日経平均株価の動き(2019年09月20日)

10月の消費税アップを前に、日経平均は2万2000円台に乗せてきました。9月は駆け込み需要から少し反発する期待はありましたが、米中貿易戦争で売られたり、買われたりしてきた事から、相場の方向性は掴めないでいました。買われた理由も、米中貿易協議再開が大きな理由になっています。

米中次官級協議は始まり、10月の米中貿易協議の下準備は再開となりました。もめている事も多いと言うニュースで、為替は円高に振れています。10月に中国は建国70周年を控えています。大規模な軍事パレードも行われる建国70周年を控えている事から、米中貿易協議を急いでいます。軍事国家を目指すのか、平和国家を目指すのか。

現在の上昇ムードは、実際の貿易協議入りしたらどうなるか分からないでしょう。協議の雲行きが変われば、株式市場、為替市場の雲行きも変わります。そう言った事を前倒しで、株式市場は先買いされ反発したのか。それとも本格的な相場上昇のスタートを切ったのか。10月になって米中貿易交渉をみないと分かりません。また消費増税後を見ないと分からないでしょう。

9月末は中間決算です。決算を意識した、お化粧買いから株価上昇した可能性もゼロとは言えません。中間決算から、9月中は値上がりして引けるかもしれません。10月は消費増税から売られるかも知れない。この様な理由から、9月の上昇が、10月も続くかどうかは何とも言えないでしょう。一先ず2万2000円台では売っておけとなるかも知れません。

相場は「半導体」で始まり「半導体」からピークをつける。現在の半導体関連株は高値更新しています。上昇相場は終わっていません。半導体関連株の動きを見る限り、株式市場はピークを付けていません。次の相場のエンジンであり、機械株→金鉱株→自動車株など、立ち上がりは見えるものの、まだ火が付いたとまで言えないでしょう。

25日騰落レシオは136ポイントまで高くなってきたが、まだピークにはなっていません。50日騰落レシオは100ポイント以上に上がってきました。50日騰落レシオが100ポイント以上を維持する様になると相場に火が付き、強い局面が続く場合があるでしょう。10月も続く可能性を残している動きです。

「506」裁定売り残値は3日遅れの開示です。9月13日のメジャーSQ日に2億株清算されましたが、まだ7億株残っています。10月の消費税後の相場不安に残っているのか、買い戻しから減少に転ずる相場の起爆剤になる可能性も残っています。どちらとも言えないが、10月消費税アップ後の動きを見てからの判断となりそうです。

東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数から相場観察しています。800銘柄(225種113)以上で、下げ相場の下げ止まりと見ます。1000銘柄(225種113)以上で強い上昇転換と判断してきました。9月11日に1082銘柄(225種122)→12日1139銘柄(225種131)→13日1258銘柄(225種148)→17日1280銘柄(225種149)→18日1202銘柄(225種142)→19日1321銘柄(225種146)と増加を続けている。

この銘柄数を見る限り、株式市場は上昇転換したと判断できます。10月も1000銘柄(225種113)以上を維持できれば上昇相場は維持されます。800銘柄(225種113)以下に減少したら株式市場は下降転換します。10月に向け、1000銘柄(225種113)以上を維持するなら、株式市場は上昇相場は続く可能性はあります。

株式市場の転換の見る指標として、日経平均の週間の上げ幅もあります。週間で+-500円以上動くと基調転換と見てきました。確率8割あり信頼度もあります。9月1週目+495円高・2週目+789円高しました。前週はSQでしたが、週間で+500円以上値上がりしたので、株式市場は上昇転換したと言えるでしょう。週間で-500円以上の下落が無い間は上昇相場は維持されるでしょう。-500円以上下落したら下降転換と見ます。

株式市場は、本格的な上昇相場に向かうか。消費税アップを前にした売り場となるのか。過去3度の消費税アップ後の株式市場は下落に転じ、一度も上がっていません。今回は初めて上がるか、過去同様に下落に転ずるのか。9月の上昇が10月も続く事を期待したいが、流れが変わる場合もあり、10月入り後の判断ポイントです。

個別株は、月足で見る上昇トレンドの底値圏から立ち上がりの銘柄が値上がりしています。立ち上がっているとも言えます。過去の上昇局面と同じ形です。引き続き、底値から立ち上がり、出遅れ銘柄狙いが安全の様に思われます。また短期では、上昇基調を維持する強い上昇銘柄になります。

7月にリリースしました「デイトレウォッチャー」が見ているだけで、値上がりする株、値下がりする株が出てくるからカンタンでいい。と短期売買をする方から、これいいね!!のお言葉を頂きました。会員ページからインストールできますので、リアルタイムをご利用のお客様で、まだインストールされていないお客様は、是非お使い下さい。

9月3週の東証1部銘柄(2177銘柄)で、6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の増加は続いている。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月(5)625銘柄(225種51)→9月(12)1139銘柄(225種131)→9月(19)1321銘柄(225種146)と増加した。1000銘柄以上増加したので上昇転換と判断できます。10月も持続するか観察ポイントです。

9月3週の「107」マザーズ市場(293銘柄)で、75日移動平均線上回る銘柄数は微増で止まる。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月(6)89銘柄→9月(13)93銘柄→9月(20)97銘柄微増で引けた。9月は増加は続くか。

9月3週の「105」JASDAQ市場(710銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は増加続く。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月(6)226銘柄→9月(13)294銘柄→9月(20)313銘柄と増加続いている。9月は増加は続くか。

9月3週の東証2部銘柄(484銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は増加する。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月(6)130銘柄→9月(13)181銘柄→9月(20)195銘柄と増加した。9月は増加は続くか。

9月2週の東証1部銘柄(2176銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は増加続く。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月(6)793銘柄(225種82)→9月(13)1403銘柄(225種165)→9月(20)1522銘柄(225種168)と増加続く。9月は増加は続くか。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

9月入りから「801」NYダウは、2万7000ドルを回復し維持しています。FRBの利下げを先取りしました。0.25%の発表では上がらなかったが、10月に米中貿易協議を控え、上昇局面は維持されています。協議内容によっては、大きく売られたり、値上がりしたり、どちらに動くか。米中貿易協議しだいと言えそうです。10月に向けた観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数も、NYダウに連動し、上昇状態は維持しています。再上昇相場に戻し、こちらも米中協議待ちの状態と言えるでしょう。25日から75日移動平均線を下値支持線に上昇相場に戻しており、高値更新相場は期待されています。9月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>

米国は0.25%の利下げをしました。利下げ幅が小さかった事から円安に一服感が出ました。また利下げ幅が小さかった事から107円の円高で止まっています。米国の利下げで目先の円安への動きは止まったかもしれません。こちらも米中貿易協議待ちです。協議が円満なら円安。決裂なら円高に振れる可能性は残るでしょう。

75日ボリンジャーバンドの先端縮小→横ばいに転じました。しばらく円安に振れない→横ばいで推移続くと見る状態です。横ばいは75日ボリンジャーバント-1Σから+1Σの範囲で推移すると見る動きです。10月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

9月3週の「105」JASDAQ指数は、25日移動平均線は上回ってから、緩やかに75日移動平均線に向け戻そうとしています。75日移動平均線を上回ってくると底入れしてくるでしょう。200日移動平均線を上回ってくると上昇転換します。まだ新興市場の動きは鈍い。10月に向けどこまで戻せるか観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

9月3週の「124」東証小型株指数は、25日移動平均線→75日移動平均線を上回り→200日移動平均線を上回ってきました。75日移動平均線を上回った事で底入れ感が出て、強い立ち上がりとなりました。200日移動平均線を上回る状態を維持できれば上昇転換に向かいます。今後の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<裁定売り残動向 日足チャート>

「「506」裁定売り残は、9月SQをピークに減少に転じました。SQで2億株くらい清算された可能性があり、その後の減少は買い戻しによる減少の可能性もあります。減少が続く事は、株価上昇する事を意味します。今後は裁定売り残の買い戻しからの減少から、株価上昇は続くかどうか。

再度増加に転じたら、株価は下落に転ずるでしょう。買い戻しから減少が続くなら、株価の上昇は続くと見ることが出来ます。再度増加ならば相場は弱気であり、減少が続くなら、踏み上げから相場の上昇は続く可能性はあります。踏み上げ相場か、戻り売りか。9月の観察ポイントです。

裁定売り残動向 日足チャート

<日経平均 月足チャート 標準条件1番(月足基本チャート)>

9月3週の月足チャートでは、9月の上げ幅は+1400円以上となる大陽線となりました。大陽線で12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回る上昇転換の可能性も出てきました。まだ上抜けただけであり、ハッキリ上昇転換とは言えません。6ヶ月移動平均線が12ヶ月移動平均線を上回らないと、シッカリした上昇転換とまで確認できません。

月足チャートでは、12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回っても、まだ6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を下回っています。10月も上昇が続き、陽線で値上がりが続かないと上放れしたと言いにくいでしょう。下値は60ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回った状態ですから、下値はシッカリしている9月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>

チャートでは、25日から75日移動平均線は上向きに転じてきました。このまま株価が200日移動平均線を上回るなら、しばらくすれば75日移動平均線は200日移動平均線を上回ってきます。上回ってくれば上昇転換と判断出来ます。まだ75日移動平均線は200日移動平均線を下回った状態ですから、75日移動平均線が200日移動平均線を上回ってこなければ上昇相場に戻したとは言えません。

75日ボリンジャーバンドでは、+2Σまで値上がりしてきたので、短期的には高値警戒感があります。ただ75日ボリンジャーバンドの先端は拡大してきました。株価の上値余地が上がった事を意味します。下段の25日騰落レシオは138ポイントまで高くなってきました。高値警戒ゾーンに入りつつありますが、株価が下がらなければ、高値警戒から強気相場に変わったと見る場合も出てきます。10月消費税を控えて売り場か。強気相場に転換するか。10月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>

オプション・標準条件24番・75日線形回帰・短期移動平均線で見ています。75日線形回帰トレンド下向き→やや横ばいに転じてきました。+2μを上抜くまで値上がりしました。+2μを上回る値上がりは、横ばい→早めに上向きに変わってくる可能性があります。

ただ+2μの水準は高値感・売り場接近の可能性も残るでしょう。+1μ以上で、短期5日移動平均線、10日移動平均線を下回ってきたら売り場か調整局面に転ずる可能性ありです。ただ75日線形回帰トレンド→上向きに転じてきたら、押し目形成に変わる可能性があります。また2万1700円以上をキープすれば上昇相場に向かうでしょう。10月に向けた観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

10月米中貿易協議の期待感から株高は続く。米国利下げで円安止まったか。為替相場どう動く。世界どう動く。

→日経平均株価の動き:目次へ

臨時コメントについて

相場が急変したり基調が変わるようなときには、その都度臨時コメントが掲載されます。
臨時コメントは株の達人ユーザーのみのサービスです。

↓ブログでは日経平均や先物、ミニ先物などの分析を掲載しております。ほぼ毎日更新!ぜひご覧ください。
本日の市況と個別株徹底解説
https://www.sevendata.co.jp/user_blog/