日経平均株価の動き(2019年11月01日)

本日より11月相場入りしました。10月相場は2ヶ月連続で+1000円以上の上昇で(22927円・1172円高)引けました。2ヶ月連続の値上がりで引けた事は、投資家心理は好転した様に感じられます。11月もプラスで引けるなら、さらに投資家心理は好転するでしょう。11月は中間決算が控えています。業績内容によっては売られる銘柄も出てくると思いますが、11月も3ヶ月連続で好転する事を期待したい。

今週は米国米連邦準備制度理事会(FRB)は金融政策発表待ちでした。また米中貿易協議も続いています。木曜日に連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0・25%引き下げ、年1・5~1・75%にすると発表。本来なら金利を下げる事は景気が悪い事を認めた事になります。NYダウ高とは裏腹に景気は鈍化している事を認めた様なもの。今後も米国は利下げを続けるなら、利下げバブルが起こる可能性もゼロではありません。

日本は消費増税10%実施を目指していたため、実態経済は悪くても、悪いとは言えなかった。10%までアップし、増税(目的)は達成したので、徐々に正直な経済指標の数値を発表するかもしれない。日本はマイナス金利にしてまで増税したかった国です。あとどんな手が残っているのか?日本の株高政策は続けるのか。

日経平均が下降転換するには、週間で-500円以上下落しなければ確認できません。今週も少しプラス(+51円)です。今週も上昇基調は続いていると判断できます。11月に入ってから、週間で-500円以上の下落が確認されなければ上昇基調は続いていると判断できます。

11月相場は、利下げ後のNYダウ動向、国内の中間決算業績発表など、良ければ買われ、悪ければ売られる。上昇要因でもあり、下落要因でもあります。月足チャートでは、長期下降基調、中期下降基調などの基調を続けていた銘柄の底入れから、60ヶ月移動平均線を上回り、12ヶ月移動平均線を上回り上昇転換した銘柄は多いです。こう言う株は、株価位置が低ければ、多少の業績下方修正くらいでは崩れない。押し目になりやすいでしょう。

「506」裁定売り残動向は、9月SQをピークに減少が続いています。この減少局面と日経平均の上昇局面は過去も一致しています。買い戻しも加わっていると見ることができそうです。日経平均の上昇要因は、個別株が長期の下降基調から、60ヶ月移動平均線前後まで下落し、12ヶ月移動平均線を上回った事が大きいです。

高値から中長期の下落局面が続くと、株価は値幅整理、需給整理、日柄整理などから、株価は過去の底値水準まで下げた事が大きいです。一目で底値圏と分かるからです。それに株価が値上がりに転じたのは、先々の業績期待が上げられます。業績見通しが悪くても、何れ改善されるなら安いうちに買っておこうと言う、資本力のある投資家の投資方針は底値買いから始まります。

株式市場は、個人投資家が千株、二千株買ったからと言って上がるものではありません。まず外国人投資家、運用のプロなど大口投資家の底値買いから始まります。ある程度の水準まで回復してこなければ、個人投資家の買いは増えてこない。まだ外国人投資家が買い始めた水準とも言えます。

引き続き、個別株は、月足の上昇トレンドで底値圏で立ち上がり銘柄の出遅れ株など、底値から立ち上がる銘柄狙いがいいと思います。先行して値上がりした株は、ある程度、値上がりし、少し高くなってきています。出遅れ株狙いは株価水準は低く買いやすい。底値銘柄から絞るのが良いと思います。

10月末の東証1部銘柄(2182銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は1000銘柄以上の増加で引けた。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)で引けた。11月も増加が続き、値上がりを期待したい。11月の観察ポイントです。

10月末の「107」マザーズ市場(296銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は増加して引けた。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月末120銘柄→11月(1)130銘柄で11月スタートする。増加は続くか。11月に向けたポイントです。

10月末の「105」JASDAQ市場(712銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加で引ける。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月(1)423銘柄で11月スタートする。11月も増加は続くか。11月の観察ポイントです。

10月末の東証2部銘柄(484銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も増加で引ける。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月(1)303銘柄で11月スタートする。11月も増加は続くか。11月の観察ポイントです。

10月末の東証1部銘柄(2182銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も増加で引ける。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月(1)1822銘柄(225種194)で11月スタートする。増加は続くか。11月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは、2万7000ドルを挟みボックス相場の状態が続いています。チャート的には200日移動平均線上向き、25ヒ移動平均線は75日移動平均線を上回るボックス相場です。株価は25日~75日移動平均線を上回っている上放れ待ちの状態です。11月の観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数は、NYダウに連動した相場状態です。25日移動平均線は75日移動平均線を上回り、上昇基調を維持しています。日足チャートでは200日移動平均線上向き、75日移動平均線を上回る上昇基調です。引き続き、ボックス相場の上放れ待ちです。11月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は75日移動平均線が上向きとなり、円安に動き出していました。チャートでは、75日ボリンジャーバンド先端の拡大状態でした。先端の拡大は円安状態に動いている事を意味しますが、目先は200日移動平均線(上値抵抗線)を突破できず、25日移動平均線まで円高に戻されました。この動きから先端は横ばいに戻りました。先端拡大→横ばいに変わると、しばらくボックス相場に戻る可能性があります。

再度200日移動平均線を突破出来ないと、75日ボリンジャーバント+1Σ→-1Σのボックス範囲に戻る可能性があります。75日ボリンジャーバンドの先端拡大→横ばいに戻すと、円安→少し円高に動くかも知れません。円安は株価上昇条件ですが、円高に振れると、株価の上値は押さえられる事もあります。11月に向けた観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、9月、10月と2ヶ月連続の上昇から200日移動平均線を突破し、上回る状態で引けました。底入れから上昇転換した動きです。11月も3ヶ月連続上昇の期待は残るでしょう。75日移動平均線と200日移動平均線がGクロスした事も、上昇転換から上昇基調に向かう動きへと強まっています。11月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数も、9月、10月と2ヶ月連続上昇となりました。11月も3ヶ月連続上昇は期待されるでしょう。もう少しで75日移動平均線と200日移動平均線のGクロスは期待できそうです。相場は小型株から立ち上がり、上昇は強まるので11月も期待されるでしょう。11月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<評価損率 週足チャート>

今週の「610」評価損率は、今週発表(10/25)の数値は-11.64%と改善しました。改善しても、まだ-11%なので上げ余地を残しています。数値からも評価損率の数値は高いとは言えないです。日経平均の上げ余地を残していると言えます。-15%以下は底値ゾーンであり、-10%~-5%が高値ゾーン、-5%以上で高値警戒ゾーンとなります。今週の-12%を見ても上昇余地がある事がわかります。

評価損率の改善は、株価水準の値上がりです。11月の評価損率の改善を期待したいです。まず2万3000円突破に期待し→2万4000円に向けて上昇維持できるか観察したい。11月の観察ポイントです。

評価損率 週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、9月に続き、10月は+1172円高・2万2927円で引けました。11月は2万3000円突破し、次は2万4000円に向けた上昇を期待したい。週間で-500円以上下げなければ、上昇相場は続いていると言えます。11月は中間決算発表を控えています。業績内容では売られる株もありますが、日経平均が下げなければ、平均点以上は維持していると言えます。

3角持ち合いを上放れした事から、引き続き、2万3000円→次は2万4000円を目指す展開が強まる事を期待したい。下段の9ヶ月SRV-K・Dは79ポイントまで上がってきました。80ポイント以上に高くなると強い上昇局面へ向かっています。引き続き、高値更新相場が続く可能性が高いことを示しています。年末に向けた観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

日足チャートでは、25日騰落レシオは139ポイント→今週117ポイントまで下がってきましたが、日経平均は下げていません。75日ボリンジャーバンド先端拡大は続いています。拡大状態は、強い上昇局面は続いていることを意味しています。10日移動平均線を上回る状態であり、強い上昇局面は続いています。

75日ボリンジャーバンドは先端拡大の状態を維持し、株価は10日移動平均線を上回る状態です。10日移動平均線を上回る状態は上昇持続です。10日移動平均線を下回ると、短期押し目の調整局面です。初動の押しは浅いことが多いです。11月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」

75日線形回帰トレンドの上向き度は弱まり、現在の株価の上値は+2μ→+1μまで下げてきました。逆に見れば、上げ余地が大きくなったとも言えます。中心線上向きは拡大し、株価が短期移動平均線を下回らない状態は上昇相場です。

75日線形回帰トレンドは拡大は続き、本日下げても10日移動平均線で止まっています。10日移動平均線を下回らなければ、短期上昇局面は続いています。2日、3日移動平均線は10日移動平均線を上回る上昇局面です。短期的には、5日移動平均線が10日移動平均線を上回る状態は強いでしょう。11月も強い上昇局面を期待したい。11月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

引き続き、米中貿易協議は続く。香港問題も終わらない。為替どう動く。世界どう動く。

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