今週は1月末に向けた高値引けを期待しました。息切れし、伸び悩む場面はあったが、米国FOMCの利上げ慎重論を好感して続伸し、ほぼ1月の高値圏で引けました。利上げ慎重論は円高に振れたが、株価は戻す形となりました。引き続き、2月、目先節分天井の心配は残るが、75日移動平均線に向けた戻り相場を期待したい。
2019年3月期業績予想は織り込み済みのため、2020年3月期業績予想が出るまで、新たな上昇相場は期待しにくく、3月末まで需給整理相場と見ていましたが、1月末発表の四半期決算で、予想以上に売られた株も出ました。やはり下方修正の理由は中国経済の減速を理由とするものが多かったです。
日経平均の上値が重くなったところに、FOMC発表は追い風となりました。先行して値上がりしていたNYダウの上値は伸び悩んでいたところ、利上げ慎重論を好感し、75日移動平均線を突破しました。逆に為替は108円まで円高圧力はかかったが、日経平均はNYダウに連動しました。
米中貿易協議の進展が最大の影響材料として続くのでしょうか。外国人投資家は、進捗過程に耳を傾けています。また米国四半期決算の行方も影響材料です。日本株にとって、外国人投資家の買い出動がなければ、他の大口投資家(投信・法人など)も動けない状態です。今週発表の外国人投資家動向は買い越しに転じました。引き続き、米中貿易協議、外国人投資家動向も注目されるでしょう。
国内は第三四半期決算が発表されています。織り込み済みと見ていた業績も、大幅に下方修正した株も出ています。米中貿易戦争の影響でしょうか?短期間に大きく下方修正しました。それでも不思議なのは、同じ大幅な下方修正ニュースでも、値上がりする株、値下がりする株と分かれています。株式投資の難しいところです。
相場全体は、日経平均が75日移動平均線に近づけば、目先は戻り高値接近(節分天井?)と見ておく必要があります。また下がれば買い場接近となります。4月までボックスで推移しそうです。2月中に75日移動平均線を突破し、200日移動平均線も突破する動きとなった時は強い相場に変わったと判断します。
1月の東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は増加して引けました。9月末1093銘柄(225種151)をピークに売られ。10月末347銘柄(225種56)→11月末589銘柄(225種73)→12月末129銘柄(225種17)→1月(10)179銘柄(225種31)→1月(17)227銘柄(225種38)→1月(24)246銘柄(225種41)→1月末235銘柄(225種40)と前月比では増加で引けた。引き続き2月も増加は続くか。来週の観察ポイントです。
1月の「107」マザーズ市場(275銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も前月比増加で引けた。9月末127銘柄→10月末50銘柄→11月末84銘柄→12月末27銘柄→1月(11)51銘柄→1月(18)74銘柄→1月(25)84銘柄→1月末70銘柄→2月(1)81銘柄と連続増加で引けた。2月も増加は続くか。来週の観察ポイントです。
1月の「105」JASDAQ市場(727銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も前月比増加で引けた。9月末326銘柄→10月末136銘柄11月末198銘柄→12月末65銘柄→1月(11)103銘柄→1月(18)152銘柄→1月(25)187銘柄→1月末184銘柄→2月(1)195銘柄と増加する。2月も増加は続くか。来週の観察ポイントです。
1月の東証2部銘柄(493銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も前月比増加で引けた。9月末200銘柄→10月末84銘柄→11月末140銘柄→12月末39銘柄→1月(11)53銘柄→1月(18)79銘柄→1月(25)102銘柄→1月末114銘柄→2月(1)113銘柄と増加する。増加は続くか。今後の観察ポイントです。
1月末の東証1部銘柄(2135銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は前月比増加で引けた。9月末1407銘柄(225種188)が上回ってピークを付け。10月末404銘柄(225種52)→11月末816銘柄(225種92)→12月末145銘柄(225種15)→1月(11)197銘柄(225種31)→1月(18)303銘柄(225種48)→1月(25)402銘柄(225種73)→1月末402銘柄(225種73)→2月(1)455銘柄(225種71)と増加で引けた。2月も増加は続くか。今後の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>
今週の「801」NYダウは米中貿易協議の期待、FOMCの利上げ慎重論を好感し続伸しました。高値は6ヶ月移動平均線に迫る戻りを見せました。米中協議を先取りして上げているのか?2月も続く勢いありでしょう。引き続き、2月は12ヶ月移動平均線(24860ドル)を上回り、6ヶ月移動平均線を上回る動きに期待したい。2月の観察ポイントです。
今週の「803」NASADAQ指数もNYダウに牽引され続伸しました。まだ12ヶ月移動平均線に上げ余地を残していますが、引き続き、12ヶ月移動平均線に向けた上昇に動きは続いていると見ています。2月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
今週は25日移動平均線を上回れず、押し戻された動きとなりました。FOMCの利上げ慎重論は円高要因として振れました。1月3日の104円は先取りした動きであったか。25日移動平均線から10日移動平均線を上回れず押し戻されたので、再度107円を探る円高を試すのか。円安に戻せるか。
どちらにしても、75日ボリンジャーバンド-3Σ~-2Σは107円を試す範囲となりますが、当面は-2Σをキープできれば108円は維持されるでしょう。再度25日移動平均線を試す円安か。-2Σを試す円高か。2月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 月足チャート>
今週は上値は重く足踏みしました。前週まで日経平均に連動し、「105」JASDAQ指数は続伸したが、1月の戻りは期待する上げ幅とまで上げなかった。次は2月にどこまで戻せるか。引き続き、新興市場の戻りを期待したい。2月も上昇は続くか観察ポイントです。
<東証大型株指数 月足チャート>
今週の「124」東証小型株指数も伸び悩んだ。1月は上げ幅はキープしたものの、60ヶ月移動平均線(5年平均・下値支持線)から陽線幅を伸ばせなかった。2月に持ち越す動きとなったが、続伸を期待する動きとなりました。2月も伸ばせるか観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
1月は陽線で引けたものの、NYダウの様な大幅には戻せませんでした。2月に期待するしかないが、決算を控えて上値の売り物は増えてきます。引き続き、60ヶ月移動平均線(下値支持線)を底値とする立ち上がりの動きは続きますが、2月も上値の売り物を消化できないと伸びないでしょう。
月足チャートでは、60ヶ月移動平均線を下値支持線とする12ヶ月移動平均線(22000円)に向けた戻り相場は続いている動きです。この戻り相場を2月も続くことを期待したい。続伸となるか。戻り売られるか。このあたりが、2月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
1月は25日移動平均線を上回る状態をキープし、2月相場にバトンタッチしました。チャート的には25日移動平均線を上回る状態は、75日移動平均線に向けた戻り相場は続いています。短期的には10日移動平均線が下値支持線です。10日移動平均線を上回る状態は、10日移動平均線に沿って75日移動平均線に向けた動きです。
チャート的には、10日移動平均線は25日移動平均線を上回る戻り相場は続いています。引き続き、25日移動平均線を上回っている状態は、10日移動平均線を下値支持線とする75日移動平均線に向けた戻り相場は続きます。2月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは下向き状態(傾き度)は、12月末よりは弱まっています。さらに横ばいになるには、日柄的に1ヶ月くらい要します。75日線形回帰トレンドでは、+1μ(上値抵抗線)を上回ってくると傾き度は緩やかになります。
今週も中心線を上回った状態を維持しました。当面の下値メド(中心線・20160円)→上値メド+1μ(21070円)となります。中心線(20160円)を下回ると-1μ(19250円)→-2μ(18340円)となります。来週に向けた観察ポイントです。
引き続き米中貿易協議どうなる。ドル円相場は円安に戻せるか。2月もNYダウは続伸できるか。どう動く世界市場。
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