日経平均株価の動き(2018年12月21日)

今週は過去最大の大型上場、ソフトバンクの上場を控えていました。上場まで何とか2万1000円はキープして推移していたが、上場後2万1000円を下回りました。2.6兆円の資金調達、時価総額6兆円以上の上場となったため、公募価格を下回る水準で始まりました。時価総額は大きく、一株純資産247円と価値は低い。発行株数は多く、公募価格を上回るのは何時になるか。

ソフトバンクの大型上場と言う大イベントは終わり、今週も日経平均は週間で-1100円以上の大幅下落となりました。再下落の弱い局面が表れています。米中貿易戦争は国内企業への影響に、さらに10月消費増税発表の影響は大きいでしょう。2万4000円にシコリを作り、それから下げ相場に転じてしまいました。高値から-5000円の1万9500円あたりまで下値余地は拡大した様に見えます。

年内は2万円をキープ出来るかどうかは、NYダウ動向にかかっています。年明け以降も崩れやすい状況は変わらないでしょう。2019年3月期業績予想は織り込まれ、2020年業績予想を先取りする相場に向かうところが底値になりそうです。業績先取りから、買い場は3月から4月ころになるか、10月高値から6ヶ月前後の日柄調整は必要でしょう。年明け以降、米中貿易協議など改善しないと好転しにくいでしょう。改善のニュースなら好転するでしょう。

いつも相場基調を6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数で計っていますが、150銘柄まで大幅減少しました。過去の局面の数字と比較しても、底値ゾーンに接近しているか、投げ売りが出たら反転しやすいと思えるほど減少しています。好材料が出たら、買い戻しが入り、強く反転しやすい水準です。好材料と言うキッカケがないので売られています。

テクニカル的にはボトム接近でも、米中問題など、ファンダメンタル面が不透明と言う事から売られています。いつまで売られるか、NYダウ動向、米中貿易協議など、今後の動向に左右されています。12月のNYダウは-2600ドル以上の大幅下落となりました。暴落に発展するか、今後の動きは注目されるでしょう。3連休を控え売られて引けました。

FRBは利上げを発表。来年ペースは2回までに抑える事も発表。ドル円相場は円安には動きにくくなりました。しばらく円高に向けて推移しそうです。こちらも改善がなければ円安に戻りにくい。外国人投資家はクリスマス休暇に入るので、来週以降は小幅な動きか。年明け以降も状況改善待ちとなりそうです。

今週の東証1部銘柄の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の減少は続き、弱気相場は変わらず。9月末1093銘柄(225種151)をピークに売られ、10月末347銘柄(225種56)→11月末589銘柄(225種73)→12月(6)379銘柄(225種46)→12月(13)370銘柄(225種54)→12月(20)145銘柄(225種23)と弱気相場は続く。年明け以降、ボトム時期を探る状況に変わった。

「107」マザーズ市場(267銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の減少は続く。1月末165銘柄ピークに→9月末127銘柄→10月末50銘柄→11月末84銘柄→12月(7)71銘柄→12月(14)59銘柄→12月(21)26銘柄と減少する。ボトムを探る状況です。年明けに向けた観察ポイントです。

「105」JASDAQ市場(729銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の減少は続く。1月末571銘柄をピークに9月末326銘柄→10月末136銘柄11月末198銘柄→12月(7)188銘柄→12月(14)144銘柄→12月(21)43銘柄と減少続く。ボトム待ち状況に変わる。年明けに向けた観察ポイントです。

東証2部銘柄(493銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の減少続く。1月末398銘柄をピークに弱き相場続く。9月末200銘柄→10月末84銘柄→11月末140銘柄→12月(7)111銘柄→12月(14)81銘柄→12月(21)22銘柄と減少続く。ボトム待ち状況に変わる。年明けに向けた観察ポイントです。

東証1部銘柄(2137銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も減少続く。1月末1239銘柄(225種130)を9月末1407銘柄(225種188)が上回ってピークを付け。10月末404銘柄(225種52)→11月末816銘柄(225種92)→12月(7)522銘柄(225種60)→12月(14)383銘柄(225種50)→12月(21)108銘柄(225種19)と減少続く。ボトム待ち状況に変わる。年明けに向けた観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>

12月の「801」NYダウは-2600ドル以上の大幅下落となりました。前年比-1800ドル以上のマイナスです。12ヶ月移動平均線を大陰線で大幅に下回りました。月間下げ幅から見ると売られ過ぎ感は強いが、暴落に発展する心配があります。NYダウが下げ止まらなければ、日経平均も反転しないでしょう。この下げは年明けも続くのか。年明けに向けた観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数も前年比で-375ポイント安まで下げました。12月は約-800ポイント安まで売られ大陰線となりました。NYダウと同様に暴落に発展する心配は残るでしょう。NYダウと同様に今後の状況待ちです。切り返せるか。年明けに向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 月足チャート

<ドル円 日足チャート>

FRBの利上げ発表もあったが、ドル円相場は75日移動平均線を下回る円高に振れ、200日移動平均線(110円)まで急速な円高となりました。75日移動平均線を下回ったので、今後75日移動平均線に戻せないと、200日移動平均線も下回る円高の心配があります。円高局面では株式市場は売られやすいでしょう。

チャート的には、200日移動平均線を75日移動平均線が上回る状態から、一気に75日移動平均線を下回り、200日移動平均線まで円高に振れました。今後は200日移動平均線を維持できるかどうかの攻防戦となりました。円高圧力は強まる状況に変わりました。円高→株安の展開が心配されるでしょう。年明けに向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 月足チャート>

「105」JASDAQ指数は、12月の下げ幅拡大、380ポイント以上の大幅下落に発展しました。6ヶ月移動平均線からカイリ幅拡大し、リバウンドが近い様にも見えるが、年内は様子見から見送られそうです。しばらく下降相場は強まりそうです。6ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を下回る動きは下降基調からのリバウンド待ちが続きます。弱気相場局面です。来年に向けた観察ポイントです。

<東証大型株指数 月足チャート>

「124」東証小型株指数も大陰線となり、60ヶ月移動平均線(5年平均)まで売られています。他の指数より下げ幅が大きくなっています。小型株が大幅に売られている事が分かります。6ヶ月移動平均線からカイリ幅拡大し、リバウンド接近に見えます。年内のリバウンドは見送られそうです。小型株相場は先行して売られています。来年に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証大型株指数 月足チャート

<日経平均 月足チャート>

月足チャートでは、10月高値から-4000円以上下落している。12月-2200円以上の大幅安となった。6ヶ月移動平均線(上値抵抗線)から大幅カイリ幅の状態となりました。高値からの下げ幅、カイリ幅拡大、6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の大幅減少などからリバウンドは接近している。年内の買い戻しリバウンドは見送られそうです。

月足チャートで見る下値支持線は、60ヶ月移動平均線(5年平均)です。年明け以降、60ヶ月移動平均線(18900円)を意識する相場展開になりそうです。年明け以降、60ヶ月移動平均線前後まで下げてきたら底値ゾーンと見ることができます。年明けに向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

今週は週間で-1200円以上売られました。前々週に-500円以上下落し、下降転換してから続落相場となっています。下段の75日カイリ率は-10%まで売り込まれました。今年3月の下落水準と比較しても、リバウンドは接近していると見る売られ過ぎ水準です。株価水準的には売られ過ぎですが、米中協議などを悪材料で売られたため、NYダウのリバウンドがナイト連動は無いか。

チャート的には、10日移動平均線から-カイリ幅も拡大し、リバウンド接近に見えます。先物から売り込まれているので、先物の買い戻しが入ったらリバウンド局面に向かいます。クリスマス休暇前の処分売りか。来週リバウンドあるか。年明けに持ち越されるか。リバウンドから戻っても下降基調に変わりなし。年明けに向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは下向き状態です。下降トレンドの下落局面を意味します。前週は25日移動平均線で戻り売られました。今週は-1μ(20220)を下回るまで売られました。来週は-1μを上回るリバウンドはあるか。逆に-2μ(19280円)に接近か。

反発した場合、上値メドは中心線(21150円)→+1μ(22000)の範囲です。中心線(21150円)を下回る状態は下降基調は強まるパターンです。来週も上値メドは中心線(22150円)から下値メド-2μ(19280円)の攻防戦です。来週の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

NYダウの下落止まらず。米中貿易協議どうなる。ドル円相場は円高にシフトか。年末に向けて、どう動く世界市場。

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