今週の日経平均は、9月SQに向け2万2000円に乗せるまで値上がりしました。ほぼ毎月の様にSQに向け、下げたり、上げたり、短期間の値動きが大きいパターンが続いています。8月はプットオプションが100倍!!9月のコールオプションは100倍以上に値上がりしました。デリバティブを活用し稼いでる。と思える相場の動きです。9月SQ値は(21981円)でした。
昨年以降、SQに向け相場は作られていと感じられます。日銀は買い支えている、売られると買い支えが入る。これをうまく利用されている様に感じられます。来週はNY市場のSQです。相場は高値維持する可能性は残っていますが、SQが終わったので伸び悩む可能性も強いでしょう。昨年高安中間値2万1700円を上回ってきたが、今後も2万1700円以上を維持できるかどうか。維持できれば上昇相場に戻る。一時的な高値で終わるか。このあたりが確認されるでしょう。
SQ明けも2万1700円を維持出来るか、また2万2000円台をキープ出来るかどうか。上値には売り物が控えていて、上がらなくなったと見れば売り物は増加してくる可能性があります。今年4月は2万2000円台に伸ばした後、一気に売られました。今年の戻り高値は4月を除けば、2万1700円から2万2000円前後で戻り売られています。来週以降、2万2000円以上に高くなったら短期的には売り場になりやすいでしょう。
チャート的に、75日移動平均線が200日移動平均線を上回ってくるなら上昇基調に変わったと言えます。まだ75日移動平均線は下回った状態であり、まだ一本調子に上がる強い局面には感じられない。売られた場合でも2万1000円は意識される価格帯と見ています。
25日騰落レシオは124ポイントまで高くなってきました。数値的には売り場接近を意味します。騰落レシオは5日から15日くらい、日経平均に先行して動く性質があります。騰落レシオが下がり始めたら、日経平均もピークが接近している事を示しています。
個別株は、相場先導株の半導体関連株の値上がりは続きました。住友鉱山、トヨタ、NTTなど主力株も上昇転換してきました。またパナソニック(大型株)、銀行株など大型株も底放れの値上がりが見られています。トヨタ、NTTなど主力株の上昇が続くようなら、株式市場全体が上昇転換してくる。この点は、今後の動きを観察したい。引き続き、主力株の持続、好業績株、材料株、テーマ株なども注目です。
9月2週の東証1部銘柄(2177銘柄)で、6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、1000銘柄(225種113)以上に増加した。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月(5)625銘柄(225種51)→9月(12)1139銘柄(225種131)と増加した。1000銘柄以上の増加が維持できれば上昇転換する。9月の観察ポイントです。
9月2週の「107」マザーズ市場(293銘柄)で、75日移動平均線上回る銘柄数は2週増加続く。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月(6)89銘柄→9月(13)93銘柄と増加続く。9月は増加は続くか。
9月2週の「105」JASDAQ市場(710銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は増加続く。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月(6)226銘柄→9月(13)294銘柄と2週増加続く。9月は増加は続くか。
9月2週の東証2部銘柄(485銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は増加する。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月(6)130銘柄→9月(13)181銘柄と増加した。9月は増加は続くか。
9月2週の東証1部銘柄(2176銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は増加続く。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月(6)793銘柄(225種82)→9月(13)1403銘柄(225種165)と大幅に増加した。9月は増加は続くか。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、カンタンに2万7000ドルを回復してきました。米中貿易の改善グッドニュースに強く上昇しました。75日移動平均線を上回り、高値更新も間近となっています。10月の米中貿易協議の再開に先行し、高値更新期待相場に戻りました。9月の観察ポイントです。
「803」NASADAQ指数も、NYダウに連動し、25日から75日移動平均線を上回り、再上昇相場に戻しています。こちらも8200ポイントに戻り高値更新相場に戻す勢いです。25日から75日移動平均線を下値支持線に上昇相場に戻し、高値更新期待相場に戻しました。9月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>
今週は108円まで円安に戻しました。一気に中心線の75日移動平均線を上回り、+1Σまで円安に。強い円安局面となりました。75日移動平均線(中心線)を上回る状態を維持できれば、109円位まで円安に戻す可能性はあります。75日移動平均線を下回れば、再度円高に転換です。75日移動平均線(中心線)を上回った状態を維持できるか。
75日ボリンジャーバンドの先端縮小続く。円安に戻す動きは続いていると見る形です。現在は中心線(107円)を上回り、+1Σ(108円)に迫っています。次は75日ボリンジャーバンド(+2Σ・109円)に向けた円安の動きに期待したいです。円安は株高続く。9月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
9月2週の「105」JASDAQ指数は、25日移動平均線を上回ってきましたが、まだ75日移動平均線を下回る状態は変わらず、下降基調の状態です。短期的には10日移動平均線上回り→25日移動平均線を上回ってきたので反発局面を期待する場面ですが、まだ反発に転じていません。来週は反発できるか観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
9月2週の「124」東証小型株指数は、25日移動平均線→75日移動平均線を上回り→200日移動平均線まで値上がりしてきました。75日移動平均線を下回れば戻り売りに転ずるでしょう。200日移動平均線を上回り、株価が定着できれば底入れから上昇転換となります。来週の観察ポイントです。
<裁定売り残動向 週足チャート>
「506」裁定売り残の増加は止まったが、減少に転じてはいません。まだ過去最高水準を維持しています。前週からの値上がり局面では、買い戻しによる反発とは言えません。今後、買い戻しから減少に転ずるか、まだ増加は続くのか分かりません。
増加が続くなら、株価は下落するし、買い戻しから減少に転ずるなら、株価の上昇は続くと見ることが出来ます。増加が続けば相場は弱気であり、減少に転ずれば、踏み上げから相場の上昇転換の可能性はあります。踏み上げ相場か、戻り売りか。9月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>
今週の月足チャートでは、9月の上げ幅は+1200円以上となり、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回るまで値上がりしました。まだハッキリ、6ヶ月から12ヶ月移動平均線を上回った訳ではないから、上値抵抗線で戻り売られる心配は残っています。
月足チャートでは、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回っても、まだ上値は押さえらた状態と見ています。下値は60ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回った状態で、上値が12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)に押さえられ、下値は60ヶ月移動平均線に下支えられている三角持ち合い相場の状態です。12ヶ月移動平均線を上回ってきたので、上放れの可能性が出てきました。9月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>
チャートでは、前週に25日移動平均線を上回りました。25日移動平均線を上回る事は反発を意味します。今週の上げ幅を見ると、SQに向けて、25日移動平均線を上回った事で、2週続けて、日経平均は大幅な反発となりました。75日移動平均線から200日移動平均線を上回りましたが形は良くないです。
日足チャートでは、75日移動平均線は200日移動平均線を下回った状態です。75日移動平均線が200日移動平均線を上回ってこなければ、上昇相場に転じたとは言えません。75日ボリンジャーバンドでは、+2Σまで値上がりし、高値警戒感があります。下段の25日騰落レシオは124ポイントまで高くなってきました。高値警戒ゾーンに入りつつあります。売り場接近に見えます。このまま10月消費税先取りの売り場となるのか。9月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>
標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。今週も大きく続伸しました。75日線形回帰トレンド+2μまで値上がりしました。+2μまで値上がりしたので高値感・売り場接近と出てきました。+1μ以上で推移できれば上昇トレンド(上向き)に戻します。中心線を上回る状態を維持できるか。
75日線形回帰トレンド少し下向きの状態で、+2μまで値上がりしてきました。短期的には+1μを維持できれば、上昇トレンド(上向き)に戻ります。+1μを下回ると短期調整局面です。中心線以上で推移するなら上昇基調に傾いてきます。9月は2万1700円以上をキープできるか観察ポイントです。
10月米中貿易協議の期待感から株高は続くか。円安も動くか。為替相場どう動く。世界どう動く。
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