態です。JASDAQ市場は、夏相場は調整局面となりそうです。200日移動平均線を下回る動きは下降相場へ。75日移動平均線(上値抵抗線)を上回れば再上昇相場に戻すでしょう。7月相場はどう動くか観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数も200日移動平均線を下回りました。小型株指数も調整局面入りの動きです。再度75日移動平均線を上回れないと調整局面は続くでしょう。また200日移動平均線を上回れなければ下降相場に転じます。7月はどう動くか観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、6月は一時前月比+800円あった上げ幅は帳消しされました。6ヶ月移動平均線は下向きに転じてきました。まだ12ヶ月移動平均線を上回っていますが、7月相場は盛り返せるか心配です。7月相場は12ヶ月移動平均線をキープできれば上昇基調は維持されるでしょう。

チャート的には、12ヶ月移動平均線(下値支持線)は上向きですが、6ヶ月移動平均線(2万2200円)は下向きに変わってしまいました。6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を上回っているが、株価が下回れば、下回ってくる。夏相場は上昇を維持できるか。下げに転じてしまうか。6ヶ月移動平均線がカギです。7月相場の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、75日移動平均線は辛うじて200日移動平均線を上回っています。株価は売られても200日移動平均線で下げ渋りました。7月も200日移動平均線前後で下げ渋ると見ていますが、7月相場で崩れてしまうと、大きく下げる心配は残ります。

下段の25日騰落レシオは75ポイント→87ポイントまで反転しました。70ポイント台まで下げたことで売られ過ぎ感から買い戻しから、25日騰落レシオは戻しました。売られ過ぎ感は強まったが、さらに売られたときはボトムゾーンからの反発場面と見ることが出来そうです。7月は売られたら買い場と見る観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向きの上昇トレンドです。75日線形回帰トレンド-1μ以下まで下げてしまいました。下げ止まるか。-2μまで売られてから反発に転ずるか。来週は下値を探る状況です。

この状態では、反発しても、先ずは75日線形回帰トレンド中心線(2万2900円)を目指す戻り相場です。線形回帰トレンド上向きの状態のうちに反発に転じて欲しい。下向きに変わると下げ相場に転じます。中心線を下回る状態は戻り売りは続きます。7月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

過激トランプ大統領、夏も過激発言は続くか。NYダウ、NASDAQは調整入りするか。日経平均の夏相場は維持できるか。為替どう動く。どう動く世界市場。

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