日経平均株価の動き(2018年07月27日)

米国とEUの貿易交渉は、再交渉することで決着。米中貿易交渉は、米国の関税率は低く、中国の関税率は高い。どのあたりで落ち着くのか、しばらくメンツをかけた駆け引きが続くのでしょうか。EUとの再交渉での決着からNYダウは値上がりしました。日経平均も好感しました。

NYダウの上昇は好感したものの、日銀は日経平均ETF買い付けを減らし、TOPIX型ETFを増やすと発言から、日経平均採用銘柄の値がさ株が売られました。市場全体では値上がり銘柄数は増加したが、日経平均は値がさ株が売られた事で伸び悩んだ。しばらく値上がり銘柄数は増加しても、組み入れ株の処分売りから日経平均の上値は重そうです。

今週は売られて始まり、切り返し戻したが、日銀の発表もあり、日経平均の上値に売り物多く、2万3000円は重石になっています。まだ25日騰落レシオは低く、売られ過ぎた銘柄の切り返し、買い戻しから値上がり銘柄数は増加しました。25日騰落レシオが106ポイントに回復するまで値上がり銘柄は増加しました。

5月、日経平均が2万3000円に乗せた時、25日騰落レシオは125ポイントの高値ゾーンでした。今週は106ポイントを上回ったばかりであり、もう少し上げ余地を残していると見ることが出来ます。日経平均は75日移動平均線を上回る状態で、25日騰落レシオの106ポイントは上げ余地を残しています。2万3000円前後で125ポイントに乗せてくると高値ゾーンです。短期的に騰落レシオに高値感が出てきます。

8月に向けて、5月6月の2万3000円は3度目のフシメです。「3度目の正直」で上回るか。「2度ある事は3度ある」で売られてボックス調整相場となるか。25日騰落レシオが125ポイント以上に高くなると、2万3000円を意識したボックス相場となりそうです。8月相場も値動きは荒そうです。

今週の東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の増加は続いています。銘柄数の増加は相場が回復している事を意味します。当面は800銘柄以上を維持するなら、上昇相場は強まってきます。今週の銘柄数から見てもボトム圏であり、順に下げ止まれば買い場は続くと見ています。

個別株は、TOPIX型投信買いを先回りして、売られ過ぎた株の下値買いの動きです。上昇基調で高値更新株、四半期決算で上方修正株などは反発しました。底入れ立ち上がりする株は買われてくると見ています。売られ過ぎた株の業績上方修正に注目です。

東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は連続して増加続く。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月(5)431銘柄(225種61)→7月(12)543銘柄(225種68)→7月(19)723銘柄(225種93)→7月(26)911銘柄(225種106)と3週増加し800銘柄以上に増加しました。800銘柄以上を維持できれば、相場全体は上昇転換してくると見ることができます。8月も増加は続くか観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(259銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も連続増加する。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月末81銘柄→7月(6)63銘柄→7月(13)73銘柄→7月(20)79銘柄→7月(27)90銘柄と増加続く。ボトムゾーンから立ち上がる。8月に向けた観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(731銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加続く。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月(6)156銘柄→7月(13)197銘柄→7月(20)201銘柄→7月(27)238銘柄と増加続く。ボトムゾーンから立ち上がる動き。8月に向けた観察ポイントです。

東証2部銘柄(512銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加続く。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月(6)110銘柄→7月(13)136銘柄→7月(20)150銘柄→7月(27)178銘柄と3週続けて増加する。8月も増加は続くか観察ポイントです。

東証1部銘柄(2097銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も増加は続く。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月(6)476銘柄(225種63)→7月(13)553銘柄(225種72)→7月(20)642銘柄(225種77)→7月(27)1000銘柄(225種107)と3週増加する。増加は立ち上がりの動き。8月に向けた観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

7月3週続けて評価損率は改善する。-13.80%(7/6)→-12.30%(7/13)→-11.73%(7/20)とボトム形成から3週続けて改善しました。まだ-11%台と上げ余地を残しています。今週の値上がり銘柄数は1500銘柄以上あり、来週発表(7/27)数値も改善すると思われます。

来週以降、「610」評価損率は-10%以上に改善してくると-10%から-5%の範囲では利食い売りも出始めます。引き続き、相場改善から-10%から-5%の範囲に向けて改善は続くと見ています。改善が続くと評価損率から、高値となるから売られる場合も有り。株価水準を掴むことが出来ます。8月に向けての観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ NASDAQ指数 日足チャート>

EUとの貿易交渉は好転したと判断され、NYダウは、6月高値2万5400ドルを上回りました。次は1月高値2万6600ドルを目指す相場展開に向かうでしょう。引き続き、200日移動平均線は上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きで、株価は25日移動平均線を上回る状態は上昇基調は続きます。高値更新は続くと見ます。

NASDAQ指数は高値更新相場を続けています。引き続き、ハイテク株の好調から買われたことが分かります。NASDAQ指数はNYダウを牽引しています。引き続き、NASDAQ指数は25日移動平均線を上回る高値更新相場は続くでしょう。8月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASDAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は、114円に迫る円安から円高に逆戻りしました。114円を目指すところは、200日移動平均線からカイリ幅が大きくなっていました。売られやすい状態に見えていたが、やはり110円の円高まで戻しました。200日移動平均線を上回っているので、円安基調は維持しています。

チャート的には、もう少しで75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスします。円安に向けたチャート状態に戻すチャートです。ドル円相場は200日移動平均線前後で落ち着いてくると見ています。110円前後で落ち着くと、再度円安に動き出すか。8月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線と200日移動平均線がDクロスしました。株価は10日移動平均線を上回り、25日移動平均線を上回ってきました。短期的に下げ止まりから反発に転じた動きです。25日移動平均線を上回る状態は反発は続きます。再度10日移動平均線を下回ると下落に転換する。8月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数も、75日移動平均線を上回ってきました。今週は25日移動平均線を上回り反発に転じました。引き続き、75日移動平均線を上回る状態は下げ止まり、底入れする。再度75日移動平均線下回ると再下落の心配あり。8月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、7月は6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回り、上昇基調に戻して引けそうです。引き続き、8月も6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態なら、上昇相場は続きます。目先は2万3000円をいつ頃上回れるか。8月中旬以降か観察ポイントです。

チャート的に、6ヶ月から12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇相場で引けそうです。引き続き、米中貿易戦争の影響など、NY市場も影響は大きいので、引き続き、8月相場も、貿易戦争の影響は残る。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、今週は-300円安で売られて始まったが、また2万2600円まで戻しました。日経平均ETF採用銘柄を見直す発言から2万3000円は重そうです。それでも75日移動平均線、200日移動平均線は上向きで上回っている状態は上昇基調は続きます。

25日騰落レシオは76ポイントから→80ポイント→今週106ポイントまで上がってきました。やっと値上がり銘柄数、値下がり銘柄数が拮抗したところです、5月は125ポイントでピークを付けました。今の上昇局面も125ポイントくらいから高値ゾーンになりそうです。8月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは傾き度は横ばいになってきました。横ばい状態でも中心線は上回っています。中心線を上回る状態は上昇は維持する。中心線を下回ると戻り売りに転換します。

横ばい状態での上値目標は+1μ(22860)から+2μ(23230)です。中心線を上回る相場は上昇相場は続きますが、傾きが横ばいでは、+2μまで上がらないと傾きは横ばいのままで上向きになりません。株価が中心線を下回ると、戻り売り相場に転じます。8月に向けた観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

米中貿易の影響、EU交渉どうなる。米中共に引かず。NYダウ、NASDAQは高値更新相場続くか。どう動く世界市場。

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