米中貿易協議を前に閑散とした相場でしたが、協議は決裂したとの週末ニュースであった。今週は商いは薄く「閑散に売り無し」の相場格言の如く、前週に2万2000円割れしたところから切り返している。8月の「302」値下がり銘柄数(8/22)は1900銘柄を上回り、株式市場はボトム圏まで売られたと見ています。相場は物事を先取りして動く性質から、徐々に底入れ立ち上がりに向かうと見ています。9月SQ前後と見ていた底入れは早まり、来週から上げてくる様に思われます。
これまで売られた事は、予想以下の日本国内消費、米中貿易戦争、トルコリラ暴落など、国内、国外の不安材料があった。米国市場は好調な株式市場を維持している事や円安に動いた事などは、下げ幅を浅くするなどプラスに働いたと思われます。米国は年内あと2度の利上げを想定としている。利上げの円安を期待したい。
テクニカルでは、今週も200日移動平均線を下回って始まったが、週末は上回って引けた。下回る間は調整相場は続くと見る状況ですが、200日移動平均線を上回った事で、調整相場は終わりつつあると見ることができます。来週以降、200日移動平均線を上回る状態を維持できれば、相場はボトムから立ち上がったと判断できます。
個別株は大量に売られても日経平均は下げ渋った。個別株は6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は500銘柄(8/22)以下まで売られた事で、相場はボトム圏となり、日経平均は下げにくくなったとも見えます。9月以降、下げ止まり確認ができれば、年末に向けて上昇基調に戻すと見ています。まずは下げ止まり確認からです。
今週もまた(東証1部)6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は500銘柄(8/22)を下回るまで低迷でした。銘柄数的には売られ過ぎのボトム圏を示す銘柄数です。まずは減少が止まり、800銘柄以上に戻せれば上昇転換です。800銘柄以下は調整局面は続きます。このあたりが下げ止まり確認です。
個別株の短期狙いの買い銘柄選びは、下げ相場の中でも上昇基調を維持している強い上昇銘柄です。中期狙いでは、全体が売られた後、月足底値圏の立ち上がり、又は大幅に売られ過ぎた株の下げ止まり確認後が狙い目です。米国の利上げは円安期待から輸出関連株も買われ始めます。
今週の東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数はボトムゾーン固めする。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97→8月(2)841銘柄(225種102)→8月(9)733銘柄(225種94)→8月(16)494銘柄(225種77)→8月(23)529銘柄(225種81)と500銘柄前後で底固めする。800銘柄以上に増加したら上昇転換します。9月に向けた観察ポイントです。
「107」マザーズ市場(264銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は前週比で増加に転ずる。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月(3)68銘柄→8月(10)66銘柄→8月(17)65銘柄→8月(24)79銘柄と増加に転じた。底固めの動きか。9月に向けた観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(732銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も前週比で増加に転ずる。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月(3)193銘柄→8月(10)172銘柄→8月(17)152銘柄→8月(24)184銘柄と増加に転ずる。9月相場に向けた観察ポイントです。
東証2部銘柄(506銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加に転ずる。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月(3)155銘柄→8月(10)142銘柄→8月(17)109銘柄→8月(24)121銘柄と増加に転じた。9月に向けた観察ポイントです。
東証1部銘柄(2110銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は前週比で増加した。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月(3)681銘柄(225種82)→8月(10)625銘柄(225種81)→8月(17)482銘柄(225種77)→8月(24)567銘柄(225種88)と前週比で増加した。増加は続くか。9月に向けた観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
8月(17)の評価損率は-12.69%まで悪化した。今週株価が戻したのは、前週に売られて投げ売りが出た反動もと言える。7月以降-13.80%(7/6)→-12.30%(7/13)→-11.73%(7/20)→9.90%(7/27)→10.94%(8/3)→-11.93%(8/10)→12.69%(8/17)と悪化状態は続いた。数値的には買い場ゾーンです。引き続き、続伸期待です。
市場環境の悪化により、「610」評価損率は-12%まで悪化した。ここまで悪化したなら、買い場は接近していると考える人の打診買いが入る水準です。さらに悪化したなら打診買いは増える水準です。9月に向けてボトムゾーンと見ることができます。9月向けた観察ポイントです。
<NYダウ 上海総合指数 日足チャート>
NYダウは5日続伸し1月高値に迫っている。チャート的に強い上昇局面に戻ってきた。あとは1月高値2万6600ドルを上回るのも射程圏内に入った感じはします。今週は5日続伸し2万5800ドルまで値上がりした。10日移動平均線を上回る強い上昇局面となっている。この状態続くなら1月高値は上回ってくる。
上海総合指数はNYダウと対照的な下降基調です。米中貿易戦争は、経済的に米国勝利を意味し、中国市場の敗北を意味する動きです。200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線は下向き、株価は25日移動平均線を下回る下降基調です。米中貿易協議後、良い結果となったかどうか。25日から75日移動平均線を上回れば、そう判断される。9月に向けた観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
ドル円相場は、チャート的に200日移動平均線まで円高となり、再度75日移動平均線を上回る円安基調に戻した。米国は年内2度の利上げ予想から25日移動平均線も上回ってきた。25日移動平均線を上回った事で円安基調に戻したと見える。米中貿易協議後どう動くか。
チャート的に、200日移動平均線→75日移動平均線→25日移動平均線の順になっている。25日移動平均線を上回る状態を維持できるなら円安基調は続く。200日移動平均線を下回る円高に逆戻りするか。引き続き、チャート的に75日から200日移動平均線を維持すれば円安基調続く。9月に向けた観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は75日移動平均線は200日移動平均線を下回り、25日移動平均線を下回る下降基調の状態です。株価は25日移動平均線を下回る状態は下げ基調続く。10日から25日移動平均線上回れば下げ止まりと判断できる。9月に向けた観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数も25日移動平均線を大きく下放れた。25日移動平均線を上回れなければ下降基調は続く。10日から25日移動平均線を上回れば下げ止まり確認と見ます。25日移動平均線を下回る状態は下降基調続く。9月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、12ヶ月移動平均線を上回る状態はキープし、6ヶ月移動平均線も上回ってきました。8月のマイナス分を取り返しプラスに転じました。引き続き、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態をキープ出来るか観察です。また8月末はプラスで引けるか。
チャート的に、12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇相場は維持されている。株価は2万2000円から2万3000円のボックスでの推移は続く。2万3000円の上値抵抗線は、いつごろ突破できるか。この点も観察ポイントです。キッカケは米中貿易協議の後か、自民党総裁選後か、米国中間選挙後か。9月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、75日移動平均線を下回るまで売られた。今週は75日移動平均線を上回るまで戻したた。来週も75日移動平均線を上回る状態はキープできるか。チャート的には、75日から200日移動平均線を上回る状態は上昇基調に戻す。上回る状態から強い上昇基調に戻せるか。
今週の25日騰落レシオは83ポイントまで下げてから91ポイントまで反発した。数値が高くなったのは、値上がり銘柄数が増加したからです。ボトムから反発に転じた動きです。100ポイント以上から上昇は強まってきます。80ポイント以下はボトムゾーンと言えます。来週は反発を期待したい。9月に向けた観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドはやや下向き状態です。線形回帰トレンドでは中心線を基準に+2μから-2μの範囲で推移します。中心線を下回ると-1μから-2μが下値メドです。中心線を上回った事で、下値メドは中心線(22300円)の変わり、上値メドは+1μ(22600円)から+2μ(22900円)になります。
来週は中心線をキープし、+1μから+2μまで挙げられるか。この点が観察ポイントです。中心線を上回ったので上値指向続く、下回ると戻り売りに逆戻りします。中心線を下回る戻り売りの場合、中心線(22300円)→-1μ(21900)から-2μ(21600)の順になります。9月に向けた観察ポイントです。
今後の米中貿易協議の行方は。NYダウ、NASDAQは高値更新続く好景気。NYダウ高値更新できるか。為替はどうなる。どう動く世界市場。
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