日経平均株価の動き(2018年11月22日)

今週は日産のゴーン最高責任者の逮捕と言う、ビックニュース一色となりました。株式市場は、NY市場の下落の影響から戻ると売られ、下がると買われる動きが続けています。年末に向け不安定な動きは続くと見ておく必要はあります。東証1部では、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅に減少し、下降局面か調整局面に入りつつある動きです。NY市場が崩れれば、世界の株式市場への影響は大きいでしょう。

国内市場は、11月末までには9月中間決算の発表は出揃います。中間決算は、ほぼ来年3月期末決算値を表しています。決算発表時に株価は売られているのですから、来年3月迄の業績は織り込まれて売られていると見ておく必要があります。来年3月まで様子見相場が続くか、下げ相場が続くか、調整局面が続くか。相場は上がりにくく、売られやすい事を先取りしています。

10月消費増税発表から一気に売られたため、上値にシコリを残してしまいました。上値にシコリがある現状の動きから察すると、底入れ時期は来年3月から4月ころまでズレると見ています。それまでは個別株物色相場が続くと見ています。好業績株の一角、または材料発表から買われる株などです。

以上から、来年3月くらいまで、上げたり、下げたり方向感の掴みにくい相場展開が予想されます。新元号に代わってからご祝儀相場となるのか。それまでには米中貿易協議に成果は出ているのか。覇権争いに経済環境は握られています。中国は輸入関税、知的財産権、外資出資割合などに譲歩出来るのか。これからのニュースで分かります。

前週に週間で-500円以上下落した事で、再下落に転じたから、今週も売られています。下げ止まり確認は、再度週間で+500円以上の値上がりがあるまで確認出来ません。来週以降、週間で+500円以上値上がりしなければ、戻り売り相場は続くと見ておく必要があります。

今週の東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の減少続く。9月末1093銘柄(225種151)をピークに売られ。10月末347銘柄(225種56)→11月(1)318銘柄(225種48)→11月(8)519銘柄(225種77)→11月(15)430銘柄(225種61)→11月(21)367銘柄(225種53)と減少は続いています。戻り売り相場は続きそうです。11月の観察ポイントです。

「107」マザーズ市場(259銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は弱気続く。1月末165銘柄ピークに→9月末127銘柄→10月末50銘柄→11月(2)59銘柄→11月(9)73銘柄→11月(16)50銘柄→11月(22)59銘柄と減少は続く。弱気相場続く。11月の観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(727銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱気続く。1月末571銘柄をピークに9月末326銘柄→10月末136銘柄→11月(2)171銘柄→11月(9)199銘柄→11月(16)134銘柄→11月(22)154銘柄と減少続く。戻り売り相場続く。11月の観察ポイントです。

東証2部銘柄(502銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も弱気続く。1月末398銘柄をピークに弱き相場続く。9月末200銘柄→10月末84銘柄→11月(2)103銘柄→11月(9)132銘柄→11月(16)92銘柄→11月(22)106銘柄と減少続く。戻り売り相場続くか。11月の観察ポイントです。

東証1部銘柄(2109銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も弱気続く。1月末1239銘柄(225種130)を9月末1407銘柄(225種188)が上回ってピークを付け。10月末404銘柄(225種52)→11月(2)470銘柄(225種65)→11月(9)704銘柄(225種91)→11月(16)511銘柄(225種71)→11月(22)531銘柄(225種64)と減少続く。弱気相場は続く。11月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>

「801」NYダウは、11月は長上ヒゲ陰線に変わり、12ヶ月移動平均線を下回ってきました。この状態で11月末を引けると下降転換、または調整局面の可能性は強まる見方になります。12ヶ月移動平均線を上回れなければ、年末に向けて弱気相場の心配ありです。年末に向けた観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数も、大陰線となり、再度12ヶ月移動平均線を下回ってきました。11月相場は12ヶ月移動平均線を下回って引けそうです。12ヶ月移動平均線を下回って引ければ、年末も売られて引ける心配があります。年末に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 月足チャート

<ドル円 日足チャート>

114円以上の円安は重そうです。再度112円まで円高に戻されました。円安が止まれば株価上昇のブレーキと言えます。しばらく112円から113円での推移か。112円以下の円高は株価の売り要因になる心配が出てきます。

チャート的には、200日移動平均線を75日移動平均線が上回り、75日移動平均線を25日移動平均線が上回る円安状態は維持するものの、ドル円は25日移動平均線を下回り、75日移動平均線の2線間まで円高となりました。75日移動平均線を下回る心配も出つつあり。75日移動平均線をキープできるか。11月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 月足チャート>

「105」JASDAQ指数は、11月も陰線幅を大きくしています。売り転換から12ヶ月移動平均線を下回っています。月足チャートでは、60ヶ月移動平均線(下値支持線)の3000ポイント前後までジリジリ売られる心配があります。新興市場の弱気相場は続きそうです。

<東証大型株指数 月足チャート>

「124」東証小型株指数も大陰線で12ヶ月移動平均線を下回り売り、転換しました。11月も陰線で弱い動きが続くでしょう。月足では60ヶ月移動平均線(下値支持線)の2800ポイントくらいまで下げ相場は続きそうです。小型株相場も弱気相場に転じ、これから戻り売り相場は続くか。11月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証大型株指数 月足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、11月も陰線は大きくなり続落の動きです。12月には6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を下回り、下降相場の形になりそうです。これから12ヶ月移動平均線が上値抵抗線となり、戻り売り相場が続くと見る動きです。

月足チャートでは、12ヶ月移動平均線を下回る調整局面、また下降相場では、6ヶ月移動平均線を上回らなければ底入れ確認はできません。まずは6ヶ月移動平均線を上回る回復を待たなければなりません。年末から年明けに向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

日足チャートでは、11月の200日移動平均線(22380円)を上回るリバウンド後、戻り売りに転じてから、10日から25日移動平均線を上値抵抗線とする、戻ると売られる動きとなっています。短期的には、まず10日から25日移動平均線を上回らなければ下げ止まり確認はできません。

再度売られれば、10日から25日移動平均線から-カイリが大きくなります。カイリ幅が大きくなれば、リバウンドがあっても、25日移動平均線を上回れなければ、下げ止まり確認はできません。年末に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドの傾き度は下向きが強まってきました。下向きとは、上値メド・下値メドが切り下がる事を意味します。売られ時は-2μ(20600円)が下値メドと見ます。

全体的に下向きに傾きは強まっています。-1μを下回ってきたので弱い動きです。まず-2μ(20690円)まで下値を見ても、上値メド-1μ(21400円)→中心線(22150円)を上値メド・または戻りメドと見る水準です。11月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

日産にとってプラス?マイナスか。米中貿易は激化・長期化するか。NYダウは弱気相場に向かうか。どう動く世界市場。

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