前週7月入りし、安倍首相は韓国に対し半導体材料規制を発表しました。この経済ニュースは2週間トップ扱いが続きました。短期決戦とは行かない雲行きです。今週はSQ週でした。SQに向け、昨年高安の半値価格21700~2000円を上回れるか試されたが、SQ値(21742円)は上回れなかった。
しばらく高安半値価格21700円~22000円を意識した動きは続くと見ています。再度、半値価格を上回らなければ相場は始まりません。8月から9月に向け、上値を試す戻りがあっても、上値には戻り売りが控えており、上値の重い展開が続くと見ています。
韓国に対する半導体部材の輸出、ホワイト国の認定取り消しなど、トランプ大統領の逆鱗に触れての処置ですから、いつ解決するかは米国の韓国対応しだいです。表向きは不干渉を取る米国は、半導体を米国生産したい可能性は残るでしょう。将来的な半導体生産が減らない限り、日本メーカーの需要は減らないと考えます。
北朝鮮への物資横流し、右手、右足は中国スタンスなど、米国同盟国より中国よりにスタンスに変わったことなど。トランプ大統領の逆鱗に触れました。お灸しないと分からない様だ!韓国は日本との協議は、日本を返して米国に許してくださいと言っているに過ぎない。右足を抜くと中国の逆鱗が待っている。米国の怒りが収まるか次第だ。
今週から参議院国政選挙、真っただ中となりました。あれやります!これやりませんとスローガンを挙げても、参議院はそう言った立案院ではありませんから、いまひとつ盛り上がらないか?10月に消費税10%にする事は決まった様です。今からでは延期はしそうにありません。
10月に消費増税を控えているとなれば、駆け込み需要で7月から8月に株価が少し戻したとしても、売り場形成の上昇局面となりそうです。9月SQ以降、不況先取りの売り転換する心配が出てきます。全ての株が売られる訳ではありませんが、日経平均の上値は、売られたり、戻ったら売られたりと言う動きをしばらく続くと見ています。
株価は業績で動くので、主力株は秋の中間決算発表まで動きにくい状態です。日韓半導体規制から、日本の半導体メーカーは売られずに反発しました。一時的な戻りなのか?底入れから上昇に向かうのかは、業績見通しが出ないことには何とも言えません。株価が下げないと言うことはプラスに受け止めていると言えそうです。国内生産は増加するのか?半導体関連株は一時的な株価の戻りで終わってしまうか。
現在の株価は、昨年10月高値2万4440円-安値18940円=2万1700円です。この価格帯前後(21700~22000円)は、戻り売りが控えている価格帯であり上値は重いでしょう。7月に入ってから、この価格帯前後では売られてきました。この価格帯を上回れないと半値戻りはできませんし、相場は始まらない。逆に戻り売られる価格帯となります。
7月後半から8月に入っても、2万1700円から2万2000円前後が維持できるかどうかが相場のフシメです。この水準を維持できなければ、9月以降、再度売られてくる心配は強まります。その様な意味からも、7月から8月に株価が戻したとしても戻り売りになる心配がありです。選挙後であり消費増税前でもある。
引き続き、戻り高値相場の範囲では、個別物色株相場は続き、小型好業績株、材料株、成長産業などの物色相場が続くと見ています。小型株は一巡するとあと主力株は、中期相場の底値待ち、立ち上がり待ちです。
7月2週目の東証1部銘柄(2151銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は100銘柄以上に増加後、横ばいです。1月末235銘柄(225種40)→2月末701銘柄(225種78)→3月末840銘柄(225種93)→4月末1068銘柄(225種113)→5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月(4)1158銘柄(225種94)→7月(11)1067銘柄(225種82)と横ばいの範囲です。引き続き、選挙後増加に戻せるか。7月の観察ポイントです。
7月2週の「107」マザーズ市場(286銘柄)も75日移動平均線は少し減少する。1月末74銘柄→2月末120銘柄→3月末151銘柄→4月末124銘柄→5月(10)115銘柄→5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月(5)133銘柄→7月(12)125銘柄と少し減少する。7月は増加基調に戻せるか。観察ポイントです。
7月2週の「105」JASDAQ市場(714銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し増加する。1月末213銘柄→2月末373銘柄→3月末365銘柄→4月末319銘柄→5月末210銘柄→6月末297銘柄→7月(5)386銘柄→7月(12)400銘柄と少し増加した。7月は増加は続くか観察ポイントです。
7月2週目の東証2部銘柄(491銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も少し増加する。1月末118銘柄→2月末260銘柄→3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月(5)236銘柄→7月(12)244銘柄と少し増加する。7月は増加は続くか観察ポイントです。
7月2週目の東証1部銘柄(2151銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し減少する。1月末439銘柄(225種79)→2月末1105銘柄(225種129)→3月末1087銘柄(225種110)→4月末1134銘柄(225種115)→5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月(5)1264銘柄(225種99)→7月(12)1081銘柄(225種84)と少し減少する。7月は増加に戻せるか。観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは2万7000ドルに乗せて高値更新しました。今後も高値更新を維持する強い相場は続くのか。再度25日移動平均線は75日移動平均線を上回り上昇基調に戻しました。NYダウが高値更新している状況を見れば、大統領の権威が表れています。またしばらく米中貿易戦争は沈静化するか。引き続き高値更新期待続く。7月の観察ポイントです。
NYダウに続き、「803」NASADAQ指数も高値更新しました。再度25日移動平均線は75日移動平均線を上回り上昇基調に戻してきました。引き続き高値更新期待は続くと期待されている。7月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
今週は急速に109円まで円安に戻しました。ボリンジャーバンドは先端縮小が続いています。先端縮小が続く状態は円安に戻る動きは続くでしょう。中心線から+1Σ(111円)くらいまで戻す可能性があります。円安は米国市場が強い事を示す動きとも言えるでしょう。選挙後は円安か、再度円高か。どっちに動くか。
75日ボリンジャーバンドの先端縮小に転じました。縮小続く状態は円安の戻る動きは続く。引き続き、-2Σ(106円)→-1Σ(108円)→中心線(109円)+1Σ(111円)と円安に戻っていくか。75日ボリンジャーバンドの先端縮小続く間は円安期待有り。7月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、200日移動平均線まで戻してきました。株価は75日移動平均線から200日移動平均線に挟まれた状態で収斂しています。200日移動平均線を上放れすれば底放れから上昇転換の動きとなります。75移動平均線上回る状態を維持できるか。7月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数も同じく、75日移動平均線を上回り、株価は200日移動平均線との間に挟まれた状態で収斂に近づいている。200日移動平均線を上放れれば上昇相場に転じます。200日移動平均線との2線カイリ幅は縮小傾向は続いておりますが、まだ調整中と言えます。7月中に上回れるかどうか。7月の観察ポイントです。
<評価損率 週足チャート>
「610」評価損率の週足チャートは、6週続いた-15%前後の水準から、今週発表(7/5分)は-13%まで改善してきました。それでもまだ数値は低い状態でボトムゾーンと言えます。まだ株式市場の人気は弱い状態とも言えます。引き続き、ボトムゾーンから改善待ちです。株価は半値戻りの2万1700円を上回れるか。
参議院選挙は迫っています。参議院選挙に盛り上がりは感じられません。選挙だから株価は上がると言うのは昔の話しとなったが、下げない事は買い支えも入っているのか。消費増税を控えている事も、先々の上値不安は残っています。戻ると売られてくる心配は残っています。7月以降の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
7月のチャートは、6ヶ月移動平均線を上回る状態は維持していますが、12ヶ月移動平均線(21700円)が上値抵抗線となり、上値は押さえられ伸び悩んでいる状態です。7月は選挙を控え、米中貿易戦争、消費税を控え、上値は買い進みにくい状態です。
月足チャートでは、日本が影響受けやすい、貿易リスクイベントが多く、上値を買い進もうと言う状況にありません。上値が伸びなくなると、一先ず売っておけと言うこともあり、さらに上値は伸びなくなります。株式市場は好材料待ちとも言えるでしょう。先ずは6ヶ月移動平均線をキープできるかどうか。8月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
7月相場は、75日ボリンジャーバンドの中心線+-1Σの範囲で推移しています。値動きが小幅になっている事がわかります。短期的には、75日ボリンジャーバンド中心線を上回った状態はキープしています。さらに200日移動平均線を上回れれば上昇に戻してきますが、上回れなければ戻り売りに転じやすい心配があります。
75日ボリンジャーバンド先端は横ばいのまま→やや拡大しつつにも見えます。7月相場はボックス範囲で推移する事を意味します。75日ボリンジャーバンド幅は横ばい続くか→先端拡大し上昇に転じてくるか。中心線を下回ると戻り売られる心配があります。8月に向けた方向性は見極めたいところです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド(中心線)やや下向きまで回復してきました。もう少し値上がりしてくれば横ばいに転じます。上値は+1μに押さえられていましたが、+1μを上回ってきました。維持できないと売られる心配はあります。
7月は75日線形回帰トレンド横ばい→上向きに変われるか。株価は+1μを上回る状態を維持できるか。まず中心線以上を維持していれば上向きに変わっていく。8月に持ち越しか。7月の観察ポイントです。
米中貿易協議の行方どうなる。日韓貿易は米中加わりどうなる。イランへの米国軍事制裁はあるか。為替相場どう動く。世界どう動く。
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