日経平均株価の動き(2020年05月08日)

5月連休明け後の経済活動を期待しましたが、コロナウイルスの拡大は収まってないことを理由に、緊急事態宣言は5月末まで延長されました。国民の自粛努力によるコロナウイルス出口は見えてきました。6月以降も油断できませんが、あともう少しのガマンです。一日も早く、医療関係者の方々に平常が戻ることを願います。

米国はコロナ大恐慌とも言えます。失業保険申請件数は3200万件に達しました。また短期間に320兆円の国債の大量発行に踏み切りました。過去に例のない大量発行から、先々円高圧力の材料になります。年末に向け円高シフトの可能性は強まる心配があります。日本も大量の国債発行するのでバランスが取れるかどうか。円高シフトなら輸出関連株は買われにくくなり、国内市場は内需関連株にシフトします。

世界的に、コロナウイルスの終息を待ち望み、経済の再開を待っています。日経平均は、4月末に2万円台に乗せた後、5月連休明けに2万円台を回復しました。5月連休前から裁定売り残の買い戻しと思える動きから2万円に乗せてきました。今週も25日移動平均線を上回っているので、引き続き、状況が改善に向かうなら、売り残の踏み上げ相場は続くと見ています。

連休明けも、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数、75日移動平均線を上回る銘柄数は増加して始まりました。6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数、75日移動平均線を上回る銘柄数は、5月相場も増加しており、買い戻しの踏み上げと見る理由です。引き続き、6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数、75日移動平均線を上回る銘柄数の増加が続く状態は、日経平均の上値更新が期待できそうです。

また移動平均線から見る下値支持線も、25日移動平均線を下回っていません。上昇状態を維持しています。5月連休明け、シッカリして始まり来週にも繋がる動きです。個別株で6ヶ月移動平均線を上回る銘柄数、75日移動平均線を上回る銘柄数の増加が続く間は強気です。減少に転ずるポイントに注意したい。減少に転じたら注意信号と言えます。

2021年業績予想の発表は、東証一部で400社以上が遅れるとの発表がありました。1990年以降、史上最大の景気悪化となったコロナウイルス大不況です。6月以降、終息に向かうなら、株価の売られ過ぎた安値は拾われると考えます。個別株選びは、トレンドから選ぶか。業績から絞り込むか、売られ過ぎの底入れから絞り込むか。引き続き、銘柄の絞り込み作業は続きます。

5月2週の東証1部銘柄(2178銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数の増加は続く。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月(7)431銘柄(225種16)と個別株は増加しても、225種銘柄の増加まで至っていない。来週以降、225種銘柄のリバウンドを期待したい。5月の観察ポイントです。

5月2週の「107」マザーズ市場(324銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数の増加は続く。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月(1)100銘柄→5月(8)138銘柄と、3月末をボトムに増加は続いてます。ボトムから新興市場は買われている。5月もリバウンドは続くか。5月の観察ポイントです。

5月2週の「105」JASDAQ市場(703銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数の増加基調は続く。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月(1)115銘柄→5月(8)171銘柄と、同じく3月末をボムとに増加は続く。新興市場は買われている事がわかる。5月もリバウンドは続くか。5月の観察ポイントです。

5月2週の東証2部銘柄(482銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数は少し増加した。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月(1)69銘柄→5月(8)102銘柄と、同じく3月末をボトムに増加は続いている。5月も回復基調は続くか。5月の観察ポイントです。

5月2週の東証1部銘柄(2178銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数の増加は続く。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月(1)542銘柄(225種18)→5月(8)744銘柄(225種28)と2月末をボトムに増加は続く。5月も回復基調は続くか。5月の観察ポイントです。

<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>

5月の「801」NYダウは売られて始まりました。60ヶ月移動平均線は上回っているものの、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線はDクロスしました。過去に何度も似たような場面を切り返し、上昇相場は続いてきました。今後も6ヶ月移動平均線(25300ドル)を上回ってくれば上昇転換したと判断できます。

5月相場は始まり、「803」NASDAQ指数は買われ上昇続く。強い上昇基調を維持して始まったと言えます。6ヶ月移動平均線は12ヶ月移動平均線を上回る上昇基調に戻してしまいました。どこか大恐慌なのかと言えるでしょう。NASDAQ指数については不況になっていません。5月も6ヶ月移動平均線を上回る状態で維持できれば強い上昇基調は続きます。5月の観察ポイントです。

NYダウ NASADAQ指数 月足チャート

<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド

米国は、コロナウイルス経済対策として、短期間に320兆円の赤字国債の発行を決めました。これだけ短期間に大量の国債を発行すれば、ドルの価値は下がり、円高にシフトしてしまいます。75日ボリンジャーバンドは拡大に転換したので、-1シグマ(106円)から-2シグマ(104円)に向けた円高に動きだしたと言えます。何れ90円台の円高も想定内になりそうです。

チャート的には、75日移動平均線は下向きに転じ、200日移動平均線に迫っている動きを見ても、円高にシフトしてきたと言えます。75日ボリンジャーバンド先端は拡大に転じています。-1シグマ(106円)→-2シグマ(104円)→-3シグマ(103円)へと円高に向かう動きにシフトしたと言えます。5月の観察ポイントです。

ドル円 日足チャート

<JASDAQ指数&東証小型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率

<JASDAQ指数 日足チャート>

5月入りし、「105」JASDAQ指数は、5月もプラスで始まりました。5月も10日移動平均線を下回らず、75日移動平均線に向けた上昇は続いていると見ます。25日移動平均線を上回る状態で10日移動平均線に沿って上昇が続く間は、75日移動平均線に向けた戻り相場は続いていると見ます。引き続き、10日から25日移動平均線を上回る状態を維持している間は戻り相場は続きます。25日移動平均線を下回ると反落に転じます。5月の観察ポイントです。

<東証マザーズ指数 日足チャート>

5月の「107」東証マザーズ指数は、4月の上昇に続き、5月相場は10日移動平均線を下値支持線に200日移動平均線を突破して始まりました。200日移動平均線を上回った事から、新興市場から立ち上がっていると言えます。200日移動平均線を突破したが、10日移動平均線からカイリが大きくなり売られましたが、上昇は維持しています。10日移動平均線を上回る状態は上昇は続くでしょう。25日移動平均線を下回ると反落に転じます。5月の観察ポイントです。

JASDAQ指数&東証マザーズ指数 日足チャート

<裁定売り残 日足チャート>

「506」裁定売り残の増加は減少に転じました。10億株以上に増加したところから10億株を下回ってきました。この状況から4月末から踏み上げ相場に転じたと見ることができます。裁定売り残は増加から減少に転じたことで、日経平均の戻り相場は続く可能性もあります。過去の状況を見ても、5億株以下に減少するまで買い戻しは続く可能性はあります。

緊急事態宣言は5月末まで延長されました。日経平均が下がらなかった事は、裁定売り残の増加は買い戻しに転じた可能性から出てきたと言えます。裁定売り残が大きく減少する局面になったら、日経平均の切り返しの時ですが、売り場になる可能性も含んでいます。いつ頃か。5月連休明けの観察ポイントです。

裁定売り残 日足チャート

<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)

月足では、4月相場は20193円+1276円高で引けましたが、60ヶ月移動平均線を上回れず終わりました。5月相場は60ヶ月移動平均線を下回った状態で始まりました。今後も上昇が続くかどうかは、60ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回れるかどうかにかかっています。

チャート的には、NYダウと同じく、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線はDクロスで始まりました。Dクロスの状態でも、60ヶ月移動平均線(2万250円)を上回り、株価が定着できれば雰囲気は変わってきます。長期的には買いに転じたと見ることが出来ます。それでも、米国NYダウ動向に左右される日経平均です。5月の観察ポイントです。

日経平均 月足チャート

<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率

今週、連休明け、たった2日でしたが、2日で週間で+500円以上値上がりし、再上昇転換しました。また日経平均は2万円台に乗せて引けました。チャート的に、10日移動平均線は25日移動平均線を上回っているので、色々な悪い状況は織り込み先買いし、上昇をキープしていると言えます。チャート的には、25日移動平均線を上回る状態は75日移動平均線(2万800円)から200日移動平均線(2万1700円)に向けた戻り相場は続いていると言えます。

チャートは、10日移動平均線と25日移動平均線の2線のバランスで相場状態は決まります。現在の25日移動平均線の方向性は上向きで、戻り相場の強さを示しています。25日移動平均線を上回る状態を維持している状態は、上げ下げはあっても上昇を維持しています。しばらく裁定売り残を燃料に買い戻しの上昇は続くか。5月の観察ポイントです。

日経平均 日足チャート

米国の320兆円の引受先はどこか。日本の赤字国債の引受先は日銀か。日本の緊急事態宣言は延長された事は終息に向かうか。世界はどう動く。

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