日経平均株価の動き(2018年10月19日)

前週は-1000円以上の大幅安となりました。今週は反発し切り返しましたが、戻り売られて続落で引けました。週間で+500円以上の上げ幅がない間は、下げ止まり確認はできてません。まだ-500円以上下落した下降転換の流れを引き継いで推移しています。週間で+500円以上の値上がりが無い間は、戻り売り相場は続いていると判断されます。

振り返れば、あえてSQ週に合わせて消費増税発表を知った外国人投資家は、オプション戦略で仕掛けたと推察されます。9月から10月の大幅高、大幅安の演出により大儲けした言えます。これからはオプション戦略も視野に入れた動きに注意が必要です。

引き続き、下値は日銀が買い支えている事になるので、しばらく大きく下げると言う動きは考えにくいので、2万2000円から2万3000円のボックスで推移する動きと思われます。一気に2万4000円から下落したため、上値にシコリを残した形となりました。2万3000円に近づけば戻り売りが控えている。上値のシコリには日柄整理を要すると見ています。

前週からの下落局面は円高に振れました。現在112円台で推移しています。株価が値上がりする局面は円安に動く事が多い。円高局面は売られる事が多い。112円から→114円に向け円安に動くなら、株価は売られにくくなり戻りやすくなります。112円台でもみ合うなら、株価は様子見状態で推移すると考えます。

株価全体が売られたので個別株物色に変わります。これから日本株は中間決算の発表時期を迎え本格化します。業績予想が上方修正なら株価は買われると思いますが、既に株価水準の高い株は好材料出尽くしで売られる場合があります。今まで上がってなかったか、割安で推移していた株は買われると思います。逆に下方修正した株は売られるでしょう。今後の業績発表は注目されます。

トランプ大統領は、中間選挙は優位と考えているようです。今後も様々な中国、イラン政策を打ち出そうとしています。中国対応では貿易関税から悪化すると予想する向きも多く、イラン対応では石油の上昇を招くとしています。石油生産国の米国としては景気を良くする材料とも言えますし、加工貿易の原料(石油)と売価(関税)が高騰する中国は不利になる可能性は高いので、景気には良くありません。今後の影響はいつまで続くか心配されます。

東証一部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅に減少した。800銘柄以下の減少は下降転換を意味します。また800銘柄以下で減少状態が続く事は調整期間の日柄がかかる事を意味します。今後、増加に転ずるか、減少状態のまま推移するか。相場観察する上で、基調状態を掴む事ができます。

今週の東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅減少状態続く。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97)→8月末688銘柄(225種95)→9月末1093銘柄(225種151)→10月(4)1041銘柄(225種153)→10月(11)481銘柄(225種89)→10月(18)521銘柄(225種91)と減少続く。どこまで増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(259銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばい。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月末101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月末97銘柄→9月末127銘柄→10月(5)106銘柄→10月(12)92銘柄→10月(19)95銘柄と横ばい続く。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(727銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数もほぼ横ばい続く。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月末258銘柄→9月末326銘柄→10月(5)290銘柄→10月(12)231銘柄→10月(19)261銘柄と少し増加でも横ばいの範囲。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。

東証2部銘柄(502銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は横ばいの範囲続く。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月末177銘柄→9月末200銘柄→10月(5)183銘柄→10月(12)141銘柄→10月(19)158銘柄と横ばいの範囲続く。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。

東証1部銘柄(2109銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は大幅減少続く。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月末771銘柄(225種100)→9月末1407銘柄(225種188)→10月(5)1242銘柄(225種169)→10月(12)614銘柄(225種101)→10月(19)585銘柄(225種89)と225種のみ維持している。増加に戻せるか。10月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、前週の大幅下落後、大きく戻したが、戻ったところまた売られました。上昇基調を維持するには75日移動平均線を上回らなければなりません。また75日移動平均線を上回れば上昇基調に戻したと言えるでしょう。200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向きの上昇基調で、75日移動平均線を上回ってくれば上昇基調に戻ります。

「803」NASADAQ指数は、大幅下落し、今週は大幅に戻したものの、再下落に転じました。75日移動平均線から大きく下回った状態です。75日移動平均線と200日移動平均線の2線幅は大幅であり、75日移動平均線を上回るまで戻せないと調整は長引くと言えます。先ずは200日移動平均線を上回る状態をキープし、75日移動平均線を上回るまで回復できるか確認です。上回れないと再下落の心配があります。10月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 月足チャート>

今までは、米国金利高→円安の流れでしたが、米国は金利高でも、中国貿易戦争の関係から、なかなか円安に動きません。今週の「850」ドル円相場は112円で推移しています。112円→114円の円安に動かなければ株価も動きません。75日移動平均線は下回らなかったので、円安基調は維持しています。円高は止まり、円安に動き出すか。円安に戻らなければ株価は上がりません。

チャート的には、200日移動平均線を75日移動平均線は上回り、75日移動平均線を25日移動平均線は上回っている円安状態にあります。今後は25日移動平均線を上回る円安に動き出すか。10月の観察ポイントです。

ドル円 月足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、すっかり下降パターンになってしまいました。200日移動平均線と75日移動平均線の2線幅はマイナス状態で拡大しています。下降相場に向かうパターンです。戻して75日移動平均線で戻り売りになりやすいでしょう。先ずは下げ止まれるかどうかの確認からになります。10月の観察ポイントです。

<東証大型株指数 日足チャート>

9月に「122」東証大型株指数は反発しましたが、10月は一気に売られました。高値は今年1月のままです。この急落で上値にシコリできたので、こちらも下降パターンに向かいそうです。または調整が長引くパターンです。先ずは下げ止まり確認からになります。10月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証大型株指数 日足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、9月の上げ幅を帳消しにした大陰線の大幅安のままです。先ずは12ヶ月移動平均線を維持できるかどうか。週間で+500円以上、値上がりしなければ下げ止まり確認はできません。引き続き、また11月は陽線に戻せるなら、上昇基調が維持するかの確認になります。11月相場も陰線に転ずるなら、上昇相場は終わり下げ相場は強まる心配が残ります。このあたりが確認ポイントになります。

今までの上昇はNYダウに牽引されてきました。日経平均が上がるかどうか、NYダウ動向で決まるとも言えそうです。NYダウも売られる中では、日経平均は売られます。下値を切り下げてくると戻り売りに転ずる心配があります。10月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートは、前週の大幅下落から、2万2000円台から2万3000円に向けた戻りとなりましたが、2万2500円を上回ると戻り売りが控えているので重い価格帯のため戻り売られました。売られてまた200日移動平均線を下回るまで下げました。75日移動平均線を上回らないと下げ止まり確認は出来ません。まずは200日移動平均線を上回る状態に戻せるか。

200日移動平均線を上回る状態は維持できるか。75日移動平均線を上回れるか。まだ不安定な相場状況です。先ずは下値固めからの相場観察は続きます。下げ止まり確認が出来ない間は見送りです。10月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向きで上昇トレンドを維持しています。-2μで下げ止まり反発に転じたが、-1μで売られたので下げ止まったとは言えません。中心線を上回らないと上昇に戻したと判断しません。-1μから-2μで推移する状態は弱い状態と言えます。

株価は-2μ(22180)を上回っているが、-1μ(22820)前後で売られててしまいました。上値のシコリは強い事を意味します。中心線(23470)→+1μ(24100)と戻せないと上昇相場に戻せません。しばらく-2μ(22180)を意識した底値固めの動きとなりそうです。先ずは下げ止まりの確認からになります。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

NYダウは反発に転ずるか。中国市場は落ち着くか。為替は円安に戻せるか。米金利の上昇は続くか。どう動く世界市場。

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