日経平均株価の動き(2020年01月17日)

昨年は、米中の貿易戦争で乱高下しました。今年は、米国とイランの紛争で波乱の大発会となりました。今週も米中貿易協議の行方で一喜一憂し、乱高下しました。米中貿易協議が署名に至った事から、NYダウは2万9000ドル、日経平均は2万4000円に乗せました。米中協議の署名は市場ムードを改善させました。米中の貿易協議のニュースが出ると一喜一憂してきましたが、当面の方向性は決着しました。

新年を迎え、早くも1月は折り返しとなりました。残す半月で2万4000円→2万4500円と上値を伸ばせるか。こう言った点も25日移動平均線を上回っているかどうかで判断できる。10日から25日移動平均線を上回っていれば、上昇基調は維持されると見ることができます。維持できていれば上値更新は続くと判断できます。

日経平均は、高値に迫っていますが、東証1部で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、12月半ばをピークに1割程度減少しました。個別株では、先に値上がりした株から利食いで売られています。225種銘柄が売られなければ、日経平均は高値を維持するし、上昇基調も維持するでしょう。1月後半はどう動くか。

昨年8月の2万円をボトムに2月で半年を迎えます。3月は決算月です。また1月から2月は第三四半期決算の発表時期でもあります。時期的に、高くなった株は利益確定売りに押されやすくなります。4月から5月に2021年度の業績予想が発表されます。この様なイベント日程から高くなった株は売られやすくなります。

2月に向けて、日経平均の高値更新期待と、個別株は利益確定売りの両面からの判断が続きます。日経平均は高くなっても個別株は売られたりします。また米中貿易協議の行方によっても、上にも下にも乱高下の不確定さは残ります。上昇基調を維持する状態は上値更新相場は続きます。

日経平均の方向性は、アドバンテストなど半導体関連株が先導株の役目をしています。半導体関連株が高値更新している状態は、日経平均の先高感を表す動きです。半導体関連株の上昇に陰りが出るまで、日経平均の上昇は続くと見ることができます。また日経平均は週間で-500円以上の下落がなければ上昇基調は続いています。

個別株は、2月から3月決算期に向けて、どの様な銘柄選びをすれば良いか。短期狙いなら強い上昇基調の株がよく、中期なら月足底値立ち上がり狙いが良いでしょう。将来性では2ケタ増収増益銘柄狙いになります。4月以降の2021年度業績予想発表を前に、動き出す株も多くあると考えます。

1月3週の東証1部銘柄(2168銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は、少し減少した。2019年8月末(ボトム)604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月末1719銘柄(225種177)→2020年1月(9)1678銘柄(225種167)→2020年1月(16)1528銘柄(225種158)と減少したが、上昇の水準は維持している。1月の観察ポイントです。

1月3週の「107」マザーズ市場(315銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は、強気を維持する。2019年9月末(ボトム)102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月末173銘柄→2020年1月(10)169銘柄→2020年1月(17)175銘柄と強気を維持した。1月の観察ポイントです。

1月3週の「105」JASDAQ市場(707銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も強気を維持する。2019年8月末(ボトム)214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月末512銘柄→1月(10)509銘柄→1月(17)521銘柄と強気を維持する。1月の観察ポイントです。

1月3週の東証2部銘柄(488銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も強気を維持する。2019年6月末(ボトム)170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月末367銘柄→1月(10)365銘柄→1月(17)370銘柄と強気を維持する。1月の観察ポイントです。

1月3週の東証1部銘柄(2168銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は強気を維持した。2019年8月末(ボトム)658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月末1565銘柄(225種148)→1月(10)1445銘柄(225種134)→1月(17)1305銘柄(225種140)と強気は維持した。1月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>

ついに2万9000ドルに乗せてきました。米中貿易協議の好影響は日本株にも恩恵は出ています。「801」NYダウの高値更新相場も続いています。10日から25日移動平均線に沿って上昇基調は続いています。次は3万ドルを目指す相場展開に向かうでしょう。チャート的には200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向きで上回る上昇相場は続くと見る動きです。1月の観察ポイントです。

9000ポイントに乗せ、次は9500ポイントを目指しています。「803」NASADAQ指数も高値更新相場が続いています。25日移動平均線上向き、75日移動平均線上向きで、200日移動平均線は上向きの高値更新相場は続いています。NYダウと連動し、強い上昇基調(高値更新相場)は続いています。1月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 日足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド

新年早々乱高下でスタートしましたが、米中協議が落ち着くと、ドル円相場は110円台に乗せてきました。75日移動平均線と200日移動平均線はGクロスします。25日移動平均線は200日移動平均線を上回る円安に動いています。75日移動平均線が200日移動平均線を上回ると、さらに円安の動きは強まる可能性があります。

75日ボリンジャーバンドは、先端拡大し、円安を示す状態です。当面は中心線から+2μ(110円)の範囲にも見えますが、先端拡大が続くなら、さらに円安に動きます。75日移動平均線が200日移動平均線を上回ってくると、円安へ動きは良くなります。1月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、10日移動平均線を下値支持線に一本調子に上昇局面を維持しています。チャート的には、200日移動平均線上向き、75日移動平均線上向き、25日移動平均線上向き、10日移動平均線上向きで、10日移動平均線を上回る強い上昇局面です。1月の観察ポイントです。

<東証小型株指数 日足チャート>

「124」東証小型株指数は、25日移動平均線を挟み伸び悩んでいます。また10日移動平均線は25日移動平均線を下回りました。短期的には押し目形成の動きです。25日移動平均線を下回った後、再度25日移動平均線を上回ってくるなら、押し目から反発の動きです。25日移動平均線に沿った上昇局面は続きます。1月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証小型株指数 日足チャート

<日経平均 評価損率 週足チャート>

今年の「610」評価損率の数値は、年末-11.07%→-10.86%(1/10)に改善して始まりました。数値的には、-10%から-5%のゾーンに入ってくると高値圏になりますが、まだ低く、上げ余地を残していると言えます。2月はどこまで改善できるでしょうか。2月以降、-10%から-5%の水準に入ってきたら高値ゾーンに入ったと見ましょう。-5%から0%の水準は高値警戒ゾーンと見ましょう。

日経平均は2万4000円台に乗せてきました。評価損率の改善は、日経平均の上昇から見られるものです。2018年高値2万4400円を上回る様になったとき、評価損率の数値が高くなっていたら、高値警戒と見る必要があります。数値から投資家動向、市場の過熱感、ボトム感を掴むことができます。1月の観察ポイントです。

日経平均 評価損率 週足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

新年早々乱高下して始まりましたが、月足チャートでは5陽線のプラス(前月比+375円高)のチャートです。9月から1月まで5連続陽線を続けています。2018年10月高値2万4400円に迫っています。3月決算を控えているので、2月から3月に向け、2018年10月高値2万4400円を上回ってきたら強気と高値警戒の両面から見てください。

下段の9ヶ月SRV-Kは87ポイントまで高くなり、強気相場を示しています。9ヶ月SRV-Kが高くなり、次に9ヶ月SRV-D(76)が80ポイントを上回ってくると、さらに強気局面に入ったと見る局面です。2020年の相場はどう動くか。1月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド

1月早々乱高下のスタートも、2万4000円に乗せてきました。高くなると利食い売りに押されやすく、売り物を消化しながら高値を維持しています。チャートでは、再度25日移動平均線を上回った事で、押し目から反発に転じたと見る動きです。短期間に25日移動平均線を上回ってきたので強い切り返しとも見ます。株価が25日移動平均線を上回ってきたことから、上昇相場は強まると見ることが出来ます。

前週の1日で-500円以上下落した局面から、強い切り返しで、2万4000円に回復しました。2万4000円前後で売り物を消化できれば、もう一段高が期待できそうです。下段の25日騰落レシオの数値(93)は低く、上げ余地を残しています。1月折り返しから、反発は期待されるでしょう。1月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米中貿易問題の次の燻りは残っているのか。英国EU離脱の影響はあるか。今年の為替はどう動く。世界はどう動く。

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