日経平均株価の動き(2018年09月07日)

8月相場は+300円以上、上昇基調で引けました。今週はトランプ大統領の日本にも貿易関税を課すとの発言から、輸出関連株、ハイテク株が売られました。8月末は高く引けた事で、今週は8月高値より-800円も売られました。来週は9月SQ週です。SQに向けてさらに売られるか。買われるか。2万2000円はキープできるか。

9月相場入りしてからも続伸が期待されたが、トランプ大統領発言で、8月の値上がり分は帳消しされました。来週9月SQに向けて、さらに売られるか。買いに転ずるのか。来週もトランプ大統領発言を引きずるのか。

米国とカナダ、中国との貿易協定、矛先は日本へ、9月は自民党総裁選を控えて、しばらく様子見されるか。経済への発言など期待できるか。日経平均は上放れのキッカケ待ちであったが、逆に下放れしてしまったが、しばらく2万2000円から2万3000円のボックスで推移しそうです。

米国市場では、9月入りもNYダウは高値更新相場は続いています。NASDAQ指数は、2016年に2000年ネットバブルの高値を上回ってから、8月で2年も高値更新相場が続きました。ついに8000ポイントまで上がった事で、高値警戒感からもハイテク株、IT関連株は売られました。引き続き、米国市場のハイテクIT相場は強い。

日本市場は2万3000円を突破しなければ上値は重い相場は続くでしょう。今週は逆に下放れしてしまった。また調整相場入りしました。それでもNYダウ、NASDAQ指数の上昇基調から高値を維持しています。今週は売られても、日経平均は高い水準を維持していると言えます。上放れに向かうには、トランプ大統領発言より、好業績の発表、円安基調に転換するなど、外国人投資家の買いが入るキッカケ待ちです。

8月末、評価損率は-9.73%まで改善したが、良い相場環境とは言えない数値です。上げ余地を残しているとも言えるが、様子見され買われない相場とも言えるでしょう。来週9月SQに向けて動かなければ、9月末は中間決算待ちまで待つことになりそうです。10月の中間決算発表を待たないと動かないか。

個別株は、強い上昇基調を続けている小型上昇銘柄の短期狙いが続く。売られ過ぎた株のリバウンドを期待したが、リバウンドは弱かった。月足底値銘柄の下値買いも動き出したとは言えない。株価の動きは、底入れから上昇に転じ、2万3000円の上放れ待ちか。

9月の東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は減少して始まる。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97)→8月末688銘柄(225種95)→9月(6)490銘柄(225種66)と減少して始まった。数値的にはボトムゾーンです。増加に戻せるか。9月の観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(262銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少する。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月(末)101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月末97銘柄→9月(7)88銘柄と減少する。9月は増加に戻せるか。9月の観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(732銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少に転ずる。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月末258銘柄→9月(7)203銘柄と減少する。9月は増加に戻せるか。9月の観察ポイントです。

東証2部銘柄(506銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も減少して始まる。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月末177銘柄→9月(7)155銘柄と減少する。増加に戻せるか。9月の観察ポイントです。

東証1部銘柄(2110銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も減少する。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月末771銘柄(225種100)→9月(7)559銘柄(225種72)と減少する。9月は増加に戻せるか。9月の観察ポイントです。

<評価損率 週足チャート>

8月末の評価損率-9.73%まで改善するも、日経平均2万3000円と重なり売られてしまいました。今週は週間で-500円以上(-558)下落してしまった。下降転換の心配がある下げ幅となりました。来週は続落の心配あり。続落すると評価損率の数値改善は難しいでしょう。また-15%前後まで売られるとボトムゾーンと言えます。

7月-13.80%(7/6)→-12.30%(7/13)→-11.73%(7/20)→9.90%(7/27)→8月10.94%(8/3)→-11.93%(8/10)→12.69%(8/17)→-10.98%(8/24)→-9.73%(8月末)と8月末は改善したが、8月末が高く、9月から売られてしまいました。「610」評価損率は-10%から-5%の範囲では高値ゾーンに入ったため戻り売られやすかった。来週はボトムゾーンまで売られるか。9月の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<NYダウ 上海総合指数 日足チャート>

NYダウは高値更新相場続く。2万6000ドル台に乗せた後、売られたが、また1月高値に迫る高値更新相場は維持しています。チャート的に、10日から25日移動平均線を上回る状態は強い上昇局面は続くでしょう。この状態維持なら1月高値を上回ってくきます。

上海総合指数はNYダウと対照的に下降基調続く。200日移動平均線は下向き、75日移動平均線は下向き、25日移動平均線下向き、株価は25日移動平均線を上回ず反落に転じてしまった。25日移動平均線で戻り売られたのは下降基調続く。9月の観察ポイントです。

NYダウ 上海総合指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

今週のドル円相場は110円前後の小幅相場であったが、トランプ大統領の日本にも貿易関税を課すとの発言から円高に振れました。チャート的に75日移動平均線は上向きの円安方向は崩れていないが、下ブレ円高の心配が出てきました。75日移動平均線を下回ると円高に逆戻りするでしょう。25日移動平均線は75日移動平均線を上回っていても下向きであり、しばらく110円前後の横ばいか。円高の心配もあります。

チャート的に、200日移動平均線→75日移動平均線→25日移動平均線の順はキープしていますが、25日移動平均線は横ばいになりました。移動平均線が横ばいでは、ドル円相場も横ばいは続くと言う動きです。引き続き、チャート的に25日から75日移動平均線を上回る状態は維持できるか。9月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、25日移動平均線を上回り、75日移動平均線を上回る期待してみていたが、75日移動平均線で戻り売られてしまった。75日移動平均線で戻り売られたので、25日移動平均線を下回ってしまい下降基調に戻ってしまうでしょう。再度上回れるか。9月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数も25日移動平均線を上回り、75日移動平均線を上回る期待はあったが、また25日移動平均線を下回る戻り売りに転じてしまいました。75日移動平均線、25日移動平均線を下回る動きは、下降基調に逆戻りしてしまった。再度戻せるか。9月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、8月相場は+300円以上プラスで引けました。また6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調をキープして引けました。9月相場は続伸が期待されたが、8月の上げ幅は帳消しとなり、-500円以上下落して始まりました。まだ12ヶ月移動平均線を上回っているが、売られる心配が残ります。

引き続き、9月相場も6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回る状態に戻せれば、上昇基調に戻すでしょう。下回ると戻り売り相場に転じてしまいます。チャート的に、12ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回る上昇相場に戻せないと、2万3000円に向けた相場には戻せません。まずは下げ止まり待ちです。9月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、8月末2万3000円を付けました。9月入りは売られて始まりました。また75日移動平均線を下放れするまで下げてきました。75日移動平均線を上回る状態に戻せないと上昇基調に戻せません。下回ると戻り売り相場かボックス相場に転ずる。チャート的にはペナント型3角持ち合いを上放れ待ちの動きから下放れしたと言えます。25日から75日移動平均線を下回る状態では、ボックス相場が続くでしょう。

下段の25日騰落レシオは88ポイント→85ポイントまで下がってきました。25日騰落レシオの数値は下がりボトムゾーンと言えます。2万3000円を上回ってこないと、値上がり銘柄は増加しそうにありません。9月SQに向けて反発を期待したい。9月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。9月入りから75日線形回帰トレンドは、横ばいから、やや上向き状態に転じてきました。今週は中心線を下回ったので、来週も下ブレリスクは残るでしょう。売られた場合の下値メド、-1μ(22200)から-2μ(21900)まで動く心配ありです。

中心線(22500)を上回って来るなら、+1μ(22800)から+2μ(23100)が上値メドになります。下ブレするか。上ブレるか。来週SQに向けた相場観察です。9月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

トランプ大統領の日本も課税する発言で相場は乱高下。来週も乱高下か。NYダウは高値更新続く。米カナダの(NAFTA)どうなる。米中貿易協議どうなる。どう動く世界市場。

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