今週、米国市場は、利上げすると企業業績が悪化すると言う理由に大幅下落しました。日経平均先物は大幅に売られ、一時-1000円以上下落しました。10月の下落は、9月の上げ幅を帳消しにしました。アベノミクス以降、日経平均は、NYダウに連動して上げてきたので、今後のNYダウの動きに連動して動く事は予想の範囲です。日経平均が強い上昇基調を続けてきた事はNYダウのトレンド通りだからです。今後はどう動くか。
アメリカ経済は、トランプ大統領の大幅減税政策のおかげもあり絶好調です。その絶好調を背景にNYダウは2万6000ドルまで上昇しました。トランプ大統領の政策の成功と言うべきか。トランプ大統領は景気を良くするために減税政策をしたが、FRBは景気が良いことを理由に利上げを繰り返しています。残す2ヶ月の年内にも利上げしようとしている。利上げは企業業績に悪影響をあたえるとして株価は売られました。
政府と財務当局(FRB)は、政策不一致と言えるが、権限は独立している事を示した様な決定であるが、FRBは年内の利上げが出来なくなるかもしれない。トランプ大統領は中間選挙を控えており、早めに手を打ってくる可能性は残るでしょう。その事には期待したい。
日本に流れる米国の中間選挙、またトランプ大統領のニュースは、トランプ大統領とのポルノ女優の交際暴露、相続税を誤魔化しました。こんなニュースが流れ、メディア的には良いイメージに受け取れない。対戦相手は、選挙を有利にしたい、不利な状況にしたくない。フェイクニュースを流しイメージダウン戦略と言わざるをえない。こう言うニュースが流れるほど、トランプ大統領側が有利な状況に置かれていると判断できるでしょう。
今月の日経平均は-1600円以上下落しました。また週間で-500円(-1300円)以上下落しました。本日は10月SQ日(SQ値22313円)でした。日本市場は完璧に米国の先物オプション戦略に操作されていると感じられました。9月の上昇は、この10月の暴落を演出するための上昇であったと言わざるをえない。
昨年から今年の高値・安値を見ても、SQ日前後に集中しています。またオプション価格の変動を見てもわかります。分かりやすく一番高い変化率でご説明すると、昨年11月440倍、今年1月コール60倍、2月プット640倍、10月コール100倍、10月プット115倍。この様に大幅な値上がりを得ている。これを見ただけでも、外資系はオプション戦略で大儲けしてる事がわかります。
オプション戦略の株価乱高下なら暴落には発展しない。来週末はNY市場のSQです。NYダウが大幅安した事を考えると、NYダウは来週SQに向けて戻すと見ています。これからの投資はオプション戦略で株式市場は乱高下すると見ておく必要があります。オプション戦略も重要な投資方法だと高まりそうです。
日本市場は振り出しまで下がり、相場は再スタート待ちと言えそうです。NYダウに左右されるので、来週の動きは、為替が円安に向かえば、NYダウは上がる→日経平均も連動して上がると考えます。日経平均の上昇には、値ガサ株、主力株が上がらないと連動しません。
今週の東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は9月末の1000銘柄→500銘柄(481)以下に大幅減少しました。ハシゴを外された様な投げ売りです。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が増加してこなければ、日経平均の上昇は見込めない。今後は増加に転ずるか観察が必要です。来週は主力株の戻りを期待したい。
東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は半減してしまった。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97)→8月末688銘柄(225種95)→9月末1093銘柄(225種151)→10月(4)1041銘柄(225種153)→10月(11)481銘柄(225種89)と半減した。どこまで増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。
「107」マザーズ市場(259銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も大幅減少した。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月末101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月末97銘柄→9月末127銘柄→10月(5)106銘柄→10月(12)92銘柄と大幅減少した。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(727銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も大幅減少した。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月末258銘柄→9月末326銘柄→10月(5)290銘柄→10月(12)231銘柄と減少する。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。
東証2部銘柄(502銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は大幅減少した。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月末177銘柄→9月末200銘柄→10月(5)183銘柄→10月(12)141銘柄と減少する。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。
東証1部銘柄(2109銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は大幅減少した。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月末771銘柄(225種100)→9月末1407銘柄(225種188)→10月(5)1242銘柄(225種169)→10月(12)614銘柄(225種101)と大幅減少する。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、今年7月からの上げ幅は、たった二日で消し飛んだ。200日移動平均線前後で下げ止まった形です。200日移動平均線前後で下げ止まるかどうか観察するところです。3ヶ月の上げ幅をたった二日で下げてしまったので、調整は長引きそうに見えます。日本の相場格言「天井三日・底100日」の動きとなりました。
「803」NASADAQ指数は、今年5月の水準まで下げてしまいました。短期的に売られ過ぎ感は強いと言えます。売られ過ぎから短期のリバウンドはありそうですが、調整は長引きそうです。先ずは200日移動平均線を上回るまで回復できるか確認です。上回れないと、再度暴落に発展する心配があります。10月の観察ポイントです。
<ドル円 月足チャート>
「850」ドル円相場は114円を意識し、円高となり、この円高局面で株は売られました。75日移動平均線まで円高となりましたが、円高は止まるか。しばらく観察局面と言えそうです。為替が円安に戻らなければ、株価は上がりません。
ここ1年の動きを見ていると、4.5円動くと円高に調整してきました。8月の109円から114円まで円安となった事も、しばらく調整する可能性はあります。今後の為替動向に注目です。10月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、売られて売りパターンに戻ってしまった。再度75日移動平均線を上回るまで戻せないと下降相場に向かいます。戻すにしても、調整は長引きそうです。先ずは下げ止まり確認からになります。10月の観察ポイントです。
<東証大型株指数 日足チャート>
「122」東証大型株指数の戻りは良かったが、一気に75日移動平均線を下放れてしまいました。また下降パターンに逆戻りしてしまった。先ずは下げ止まり確認からになります。10月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、9月の上げ幅を帳消しにする大幅安となりました。大陰線となったため、11月は陽線に戻せるなら、上昇基調は維持しますが、11月相場も陰線になると下げ相場に転換してしまいます。10月は下げ止まり確認から、11月に繋がりそうかどうか。このあたりが確認ポイントになります。
これだけ大幅な大陰線で売られたことから、しばらく、良くて調整相場となります。安値更新するなら下げ相場に転じます。高値更新相場は消え去ってしまった。相場赤信号と言えそうです。10月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、2万4000円台から一気に2万2000円台へ、約2200円の大幅下落となりました。こちらも「天井三日・底100日」の格言の如し。上値に大きくシコリを残してしまった形です。上昇基調に戻したとしても、この形では2万4000円を上抜くには、かなりの期間がかかります。
200日移動平均線を下回ってしまうと、下降相場に転換です。しばらく下げ止まりの確認から、底固めに向かうか、下げ相場に転じてしまうか。このあたりを確認してからになりそうです。10月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向きです。一気に-2μまで下げてきました。ここで下げ止まるかどうか、確認するところです。上昇トレンドの形からは下げ止まりそうですが、下抜いてしまう場合もありです。
株価は-2μ(22200)で下げ止まれば、-1μ(22900)→中心線(23500)→+1μ(24100)が戻り目安となります。さらに売られた場合、-2μ(22200)を下回る心配は残るでしょう。来週は反発に転じることはできるか。下ブレするか。買いは見送られる可能性もあります。先ずは下げ止まりの確認からになります。
NYダウは反発に転ずるか。暴落に発展するか。為替は円安に戻せるか。米金利の上昇は続くか。どう動く世界市場。
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