前週から米中貿易協議は閣僚級に発展。副首相との交渉は決裂することなく好感され、NYダウの大幅高に繋がりました。今週また米国では、米国下院で、香港人権法案が可決しました。中国は強く反発しています。今後の貿易協議に影響が出るかどうか。売られたところは買い場になると見ています。
日経平均の上昇転換には、今年4月の22362円を上回る事も条件でした。今週あっさり22649円まで上昇し、昨年の高安の中間値2万1700円→2万2000円→2万22362円の順に一気にフシメを上回りました。強い上昇転換と感じられる動きでした。NYダウの大幅高を背景に、日経平均は連動している形の上昇ですが、6割以上の個別株は底入れから上昇に転じている動きを見ても、業績の回復などを背景に強い上昇転換と見られるでしょう。
今まで上値抵抗線であった昨年高安中間値2万1700円→2万2000円を上回った事で、逆に下値支持線に変わりました。2万2000円から2万1700円が下値支持線価格となり、下回らなければ上昇基調は続くと見る動きとなります。上昇持続なら、次の上値のフシメは2万4000円に向けた上昇となります。来週から出始める第二四半期決算から、11月中間決算発表で弾みが付くか見てみたいポイントです。
東証1部銘柄(2182銘柄)で6ヶ月移動平均線を上回ってきた銘柄数は、1500銘柄以上に増加しました。この数字を見ても、値上がり銘柄は幅広く拡大している事が分かります。幅広い銘柄数の上昇でも、日経平均の株価位置を見て分かるとおり、全体的に上昇転換してから日は浅く、しばらく上昇は続くだろうと言うことが分かります。
日経平均は、週間で+500円以上の値上がりで上昇転換と判断できます。9月2週に+789円高し上昇転換しました。逆に-500円以上下落すると下降転換と判断できます。9月に上昇転換し、今週は4月高値を上回り、さらに週間で+500円以上の値上がりであり、強い上昇転換したと判断できます。しばらく押し目を付けるところでも、週間で-500円以上下がる事はないだろうと見ています。しばらく上昇基調は続くと見る理由です。
株式市場の先導業種は半導体です。半導体関連株がピークを付けない間は日経平均は上昇を続けます。半導体関連株の次は、電子部品関連、機械株、部材関連株に波及してゆきます。先導株の他は出遅れ株になります。来週以降、幅広く出遅れ株は買われて上げ幅を伸ばしてくると見ています。
9月末に日経平均は75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしました。このGクロスは、過去の上昇確率は高く、今回も上昇に転じた事から上昇確率は高いと言えます。フシメの2万2000円を上回り、4月高値も上回った。さらに上昇基調の確率を高めたと言えます。
引き続き、個別株は、月足の上昇トレンドで底値圏で立ち上がり銘柄、出遅れ株から絞り込むのが良いと思われます。先行して値上がりしている業種は押し目待ちと見ています。日柄整理、値幅整理、需給整理が終わってからの値上がりであり、押し目は深くならないと見ています。下げたら押し目の買い場となります。
10月3週目の東証1部銘柄(2182銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は1000銘柄以上で大幅に増加する。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月(3)1221銘柄(225種127)→10月(10)1325銘柄(225種135)→10月(17)1553銘柄(225種174)と大幅に増加する。さらに上昇は強まっている。10月の観察ポイントです。
10月3週目の「107」マザーズ市場(296銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は横ばい。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月(4)109銘柄→10月(11)98銘柄→10月(18)99銘柄と横ばい。10月は増加は続くか。
10月3週目の「105」JASDAQ市場(712銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加する。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月(4)294銘柄→10月(11)302銘柄→10月(18)356銘柄と増加した。10月は増加は続くか。
10月3週目の東証2部銘柄(484銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加する。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月(4)172銘柄→10月(11)192銘柄→10月(18)237銘柄と増加する。10月は増加は続くか。
10月3週目の東証1部銘柄(2182銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は増加する。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月(4)1201銘柄(225種130)→10月(11)1330銘柄(225種158)→10月(18)1537銘柄(225種176)と増加する。10月は増加は続くか。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、2万7000ドル台に戻してきました。今年の値動きは高値ボックスで推移している状態です。米中貿易交渉など一段高から高値更新相場に戻せるか。25日移動平均線を上回ってきました。先ずは9月高値を上回ってくるなら上昇相場は強まります。10月の観察ポイントです。
「803」NASADAQ指数は、NYダウに連動し、25日移動平均線を上回り上昇基調を維持しています。引き続き、NYダウと連れ高の期待は強い。日足チャートでは200日移動平均線→75日移動平均線を下値支持線に上昇基調を強めています。上昇基調維持なら、下げたところは押し目の買い場になります。10月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は円安に動き出しました。チャートでは、75日ボリンジャーバンド先端は横ばい→拡大に変わり、レンジ幅-1Σから+1Σ→-2Σから+2Σの幅に上がりました。この局面の拡大は円安幅が大きくなった事を意味します。目先は200日移動平均線(109円)に迫っています。200日移動平均線を上回ると円安基調は強まるが、すぐには難しそうです。
75日ボリンジャーバント+1Σ→+2Σの範囲へ値動きは変わったので、+1Σ中心に円安基調に動く可能性が出てきました。75日ボリンジャーバンドの先端→横ばい→拡大に転じた事から、しばらく円安幅は拡大したボックス範囲で推移すると見ています。10月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、200日移動平均線を上回ってきました。底固めから上昇転換した事を意味します。今後は200日移動平均線を下値支持線に上昇に向かう動きです。200日移動平均線を上回った事は、日柄整理、値幅整理などは終わり、底入れから立ち上がりと見ます。10月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は、200日移動平均線(下値支持線)で切り返し、下回らなかった。もう少しで75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスします。底値立ち上がりの上昇転換となりそうです。多くの小型株は立ち上がってくるでしょう。10月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、10月の下げ幅は一時-500円弱あったが、今では+760円高へと切り返しました。今年の上値抵抗線であった、ペナント型の上値抵抗線を突破する上昇転換となりました。昨年の高安の中間値2万1700円を上回り、2万2000円も上回る強い上昇転換と言えます。
引き続き、10月が高く引ければ、昨年10月高値2万4000円を目指す展開に進みます。下段の9ヶ月SRV-K・Dは80ポイント以上に高くなると、日経平均は本格的に強い上昇局面に突入します。今週は70ポイントまで上がってきたところです。80ポイントを上回れないと強い上昇局面にはならない。11月以降の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド
日足チャートでは、25日騰落レシオは139ポイントまで高くなってきました。強い上昇局面ですが、短期的には買われ過ぎ感もあるが、初動は下がらない事が多いです。75日ボリンジャーバンド先端は横ばい→拡大に転換しました。株価の方向性は上昇に転換した事を意味します。目先は+2Σまで高くなっているので押し目待ちになります。
株価上昇に背景には、政府の株価下支えから米中貿易交渉の影響→円安の影響→外国人投資家の買いに繋がったと見られます。株価の上昇局面は外国人投資家が出てきた可能性は強い。今後の外国人投資家動向は注目されるでしょう。しばらく2万2000円から2万1700円前後を下値支持線に株価の強弱が試されます。来週から第二四半期決算が出始めます。11月中間決算も控えています。株価上昇は業績先取り感は強まる。10月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」
75日線形回帰トレンドは上向き度は上がっています。中心線は上向き→株価は+2μまで値上がりしています。ここまで高くなると、下げても+1μ前後と下げにくくなる可能性があります。大きく売られたとしても中心線は下値支持線です。
株価は大きく動き出しました。75日線形回帰トレンドの幅が拡大した事からも判断できます。さらに幅が大きくなると、上向き度が上がります。値動きはトレンドの上向き度により強さが出てきます。押し目待ちか。10月の観察ポイントです。
引き続き、米中貿易協議は続いている。香港問題どうなる。為替どう動く。世界どう動く。
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