10月は-2200円安で引けました。高安幅-3500円弱と大幅な下げとなりました。12ヶ月移動平均線(1年平均・22545円)を上回る状態に戻せないと下降基調になります。上昇基調に戻ったと判断するには、株価が12ヶ月移動平均線を上回るまで戻してからの判断となります。本日、米中貿易草案を指示したとのニュースから株価は暴騰しました。
暴騰しても、12ヶ月移動平均線は上回っていません。12ヶ月移動平均線を上回れなければ下降基調と判断されます。目先は大きく売られたあと、投げ売り出尽くしのリバウンドです。大きく戻すと戻り売りが控えている事もあり、上値は売られます。しばらく値動きの荒い状態が続くと考えられます。
短期では、25日移動平均線を上回らなければ下げ止まり確認はできません。大幅に戻しても、下げ止まり確認ができたとは言えません。しばらく2万2500円(200日移動平均線)を上回る水準は売り物が控えている事もあり、重い状態と見ています。
業績発表時期に、消費増税を発表した事で、景気悪化を先取りして株価は売られました。システムの改修を考えて1年前に発表したと思われるが、景気悪化ダメージを弱めるため、商品別、持ち帰り別など複雑な税制になる事を発表しました。システム改修は1年で足りるのか?そう考えると今期(2019年3月)末まで軟弱相場は続く様に思われます。
10月高値2万4000円台に乗せてから、ハシゴを外す大幅安となったこともあり、週末の大幅高でも、手持ち株は高値の人も多く、戻りを待って売ろうと考えているでしょう。消費増税を先取りして売られた事や、信用期日、日柄的に見ても10月高値から日柄整理、信用整理を考えても、来年3月末まで軟弱な相場展開は続く様に思われます。次の大きな買い場は、信用期日や高値期日が明ける来年3月から4月頃と見ています。先ずは上値のシコリはほぐれるか。
当面、年末までの下値メドは、10月の上下幅が約3500円幅あった事で、過去の変動幅と比較しても、投げ売り出尽くし感は強い下げ幅と感じられました。米中貿易草案のニュースは出ても、今後も米中貿易の行方によっては下ブレする事もあり、好転するなら株価上昇に繋がるでしょう。年末に向けても、NYダウ動向に左右される事情は変わらないと言えます。
東証一部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅に減ってしまい、底固めからの振り出しに戻ってしまったと言えます。まず地固めしないことには立ち上がりません。10月末の銘柄数は約350銘柄まで減少しました。この銘柄数を見ても、底固めからスタートできるまで日柄がかかりそうだと言うことは掴めます。
今週の東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、大暴落水準まで減少。1月末1399銘柄(225種163)→2月末920銘柄(225種88)→3月末605銘柄(225種34)→4月末918銘柄(225種110)→5月末740銘柄(225種74)→6月末783銘柄(225種85)→7月末873銘柄(225種97)→8月末688銘柄(225種95)→9月末1093銘柄(225種151)→10月末347銘柄(225種56)→11月(1)318銘柄(225種48)まで大幅減少した。先ずは底固めのボトム確認から。11月の観察ポイントです。
「107」マザーズ市場(259銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も暴落水準まで減少。1月末165銘柄ピークに→2月末117銘柄→3月末105銘柄→4月末84銘柄→5月末101銘柄→6月末81銘柄→7月末80銘柄→8月末97銘柄→9月末127銘柄→10月末50銘柄→11月(2)59銘柄と本日の反発で増加した。まずはボトム固めから。11月の観察ポイントです。
「105」JASDAQ市場(727銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も暴落水準まで減少。1月末571銘柄→2月末416銘柄→3月末248銘柄→4月末265銘柄→5月(末)266銘柄→6月末236銘柄→7月末234銘柄→8月末258銘柄→9月末326銘柄→10月末136銘柄→11月(2)171銘柄と本日の値上がりで増加した。こちらも底固めから。11月の観察ポイントです。
東証2部銘柄(502銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も暴落水準まで減少。1月末398銘柄→2月末269銘柄→3月末136銘柄→4月末140銘柄→5月(末)181銘柄→6月末181銘柄→7月末174銘柄→8月末177銘柄→9月末200銘柄→10月末84銘柄→11月(2)103銘柄と低迷状態であったが、本日の反発で増加した。こちらも底固め待ちから。11月の観察ポイントです。
東証1部銘柄(2109銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は大幅減少。1月末1239銘柄(225種130)→2月末804銘柄(225種56)→3月末564銘柄(225種35)→4月末1077銘柄(225種134)→5月(末)935銘柄(225種103)→6月末813銘柄(225種90)→7月末886銘柄(225種98)→8月末771銘柄(225種100)→9月末1407銘柄(225種188)→10月末404銘柄(225種52)→11月(2)470銘柄(225種65)と本日の値上がりで増加した。こちらも底固めから。11月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、10月は-1300ドル以上下落し大陰線となったが、12ヶ月移動平均線を上回る状態まで戻して引けました。11月相場は12ヶ月移動平均線を上回っていれば上昇基調は維持しています。11月は米中貿易協議改善から戻り相場は続くか。年末に向け12ヶ月移動平均線はキープできるか。
「803」NASADAQ指数は、10月-741ポイント安で引けました。12ヶ月移動平均線を下回って引けました。11月相場は12ヶ月移動平均線を上回る状態まで戻せるかどうか。戻せなければ、NASDAQから崩れる心配を残します。年末に向けて戻せるか。
<ドル円 日足チャート>
株価が大きく売られた中では、為替相場は落ち着いていたと言えるでしょう。米中貿易草案作成のニュースから一気に円安に動いたが、113円までの小幅な円安に戻しました。さらに円安には動きそうにないか。基調状態は円安状態をキープしているが、114円は重そうです。
チャート的には、200日移動平均線を75日移動平均線は上回り、75日移動平均線を25日移動平均線は上回る円安状態は維持しています。現在25日移動平均線前後で推移する円安に動きました。25日移動平均線をキープする円安状態は維持できるか。さらに円安に動くには、また米中材料が必要か。11月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 月足チャート>
「105」JASDAQ指数は、6ヶ月移動平均線が12ヶ月移動平均線を下回る下降相場に転換し、10月は大陰線で引けました。6ヶ月移動平均線を上回らないと下げ止まり確認はできません。今後は6ヶ月移動平均線を上値抵抗線とする戻り売り相場が続きます。新興市場相場は終わったか。
<東証大型株指数 月足チャート>
「124」東証小型株指数は10月-372ポイント安の大陰線となりました。大陰線の下げ止まりは半値戻りの陽線待ちです。こちらも6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を下回る上値抵抗線となっています。先ずは下げ止まり確認から。11月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
月足チャートでは、10月は-2200円安の大陰線となりました。11月も下げて始まり弱い動きでしたが、米中貿易協議の草案指示のニュースで大幅高となりました。それでも12ヶ月移動平均線は上回れない下降状態です。しばらく12ヶ月移動平均線(22500円)が上値抵抗線です。12ヶ月移動平均線を下回る状態は下降相場です。これ以上に戻せるか。
月足チャートでは、12ヶ月移動平均線を上回れないと下降相場に転じます。12ヶ月移動平均線を下回った事で、戻した場合の上値メドになってしまいました。戻しても12ヶ月移動平均線(1年平均・22500円)が上値抵抗線となり、上値は重いことがわかります。11月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
日足チャートでは、200日移動平均線(22430円)を下回ってしまったが、週末大幅高となり10日移動平均線を上回りました。今年3月の時は、一時的な急落で下回ったが、急速な回復から戻しました。今回も同じく200日移動平均線を上回れば上昇基調に戻すが、下回った状態は、下げ止まり確認が出来てないと判断する状態です。まずは下げ止まり確認からです。
10日移動平均線を上回れば下げ止まり、200日から75日移動平均線を上回れば底入れ確認です。先ずは200日移動平均線を上回れるかどうか。11月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは上向き→横ばいまで方向性は変わりました。-2μ以下まで売られたが、急速に-2μ以上に戻し、本日-1μ(22000円)を上回るまで値上がりしました。次は中心線(22700円)が上値抵抗線です。先ずは中心線を上回るまで戻せるか。-1μを下回れば再下落に転ずる心配ありです。
株価は-2μ(21380円)を上回りました。-2μ以上を維持できれば、短期で下げ止まったと判断できるでしょう。-1μ以上に戻したことで、さらに下げ止まり感は出てきました。今後も戻せないと、また売られる心配有りです。売られると下向きトレンドに転換しやすくなります。
米中貿易協議再開で、NYダウの暴落は上昇に戻すか。中国市場の暴落も止まるか。為替は円安に戻せるか。どう動く世界市場。
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