日経平均株価の動き(2019年11月22日)

11月も終わろうと言うのに台風が発生したと言うニュースには、本当に地球温暖化は進んでいるんだと感じさせられました。今年の北海道は寒冷が進んでいます。温暖化は寒冷地をより冷やすと言う働きもあるようです。来年は温暖化の影響が株式市場にも反映されるかもしれません。

米中貿易協議が年明けまで延期されたと言うニュースから、協定不調の心配から売られました。香港デモは過激化し、中国当局の取り締まりは強化されました。米中貿易協議の遅れに香港過激デモ、米国議会は香港人権法案成立を大統領に強く求めています。

不安が大きくなる前に、株は売っておけとなり、日経平均は2万3000円を下回るまで売られましたが、売られ過ぎから切り返し2万3000円台に戻しました。月末に向け高値に戻せるか、利食い売りから調整局面に転ずるか。週間で-500円以上下げない間は買いが優勢と判断されるでしょう。

東証1部銘柄で、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は高水準を維持しながらも、11月5日(1854銘柄(225種195)をピークに減少していました。少しずつ利食われていた事を示します。今週(21日)は1741銘柄とピークから約100銘柄減少しました。株価水準が高い株は売られ、低い株は残っています。

東証1部(2181銘柄)の約8割以上の銘柄が上回ると過熱感が出てきて、利食い売りから減少する傾向があります。それでも1500銘柄以上を維持するのは強い上昇局面は維持されていると言えます。11月は残す一週間でどれだけ戻せるか。

日経平均は、11月も上ヒゲなし大陽線なら「赤三兵」の強い上昇で引けた事になります。先高感を残した引け方です。上ヒゲが長い状態で引けたら、上値は売りものに押された形となり、12月は上昇より利食い売りから売られる心配となります。それでも年末に向けて、強い状態で引ける可能性は残っています。ここから買いが勝るか、利食い売りから下げてしまうか。週間で-500円以上下げなければ強い状態は維持されると見ています。

米国はクリスマス休暇は休みを取る傾向のため、残りの米中貿易協議が年明けになる事は悪材料にはならないと考えます。年末に向けて、NYダウの高値更新相場が続くなら、日経平均も恩恵を受けて上昇は続く可能性は強いと見ることができます。売られた時は、日経平均も連動して売られたとなります。日経平均の先行きはNYダウ、為替動向に左右されるでしょう。

相場牽引役の半導体関連株は、今週は調整局面から売られた株が多かった。短期下げ止まり、戻せば押し目からの反発となります。半導体が終わってしまうと、全体的に売られてくるでしょう。半導体関連がシッカリしているなら、上昇基調は続くと見ることができます。SOX(半導体)指数は上昇基調を維持していますので、相場全体の上昇基調は崩れてないと言えるでしょう。

個別株は、引き続き、月足チャートで上昇トレンド底値圏から立ち上がり銘柄、出遅れ株など、底値立ち上がりの銘柄狙いは続きます。または売られて、25日移動平均線を下回った動きは押し目と見ることができそうな株は多くあります。上昇基調の押し目待ちも良いと考えます。

11月4週目の東証1部銘柄(2181銘柄)で6ヶ月移動平均線上回る銘柄数、は1800銘柄(ピーク)過熱感から少し減少傾向にあります。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月(7)1821銘柄(225種188)→11月(14)1709銘柄(225種181)→11月(21)1741銘柄(225種178)と前週より少し増加した。来週も高水準維持なら値上がりは続く。減少なら売られる。11月の観察ポイントです。

11月4週目の「107」マザーズ市場(301銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は全体は減少でも増加した。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月末120銘柄→11月(1)130銘柄で→11月(8)133銘柄→11月(15)120銘柄→11月(22)150銘柄と銘柄数は大きく増加した。一部市場が売られる中で、新興市場が買われた。11月のポイントです。

11月4週目の「105」JASDAQ市場(711銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は強い状態維持した。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月(1)423銘柄→11月(8)452銘柄→11月(15)431銘柄→11月(22)463銘柄とこちらも銘柄数は増加した。11月の観察ポイントです。

11月4週目の東証2部銘柄(486銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は前週より増加した。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月(1)303銘柄→11月(8)328銘柄→11月(15)302銘柄→11月(22)330銘柄と増加した。11月の観察ポイントです。

11月4週目の東証1部銘柄(2181銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し減らした。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月(1)1822銘柄(225種194)→11月(8)1867銘柄(225種203)→11月(15)1849銘柄(225種200)→11月(22)1819銘柄(225種186)と少し減らした。11月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

「801」NYダウは最高値更新相場を維持しています。2万8000ドルは下回ったが、上昇基調は変わっていません。12月のクリスマス相場に向け、高値更新相場は続くと見ています。チャート的には200日移動平均線上向き、25の移動平均線は75日移動平均線を上回る上昇相場は維持しています。11月の観察ポイントです。

「803」NASADAQ指数も最高値更新相場は続いています。25日移動平均線は75日移動平均線を上回る上昇基調を維持し、高値更新相場は続いています。日足チャートでは、NYダウと連動し、上昇基調(高値更新相場)は続いています。引き続き、25日移動平均線は上回る状態は上昇基調が続くでしょう。11月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

ドル円相場は75日移動平均線上向き、25日移動平均線に沿って円安に向かっていたが、チャートでは、200日移動平均線(上値抵抗線)を上回れず、円安→少し円高に戻しています。75日ボリンジャーバンド先端は横ばいに戻しています。しばらくボックス相場に向かうと見る状態です。

25日移動平均線が200日移動平均線を突破(Gクロス)なら円安に向かいますが、25日移動平均線が、200日移動平均線で押し戻されると、しばらく75日移動平均線から200日移動平均線(上値抵抗線)のボックスで推移することになります。円安に動かないと、日経平均の上値は重い。11月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、東証1部より出遅れ感あり、11月も下げずに強い上昇を維持し、上値を更新しています。まだ10月から立ち上がったばかりであり相場は、初動からの立ち上がりです。引き続き、10日移動平均線、25日移動平均線を上回る状態は上昇相場は続くでしょう。11月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数も、9月に200日移動平均線を突破したばかりの上昇初動です。75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスしました。また10日移動平均線に沿っており、これを見ても上昇相場の初動と言えます。10日から25日移動平均線は上回る状態は、上昇相場は続くでしょう。11月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<裁定売り残 日足チャート>

「506」裁定売り残の減少は続き、4億株を下回るまで減少してきました。思っていた以上に買い戻し材料は減ってきたと言えます。減少が進むことは、日経平均の上昇力は弱まる事を意味します。引き続き、裁定売り残の減少局面→日経平均の上昇局面は一致します。日経平均の下げ局面→裁定売り残増加局面も一致します。

かなり急激に裁定売り残は減少が続きました。減少が続くなら、日経平均の上昇局面は続きます。4億株を下回ってきたので、短期的にリバウンドも考えられます。引き続き、減小が続く間は株価は上昇します。増加に転じたら株価は下落に転ずるでしょう。11月の観察ポイントです。

裁定売り残 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足チャートでは、今週の値上がりは期待されましたが、長く上ヒゲを伸ばす利食い売り場になってしまいました。米中貿易協議が進まないことも一因になりました。ただ月足では、6ヶ月移動平均線、12ヶ月移動平均線を上回っている状態は上昇相場と判断されます。

11月も大陽線「赤三兵」で引ける事が出来れば先高感ありです。上ヒゲが伸びた陽線では、上値詰まりを意味するため、12月の株価は伸び悩む心配があります。残す11月の1週間で切り返せるかどうか期待されるでしょう。来週の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

日足チャートでは、今週は、米中貿易協議の年明け延期、香港問題などから売られ、10月ぶりに25日移動平均線を下回るまで売られました。25日移動平均線が上向きの状態の下げは押し目と見ています。押し目から切り返せるか。

25日移動平均線を下回らなければ、2万4000円に向けた上昇パターンは続いています。25日移動平均線を下回るなら、上値の売り物が多いと判断され、短期調整局面へと変わるでしょう。月足の「赤三兵」となるか。上ヒゲ陽線の上値詰まりとなるか。残す11月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」

11月は、75日線形回帰トレンドの上下幅は拡大しましたが、傾き度は弱まりました。拡大が弱まわった事から、株価は中心線を下回る動きとなりました。25日移動平均線を下回り切り返せるかどうか。観察ポイントです。

75日線形回帰トレンドは上向きで、傾き度が弱まった事から、中心線を下回ってきましたが、上昇基調は維持しています。目先は25日移動平均線が押し目となっています。25日移動平均線を下回ると-1μが次の下値支持線です。反発に戻れるか。11月の観察ポイントです。

NO24・75日線形回帰・短期移動平均線

引き続き、米中貿易協議はどうなる。米中協議は日本株への影響は大きい。香港問題どうなる。為替はどう動く。NYダウはクリスマス前倒しか。世界どう動く。

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