日経平均株価の動き(2019年03月22日)

昨夜イチローが現役引退を発表しました。日米で28年活躍し、数々の記録を残しました。2019年で終わることを思うと、大活躍した平成の時代と共に引退する。来月に新元号は発表され、5月から新たな元号年を迎えます。新たな元号年ではイチローを越えるスターは現れるか。

そう言いつつ、3月も残すところ10日を切りました。3月末が近づく中で、日経平均は2万1500円を上回ると利食い売りに押されいます。後は3月末に向けて配当取り買いの後、お化粧買いが入るかどうかでしょう。平成最後の期末は、お化粧買いから高値維持して引けることはできるでしょうか。4月新年度以降は2020年業績予想、増収増益予想、割安株、新産業株などが買い銘柄になると思われます。それまで様子見相場となる可能性はあります。

日経平均は、昨年10月(高値・24448円)の後、消費増税発表から売られました。丁度、上昇ムードは高まり高値更新したところ、消費増税発表から一気に売られてしまった。この時の高値が相場の高値となり、消費増税を控えて上回る事は出来るのだろうかと疑われています。2020年業績予想が発表されたとしても、昨年10月(高値・24448円)を上回れる業績予想でなければ、しばらくボックス相場の可能性があります。

新年度相場入りしても、当面は2020年業績予想が発表されても、株価が昨年10月(高値・24448円)を下回る間は戻り相場の域を脱しないでしょう。4月から5月は新元号を意識したご祝儀相場から下げにくいと考えられるが、昨年10月(高値・24448円)を下回る相場状態なら、戻り相場の売り場と見ておいた方が安全です。

秋に消費増税を控え、夏前に一時的な駆け込み需要が予想されても、全て織り込み済みの相場と見ておいた方が安全かも知れません。翌年一大イベントのオリンピックを控え、インフラ投資、ホテル建設など、全ての建設需要はピークを迎えます。そう考えると株式市場の上値を買い進める株は少ないようにも思います。

個別株では、日経平均など指数に関係しない、新興市場、小型株などで、増収増益銘柄、成長産業などは買われると見ていますが、小型株だけに、相場のピークは早かったりします。頭脳は米国=製造は中国と2大国は確定しています。日本は第三局か四局として、頭脳の米国=製造の中国どちらにも渡り合える企業か、国内ミニマーケットの成長分野で勝ち残れる企業は買われそうです。

3月の東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は(3/1)1224銘柄(225種121)をピークに横ばいを続けている。ピークを付けた後、(3/8)667銘柄(225種70)→(3/14)761銘柄(225種86)と800銘柄以下に売られた。今週(3/20)958銘柄(225種108)まで戻した。戻しても戻り売り相場の域は脱していない。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の増減で相場の強弱が掴めます。

今週はFOMCを控えて様子見相場となりました。木曜日が休みと言うことも上値を買いにくくしました。また米中貿易協議は延期され難航が伝わっています。引き続き、米中貿易協議の行方に世界の株式市場は左右されるでしょう。6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の増減を見ても、米中協議は様子見相場に左右されて動いています。今後どう動くか。

3月は2万2000円を意識し、2万1500円以上では売られやすくなっています。東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は3月1日をピークに減少した。9月末1093銘柄(225種151)→10月末347銘柄(225種56)→11月末589銘柄(225種73)→12月末129銘柄(225種17)→1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月(1)1224銘柄(225種121)→3月(7)909銘柄(225種93)→3月14日761銘柄(225種86)→3月20日958銘柄(225種108)と少し増加した。800銘柄以上に戻した事は3月末に向けた買いも入っている。増加は続くか。4月に向けた観察ポイントです。

今週の「107」マザーズ市場(275銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数は少し戻す。9月末127銘柄→10月末50銘柄→11月末84銘柄→12月末27銘柄→1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月(1)126銘柄→3月(8)105銘柄→3月(15)124銘柄→3月(22)137銘柄と戻す。4月も増加は続くか。4月に向けた観察ポイントです。

今週の「105」JASDAQ市場(725銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し戻す。9月末326銘柄→10月末136銘柄11月末198銘柄→12月末65銘柄→1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月(1)362銘柄→3月(8)299銘柄→3月(15)377銘柄→3月(22)416銘柄と少し戻す。4月も増加は続くか。4月に向けた観察ポイントです。

今週の東証2部銘柄(492銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し戻す。9月末200銘柄→10月末84銘柄→11月末140銘柄→12月末39銘柄→1月末118銘柄→→2月末260銘柄→3月(1)255銘柄→3月(8)203銘柄→3月(15)246銘柄→3月(22)281銘柄と少し戻す。引き続き、4月に向け増加は続くか観察ポイントです。

今週の東証1部銘柄(2134銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も少し戻す。9月末1407銘柄(225種188)が上回ってピークを付け。10月末404銘柄(225種52)→11月末816銘柄(225種92)→12月末145銘柄(225種15)→1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月(1)1149銘柄(225種129)→3月(8)792銘柄(225種78)→3月(15)1023銘柄(225種112)→3月(22)1249銘柄(225種134)と増加する。4月に向け増加は続くか観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、2月に2万6000ドルに乗せた後は伸び悩んでいます。200日移動平均線を下値支持線に25日移動平均線に沿って維持しています。25日移動平均線に沿って下値切り上げている動きは高値更新の可能性を意味するでしょう。25日移動平均線を上回る状態は2万6000ドルを意識した動きとなります。

「803」NASADAQ指数は、伸び悩むNYダウと違い高値更新しています。2月高値を上回り7800ポイントまで戻している。昨年8月高値8133ポイントに迫っています。NASADAQ指数は10日移動平均線から25日移動平均線を下値支持線に高値更新しています。引き続き10日から25日移動平均線を上回る状態を維持できるなら上昇は続くでしょう。4月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

週末ドル円相場は110円まで円高に戻しました。3月始め200日移動平均線を下回ったが、今週も200日移動平均線を上回ったところで売られ円高に振れました。25日移動平均線も下回り円高相場が心配されます。3月末に向け円安相場に戻せるか。25日移動平均線上回る状態なら円安は維持し、下回る動きは円高の心配有りです。

75日ボリンジャーバンド幅から見る下値-1Σ(109円)から上値は、+1Σ(112円)幅で推移します。中心線を下回る円高に振れたが、+1Σ(112円)に向けた円安期待も残すでしょう。3月相場が終わった後も円安維持できるか。円高に振れるか。中心線を下回ると-1Σ(109円)に向け円高の心配有りです。中心線維持なら+1Σ(112円)→+2Σ(113円)の円安の可能性を残す。3月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

3月末を意識したか「105」JASDAQ指数は小幅推移です。3月末までは小幅推移か。今週は75日移動平均線は上回って推移するも、3月始めの上値は下回るくらい小幅な動きです。また3500ポイントも重石となり伸び悩んでいます。25日移動平均線は75日移動平均線を上回っているが、崩れやい状態に見えます。75日移動平均線を下回れば売り転換の心配あり。3月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

今週の「124」東証小型株指数も75日移動平均線を下値支持線に小幅な動きで終わりました。上値3000ポイントの上値を意識しています。75日移動平均線を下回ると再下落の心配はあります。75日移動平均線を上回る状態維持は上昇に向けた戻り相場です。3月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<週足 日経平均 裁定売り残動向>

裁定売り残の増加は続いています。3月配当落ちのリスク回避の増加か。昨年も4月初め増加しました。その後は減少に転じ、日経平均の上昇要因となりました。今年の裁定売り残の増加も昨年同様に、4月以降の日経平均の上昇に繋がるか。それとも3月配当取りが終わると減少に転ずるか。3月末に向けた観察ポイントです。

週足チャートでは、今週もプラスで引けました。3月は月間でも+200円以上で推移しているが、12ヶ月移動平均線(2万2000円)で上値は押さえられています。週足も同様に50週移動平均線(2万2000円)で押さえられています。下値は13週移動平均線(下値支持線)で切り上げているが、上値は重い要素です。何れ上下どちらかに放れる時が来るでしょう。引き続き、3月の観察ポイントです。

週足 日経平均 裁定売り残動向

<週足 日経平均 評価損率>

評価損率は、現在の投資家の持ち株は儲かっているか、損したまま抱えた状態か見る指数です。昨年12月-19%まで悪化したところボトムとなりました。現在まだ-16%で推移しています。まだ悪化した状態ですので、改善余地を残していると言えます。

週足チャートでは、13週移動平均線を上回って推移しているので、下げ止まりを意味します。株価が下げ止まった状態にあるのに、まだ評価損率は-16%と悪化状態は、4月以降の上昇要因と言えます。4月以降反発に転ずるか観察ポイントです。

週足 日経平均 評価損率

<日経平均 月足チャート>

3月相場は+20円以上まで回復しても、上値は12ヶ月移動平均線(2万2000円)に押さえられています。上値12ヶ月移動平均線(2万2000円)に押さえられているから、上値は伸びず重いと言えます。4月以降、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る上昇相場に戻せるかどうか。4月以降の観察ポイントです。

月足チャートでは、長期下値支持線60ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回った状態で、再度12ヶ月移動平均線を上回るかどうかチャレンジしています。今年は12ヶ月移動平均線を上回る事が出来なければ、ボックス相場か売られる心配はあります。2020年業績予想が出た後、12ヶ月移動平均線を上回れるか。4月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

3月末に向け2万2000円に戻して引けることはできるか。2万15000円前後で引けるか。何とか2万1000円台はキープして引けるか。21500円以上の上値は重いので、2万2000円(200日移動平均線)を意識した戻り相場は続くと見ています。4月以降、新年度入りしてから、2020年度業績予想を期待する買いは入るか。分からない間は様子見相場は続くと見ています。

下段の25日騰落レシオは、2月133ポイントをピークに100ポイント前後の推移が続きました。3月末に向けて100ポイント前後で推移する。100ポイント前後の推移は売り買いとも同じくらいで推移した事を意味します。100ポイント以下に下がると売り物が増加した事を意味します。3月期末に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンドは下向き状態(傾き度)→横ばい→少し上向きに変わりました。今まで上値抵抗線であった中心線は下値支持線に変わりました。今週も中心線(21130)を下値支持線とする+1μ(21800円)の小幅相場で推移した。3月末まで中心線から+1μ(21800円)の小幅な動きは続くか。

4月相場に向け、中心線(21130円)は上向きに転じたので上昇ムードは改善しました。中心線を下回る売られ方をした場合、上下に振れるボックス幅が大きくなった事を意味し、-1μ(20450円)が下値メドに変わります。さらに中心線が上向きになれば上昇トレンドに向かった事を意味します。4月に向けた観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

米中貿易協議どうなる。4月に米中貿易協議はずれ込むか。新元号相場は期待できるか。ドル円相場は円安に動くか。どう動く世界市場。

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