日経平均株価の動き(2019年04月05日)

4月相場スタートは、新元号発表のスタートとなりました。新元号発表のご祝儀より米中貿易協議は進展中と言うニュースが伝わり、株価は反発して始まりました。3月は決算月と言うことからマイナスで引けたが、4月は3月の下落分を切り返し週間で+500円以上値上がりして始まる。引き続き、新元号のご祝儀相場+米中協議+2020年業績期待から上昇は続くか。4月のポイントと言えそうです。

今夜、米国は雇用統計発表です。米国経済を示す重要指標です。続伸となるか、想定内か。来週国内はSQ週です。2万2000円の行使価格(オプション)を意識した駆け引きとなりそうです。200日移動平均線(2万2000円)の上値抵抗線を突破する動きに向かうと、買い戻しから上げ幅が大きくなる可能性も含んでいます。

想定内と言うことですと、オプション行使価格(2万2000円)を挟んで綱引きとなる様なところです。突破すると買い戻しも加わり、一時的な反発はあっても買い戻し玉は出尽くしとなり、その後戻り売りに転ずる心配はあります。200日移動平均線を突破出来ないと、買い戻し玉は残ったまま、買い戻し、戻り売りの駆け引き相場となります。

5月連休明けに集中発表される2020年業績予想を控え、先買いされているムードはあります。5月10連休を前にして株価が安い間に拾っておこうと言う感もあります。昨年10月に2万4400円の高値は重い抵抗帯です。上値を買い進むと抵抗帯を意識した利食い売りは出やすくなります。

この様な動きの中で、東証1部銘柄6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、1100銘柄(225種130)以上に増加しました。銘柄数的には上昇転換を強める銘柄数ですが、200日移動平均線を下回る水準ですから、来週のオプションSQを意識した動きとなりそうです。

過去において、東証1部銘柄6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、8000銘柄(225種113)を上回ると上昇転換と判断し、1000銘柄以上に増加すると上昇は強めると判断しました。今週は週間で+500円以上値上がりした事もあり、強い転換と判断できます。来週は、銘柄数の増加が続けば上昇相場は強まるかどうか。この点が相場の強弱を見る判断ポイントです。

日足チャートでは、200日移動平均線を上回る。月足では12ヶ月移動平均線を上回る。また高値更新するなど、見た目から上昇の強さが分かるものです。今のところ銘柄数が増加し上昇転換した後は、12ヶ月移動平均線を上回り、高値更新できなければ戻り高値の域は脱してないと判断される心配が残ります。

米中貿易戦争→貿易協議は進んでいるとのニュースであるが、いつ物別れに終わるか分からない。今週は期待が先行して、売り込まれていた半導体関連株は、業績回復期待から底値買いが入りました。景気先買い局面は、値がさ優良株、半導体関連株、非鉄株、金鉱株などが買われる。進展を期待したいが冷や水の心配もある。

今週は半導体関連株、金鉱株、非鉄株、値がさ株が買われました。景気回復局面に見られる業種が買われている事から、株価上昇を期待したいところがあります。一昔前は株価上昇局面は、銀行株、証券株も買われたが、今は除外されています。逆にスマホ関連、IT関連、AI関連などに入れかわりました。

来週も米中貿易協議進展する事を前提に、景気回復を期待する半導体関連株、金鉱株、非鉄株、値がさ株、スマホ関連、IT関連、AI関連、人材関連などが物色対象になると思われます。米中貿易協議が物別れに終わると一時的に嫌気売りが出ると思われます。売られたら買い場になるでしょう。

4月の東証1部銘柄(2146銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は大幅増加して始まる。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月(4)1221銘柄(225種132)銘柄まで増加して始まる。来週も増加なら日経平均の上げ幅は大きくなる可能性があります。4月の観察ポイントです。

4月の「107」マザーズ市場(281銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数も大きく増加して始まる。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月(5)143銘柄で始まる。引き続き増加は続くか。4月の観察ポイントです。

4月の「105」JASDAQ市場(716銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加した。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月(5)372銘柄と増加している。新興市場も買われ出すか。4月増加は続くか。観察ポイントです。

4月の東証2部銘柄(493銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加する。1月末118銘柄→→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月(5)260銘柄と増加する。引き続き、増加は続くか。4月の観察ポイントです。

4月の東証1部銘柄(2134銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も増加する。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月(5)1443銘柄(225種153)と増加する。増加が続くなら業績期待と言える。引き続き、増加は続くか。4月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、2万3000ドルに乗せてきました。NYダウは世界指数であり、日経平均とは比べものにならないくらい強いと感じます。2万6000ドル台に乗せてきた事から、昨年10月高値を上回る事も射程圏内に入ったと言えます。2万6000ドルをキープできるか。

「803」NASADAQ指数も、昨年10月の8000ポイント台に迫っています。NASADAQ指数も高値更新が射程圏内に入ってきました。10日から25日移動平均線を上回る状態は、高値更新に向けた動きが続きます。引き続き、25日移動平均線(下値支持線)を意識した動きが続くでしょう。どちらも米中貿易協議の進展を先取りか。4月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

米中貿易協議進展を背景に、ドル円相場は112円(200日移動平均線)を意識した動きが続いています。今夜の雇用統計発表後の動きを見たい。また米中協議後どうなるかも見たい。米中協議が一時的に決裂するなら円高に振れる心配はあります。協議進展なら円安に振れる期待ありです。どちらにしても雇用統計発表まではニュートラルの様です。

75日ボリンジャーバンド幅から見る下値-1Σ(109円)。上値は+1Σ(112円)幅を意識しています。中心線を挟み雇用統計、米中協議の行方を見守っているのでしょう。4月は中心線を挟み+1Σ(112円)→-1Σ(109円)のボックスレンジは意識されるか。どちらに動くか協議次第?4月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

4月の「105」JASDAQ指数は25日移動平均線を上回って始まる。4月相場は25日移動平均線上回り200日移動平均線に迫るか、上回れるか。また上昇は続くか。新興市場にも上昇の流れは波及するか。4月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

4月の「124」東証小型株指数は25日移動平均線を上回って始まる。買われ始めた様に見えます。4月相場は上昇から200日移動平均線を上回れるか。または接近するまで上昇は続くか。25日移動平均線を上回る状態は上昇は続く。小型株にも買いは広がるか。4月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<週足 日経平均 裁定売り残動向>

3月末に向けて裁定売り残の増加で終わった。3月決算に向けリスクヘッジされたのか?急激に売り残は積み上がりました。裁定売り残は大きく積み上がったが、日経平均の下げ幅は小さかった。4月以降、買い戻しに転じ上昇に向かうか。目先は日経平均の上昇要因で引けた可能性も残るでしょう。4月の観察ポイントです。

週足チャートでは、26週移動平均線は上回れなかったが、13週移動平均線は意識して引けました。とりあえず13週移動平均線はキープしました。今週は一時週間で-500円以上売られた事もあり、13週移動平均線を下回れば下降転換する心配が残りました。4月も同じく、13週移動平均線をキープし上昇できれば良いでしょう。下回れば2番底探りへ動く可能性ありです。何れ上下どちらかに放れる時は来るでしょう。

週足 日経平均 裁定売り残動向

<日経平均 月足チャート>

3月相場は一時-300円以上の陰線となり戻して引けたが、陰線の戻り売りの形となりました。上値は12ヶ月移動平均線(2万2000円)に押さえられた状態であり、6ヶ月移動平均線(2万1200円)も下回りました。2線が上値抵抗線となり上値は重い状態を表しています。4月以降、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を下回る戻り売り相場は続くと見る状態です。4月以降の観察ポイントです。

月足チャートでは、長期下値支持線60ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回った状態です。4月は再度6ヶ月から12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回るかどうかを期待する状態です。12ヶ月移動平均線を上回る動きに向かう時は業績回復期待の強いと言えるでしょう。下回れば弱い下降ボックス相場となります。2020年業績予想は上下どちらか。4月どう動くか観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

4月は上昇で始まりましたが、200日移動平均線(2万2000円)は下回っています。25日移動平均線(2万15000円)を上回っているので、25日移動平均線を下回らなければ、200日移動平均線(2万2000円)を上回る可能性のある状態です。下段の25日騰落レシオは、103ポイントまで買われてきました。買われるなら上値チャレンジの可能性を残すでしょう。

下値は75日移動平均線(2万1000円)にあり、上値は200日移動平均線(2万2000円)を下回っています。上下の抵抗線挟まれた状態です。200日移動平均線を下回る状態では、しばらく、この2線間でのボックス相場が想定されます。25日移動平均線を下回らないことは上放れ待ちです。4月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。4月に入り、75日線形回帰トレンドは上向き度を切り上げてきました。上昇トレンドは強まったと言えます。75日線形回帰トレンドでは、株価は中心線を上回ったので、下値-1μから上値+1μの幅で推移は続くと見ます。

米国雇用統計発表、米中協議発表、2020年業績予想が出るまで、様子見相場と言うことも残るが、上放れる動きもあるでしょう。中心線から-1μから+1μの上下幅の想定内も上下に放れる事もありです。株価が動くときは、傾き度が上がります。4月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

米中貿易協議はどうなる。2020年業績予想期待できるか。新元号ご祝儀相場はいつまで続く。ドル円相場も様子見か。どう動く世界市場。

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