日経平均株価の動き・臨時版(2018年10月25日)

世界的な株式市場の下落の影響を受け、東京市場も大幅下落した。高値を付けた後、月間で-2000円以上の下落は、上昇基調は終わったと判断する下げ幅です。また下値支持線と見ていた2万2000円を割り込んだ事でも、相場は下げ相場に転換したと判断されるでしょう。

再び週間で-500円(-1140円)以上下落した事も下降転換と判断されます。月間で2度も週間で-500円(-1000円安)以上の下落は強い下降転換と判断されるでしょう。10月11日(木曜日)の大幅安に続き、本日25日(木曜日)と大幅安から暗黒の木曜日の再来か。

今回の下落はNYダウの下落の影響とされるが、安倍首相の消費増税の発表から下落に転じたと言える。1989年4月1日→消費税3%→1990年から3年間暴落へ。1997年4月1日→消費税5%→その後約2年暴落へ。2014年4月1日→消費税8%→1年間上げた後-5000円の大幅下落へ。今回、安倍首相の消費税10%決定発表→大幅下落に発展。過去の調整期間を見ても2年から3年は調整の可能性が出てきました。

2014年の消費税8%では、日銀による株価買い支えにより下げなかったが、翌年2015年は消費が落ち込み、株価は売られた。今回は、来年10月から上げると発表したが、現金以外はポイントを付けるなど、あまりにも子供だまし的な対応策に感じられました。NYダウの下落で売られたが、消費増税は失望されたと受け止められました。

1985年以降、高値からの下落局面で、月間の下げ幅が-2000円以上は、今月を含めて8回ありました。そのうち、それ以降4回下げています。今月も下げに転ずると5回目になります。月間で-2000円以上下落したあと、下降転換する確率は5割です。今回も下げれば62%の確率になります。

今後も、日銀のETF買いは機能するのかどうか。下げを食い止められるかどうか。夜間の先物売りで崩されてから、翌日の市場が始まる、先物主導の売り相場のため、夜間取引から下げ止まらない事には手の打ちようがありません。

1ヶ月で-2000円以上の下落は、下降転換と言える下げ幅です。上値にシコリを残す形で売られており、追い証の投げ売りが止まらない事には下げは続きます。短期的な下げ止まりは、需給改善が下げ止まりのタイミングになります。投げ売りが出尽くすと、いったん下げ止まりから反発に転じます。残す日柄でどこまで戻せるか。基調転換してしまうか。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

大暴落に発展するか。世界連鎖となるか。いったんボトム形成するか。どう動く世界市場。

今夜のNY市場はどう動くか。NY市場の落ち着きを待ちたい。

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