前週にNYダウは1万8000ドルまで大暴落となりました。今週早々にトランプ大統領は対策を発表しました。過去に前例の無い無制限金融緩和、2兆ドル(200兆円)の経済対策を打ち出しました。この発表で続落を食い止めたと言えよう。ベア(弱気)派は震え上がり、早々に買い戻しをしたと思われます。買い戻しから2000ドル以上急騰しました。
FRBの無制限金融緩和は、日本のベア(弱気)派も一目散に買い戻し、日経平均は3日間で約3000円の大幅高となりました。日本も急ぎ対応策を発表しました。日銀によるETF12兆円の買い増し、3兆円の無利子緩和が実施され、現金給付、商品券給付、税金の繰り延べ猶予など中小企業対策などが検討されています。どれも短期終息を見込んでおらず、長期化するとの見方からの対策です。日米共に発表だけで、これだけ株価は動きます。毎度見られる様に、まず株価対策はリップサービスから始まるでしょう。
先ずは株価対策から発表され、マーケットはリバウンドに入ったが、2021年業績発表前では、売られ過ぎた株価水準からリバウンド狙いの短期買いが集中したに過ぎません。3日間で約3000円も買い戻しとなった訳ですが、いったん買い戻しが終わってしまうと、急騰局面に上げ幅は売られてしまうが、また安くなれば2番底と見て買われだします。マーケット対策効果からジリジリではあるが、4月入りから5月連休に向け戻すと見ています。
世界はパンデミック状態は拡大中で始まったばかりです。東京でも増加に転ずる兆候が出ています。これから日米から世界の経済が実際に停滞なら企業業績への影響は多大なものになるでしょう。経済への影響次第では、対策効果も砂に水を撒くように一時的で終わる可能性はあります。その場合は、先々三番底を探る下げ相場に転ずる心配を含んでいます。
これから世界の状況が悪化する事は、株式市場に取って大きく下げ相場に傾く心配に繋がります。下げれば限りなく大底に近づいているとも言えます。4月から5月は株価対策効果からリバウンドしても、実際の業績に結びつかなければ、再度売られると見ています。今の動きからリバウンドは6月には息切れする心配があります。
個別株は、75日カイリ率から-25%以上、大幅下落した銘柄ばかりとなりましたが、下げ止まり確認から買いかどうか確認する動きとなります。短期狙いでは下げ止まりが確認出来るまで待った方が安全と言えます。中長期狙いでは買い下がりなど投資スタイルも変わってきます。来週から4月入りしますが、売られ過ぎた株のリバウンドが始まると見ています。
3月4週目の東証1部銘柄(2175銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は大幅減少し、数字上、前週のリーマンショックを上回る増加となった。2019年8月末(ボトム)604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月末1719銘柄(225種177)→2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月(5)133銘柄(225種14)→3月(12)30銘柄(225種2)→3月(18)46銘柄(225種3)→3月(26)196銘柄(225種9)と前週のリーマン暴落水準より増加に転じた。4月に向けリバウンド局面に期待ある観察ポイントです。
3月4週目の「107」マザーズ市場(319銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数は大暴落の底値水準となった。2019年9月末(ボトム)102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月末173銘柄→2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月(6)22銘柄→3月(13)6銘柄→3月(19)8銘柄→3月(27)12銘柄とボトム感は強まった。数値的にボトムと言える。3月末に向けた観察ポイントです。
3月4週目の「105」JASDAQ市場(705銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も大暴落の底値水準となった。2019年8月末(ボトム)214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月末512銘柄→2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月(6)46銘柄→3月(13)11銘柄→3月(19)19銘柄→3月(27)37銘柄と大暴落底値水準から増加が見られた。リバウンドは続くか。4月に向けた観察ポイントです。
3月4週目の東証2部銘柄(484銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も大暴落底値水準となった。2部指数は月足では60ヶ月移動平均線まで下落した。2019年6月末(ボトム)170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月末367銘柄→1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月(6)39銘柄→3月(13)6銘柄→3月(19)9銘柄→3月(27)26銘柄と大暴落底値水準から増加が見られた。4月に向けた観察ポイントです。
3月4週目の東証1部銘柄(2175銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も大暴落底値水準となった。2019年8月末(ボトム)658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月末1565銘柄(225種148)→1月末780銘柄(225種73)→2月末148銘柄(225種17)→3月(6)63銘柄(225種7)→3月(13)14銘柄(225種0)→3月(19)79銘柄(225種4)→3月(27)408銘柄(225種18)と底値からの増加が見られる。増加は続くか。4月に向けた観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウは1万8000ドルで切り返し、リバウンドに入っています。1日で2000ドルも上げ下げする時代になったとビックリしています。2兆ドルの経済対策を発表。過去に例のない規模と言えます。弱気売りをストップさせるだけの規模と言えます。短期間に1万1千ドル以上下落したが、下げ止まりからリバウンド局面に入っています。4月のリバウンド期待の観察ポイントです。
「803」NASDAQ指数も大幅下落からリバウンドに転じています。世界の株式指数の中では一番下げずに高値維持しています。まだ月足では60ヶ月移動平均線で切り返しています。チャートでは、NYダウより強い動きを維持しました。「803」NASADAQ指数は、日足チャート的には、10日移動平均線を上回り、リバウンド局面に転じています。10日移動平均線を上回る状態はリバウンドが続くでしょう。4月のリバウンドの観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド
為替・ドル円相場は一ヶ月で10円を乱高下する動きとなりました。急速に円高にブレた、また急速に円安にブレました。現在の値動きの中心に収斂しています。今後も為替の荒い値動きは続きそうです。ボリンジャーバンドから見る上下幅は104円から113円幅です。しばらく値動きは荒いが104円から113円の荒い値動きは続くのか。
チャート的には、75日移動平均線まで円高にブレています。期末円買いから200日移動平均線を下回る円高の可能性もあります。また4月は円安に戻す可能性もある。しばらく75日ボリンジャーバンド-3シグマから+3シグマの幅で乱高下しそうです。4月に向けた観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は大暴落の後、短期的に10日移動平均線を上回り、下げ止まりからリバウンドに転じています。現在はリバウンドの戻り局面です。10日移動平均線を上回る状態は、売られ過ぎからのリバウンドは続くでしょう。25日移動平均線を上回ってくれば、上げ幅は大きくなります。今後も10日移動平均線を上回るリバウンド期待の局面です。4月に向けた観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は大暴落の後、10日移動平均線を上回るリバウンドは続いています。10日移動平均線を上回る状態リバウンドから、25日移動平均線を上回る反発局面に入ろうとしています。10日移動平均線を上回る状態はリバウンド局面は続く。4月に向けた観察ポイントです。
<裁定売り残 日足チャート>
10億株まで増加した裁定売り残は、買い戻しから急速に減少し、7.8億株まで減りました。リバウンド局面の買い戻しで減少した事がわかります。まだ7億株以上で推移している事から、今後の買い戻しエネルギーは残っていると言えます。減少が続く間は、日経平均の戻り相場は続くと見ることが出来ます。減少局面→日経平均の上昇局面になります。
裁定売り残は7.8億株まで減ったものの、まだ7億株以上の買い戻しエネルギーを残している事から、4月に入っても戻り相場は続くだろうと見ています。4月入りしても減少が続くなら、日経平均のリバウンド局面は続きます。引き続き、裁定売り残の減少局面→日経平均の上昇局面続くと見ます。4月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
3月の日経平均は1万6000円まで大幅下落となりました。月足チャートでは60ヶ月移動平均線を下回り、10年平均線(120ヶ月移動平均線)までの大幅落で、株価対策の発表から切り返している。急速な切り返しから下ヒゲを伸ばしています。トレンド的には60ヶ月移動平均線を下回った事から、再度60ヶ月移動平均線を上回れなければ上昇トレンドに戻せません。上回れるのはいつ頃になるか。今後の観察ポイントです。
月足チャート的には、2018年12月安値を下回り「三尊天井」は形成し、大暴落に発展しました。今後V字回復したかどうかの判断ポイントは、とりあえず60ヶ月移動平均線(2万円)を上回れるかどうかにかかっています。60ヶ月移動平均線を上回れなければ、弱気相場の状況は続きます。4月以降の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
TOPIXは2週続けて、プラスのリバウンド局面を維持しています。相場の下げ止まり確認と言えます。今週の週間「301」値上がり銘柄数も2000銘柄以上増加し、底入れ感を表しています。主力株の日経平均は値がさ株が売られたことの影響を受けて、大きく乱高下しているが、10日移動平均線を上回ってきたので、相場全体の下げ止まり感は出ている。
短期的には、10日移動平均線を上回ってきたことからリバウンドに転じました。今後も10日移動平均線を上回る状態を維持できれば、リバウンド局面は続いています。25日移動平均線を上回ってくれば反発に転じ、上げ幅は大きくなると見る事ができます。25日移動平均線を上回るには、まず25日移動平均線が下がってくる状況待ちと言えそうです。4月の観察ポイントです。
パンデミック(世界的大流行)は始まったばかりに見える。世界的にコロナ恐怖は広がるか。米国の2兆ドルの効果はどれだけ大きいか。NYダウの下落は止まったか。為替はどう動く。世界はどう動く。
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