日経平均株価の動き(2018年08月17日)

今週の乱高下の値動きは大きかった。トルコリラ安で始まり、8月下旬に米中貿易協議のニュースで持ち直しました。今後の米中貿易協議は改善を期待したいが不透明感は残るでしょう。まだしばらく乱高下の心配は続きそうです。個別株は売られても、日経平均は2万2000円をキープしています。この点は国策相場と言えます。

テクニカルでは、200日移動平均線を下回ってしまった事で、下回る間は調整相場は続くと見る状況です。株価の回復は、まず200日移動平均線を上回れなければ調整は続くと言えます。200日移動平均線を回復するまで乱高下の局面は続きます。キッカケは米中貿易協議の結果か。

個別株は売られても日経平均は下げにくい相場状態です。TOPIXは今年6月の安値まで下げました。日経平均に置き換えれば2万1500円前後となります。日経平均は、日銀が買い支えているので大きくは崩れにくいでしょう。日経平均は下げにくい調整局面が続いています。

今週は(東証1部)6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、500銘柄(8/16)を下回るまで大幅減少した。銘柄数的には売られ過ぎのボトム圏を示す銘柄数です。800銘柄以下は調整局面からボトム形成待ちは続きます。800銘柄以上に増加したら、上昇転換まで回復したと言えます。上昇転換には銘柄数の増加待ちです。

ここまで売られると、振り出しに戻ってしまったと言えそうです。売られた個別株は、まず下げ止まり確認が出来るまで見送りです。25日移動平均線を下回っている状態は下げ基調です。まず下げ止まりは25日移動平均線を上回ってからです。全体では25日移動平均線を上回る銘柄数が増加したら下げ止まり接近です。

個別株は、この下げ相場の中でも上昇基調を維持し、値上がりしている強い上昇銘柄です。大幅下落した株は下げ止まり確認が出来てからになります。しばらく短期上昇基調の内需関連株、好業績株の短期狙いくらいか。中期なら売られ過ぎた銘柄から絞るか。米中貿易協議まで様子見は続くのか。個別株の調整が終わるまでか。

東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅減少する。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97→8月(2)841銘柄(225種102)→8月(9)733銘柄(225種94)→8月(16)494銘柄(225種77)と前週より200銘柄以上減少した。また800銘柄以上に増加しないと上昇相場に戻せない。9月に向けた観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(259銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少する。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月(3)68銘柄→8月(10)66銘柄→8月(17)65銘柄と小幅減少した。8月相場は増加待ちです。8月の観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(731銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少続く。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月(3)193銘柄→8月(10)172銘柄→8月(17)152銘柄と減少続く。増加に戻せるか。8月相場の観察ポイントです。

東証2部銘柄(512銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少続く。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月(3)155銘柄→8月(10)142銘柄→8月(17)109銘柄と減少続く。増加に戻せるか。8月の観察ポイントです。

東証1部銘柄(2097銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も調整局面続く。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月(3)681銘柄(225種82)→8月(10)625銘柄(225種81)→8月(17)482銘柄(225種77)と3週続けて減少続く。増加に戻せるか。8月の観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

8月の評価損率は株価乱高下の影響から悪化が続いています。-10.94%に悪化する。-13.80%(7/6)→-12.30%(7/13)→-11.73%(7/20)→9.90%(7/27)→10.94%(8/3)→-11.93%(8/10)と悪化が続く。今週も乱高下している事もあり来週発表の今週の数値も悪化のことと思われます。数値的にはボトム接近です。

「610」評価損率は-10%以下で悪化続き、相場で儲かっていない事が分かります。数値的にはボトム接近であり、調整局面が終われば、反発のキッカケ待ちです。しばらく様子見は続くと見ても上昇転換待ちです。評価損率の悪化は投げ売りから需給整理されるでしょう。投げ売りが止まればボトム形成に向かいます。今後の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ NASDAQ指数 日足チャート>

NYダウも乱高下するも戻りは強い。6月高値2万5400ドルを上回ってから、今週は75日移動平均線まで売られたが、まだ高値まで戻しています。すぐ上昇に戻ることは強い動きと言えます。引き続き、25日移動平均線を上回る上昇基調は続く。8月下旬の米中貿易協議ではどう動くか。

NASDAQ指数はシッカリしています。25日移動平均線は下回ったものの、強い上昇基調は維持しています。好調なNASDAQ指数が、NYダウを牽引している様にも見えます。引き続き、NASDAQ指数は25日移動平均線に沿っている上昇基調、25日移動平均線を上回れば高値更新相場に戻すでしょう。8月の観察ポイントです。

NYダウ NASDAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

ドル円相場は、チャート的に75日移動平均線で円高は止まっています。トルコリラ安の影響で円高。米中問題で円高、NYダウが上がれば円高と、何かあれば円高に動きます。200日移動平均線を下回る円高になった場合、株式市場は売られそうです。何とか75日移動平均線をキープできるか。来週の観察ポイントです。

チャート的に、75日移動平均線は200日移動平均線を上回っており、円安基調の状態です。25日移動平均線を下回る円高でも、75日移動平均線を上回る円安基調をキープしています。引き続き、チャート的に75日移動平均線を維持できれば円安の方向性は示しています。8月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は75日移動平均線が200日移動平均線を下回り、前週に25日移動平均線を下回ってから、今週も上回れず上値を切り下げています。株価が25日移動平均線を下回る状態は下げ基調です。25日移動平均線を上回るまで下げ止まり確認はできない。8月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数も25日移動平均線を大きく下放れました。25日移動平均線を上回れない下げ基調の動きは続きます。投げ売りが出た様に思われます。25日移動平均線を上回れなければ下げ止まり確認はできません。25日移動平均線を下回る状態は投げ売りは続いています。再度25日移動平均線上回る下げ止まり待ちです。8月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、12ヶ月移動平均線はキープする形でも、TOPIX、大型株指数、中型株指数、小型株指数など、みな大陰線で12ヶ月移動平均線を下回っています。日経平均のみ、12ヶ月移動平均線をキープしています。他の指数の比較では良くない状態です。

チャート的に、12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇相場を維持していますが、株価は2万2000円から2万3000円のボックスで乱高下しています。国策相場で12月移動平均線はキープ続くか。米中貿易協議まで様子見相場は続くか。8月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、前週75日移動平均線を下回って引けました。今週も上回れずに乱高下しました。75日移動平均線は上回れないと売られやすい弱い状態です。チャート的に、200日移動平均線を下回り弱い相場局面では、さらに崩れてしまうか、反発に転ずるか、様子見相場は続きます。8月の観察ポイントです。

下段の25日騰落レシオ76ポイントのボトムから→7月末109ポイント→111ポイントで売られてしまった。数値的に弱い戻りで売られた事になります。今週の25日騰落レシオは95ポイントと100ポイントを下回りました。再度売られた事がわかります。70ポイント台まで下がればボトム形成です。上昇転換かボトム形成か。8月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは傾きは横ばい→やや下向きに転じました。線形回帰+2μから-2μの範囲で推移しています。中心線を下回ったので調整相場となり、戻りメドは中心線です。中心線を上回れないと戻り売り。中心線を上回れば上昇転換です。

75日線形回帰トレンドは横ばい状態です。中心線を下回ったので上値目標は中心線(22330円)→+1μ(22650円)→+2μ(22970円)です。中心線を下回っている時の下値メドは-1μ(22000)から-2μ(21700)です。8月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

米中貿易協議はどうなる。トルコリラ相場はどうなる。NYダウ、NASDAQは高値更新相場続か。為替はどうなる。どう動く世界市場。

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