10月相場は基調転換と判断する、月間約-3000円の大幅下落となりました。過去30年の株価の動きを見て、高値圏で月間-3000円以上(ザラバ)の下落は初めてです。それでも上昇基調は終わったと判断する確率は5割です。下値支持線と見ていた12ヶ月移動平均線(22400円)と心理的下値支持線の2万2000円を割り込みました。上昇相場に戻すには12ヶ月移動平均線(22400円)を上回るまで戻せないと下げ相場に転換すると判断できるでしょう。
10月は、月間で2度も週間で-500円(-1000円安)以上の下落となりました。週間で-500円以上の下落は基調転換と判断する下げ幅です。10月11日(木曜日)に-500円(-1089円安)以上の大幅安に続き、昨日25日(木曜日)も-500円以上(-1180円)と大幅安となり暗黒の木曜日の暴落となった。また週間で-1500円以上下落した事は、暴落線とも言えます。
過去30年を振り返ると、消費増税の発表にからんで株価は売られてきました。1989年4月1日→消費税3%→1990年から3年間暴落へ。1997年4月1日→消費税5%→その後約2年暴落へ。2014年4月1日→消費税8%→アベノミクスで日銀買い支えで1年後-5000円の下落へ。10月10日に安倍首相の消費税10%決定発表→10月11日から大幅下落に発展しました。
夜間のシカゴ市場、東京夜間取引など、夜中に先物売りで崩されています。日中の市場は先物価格に合わせる様に始まります。先物主導の売り相場では、手の打ちようがありません。1ヶ月で-2000円以上の下落は下降転換の下げ幅です。上値にシコリを残した形となってしまったため、追い証の投げ売りが出尽くさないとリバウンドになりません。短期的な下げ止まりは、投げ売りで尽くしの需給改善が下げ止まりのタイミングです。
東証一部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅減少し、大暴落で売られた時の水準まで減少しました。東証1部銘柄で2割以下まで減少した。最後は1割まで減少すると、かなり売られ過ぎのボトムになってくる。銘柄数的にボトムは接近しつつあるが、最後の局面の下げがキツイのが相場です。目先は投げ売り出尽くし、売られ過ぎのリバウンドのボトム待ちです。
今週の東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大暴落水準まで減少。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97)→8月末688銘柄(225種95)→9月末1093銘柄(225種151)→10月(4)1041銘柄(225種153)→10月(11)481銘柄(225種89)→10月(18)521銘柄(225種91)→10月(25)252銘柄(225種41)まで大幅減少。かなりボトム接近した。さらに暴落は続くか。10月の観察ポイントです。
「107」マザーズ市場(259銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も暴落水準まで減少。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月末101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月末97銘柄→9月末127銘柄→10月(5)106銘柄→10月(12)92銘柄→10月(19)95銘柄→10月(26)41銘柄まで大幅減少。ボトム待ち水準。10月の観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(727銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も暴落水準まで減少。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月末258銘柄→9月末326銘柄→10月(5)290銘柄→10月(12)231銘柄→10月(19)261銘柄→10月(26)110銘柄まで大幅減少する。10月の観察ポイントです。
東証2部銘柄(502銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も暴落水準まで減少。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月末177銘柄→9月末200銘柄→10月(5)183銘柄→10月(12)141銘柄→10月(19)158銘柄→10月(26)77銘柄と大幅減少。ボトム待ちか。10月の観察ポイントです。
東証1部銘柄(2109銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は大幅減少。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月末771銘柄(225種100)→9月末1407銘柄(225種188)→10月(5)1242銘柄(225種169)→10月(12)614銘柄(225種101)→10月(19)585銘柄(225種89)→10月(26)218銘柄(225種39)と約12割まで減少した。ボトム待ちか。10月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、月足で大陰線を付けました。12ヶ月移動平均線を下回れば暴落に発展する心配ありです。今週は昨年末の終値を下回る場面あり。今年中に下回れば年足で陰線に転ずるでしょう。年末に向けて12ヶ月移動平均線はキープできるか。今年のフシメポイントです。
「803」NASADAQ指数は、昨年末の終値は上回っているが、12ヶ月移動平均線は下回ってきました。12ヶ月移動平均線をキープしていれば上昇基調はキープしています。年末に向けて持ち直せるか。下げ相場に発展するか。上回れなければ暴落に発展する心配有りです。11月は持ち直せるか。半値戻り以上の戻りが弱いと判断されます。
<ドル円 日足チャート>
株価の下落に伴い、やや円高にシフトしています。75日移動平均線で止まっているが、全体の基調から見れば、円高に進む心配ありです。円高が進めば株価は売られる悪循環になる。110円←112円→114円。どっちに向かうか。
チャート的には、200日移動平均線を75日移動平均線は上回り、75日移動平均線を25日移動平均線は上回っている円安状態ではあります。現在75日移動平均線まで円高に動いています。75日移動平均線を下回る円高に向かうか。円安に動くか。10月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 月足チャート>
「105」JASDAQ指数は、10月に下値支持線(12ヶ月移動平均線)を大陰線で下回る下げパターンが鮮明になりました。今後12ヶ月移動平均線を上回れなければ、下げ基調に向かう可能性は高くなったチャートです。11月は大陰線の半値以上に戻せないと暴落に発展します。
<東証大型株指数 月足チャート>
「124」東証小型株指数は昨年1年間の上げ幅の大陰線の暴落線となった。11月は大陰線の半値以上の戻りがなければ、暴落に発展する心配は強まります。大陰線が大きすぎて下げ渋る可能性も残る。11月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、10月末に、昨年末終値(22764円)を下回って引けそうです。また昨年1年の上げ幅は+3650円です。1年間の上げ幅に近い下げ幅となりました。これだけの暴落になったことは、余程の裏事情があると言わざるを得ないでしょう。暴落の引き金は消費税アップの発表か。このまま暴落に発展するか、リバウンドから戻すか、今のところ、どちらのパターンもあると言えます。
ただ大陰線は下落を暗示するシグナルであり、この下げ幅を取り戻すか、12ヶ月移動平均線を上回るまで戻せなければ、下げ相場に向かう事は過去の動きを見ても明らかである。まずは投げ売り出尽くし下げ止まり待ちです。11月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートは、10月2日24448円をピークに暴落しています。今年7月安値21462円を下回ったので、次は2万1000円前後→下回れば→次3月安値20347円が下値目安になります。当面は2万1000円をキープできるかがカギになりそうです。75日カイリ率では、1月の下落水準-7%まで売られました。現在も-7%まで売られた。短期的には似てきています。
こう言う売られ方の時は、投げ売り出尽くし待ちです。投げ売り出尽くしから、リバウンドに転じます。先ず売られ過ぎ、投げ売りで尽くしを待ちたい。11月に向けた観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向きですが、-2μ以下に大幅に売られました。トレンドが下向きに変わる事を意味します。トレンドが下向きに変わる事は下げ相場に向かう事を意味します。
株価は-2μ(21760)を大幅に下回りました。近日中に下向きトレンドに転換します。方向性は下向きにシフトしますので、戻りメドを中心にした相場展開に変わります。先ずは下げ止まりの確認からになります。
消費増税が引き金か。NYダウは暴落に発展か。中国市場も暴落に発展か。為替は円高にシフトするか。どう動く世界市場。
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