今週は、国内だけではなく世界的にコロナウイルス感染拡大のニュース一色となりました。毎日、毎日ニュースで感染者、死者数を知らせられ、かなり神経質になるのもやむを得ません。特効薬がないため、政府が言う、人混みに行かない、外出を控える、手洗い、うがいくらいしか、感染拡大を抑える対策は出来ないらしいです。米国ではパンデミック(世界的大流行)が近づいていると報道されました。
毎日、毎日、ニュースで恐怖を植え付けられれば、無用な外出も減ります。これだけニュースで脅しておけば、政府のマスコミ対策は成功と言えよう。その上で、小中学校を1ヶ月休校すると発表したのですから、先生は安全確保されました。子供の休校では、出前、冷凍食品、弁当などの需要が増える可能性があります。人が出なくなれば、他の国より終息に向かうのは早い可能性はあります。
テクニカル指数だけで、株式市場を見れば、NYダウは高値から約4000ドル下落し、日経平均は高値から約3000円下落しました。また一気に200日移動平均線を下回るまで売られました。25日騰落レシオは53ポイントまで低くなりました。かなりボトムが接近してきている様に感じられます。だが、ニュースを見ていると世界的に感染拡大は広がろうとしています。まだニュース的には見送りムードは続いていると感じられます。一波乱、二波乱の用意は必要かもしれません。
コロナウイルスで世界経済不安となり、経済悪化は続くだろうと言う理由から、株価は売られている特殊事情です。コロナウイルス問題が落ち着くか、終息のニュースが聞かれるまで、株価の波乱が続く心配はあります。どう見ても、今の雰囲気は、拡大は始まったばかりですが、株価は先行して動く性質があり、売り要因と買い場の両面から観察が求められます。
前週まで、2月の月足は陽線を維持していたが、今週の大幅下落で上ヒゲ大陰線となり、前月比-2063円安となりました。三尊天井の色合いが濃くなったと言えます。月足で三尊天井が確定しても、コロナウイルスの問題が解決するなら、切り返し事も考えられます。今の状態は、コロナウイルス動向から、相場の底入れを見たいところと、株価は先行して動く株価水準から探るところがあります。週末に、世界的にコロナ対策が発表されれば急回復の可能性はあります。また日本では大胆な景気対策が出れば、急回復の可能性はあります。
来週から3月相場入りしますが、二日新甫は荒れる諺通りのスタートとなりそうです。3月SQに向け、乱高下は続く可能性を残しています。さらに売られたら目先のボトムを付ける可能性はあります。中途半端な下げで終わると、3月末まで待たなければなりません。さらにコロナウイルスが拡大なら、4月末までズレ込む可能性もあります。3月入りからボトム時期を探る段階に入った様に感じられます。短期的な面では急落の買い場待ちと見ています。景気対策も期待したいところです。
国内だけを見ても、大きなイベントは自粛か中止、相撲にプロ野球、サッカーなど無観客試合の可能性も言われています。ホテルやイベント会場は過去に例の無い非常事態の大赤字に陥っています。中国から資材が入らずサプライチェーン製造業はストップし、再開の目処は立っていません。
6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は大幅減少し、リーマンショック暴落の一ヶ月前の数値となっていました。通常ならボトムと見るが、非常事態ではリーマンシッョクと同じ道をたどるか、底入れするまで買いは待ちたい。また急落のチャンスは活かしたい。どちらが良いか、3月入りしてからの観察ポイントです。
東証株価指数は、小型株指数から売られて大型株指数→日経225種(日経平均)→好業績優良株が最後となります。相場先導株であった、半導体関連株(アドバンテスト・レーザーテック)や、神戸物産、ソニーまで崩れてきました。相場先導株や好業績優良株が売られたことから、相場循環は下降転換に向かっているとも判断できます。またコロナウイルス終息では、半導体関連株から立ち上がると見ています。
個別株は売られたため、4月以降の2021年度の業績予想が良さそうだと言うところを、3月入りから絞り込むイメージと見られます。鉄道、航空、旅行、ホテル、イベント、オリエンタルランドなど、大幅下落したら、先々のコロナウイルスの回復を考えれば、買い場の可能性はあります。3月入りから3月末に向け売られる買い場場面を待ちたい。3月が早すぎたら4月に続きます。
2月末の東証1部銘柄(2169銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は大幅減少し、数字上リーマンショックに近づいている。2019年8月末(ボトム)604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月末1719銘柄(225種177)→2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月(6)1268銘柄(225種131)→2月(13)1038銘柄(225種107)→2月(20)720銘柄(225種91)→2月(27)267銘柄(225種26)と暴落水準と言える。3月末に向け、ボトムを探る観察ポイントです。
2月末の「107」マザーズ市場(314銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数も大幅減少で終わった。2019年9月末(ボトム)102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月末173銘柄→2020年1月末108銘柄→2月(7)113銘柄→2月(14)97銘柄→2月(21)85銘柄→2月末(28)22銘柄と大幅減少で終わる。新興市場の悪化は続くか、切り返すか。3月末に向けた観察ポイントです。
2月末の「105」JASDAQ市場(706銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も大幅減少で終わる。2019年8月末(ボトム)214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月末512銘柄→2020年1月末396銘柄→2月(7)391銘柄→2月(14)337銘柄→2月(14)280銘柄→2月(21)267銘柄→2月末(28)47銘柄と大幅減少で終わる。新興銘柄はボトムか続落か。3月末に向けた観察ポイントです。
2月末の東証2部銘柄(488銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も大幅減少で終わる。2部指数は月足では60ヶ月移動平均線まで下落した。2019年6月末(ボトム)170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月末367銘柄→1月末274銘柄→2月(7)282銘柄→2月(14)244銘柄→2月(21)183銘柄→2月末(28)31銘柄と大幅減少で終わる。3月減少は続くか、ボトムか。3月末に向けた観察ポイントです。
2月3週目の東証1部銘柄(2169銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も大幅減少で終わる。2019年8月末(ボトム)658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月末1565銘柄(225種148)→1月末780銘柄(225種73)→2月(7)995銘柄(225種102)→2月(14)745銘柄(225種74)→2月(21)490銘柄(225種56)→2月末(28)68銘柄(225種7)と大幅減少で終わる。3月中に下げ止まるか、リバウンドに転ずるか。3月末に向けた観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは、コロナウイルス感染拡大を受け、3万ドルに接近した高値更新相場から一気に売られました。チャート的には一気に200日移動平均線を下回る大幅下落となりました。短期的には、暴落の始まりか、ボトム接近か。世界はNYダウの動きから始まるため、どう動くか予想もつきません。200日移動平均線まで売られた事から、短期的にボトムか、続落か。3月末に向けた観察ポイントです。
NASDAQ指数も続落し、75日移動平均線まで売られました。NYダウより強い動きの「803」NASADAQ指数は、チャート的には200日移動平均線は上回っています。75日移動平均線を上回れなければ続落は続くと判断されるでしょう。200日移動平均線で反発できるか、200日移動平均線を下回るか。3月末に向けた観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド
前週、為替・ドル円相場は112円まで円安に振れました。今週は108円まで円高となったが、まだボックス範囲で推移しています。チャート的に、75日ボリンジャーバンド+3シグマを上回る円安から-1シグマまで円高に戻された形です。株価急落演出のため、一時的な円安に動いたか。
3月SQに向け円安に動くか。円高にぶれるか。75日移動平均線(109円)は上向きで推移しており、108円前半から107円くらいまで円高余地を残しています。75日ボリンジャーバンド幅は拡大→縮小に転じています。-3シグマまで円高に動くか。ボックス幅で推移続くか。3月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は総崩れの動きとなりました。一気に200日移動平均線を下回るまで売られました。今後は下落ストップからリバウンド待ちになりそうな動きです。まだ下落は止まらないか。今後の観察ポイントですが、下げ止まりは、まず10日移動平均線を上回らないと確認できません。3月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数も、一気に200日移動平均線を下回る大崩れとなりました。急落から売られ過ぎ感は強まっているが、下げ止まりは10日移動平均線を上回るまで確認できません。10日移動平均線を下回る状態は下落局面が続くでしょう。3月の観察ポイントです。
<日経平均 裁定売り残動向 日足チャート>
この下落局面で「506」裁定売り残の増加は少ない。少ないと買い戻しが弱くリバウンドは小さいです。現在の下落は裁定売りより実需売りで売られている事が分かります。裁定売り残が増加しなければ、先々の買い戻しが弱いため、リバウンドも実需買いにかかってきます。裁定売り残が増加しないのは、大きな景気対策発表待ちと考えられます。
3.5億株まで減少し、株価が下落しているにも関わらず、減少している事は実需売りであり、買い戻しが期待できない。3月SQに向け、実需売りから下落は続く心配は残るが、景気悪化は、景気対策催促下落とも言えます。3月SQに向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
2月は、前月比プラスを維持していたが、今週にきて前月比-2063円安の大陰線で終わりました。2月は上ヒゲ大陰線で引けた事から「三尊天井」の心配があります。天井型となれば、登り登山から下山に向かうため、先々の株価は山の尾根より下がると言うことを意味します。
コロナウイルスと言う事情から、三尊天井となり、下げ相場に向かうか。良ければ高値ボックス範囲のどちらかのパターンになると見ています。状況的には崩れの心配は強まっています。目先は12ヶ月移動平均線まで売られ、当面の下値支持線まで下げましたが、ここで止まらなければ、60ヶ月移動平均線(2万円)まで売られる心配は残っています。3月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO14・25日騰落レシオ+75日ボリンジャーバンド
チャート的には、25日移動平均線は75日移動平均線を下回り、下降パターンに転じました。また75日ボリンジャーバンド-3シグマにブレイクし、ボリンジャーバンドは縮小→拡大パターンの下落パターンになりました。また一気に200日移動平均線を下回った事も投げ売りパターンとなりました。
下段の75日カイリ率では-10%まで下落しました。2018年末の下落時は-14%まで売られました。比較すると、もう1日か2日下げる可能性を残しています。又はもっと下げ幅を拡大させる可能性もありますが、週末に世界的に対策が発表されれば、リバウンドに転ずる可能性も残しています。
ここには出していませんが、25日騰落レシオは53ポイントまで低くなりました。過去の底値局面に匹敵する数値です。今までなら売られ過ぎの買い場接近と見ますが、非常事態では、実需売りが止まらなければ、株価は下げ止まらない可能性があります。下げ止まるには、週末に世界的にコロナ対策を発表できるかどうかにかかっています。3月に向けた観察ポイントです。
コロナウイルスはパンデミック(世界的大流行)に移行したか。終息はいつ頃か。日本の感染対策は万全か。野党はコロナより桜を見る会の追求が大事だ。NYダウは史上最大の下落となった。大統領選挙に向けV字回復を狙うのか。為替はどう動く。世界はどう動く。
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