2月の日本の感染スピードから見ると、米国の感染拡大のスピードは想定外なイメージです。死者数にも恐ろしさを表しています。米国の感染が終息に向かわなければ、株どころではないと言うムードでしょう。今後の米国の感染拡大は世界経済にとても重大なニュースです。
このスピードで米国の感染拡大が広がるとは。。また日本の感染拡大は、2月は序の口で、3月に入ってからが本格的に感染拡大となりました。2月の拡大が少かった事から、気のゆるみや、感染の心配疲れ、3月に暖かくなってから外出が増加したと感じられました。東京のロックダウンが迫っているのか。
日本では、コロナウイルスの感染拡大を警戒し、3月は休校に踏み切ったが、国から休暇をもらったと勘違いした親子は海外で感染し帰国した。出国禁止もセットにすれば良かった様な?株価対策はリーマンショックを上回る対策規模となったが、日々発表されるコロナウイルス感染拡大ニュースで心理的に帳消しにされてしまった。今後もそう言う感染拡大が投資家心理を帳消しにする心配は残るでしょう。
3月16日は6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数は、18銘柄(225種1)まで減少し、ボトム感を強めました。現在は89銘柄(225種7)とボトム感のままの状況です。日経平均は乱高下の中でも銘柄数的にボトムで推移しています。いったん底入れからの戻り局面は止まり、再度2番底を探る展開の可能性も出てきました。
日経平均のリバウンドは、政府の株価対策、経済対策などに加え、増加した裁定売り残をリバウンドの燃料にした買い戻しを想定していたものです。短期的に強いリバウンド局面を期待しましたが、コロナ拡大のニュースで帳消しされています。来週のSQに向け、リバウンド期待は弱まり、2番底を探る可能性も出てきました。リバウンドが続くか2番底に動くか。
ただ中期的には、60ヶ月移動平均線(2万円)を下回ってしまい、10年平均線(120ヶ月)で下げ止まった動きです。10年平均線を下回らなければ、60ヶ月移動平均線(2万円)までの戻り相場と見る状態です。今年は乱高下相場が続く中で、10年平均線から60ヶ月移動平均線の範囲で推移しそうです。60ヶ月移動平均線を上回ったとしても、その上には12ヶ月移動平均線(上値抵抗線)が控えています。強い上値抵抗線であり、抜きにくいと感じられます。
今週から4月相場入りしましたが、-852円安のスタートとなりました。3月は18917円(-2225円安)で引けました。1月から4ヶ月連続のマイナス相場となっています。4月はコロナウイルスの終息とリバウンドを期待したいです。4月下旬から2021年度の業績予想は発表される予定ですが、こう言う非常事態の時には発表は延期されそうです。業績発表が出ても、業績内容が良いと思えないため、5月中旬以降から売られてくる心配があります。まずはコロナウイルスが終息しないことには経済は始まらないでしょう。
米国は世界一の感染国になってしまいました。感染拡大する中で、どの様に株価が推移するか。世界中が注目していますし、NYダウに連動する事は間違いないでしょう。トランプ大統領は大胆な金融政策を打ち出しています。今のところ無制限の金融緩和も大きい。何れ効果は出るものと考えますが、株の動きよりコロナウイルスの終息が重要視されています。今後のNYダウに動きは注目されます。
個別株の観察では、大幅に売られた株もあれば、あまり下げていない株もあります。コロナウイルス関連株は強気を維持しています。安売りスーパーも切り返しています。観光業、旅客航空、ホテル、居酒屋、飲食業などは直撃を受け、ひん死状態になってしまいました。コロナウイルスが収まらない間は2極化状態は続くと見なければなりません。
個別株は、75日カイリ率から-25%以上、大幅下落した銘柄の増加から、10日移動平均線を上回り下げ止まり確認が出来た株は、まだ多くありません。10日移動平均線を上回ったところから、下げ止まり確認し短期狙いのリバウンド待ちとなります。今週の4月入りしても、まだ売られ過ぎでリバウンドは弱い状態です。再下落に転じてしまった株も出てきました。
4月1週目の東証1部銘柄(2176銘柄)の6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数から、リバウンドは弱い状態です。2019年8月末(ボトム)604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月末1719銘柄(225種177)→2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月(2)89銘柄(225種7)とボトム感は出ているが弱さも感じられる。4月のリバウンドは期待できるか観察ポイントです。
4月1週目の「107」マザーズ市場(325銘柄)で75日移動平均線を上回る銘柄数にもボトム感と弱気の両面があります。2019年9月末(ボトム)102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月末173銘柄→2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月(3)14銘柄とボトム感と再下落の状態です。4月のリバウンドに期待したい。観察ポイントです。
4月1週目の「105」JASDAQ市場(704銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数にもボトム感と弱気の両面があります。2019年8月末(ボトム)214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月末512銘柄→2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月(3)21銘柄とボトム感と弱気の両面は残る状況です。リバウンドは期待できるか。4月の観察ポイントです。
4月1週目の東証2部銘柄(483銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数にもボトム感と弱気の両面があります。2部指数は月足では60ヶ月移動平均線まで下落した。2019年6月末(ボトム)170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月末367銘柄→1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月(3)13銘柄とボトム感と弱気の両面は残る状況です。リバウンドは期待できるか。4月の観察ポイントです。
4月1週目の東証1部銘柄(2176銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数にもボトム感と弱気の両面の状況です。2019年8月末(ボトム)658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月末1565銘柄(225種148)→1月末780銘柄(225種73)→2月末148銘柄(225種17)→3月末253銘柄(225種17)→4月(3)88銘柄(225種10)とボトム感と弱気の両面は残る。リバウンドは期待できるか。4月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 日足チャート>
「801」NYダウの動きは気になりますが、米国の感染拡大の影響から来るものですので、今後、切り返せるかどうかは感染拡大が終息に向かう兆候が出てからと考えられるでしょう。当面は1万8000ドルは10年平均線であり、下値のフシメになっています。ここを下回らなければリバウンドの期待は残っています。リバウンドは終息の期待とも言えます。
「803」NASDAQ指数は、世界の大幅下落の中で一番下がっていません。月足では60ヶ月移動平均線で切り返し上回った状態です。こちらもコロナウイルス終息に向けた兆候からリバウンド期待はあります。60ヶ月移動平均線を下回らなければ、リバウンドの期待値は残っています。4月のリバウンドを期待したい。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO9・18.22RCI+75日ボリンジャーバンド
為替・ドル円相場の荒い値動きは続いています。75日ボリンジャーバンドの拡大基調は続いています。まだドル円相場の乱高下が続く事を意味します。200日移動平均線を下回る円高に転じており、しばらく円高に動くか。NYダウとも連動しており、しばらく103円から113円の範囲で荒い値動きは続くか。
チャート的には、75日移動平均線は200日移動平均線を上回っていますが、ドル円価格は200日移動平均線を下回っています。こちらも値動きの荒さを示しています。この乱高下の範囲の予想は難しいでしょう。75日ボリンジャーバンド-3シグマから+3シグマの幅で乱高下は続きそうです。4月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数は大暴落の後、短期的に10日移動平均線を上回り、下げ止まりからリバウンドに転じました。現在はリバウンドの戻り局面でしたが、再度10日移動平均線を下回ってしまいました。再度10日移動平均線を上回って来なければリバウンドに向かわない。10日移動平均線を上回れない動きは再下落に転ずる心配があります。4月の観察ポイントです。
<東証小型株指数 日足チャート>
「124」東証小型株指数は大暴落の後、10日移動平均線を上回るリバウンドから、再度10日移動平均線を下回る下落に転じてしまいました。再度10日移動平均線を下回り、再下落に転じてしまった事から、再度10日移動平均線を上回るリバウンドに戻せるか。下落は続くか。10日移動平均線を上回れるかどうかの判断ポイントです。4月の観察ポイントです。
<裁定売り残 日足チャート>
10億株まで増加した裁定売り残の減少は続いていますが、株価の戻りはよくありません。買い戻しより、コロナウイルス感染拡大が心理的に下落を強めてしまいました。買い戻しからリバウンドに転ずるには、コロナウイルス終息に向けた兆候が出なければ難しくなってきました。
コロナウイルス終息の兆候が出てくれば、買い戻しの減少からリバウンドが期待できるはずでしたが、コロナウイルス拡大は続いています。売り方を有利にしています。減少局面→日経平均の上昇局面に転ずるかの判断は先に延びた可能性が出てきました。まだ6億株以上の買い戻しエネルギーと見ることもできるが、コロナウイルスに負けています。4月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
3月の日経平均は1万6000円の大幅下落となった後、リバウンドしましたが、4月相場入りしたばかりですが、4月も-1200円以上の下落に転じ、大陰線となっています。月足チャートでは60ヶ月移動平均線を下回り、10年平均線(120ヶ月移動平均線)まで大幅落した後のリバウンド範囲に過ぎません。
しばらく10年(120ヶ月)移動平均線を上回っていますが、60ヶ月移動平均線(5年平均)は下回る状態です。いったん60ヶ月移動平均線を下回ってしまったので、上回るには、かなりの日柄を要します。しばらくこの範囲のボックス相場が続く可能性はありますが、コロナウイルスの経済打撃から、10年平均線を下回る心配は残っています。4月のリバウンドを期待しましたが、コロナウイルス拡大から下落に転じてしまいました。4月も戻り売り相場から脱していません。4月の観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
再度、日経平均は10日移動平均線を下回ってしまいました。リバウンド相場を期待しましたが、下回った動きから再下落に転じてしまいました。2番底を探る展開の可能性も出てきました。日経平均が10日移動平均線を下回った事から、来週SQに向けて戻り売りに転じた可能性があります。
今後、日経平均がリバウンドに戻すには、まず10日移動平均線を上回ってこなければリバウンド局面に戻したとはみません。10日移動平均線を下回る状態は、再下落の2番底を探る動きに転じたと見てください。まず下げ止まり確認は、10日移動平均線を上回る確認が必要です。4月の観察ポイントです。
米国の拡大のスピードにビックリ。世界的にコロナの死亡が広がっている。米国の2兆ドルと言った効果より恐怖が先行している。NYダウの下げ止まり確認から。為替はどう動く。世界はどう動く。
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