相場格言では「好業績(歓声)のうちに高値をつけ」「不況(悲鳴)の中で底入れする」とあります。世界的に好業績が続き、世界の株式市場は高値更新相場を続けてきました。米中貿易戦争は激化し、経済の行方が心配されています。日本は新元号「令和」の新時代が始まりました。好景気の後に平成に変わった。景気の流れ的には、何となく重なるところがある様に感じます。
来年にオリンピックを迎えます。オリンピック特需は建設株や主力株が下降相場に転じている動きを見ても終わった感じは強いです。日銀は来年の春まで買い支えは続ける方針です。この点は平成とは大違いです。日銀が買い支えても、日経平均は弱い基調のまま、2020年業績予想の発表は終わり、5月相場は-1500円安まで売られて引けました。
5月相場は大きく売られ、月足で-1500円安の大陰線となりました。大陰線1本で終わる事は少ないです。6月相場も陰線は続き、続落する心配があります。大陰線が2本続くようなら、短期売られ過ぎからボトム接近します。下降転換した状態で6月相場を迎えますので、6月は下落に対し警戒が必要です。大きく売られたらワンチャンスあるか。
相場指標に使っている6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数(東証1部)は、5月に大きく減少に転じ、減り続けて引けました。減少が続く状態は、売り銘柄が増加している事を意味します。短期のクライマックスでも300銘柄以下まで減少しています。今後の銘柄数動向を観察したいと考えます。
一部市場が弱ければ、個別株は、日経平均の影響を受けにくい主力株から新興市場、成長産業、小型好業績株にシフトします。日経平均に影響受けにくいところが買われると見ています。6月も売られた場合、この様な銘柄は押し目になる可能性があります。6月相場は、米中貿易協議に好材料が出るか、大きく売られるまで待ちたいと考えます。
5月末の東証1部銘柄(2147銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は弱い状態続く。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月(9)713銘柄(225種62)→5月(16)734銘柄(225種60)→5月(23)761銘柄(225種61)→5月(30)728銘柄(225種59)と弱い状態で引けた。6月も弱含みの心配有り。6月の観察ポイントです。
5月末の「107」マザーズ市場(285銘柄)も75日移動平均線を上回る銘柄数は前月比減少して引ける。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月(10)115銘柄→5月(17)94銘柄→5月(24)89銘柄→5月(31)90銘柄と減少で引ける。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
5月末の「105」JASDAQ市場(716銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は前月比減少して引ける。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月(10)243銘柄→5月(17)210銘柄→5月(24)219銘柄→5月(31)184銘柄と減少で引ける。6月は増加に戻せるか観察ポイントです。
5月末の東証2部銘柄(491銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は前月比減少して引ける。1月末118銘柄→→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月(10)171銘柄→5月(17)142銘柄→5月(24)139銘柄→5月(31)124銘柄と減少で引ける。6月は弱含みか、増加に戻せるか観察ポイントです。
5月末の東証1部銘柄(2147銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は前月比減少して引ける。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月(10)599銘柄(225種48)→5月(17)739銘柄(60銘柄)→5月(24)651銘柄(225種55)→5月(31)499銘柄(225種40)と減少で引ける。6月は増加は続くか観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
5月の「801」NYダウは、75日移動平均線を上回れず、200日移動平均線を下回って売られて引ける心配ありです。再度75日移動平均線を上回れなければ、戻り売り相場が続くパターンとなってきました。200日移動平均線を下回ると戻り売り相場に転じます。6月に向けた観察ポイントです。
5月の「803」NASADAQ指数は、200日移動平均線まで売られて引けそうです。NYダウと同じく200日移動平均線も下回ってくると高値警戒感から調整相場に転換します。75日移動平均線を上回る状態に戻せれば、再度上昇相場に戻します。上回らなければ調整局面入りの心配あり。6月に向けた観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
米中貿易戦争の影響を受けて、5月の為替相場は2円以上の円高となりました。このままでは6月も円高相場は続くような動きをしています。75日ボリンジャーバンドでは、+3Σ(113円)から-3Σ(108円)の値動き幅へと値動きが大きくなってきました。そう見ると108円前後まで円高に進みそうです。
6月も円高シフトなら、75日ボリンジャーバンド-3Σ(108円)まで動きそうです。一度-3Σまで動くと、ボリンジャーバンド幅は大きくなり、さらに下ブレの心配がでてきます。6月も円高は続くか観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
5月の「105」JASDAQ指数は、75日移動平均線を下回って引けました。また6月相場も75日移動平均線を下回る状態で推移しそうです。かなり弱い動きと言えそうです。短期的に25日移動平均線を上回れなければ、下げ止まり確認は出来ません。6月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
5月の「124」東証小型株指数も75日移動平均線を下回って引けました。75日移動平均線を下回る状態は、戻り売り相場は続きます。短期的には、まず10日から25日移動平均線を上回らなければ下げ止まり確認はできません。6月に向けた観察ポイントです。
<週足 日経平均 評価損率>
5月の「610」評価損率は、-15%のままで悪化して引けました。数値から見るとボトムは接近していますが、米中貿易戦争の影響では、しばらく様子見相場は続きそうです。評価損率は、-15%以下に悪化し、ボトム圏に接近します。まだ買われそうな雰囲気は出ていません。もう少し売り込まれる事を待っている様です。6月SQに向け売り込まれたらボトム感は強まりそうです。投げ売り待ちです。
昨年12月に-20%前後まで急落しました。投げ売りが出尽くすと、次は買い戻しが加わり反発に転じます。当面は様子見相場と感じます。投げ売り出尽くし待ちです。6月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
5月は-1500円まで下げ幅を拡大して引けました。陰線幅を拡大して引けたことは弱い動きであり、6月も続落する可能性が高くなりました。6月は2万円を下回る心配が強まったと言えます。テクニカル的には、下値支持線であった6ヶ月移動平均線を下回った事を見ても売り転換の動きと言えるでしょう。
6月入りしても、6ヶ月移動平均線(2万1000円)を上回らなければ下げ止まり感は出ません。6ヶ月移動平均線を下回る状態が続くなら、さらに下落は続くと見なければなりません。6月SQに向け売られる心配があります。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅に減少し売り転換から下降転換への心配が出ています。切り返せるかどうか。6月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
5月のチャート的は、5月の安値を更新して引けました。米中貿易戦争激化状態では、しばらく様子をみようと言うことになり、6月も下げ相場は続く形の引け方となってしまった。6月が反発するには、米中貿易戦争が和解するなど好転材料が必要でしょう。
チャート的には、75日移動平均線を下回り下げ相場に転じてから、10日移動平均線を下回って推移しています。短期的には10日移動平均線を上回らなければ、下げ止まり確認は出来ません。6月相場は、まず10日移動平均線を上回る下げ止まり確認か、また25日移動平均線は上回らなければ下げ止まったとは言えません。10日移動平均線を下回る状態は戻り売り相場は続きます。6月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)上向き状態(上向き)→横ばいに変わってきました。上昇トレンド→ボックストレンドに変わった事を意味します。下向きに転ずると→下降トレンドに変わった事を意味します。
6月相場は、上昇トレンドを維持できるか。下降トレンドに転ずる心配が出てきました。下降トレンドに転ずると中心線が上値抵抗線となり、戻り売りの目安となります。75日線形回帰トレンド(中心線)を下回り-2μ以下に売られると下降トレンドに大きく傾く心配があります。6月の観察ポイントです。
関税の応酬で米国は中国に勝利できるか。メキシコに飛び火どうなる。米中貿易戦争長期化で下げ相場・乱高下相場は続くか。日本への影響が心配される。世界どう動く。
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