前週のニュースでは、10月、11月の企業の景況感は悪化し、街場景気も悪化しています。10月の落ち込みは20%以上というのですから、景気の減速と消費増税の影響は大きいと感じられます。そんな中でも株価は上昇しています。年末に2万4000円に乗せてきたことは、来年の景気や株式市場を明るくする材料と言えます。
投資家は常に売られ過ぎた市場の水準や、買われ過ぎた水準、需給状況などを観察しています。割安感があり、適した買いタイミングだと思えば仕込みに入ります。現状の値上がりを考えると、何れ米中は合意するだろう、来年は景気は持ち直すだろう。では今の安いうちに買っておけ。と言うことになります。年末に向けて、米中貿易協議は改善に向かっているなど結果は表れました。投資家とは、先回りする行動を取るものだから、景気悪化でも先行して株式市場は値上がりするでしょう。
景気先行指標として株式市場は動きます。株式市場の先行指標として、半導体関連株は動いています。アドバンテストの動きを見ていると、12月に入っても最高値を更新しています。この先導株の動きを見ても株式市場の先高感は強いです。半導体に続き、電子部品、機械なども上昇しています。2万5000円から2万6000円を目指す勢いであり、年明けも上昇相場の持続を表しています。2021年に自動ブレーキ義務化(新車)されるトヨタも上昇維持し、車もコンピュータとセンサーで動く時代へ。関連する業種は買われるか。
東証1部銘柄で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、9月に増加に転じてから強気状態のまま年を越しそうです。全体の85%以上が6ヶ月移動平均線を上回っており、年明けは強気状態で始まりそうです。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数の増加が維持されれば強気相場は維持されるでしょう。減少してきたら高値警戒シグナルと見て注意してください。
月足では、9月から11月の3連騰から「赤三兵」の強い上昇シグナルが出現しました。強い上昇シグナルから12月も陽線となり続伸しています。年明け1月も陽線となれば5陽連となります。強い上昇局面(トレンド)を意味します。2000年以降では、2005年は9陽連。2012年は6陽連。2014年は5陽連の後、高値圏となりました。陰線を含まない上昇局面は強いものの高値に迫っています。年明けに5陽連となれば、強気と高値警戒の両面の相場観察となります。
引き続き、個別株は、1部→2部→新興市場へ出遅れ株の物色は広がっております。底値圏の銘柄、出遅れ銘柄、好業績株、割安株などが買われる対象です。公共事業、半導体関連株、電子部品、精密機械、機械株なども買われてます。年末から年明けに向けて、出遅れ株物色は続くと見ています。
12月3週の東証1部銘柄(2165銘柄)で、6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は強い状態を維持する。4月末1068銘柄(225種113)をピークに5月末664銘柄(225種52)→6月末774銘柄(225種64)→7月末917銘柄(225種64)→8月末604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月(5)1782銘柄(225種184)→12月(12)1772銘柄(225種188)→12月(19)1774銘柄(225種192)と強気状態を維持している。12月中は強気相場維持できるか。12月の観察ポイントです。
12月3週の「107」マザーズ市場(312銘柄)で、75日移動平均線上回る銘柄数は少し減少した。4月末124銘柄をピークに5月末90銘柄→6月末94銘柄→7月末123銘柄→8月末71銘柄→9月末102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月(6)187銘柄→12月(13)172銘柄→12月(20)163銘柄と少し減少した。12月中強気維持できるか。観察ポイントです。
12月3週の「105」JASDAQ市場(710銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は強気維持して引けた。7月末408銘柄をピークに8月末214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月(6)520銘柄→12月(13)522銘柄→12月(20)500銘柄と強気維持して引けた。12月中は強気維持続くか。観察ポイントです。
12月3週の東証2部銘柄(487銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は、強気維持して引けた。2月末260銘柄をピークに3月末248銘柄→4月末238銘柄→5月末130銘柄→6月末170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月(6)377銘柄→12月(13)376銘柄→12月(20)371銘柄は強気維持して引けた。強気は続くか。12月の観察ポイントです。
12月3週の東証1部銘柄(2165銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し減ったが強気は維持した。4月末1134銘柄(225種115)をピークに5月末499銘柄(225種40)→6月末730銘柄(225種61)→7月末1012銘柄(225種79)→8月末658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月(6)1826銘柄(225種184)→12月(13)1808銘柄(225種194)→12月(20)1737銘柄(225種178)と少し減ったが強気は維持した。12月は強気続くか。観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
年末に向けて「801」NYダウの高値更新相場は続いています。25日移動平均線に沿って上昇基調は続いています。クリスマスに向け、上値追いが続く勢いです。2万8000ドルに乗せてきましたが、チャート的には200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きで上回る上昇相場は続くと見る動きです。12月の観察ポイントです。
年末に向けて、「803」NASADAQ指数も高値更新相場は続いています。25日移動平均線上向き、75日移動平均線上向きで、200日移動平均線は上向きの高値更新相場は続いています。NYダウと連動し、強い上昇基調(高値更新相場)は続いています。12月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、200日移動平均線(上値抵抗線)を突破した事から25日移動平均線とGクロスしました。円安に向けたチャートの形が整いつつあります。75日移動平均線と200日移動平均線は接近していますので、何れGクロスするでしょう。さらに円安基調は強まると見るチャートの形になります。
25日移動平均線と200日移動平均線のGクロスしても、しばらくは200日移動平均線を上回る状態で推移しそうです。25日移動平均線の上向き度が強まり、200日移動平均線から離れなければ円安に動く力は強くなりません。円安に向かう期待は強いでしょう。12月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は、10月に200日移動平均線を上回ってから一本調子の上昇は続いています。10日移動平均線を上回る状態は変わらず、強い上昇局面と言うことがわかります。12月に入っても、10日移動平均線を下回らなければ、強い上昇の流れは変わってないと言えるでしょう。引き続き、10日移動平均線、25日移動平均線を上回る状態は、強い上昇局面は続くでしょう。12月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数も、9月に200日移動平均線を上回ってから一本調子で10日移動平均線に沿った上昇局面は続いています。こちらも強い上昇局面と言うことがわかります。12月に入っても25日移動平均線を上回り、10日移動平均線に沿っている状態は強い上昇局面です。この25日移動平均線を上回る状態は強い上昇局面は続くと見ます。12月の観察ポイントです。
<裁定売り残 日足チャート>
前週のSQ日の大幅高を受けて、「506」裁定売り残は大きく減少しました。買い戻しから撤退が増加している事を表しています。2.5億株まで減少してきましたが、引き続き、年末に向けて、株価が下がらなければ、裁定売り残の減少傾向は変わらないでしょう。減少が続く間は、日経平均の上昇局面は続く事を意味します。引き続き、減少局面→日経平均の上昇局面の観察です。
2.5億株まで減ったこともあり、買い戻し余力は減っています。2億株を下回ってくると、さらに買い戻し余力は減ってきます。逆に上昇余地は減り高値に近づくとの心配が出てきます。引き続き、裁定売り残の減少局面→日経平均の上昇局面。日経平均の下げ局面→裁定売り残増加局面です。12月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足チャートでは、9月から12月で4連続陽線は続いています。4陽連を見ても強い上昇局面である事がわかります。12月中に昨年10月高値2万4400円を上回るか、年明けに持ち越されるか。短期的には高値更新時期が相場観察と言えます。高値更新後、すぐ天井形成するか。しばらく高値更新相場は続くか。高値更新できなければ高値形成と見ます。
今週は-207円安でしたが、前週に+669円高も値上がりした後にしては、調整幅は小幅であったと言えます。大幅高の後、小幅調整は利食い売りと買いが交錯した結果の値幅です。下げた事は利食い売りが勝っていた事を表していますが、来週に切り返せば、強い状態は変わってないと言えるでしょう。
下段の9ヶ月SRV-Kは83ポイントまで高くなってきました。9ヶ月SRV-Kが高くなることは、株価の高値更新は続いている事を表しています。次は9ヶ月SRV-Dは、まだ71ポイントですが、80ポイントを上回ると強い上昇局面に入ります。これも株価の上昇の強さを表すもので、さらに年明けも強まるか。高値更新期待が強い事を表しています。12月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド
日足チャートでは、株価は25日移動平均線に沿って推移しています。株価は25日移動平均線を下値支持線として意識しています。株価が前週金曜日(SQ)に、前日と約400円の価格差のマドが空き1日で+599円高しました。通常なら2週間から1ヶ月分の上げ幅です。
大きなマド空けとなり、今週このマドを埋める様な大陰線も出ずに埋めませんでした。大きなマド空けから売り物が出ても埋めなかった事は、高値に見えても買いも強かった事を表しています。来週もマド埋めしなければ、高値更新に向けて、さらに値上がりすると期待は高くなります。
下段の25日騰落レシオは105ポイントと低く過熱感はありません。25日騰落レシオの数値は低く上げ余地を残していると見ます。引き続き、株価は10日移動平均線、25日移動平均線を上回る強い上昇局面は続いています。12月の観察ポイントです。
<NO24・75日線形回帰・短期移動平均線>オプション条件24番「75日線形回帰・短期移動平均線」
前週末、大幅高となり、株価は75日線形回帰トレンド中心線まで反発しました。とても強い反発です。短期的には中心線で推移していますが、10日移動平均線を上回っており上昇局面は続いています。来週は反発に転ずると中心線を上回ってきます。
75日線形回帰トレンドは上向き状態は維持し、次に株価は25日移動平均線を上回り、10日移動平均線順に上回る状態を維持しています。短期的に見ても上昇局面は維持している。下回らなければ上昇続く。12月の観察ポイントです。
引き続き、米中貿易協議の進展問題ニュースで乱高下続く。英国離脱は為替に影響与えるか。来週クリスマスホリデーはNY市場の休みは動かないか。世界はどう動く。
臨時コメントについて
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