日経平均株価の動き(2020年05月01日)

5月連休を前にして、連休明けには、コロナウイルスは終息に向かうのか?一番の関心事です。現状では、連休中に緊急事態宣言の一ヶ月延長を発表との事です。医療従事されている方々には5月連休はなく、感染の危険の中で働いかれています。医療従事されている方々のためにも終息を願いたい。連休の間、お客様も感染にはお気をつけ下さい。お客様の安全を願います。

4月相場は20193円+1276円高で引けました。3月安値から約4000円戻しました。チャートでは60ヶ月移動平均線まで戻した事は強いと言えます。5月は売られて始まり、また2万円を割れました。5月連休明け、事態が収束に向けて推移するか。今後の経済活動、再開に向け、スタートの不安と期待から見守るしかありません。5月は60ヶ月移動平均線を上回るまで戻せるか。株式市場が上昇に向かうための条件と言えます。非常事態から業績発表は遅れています。何れ出揃ってきます。業績見通しが良い株は買われます。

米国は無制限金融緩和、経済活動の再開などを背景に、NYダウは先買いされ2万5000ドルに迫るまで戻し、4月は24345ドル+2428ドル高で引けました。史上最大の大不況を示す経済指標の中でも、NYダウの上げ幅は大きいものがあります。またNASDAQ指数は9000ポイントに迫るまで戻しています。NASDAQ指数の動きから大不況という実感はありません。

経済指標は、史上最大の大不況の数字ですが、過去の金融システムと現在は大違いであり、全く社会基盤も異なります。リーマンショックでさえ1年で克服してしまいました。金融を止めたら大不況に追い打ちを掛けることを、過去の経験則からも、よく知っているからです。金融が先行しているが、本格的な経済回復はコロナウイルスの終息に掛かっています。

国内では、飲食業、小売業、観光業、人材派遣業、レジャー産業、エネルギー産業などは一番ダメージを受けた業種です。経済再開が決まれば、後はコロナ第2波の心配は残るものの、また経済に活気は戻ってくるでしょう。その活気は投資家に繋がり株式市場の上昇となります。NYダウが牽引しているものの、日経平均は、5月連休明けに2万円を回復してくるかどうか。連休中のNY市場の動きを観察したい。

歴史的にコロナウイルスの様な感染力が強いウイルスは、100年前のスペイン風邪まで遡ります。100年前のスペイン風邪は1年以上、感染は続き、25万人が亡くなったとされています。100年前の医療、衛生管理と今の医療体制、衛生管理は比べものにならないくらい進歩している事は言うまでもありません。経済再開したら、第2波の心配は残りますが、しばらく慎重な行動と経済再開が求められています。

株式市場の動きから、投資家はどの様な行動を取っているのだろうか。個人的には6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数、75日移動平均線を上回る銘柄数から観察しています。ニュースやコメンテーターの意見を聞いていると迷います。また日経平均が乱高下した時のコメントでは、さらに迷います。

6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数、75日移動平均線を上回る銘柄数の増加が続いてる状態は、投資家は強気と見ていると判断しています。3月に1万6300円を付けてから、一貫して6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数、75日移動平均線を上回る銘柄数は増加傾向を維持しています。

また移動平均線から見る下値支持線も、25日移動平均線を下回っていません。上昇を維持しています。5月連休明けも、この状況が変わらなければ、個別株の上昇は続くと見ています。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数、75日移動平均線を上回る銘柄数の減少が出てくるかどうか観察を続けています。減少に転じたら注意信号と言えます。

個別株の選択としては、2021年業績予想が出てきます。コロナウイルスで大暴落した後と言うことから、業績から選ぶか、株価水準から選ぶか、トレンドから選ぶか。業績の良い株は買われ、売られ過ぎた株は底入れします。下げなかった株も上昇を維持します。この様な仕分けを連休中で出来れば、業績発表後の銘柄選びが楽になります。

4月末の東証1部銘柄(2178銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の増加は続いた。2019年8月末(ボトム)604銘柄(225種46)→9月末1152銘柄(225種122)→10月末1763銘柄(225種181)→11月末1767銘柄(225種178)→12月末1719銘柄(225種177)→2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月(2)89銘柄(225種7)→4月(9)223銘柄(225種11)→4月(16)335銘柄(225種15)→4月(23)326銘柄(225種17)→4月末415銘柄(225種17)と個別株は増加して引けた。5月もリバウンドは続くか。5月に向けた観察ポイントです。

5月1日の「107」マザーズ市場(324銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数の増加基調は続く。2019年9月末(ボトム)102銘柄→10月末120銘柄→11月末188銘柄→12月末173銘柄→2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月(3)14銘柄→4月(10)31銘柄→4月(17)58銘柄→4月(24)72銘柄→4月末102銘柄→5月(1)100銘柄と増加基調続く。新興市場は買われている。5月もリバウンドは続くか。5月の観察ポイントです。

5月1日の「105」JASDAQ市場(703銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の増加基調は続く。2019年8月末(ボトム)214銘柄→9月末319銘柄→10月末436銘柄→11月末530銘柄→12月末512銘柄→2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月(3)21銘柄→4月(10)38銘柄→4月(17)76銘柄→4月(24)86銘柄→4月末129銘柄→5月(1)115銘柄と増加基調続く。新興市場は買われている。5月もリバウンドは続くか。5月の観察ポイントです。

5月1日の東証2部銘柄(482銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し減少した。2019年6月末(ボトム)170銘柄→7月末245銘柄→8月末132銘柄→9月末202銘柄→10月末289銘柄→11月末363銘柄→12月末367銘柄→1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月(3)13銘柄→4月(10)23銘柄→4月(17)49銘柄→4月(24)50銘柄→4月末83銘柄→5月(1)69銘柄と少し減少した。5月もリバウンドは続くか。5月の観察ポイントです。

5月1日の東証1部銘柄(2178銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数は少し減少した。2019年8月末(ボトム)658銘柄(225種57)→9月末1270銘柄(225種142)→10月末1880銘柄(225種180)→11月末1828銘柄(225種187)→12月末1565銘柄(225種148)→1月末780銘柄(225種73)→2月末148銘柄(225種17)→3月末253銘柄(225種17)→4月(3)88銘柄(225種10)→4月(10)320銘柄(225種18)→4月(17)392銘柄(225種24)→4月(24)452銘柄(225種20)→4月末645銘柄(225種28)→5月(1)542銘柄(225種18)と少し減少した。5月もリバウンドは続くか。5月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>

「801」NYダウの動きを見ていると史上最大の大不況と言う感じは受けません。60ヶ月移動平均線を上回ってからも上昇は続き、2万5000ドルに迫っています。4月は24345ドル+2428ドル高で引けました。5月も60ヶ月移動平均線を上回る状態を維持できれば強い動きであり、次は12ヶ月移動平均線(2万6200ドル)を目指す動きです。

「803」NASDAQ指数の動きから大不況という状況は感じはなく、一時的な大幅安で終わった感じです。12ヶ月移動平均線を上回り、6ヶ月移動平均線を上回り上昇基調に戻してきました。非常に強い動きと言えます。5月入りしても、6ヶ月移動平均線を上回る状態で始まれば、強い上昇基調に戻したと言えます。5月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 月足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

今週の為替・ドル円相場は、やや円高での推移が続いています。75日ボリンジャーバンド中心線から-1シグマまで円高に動きました。-1シグマ(106円)に沿って円高が続くと、次は-2シグマ(105)くらいまでブレる可能性は残っています。中心線に戻る円安となるか。どちらも小幅で推移しています。

チャート的には、75日移動平均線は下向きに転じつつ200日移動平均線に迫っています。75日移動平均線は下向きで、200日移動平均線との2線幅が縮小している状態は円高シフトの状態です。いずれ200日移動平均線を下回ると、円高に向かうスピードが早まる可能性があります。先々円高で荒れる兆しと言えます。目先は75日ボリンジャーバンド-1シグマから+1シグマの幅で様子見は続きそうです。5月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

「105」JASDAQ指数は、4月は3169+217ポイント高で引けました。5月入りも10日移動平均線に沿って、75日移動平均線に向けて上昇は続いています。25日移動平均線を上回る状態で10日移動平均線に沿って上昇続く間は、75日移動平均線に向けた戻りは続いていると見ます。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態を維持している間は戻り相場は続きます。25日移動平均線を下回ると反落に転じます。5月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

「107」東証マザーズ指数は、4月は791+171ポイント高で引けました。10日移動平均線を下値支持線に75日移動平均線を突破し、200日移動平均線に向け、戻りは続いています。指数の中で一番に75日移動平均線を突破しました。次は200日移動平均線を突破する上昇まで続くか。10日移動平均線を上回る状態は上昇は続く。25日移動平均線を下回ると反落に転じます。5月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<裁定売り残 日足チャート>

「506」裁定売り残の増加は続いて、10億株以上に増加してきました。裁定売り残の増加は弱気が多いと言うことが伺えます。今は弱気でも、何れ反対売買をしなければなりません。その時は買い方に転ずるため、日経平均の上昇要因となります。裁定売り残の増加が続く中で、日経平均は戻していますので、どこで踏み上げに転ずるのか。5月連休明けの観察ポイントです。

緊急事態宣言は5月連休明け後も延長されそうです。売り方はコロナウイルス感染は長期予想と見ているからでしょうか。弱気は続く可能性はありますが、日経平均が下がらなければ踏み上げに転じる時が来ます。いつ頃か。5月連休明けの観察ポイントです。

裁定売り残 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

4月相場は20193円+1276円高で引けました。NYダウの牽引もあり2万円の乗せて終わりました。5月は週末の始まりで、来週の連休が長いことから、一先ず売っておけとなり、-500円以上下落しましたが、週間では+357円高で引けました。5月は60ヶ月移動平均線を下回り、2万円を下回ってのスタートとなりました。

NYダウ、コロナの影響で乱高下は続いています。株価水準的には強気でも、コロナの世情的には弱気です。5月連休明けに2021年度業績予想が出てきます。個別株の戻りは増加しても、225種に増加は見られません。業績発表後、225種・主力株が見直されれば、再度買われる可能性もあります。それでも、米国NYダウ動向に左右される日経平均です。5月連休明けの観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週は2万円に乗せた後、大きく売られ、5月1日は-500円以上売られました。連休前と言う事情があるからです。チャート的には、大きく売られても25日移動平均線を上回っています。短期的には急騰の反動安といった動きです。

5月連休明け後も25日移動平均線を上回る状態を維持していれば上昇局面は続きます。25日移動平均線を下回ったら売り転換と判断されます。5月連休明け、25日移動平均線を上回って始まるか。2021年度業績予想は出てきています。後は連休中の米国市場、25日移動平均線を上回る状態を維持できるか。5月連休明けの観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米国は経済再開後、コロナどうなるか。感染者は増加しないか。日本の非常事態宣言は延期後どうなるか。世界はどう動く。

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