日経平均株価の動き(2019年10月25日)

9月2週に上昇転換し、2万2000円に乗せてからフシメを突破する上昇相場は続き、今週も日経平均は続伸する強い上昇となっています。次のフシメ2万3000円は目前となってきました。射程圏内に入り、早い段階でクリアしそうです。年末に向け2万4000円を目指せるかどうか。このあたりが今後の観察ポイントと言えそうです。

米中貿易協議は、駆け引きしている間に、両国の経済はダウンしてきました。これ以上の駆け引きは、政権運営の支持率を下げる可能性が強まってくる。内容は引き分けでも、お互い段階的に、勝利宣言し勝ち取ったと発表する。お互い支持率は下げられない。今後はタイムリミットから前進が期待されるでしょう。なぜ英国のEU離脱が騒がれているか分からない。ただの政治ショーに過ぎないでしょう。香港が政治利用されると株式市場へ大きな影響が出る心配は残ります。

日経平均は、昨年10月に、安倍首相の消費増税(10%)は先送りしない発表から下落しました。トランプ大統領の過激発言も加わり、その後乱高下は続いたが、その1年後の消費増税実施から株価は上昇転換した事になります。景気悪化の心配から株価下落の心配は残っていましたが、株価は上昇転換しました。心理とは逆に動いた形だが、株価は上昇転換しました。今後も上昇基調は続く状態となっています。

第二四半期決算発表、11月の中間決算発表を前にしていますが、株価は、昨年高安中値2万1700円→2万2000円→4月高値2万2362円を上回る上昇転換が確認されました。業績発表を前にして株価の上昇転換が確認できた事は、次は2万3000円→2万4000円と上昇のフシメを突破していく可能性が高いと言う事になりそうです。

相場の強弱を探る6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、増加を続けています。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数が増加を続ける事は、株式市場が強気に転換している事を意味します。銘柄数が減らず増加する事は、高値圏ではなく上昇基調は続くと見ることができます。

これだけ株価は上がってきても、「610」評価損率の数値が低い事にビックリします。まだ底値を示す数値です。評価損率の数値を見るだけでも、まだ底値状態と言うことがわかります。底値と言うことは全体的に上げ余地を残していると言うことです。

引き続き、個別株は、月足の上昇トレンドで底値圏で立ち上がり銘柄、出遅れ株など、底値から立ち上がる銘柄狙いが続きます。先行して値上がりしている業種から狙うか、まだ上がっていない業種や銘柄を待ち伏せするか。狙える範囲は広がっています。後はタイミング待ちになります。

10月4週目の東証1部銘柄(2182銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、1000銘柄以上で増加は続く。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月(3)1221銘柄(225種127)→10月(10)1325銘柄(225種135)→10月(17)1553銘柄(225種174)→10月(24)1658銘柄(225種184)と大幅増加続く。この銘柄数の増加を見ているだけでも上昇は強まっている事が分かる。11月に向けた観察ポイントです。

10月4週目の「107」マザーズ市場(296銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は増加に転ずる。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月(4)109銘柄→10月(11)98銘柄→10月(18)99銘柄→10月(25)125銘柄と増加する。11月に向けたポイントです。

10月4週目の「105」JASDAQ市場(712銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加続く。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月(4)294銘柄→10月(11)302銘柄→10月(18)356銘柄→10月(25)421銘柄と大幅増加続く。11月に向けたポイントです。

10月4週目の東証2部銘柄(484銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加続く。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月(4)172銘柄→10月(11)192銘柄→10月(18)237銘柄→10月(25)276銘柄と大幅増加続く。11月に向けたポイントです。

10月4週目の東証1部銘柄(2182銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は増加続く。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月(4)1201銘柄(225種130)→10月(11)1330銘柄(225種158)→10月(18)1537銘柄(225種176)→10月(25)1733銘柄(225種193)と大幅増加続く。日足ベースでも増加ピッチは強まっている。11月も増加は続くか、観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、2万7000ドルを挟みボックス相場の状態が続いています。チャート的には200日移動平均線上向き、75日移動平均線を軸とするボックス相場となっています。株価は25日~75日移動平均線を上回っているので、上放れ待ちの状態と言えます。11月に向けた観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数は、NYダウに連動し、ボックス相場状態です。75日移動平均線を上回り上昇基調は維持するものの、ボックス状態の上放れ待ちです。日足チャートでは200日移動平均線上向き→75日移動平均線は上回る上昇基調です。引き続き、ボックス相場の上放れ待ちです。11月に向けた観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は75日移動平均線上向きとなり、円安に動き出しています。チャートでは、75日ボリンジャーバンド先端は拡大→拡大は続き、レンジ幅-1Σから+1Σ→-2Σから+2Σのレンジ幅へと移っています。先端の拡大は、円安幅が大きくなっている事を意味します。目先は200日移動平均線(109円)突破は迫っています。200日移動平均線を上回ると円安基調は強まります。いつ頃でしょうか?

75日ボリンジャーバント+1Σ→+2Σの範囲へ値動きが大きくなりました。+1Σを下回らず、円安基調に動いています。75日ボリンジャーバンドの先端→横ばい→拡大→拡大が続けば円安幅は拡大する。円安は株価上昇の条件になっています。11月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、200日移動平均線を上回り上昇は続いています。新興市場も上昇転換した事がわかります。75日移動平均線で底固めから上昇転換しました。今後は200日移動平均線を下値支持線に上昇に向かう動きは続きそうです。200日移動平均線を上回った事から日柄整理→終わり、底入れから立ち上がっています。今後も上昇が期待されるでしょう。11月に向けた観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、200日移動平均線(下値支持線)を上回ってから上昇が続いています。来週にでも75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしそうです。底値立ち上がりから上昇転換が強まる形となります。小型株全般の立ち上がりが強まる事を意味します。11月に向けた観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<評価損率 週足チャート>

「610」評価損率は、日経平均の上昇のわりには上がっていません。評価損率の数値から見ると、日経平均は上げ余地を残しています。-15%以下は底値ゾーンであり、-10%~-5%が高値ゾーン、-5%以上で高値警戒ゾーンとなります。今週まだ-12%と低く上昇余地がある事がわかります。

株価位置と評価損率の数値から目測すれば、-10%以上に改善するときは、相場が回復している事を意味するので、日経平均は2万4000円台に乗せているかもしれません。今後の評価損率の動きを観察したい。

評価損率 週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、10月の上げ幅は+1000円を突破してきました。一時-500円まで売られた事を見れば、安値から+1500円高しています。今週で3週連続上昇しています。ペナント型(3角持ち合い)の上値抵抗線を突破してから上げ幅を伸ばしています。昨年高安中間値2万1700円を上回り→2万2000円→4月高値2万2362円とフシメを突破しています。

引き続き、フシメ突破から、次は2万3000円→次は2万4000円を目指す展開へと強まる可能性があります。下段の9ヶ月SRV-K・Dは75ポイントですが、80ポイント以上に高くなると強い上昇局面へと突入します。引き続き、高値更新相場に向けた動きは続いています。年末に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

日足チャートでは、25日騰落レシオは139ポイント→今週120ポイントまで下がったけれども、強い状態を維持しています。75日ボリンジャーバンド先端横ばい→拡大→拡大と続いています。強い上昇局面に転じ、強い上昇局面は続いている事を意味します。目先は+2Σまで高くなり、下がっていません。

75日ボリンジャーバンドの先端拡大は続いているので、上昇拡大局面は続いていると判断できます。しばらく+1Σ以上で推移が続く動きに強まったようです。11月に向けた観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」

75日線形回帰トレンドの上向き度は、上向き→上向きと拡大しています。中心線上向き→株価+2μの範囲で推移しています。上向き状態が続けば株価上昇は続きます。+1μ前後に沿って下げない状態は強い状態です。下げにくい状態は強い状態です。

75日線形回帰トレンド幅の拡大は続き、上向き度も上がっています。+1μ以上で推移が続くなら、2万3000円台に乗せてきます。さらに幅が大きくなると上向き度は上がり、強まります。11月に向けた観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

引き続き、米中貿易協議は続いている。香港問題どうなる。為替どう動く。世界どう動く。

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