日経平均株価の動き(2019年05月24日)

今週も下げに転じ、5月の下げ幅は拡大しています。2020年業績予想が発表されても下げ幅拡大しています。米中貿易戦争の影響も心配されるが、発表された業績内容は失望され売られている事を表しています。こう言う場合、6月SQに向け下落は続く可能性は高くなったと感じられます。再度、6月SQに向け、投げ売りが出てくる可能性があります。それまで様子見したい相場状況です。

2020年業績予想は出揃ってきました。産業の裾野が広い自動車産業、トヨタ、ホンダ、日産など大手メーカーの業績予想は、軒並み下方修正を発表しました。これでは自動車関連株も売られてしまいますし、オーディオ、電子部品関連株も見送り材料となります。当然、日経平均の下落材料と言えます。

大手主力産業が下方修正を発表したことは、秋の中間決算まで様子見か待たなければ、外国人投資家は買ってこない可能性があります。中間決算前に大幅下落に転じた場合、その時は割安感から買いは入ると考えます。主力株は中間決算まで見送りか、急落の買い場待ちか、どちらかと言えそうです。

主力株が下落相場の時は、高配当(REIT含め)利回り株、小型好業績株、バイオ、AIなどの成長産業、新興市場の好業績株に資金はシフトする傾向があります。産業構造は機械からAI、ロボットへと大きくシフトしています。しばらくこの様なセクターが注目されると見ています。

今週末、米国トランプ大統領が国賓として来日します。相撲千秋楽を枡席で見学し、トランプ優勝杯を授与すると言うのですから、相撲びいきか、日本びいきと言えそうです。日米関係の良好さは感じられるが、中国に圧力をかけるのは、日米共に景気は悪化しつつあるようです。トヨタの業績を見ても伝わってきています。

しばらく、小型好業績株、新興市場、新しい産業、材料株などの上昇株で、主力株の影響を受けにくい株などが良いと思われます。大幅下落している株は、下げ止まれば中期狙いと見ましょう。主力株は75日移動平均線を上回る底入れ確認まで待ちとなります。

6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の減少を見ても、相場は後退してる事がわかります。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が減少中は、日経平均の下落は続くと見ましょう。大幅に銘柄数が減少したときはボトム感が出てきたと見る事ができます。現在、減少は続いているので、6月に向け、日経平均の下落も続く可能性は強まってきている感じです。

今週の東証1部銘柄(2147銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は弱い状態が続く。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月(9)713銘柄(225種62)→5月(16)734銘柄(225種60)→5月(23)761銘柄(225種61)と弱い状態です。6月に向けて増加に戻せるか。5月の観察ポイントです。

今週の「107」マザーズ市場(285銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数の減少続く。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月(10)115銘柄→5月(17)94銘柄→5月(24)89銘柄と減少続く。増加に戻せるか観察ポイントです。

今週の「105」JASDAQ市場(716銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は弱含み。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月(10)243銘柄→5月(17)210銘柄→5月(24)219銘柄と減少続く。5月は増加に戻せるか観察ポイントです。

今週の東証2部銘柄(491銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は減少続く。1月末118銘柄→→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月(10)171銘柄→5月(17)142銘柄→5月(24)139銘柄と減少続く。5月は増加に戻せるか観察ポイントです。

今週の東証1部銘柄(2147銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数の減少続く。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月(10)599銘柄(225種48)→5月(17)739銘柄(60銘柄)→5月(24)651銘柄(225種55)と減少続く。増加は続くか観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

今週の「801」NYダウは、200日移動平均線で切り返しましたが、75日移動平均線は上回れなかった。再度75日移動平均線まで戻したところから売られました。また200日移動平均線まで売られています。戻り売りの形です。下回る状態は戻り売り相場と判断されます。5月は相場回復待ちです。

NYダウに連動する様に、今週の「803」NASADAQ指数は75日移動平均線で下げ渋っていたが、NYダウの下落から75日移動平均線を下放れしました。75日移動平均線を下回り、次は200日移動平均線を下回る心配が出てきました。上回らなければ調整局面入りする心配があります。引き続き、5月相場は回復待ちです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

為替相場は米中貿易戦争から円高圧力がかかり様子見状態と言えます。米中経済戦争が続く状態では、このレンジで推移が続くか。75日ボリンジャーバンドでは+2Σ(112円)から-2Σ(109円)の値動き幅と言う状態です。米中に大きな変化が起きた時は、上下どちらかに動くと思いますが、しばらくこの範囲で推移しそうです。

5月に入り、75日ボリンジャーバンドの上下幅は縮小傾向に動いています。縮小傾向に動いている状態は、上下どちらかに放れる動きが近づいている事を表しています。トランプ大統領訪日がキッカケか。米中貿易改善か、さらに悪化がキッカケとなるか。来週以降の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線を下回ってから、さらに下放れしつつある動きとなっています。10日移動平均線を上回る下げ止まりが確認出来ない状態では、75日移動平均線から放れ続くと見る状態です。下放れする事は、下げ相場は拡大する心配があります。来週以降の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数も75日移動平均線を下回り、下放れしつつあります。75日移動平均線から株価が下放れする事は売り圧力が強まっています。まず10日移動平均線を上回り下げ止まり確認からです。75日移動平均線から下放れする事は、どこかでドカンと下落する心配が出てきます。来週以降の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<週足 日経平均 評価損率>

今月からの下落続きから、「610」評価損率の数値は-15%まで悪化しました。今週の下落を見れば、来週の数値はさらに悪化するでしょう。過去の数値比較ではボトム圏を示しています。いかに株が買われず売られているか分かります。また日経平均が下がらないのは日銀の下支えによる努力と言えるでしょう。

評価損率は、-15%以下に悪化しボトム圏に接近と言えます。まだ買い接近していると言う雰囲気は出てません。もう少し売り込まれる事を待っている様です。6月SQに向け売り込まれたらボトム感は強まりそうです。投げ売り待ちです。来週以降の観察ポイントです。

週足 日経平均 評価損率

<日経平均 月足チャート>

5月に入り、下げ幅を拡大しています。陰線幅は拡大しています。5月は-1100円以上に下落幅を拡大し、上下幅は1500円値あります。このまま大陰線で引けると、5月の業績発表時期の下落であり、6月相場も下落の心配があります。それでも6月は切り返せるか。

日経平均は20400円以下まで売られた場合、新値5本足は陰転します。2万円を下回る下落に発展すると、60ヶ月移動平均線(下値支持線・19400円)まで下げる心配があります。ここまで下げたら2番底の可能性は高くなり、買いは入る様に思います。60ヶ月移動平均線(2万円割れ)まで売られるのか。6月に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

チャート的には、今週も75日移動平均線は上回れず、2万1000円まで売られてきました。再度75日移動平均線で売られた事は弱い動きと言えます。業績発表後に2万1000円を下回る事は業績が悪いからです。業績回復待ちでは、何かのキッカケ待ちとなります。

75日移動平均線を上回れない状態は弱い状態です。再度75日移動平均線を上回らないと底入れ確認できません。下回る状態は下げ幅拡大の心配あり。5月から6月に向けて上回れるか観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)上向き状態は保っていますが、上昇トレンドの傾き度は弱くなってきます。現在は上昇トレンドを維持しているので-1μ以下は押し目です。反発を期待はいつ頃か。

前週は、75日線形回帰トレンド(中心線)を下回ってから-2μまで下げた状態です。上昇トレンドで-1μ以下は押し目と見ますが、弱い相場のため、しばらく様子を見てからが安全です。6月に向けた観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

知的財産横取りする中国に勝ち目あるか。米中貿易戦争長期化で下げ相場に向かうか。大相撲米国大統領のトランプ杯授与みたい。世界どう動く。

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