緊急事態宣言は、新規のコロナウイルス感染者が大幅に減少した事から、関東圏を除く42府県の緊急事態宣言が解除されました。未だ首都圏の感染の心配は残っていますが、首都圏の感染者の減少を見ても峠を越えたと感じられます。来週以降、関東圏の解除も期待され、経済活動再開の向け明るいニュースとなりました。これを受けて株式市場は2万円に乗せて引けました。来週以降、さらに上値を追う展開を期待したい。
年内まで長引くと心配されていたコロナウイルス感染が終息に向かっている事は、経済活動にとって一番の好材料になります。半導体関連株の先行指標となるレーザーテック、アドバンテストなど、コロナウイルス感染が深刻な中でも高値更新したり、高値維持しています。先駆けて半導体関連株が高値更新している事は、株式市場は上昇相場に先駆けている動きです。
今週は、8697・JPX(日本取引所)が上場来高値更新しました。今後、金融相場が来ることを意味する動きと見ています。日銀は経済の回復、企業の救済、株式市場の買い支えに全力投球しています。米国もまた無制限金融緩和を発表し、金融支援から経済再開、景気回復に全力投球しています。
世界的に、コロナウイルス感染拡大で、経済活動はストップし、最悪の経済状態です。そう言った状況下において、先駆けて株式市場は値上がりしています。JPX(日本取引所)が上場来高値更新した事を見ても金融相場が来る可能性が出てきました。
日経平均は、2万円を回復しました。60ヶ月移動平均線(20260円)を下回ってから上値抵抗線としていました。上回れなければ戻り売り相場に転じますが、上回ると逆に下値支持線になります。今週は60ヶ月移動平均線(20260円)を上回って引けた事から上昇相場に向かう見方に変わります。
6月相場に向けて、60ヶ月移動平均線(20260円)をキープできれば上昇は強まり、上値更新は続くと見ます。60ヶ月移動平均線(20260円)を下回ると反落に転ずる心配があります。引き続き、60ヶ月移動平均線(20260円)をキープし上値更新できるかどうか、6月に向けての観察ポイントになります。
引き続き「売られ過ぎた株の底値から立ち上がり銘柄」「強い上昇基調の銘柄」「増収増益で上昇基調」など、業績発表から立ち上がっている株の動きが良いです。「506」裁定売り残は増加を続けており、何れ買い戻しによる踏み上げ相場に転ずる可能性があります。
5月4週目の東証1部銘柄(2181銘柄)の6ヶ月移動平均線上回る銘柄数は一段と増加している。2020年1月末1187銘柄(225種115)→2月末267銘柄(225種26)→3月末230銘柄(225種19)→4月末415銘柄(225種17)→5月(7)431銘柄(225種16)→3月末230銘柄225種19)→4月末230銘柄(225種19)→5月(7)431銘柄(225種16)→5月(14)501銘柄(225種19)→5月(21)734銘柄(225種37)と一段と増加した。個別株の回復が続いている事がわかる。5月の観察ポイントです。
5月4週目の「107」マザーズ市場(321銘柄)で75日移動平均線上回る銘柄数も一段と増加している。2020年1月末108銘柄→2月末36銘柄→3月末16→4月末102銘柄→5月(1)100銘柄→5月(8)138銘柄→5月(15)158銘柄→5月(22)237銘柄と一段と増加している。新興市場から強いリバウンドは続く。5月の観察ポイントです。
5月4週目の「105」JASDAQ市場(704銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も一段と増加している。2020年1月末396銘柄→2月末97銘柄→3月末44銘柄→4月末129銘柄→5月(1)115銘柄→5月(8)171銘柄→5月(15)233銘柄→5月(22)352銘柄と、新興市場は買われている。5月の観察ポイントです。
5月4週目の東証2部銘柄(481銘柄)の75日移動平均線を上回る銘柄数も一段と増加している。1月末274銘柄→2月末64銘柄→3月末26銘柄→4月末83銘柄→5月(1)69銘柄→5月(8)102銘柄→5月(15)130銘柄→5月(22)213銘柄と一段と買われている事がわかる。回復基調は続く。5月の観察ポイントです。
5月4週目の東証1部銘柄(2181銘柄)の75日移動平均線上回る銘柄数も一段と増加している。1月末780銘柄(225種73)→2月末67銘柄(225種7)→3月末253銘柄(225種17)→4月末645銘柄(225種28)→5月(1)542銘柄(225種18)→5月(8)744銘柄(225種28)→5月(15)861銘柄(225種45)→5月(22)1141銘柄(225種67)と一段と増加している。回復基調は続く。5月の観察ポイントです。
<NYダウ NASADAQ指数 月足チャート>
「801」NYダウは、コロナウイルス対策に先行して買われています。日足では75日移動平均線まで戻しています。月足では60ヶ月移動平均線を上回る状態から、6ヶ月移動平均線に迫るリバウンドを見せている。60ヶ月移動平均線を上回る状態維持なら2万5000ドル台に向かう動きです。
「803」NASDAQ指数は、今年2月高値に迫る強い戻り状態を維持しています。大不況下でも高値更新相場に向かうかどうか。6ヶ月移動平均線(下値支持線)を上回っているので強い上昇基調です。株価は6ヶ月移動平均線を上回る上昇基調をキープし、高値更新相場に向かう動きです。5月の観察ポイントです。
<ドル円 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率+75日ボリンジャーバンド
ドル円相場は、やや円高基調の動きの中で、75日ボリンジャーバンド中心線まで戻しました。中心線を上回れなければ円安相場に戻せません。75日ボリンジャーバンドは円高拡大方向を維持しています。-1シグマ(106円)に沿った円高基調で推移しています。
チャート的には、75日移動平均線は下向き、200日移動平均線とDクロスしました。75日ボリンジャーバンド中心線を上回ってくれば円安に戻したと判断されます。中心線を上回れるかどうか。来週以降の観察ポイントです。上回れなければ、再度-1シグマ(106円)を下回る円高の心配もあります。5月の観察ポイントです。
<JASDAQ指数&東証小型株指数>日足標準条件NO11・75日カイリ率
<JASDAQ指数 日足チャート>
「105」JASDAQ指数の10日移動平均線に沿って強い上昇を維持しながら、75日移動平均線を突破してきました。この動きを見ても強い上昇(買われている)が続いている事が分かります。引き続き、10日移動平均線に沿って、次は200日移動平均線突破してくるかどうか。10日から25日移動平均線を上回る状態を維持している間は戻り相場は続くでしょう。5月の観察ポイントです。
<東証マザーズ指数 日足チャート>
「107」東証マザーズ指数は、200日移動平均線を突破しても、強い上昇局面は続いています。200日移動平均線を突破した事で、今後200日移動平均線を下回らなければ、底値から強い上昇転換したと判断できます。200日移動平均線を下回らなければ上昇基調に向かうでしょう。200日移動平均線を下回ると戻り売り転換です。5月の観察ポイントです。
<裁定売り残 日足チャート>
「506」裁定売り残の増加は続いています。11億株に迫っています。何れ下落に転ずると見ている人が多いと言うことでしょうか。増加している間は売っていると言う事であり、株価の上昇への影響は小さいが、減少に転じたら、買い戻しに転じた事になり、株価は上げ材料になります。
裁定売り残の増加が続いていることは、コロナウイルスは終息せず、第2波もあり得ると言う弱気派が多いと見ているのでしょうか。日経平均が25日移動平均線を下回らなければ2万1000円台に乗せてくると見ます。裁定売り残は踏み上げから買い戻しとなります。日経平均は踏み上げ相場に向かうか。5月の観察ポイントです。
<日経平均 月足チャート>標準条件NO1(月足基本チャート)
月足では、今週は一時700円高以上の上げ幅から60ヶ月移動平均線を上回りました。このまま60ヶ月移動平均線を上回る状態をキープできるなら、60ヶ月移動平均線を下値支持線とする上昇トレンドをキープしていると判断できます。60ヶ月移動平均線を上回る状態であれば、6ヶ月移動平均線(上値抵抗線)を上回ってくると見ています。
チャート的には、6ヶ月移動平均線と12ヶ月移動平均線はDクロスしました。Dクロスの状態でも、60ヶ月移動平均線(2万250円)を上回った状態であれば、何れ6ヶ月移動平均線を上回ってきます。5月から6月に向けて60ヶ月移動平均線をキープできるか。下段の9ヶ月SRV-Dが50ポイントを下回らなければ強い局面に戻ります。6月に向けた観察ポイントです。
<日経平均 日足チャート>日足標準条件NO11・75日カイリ率
今週は、緊急事態宣言の解除を受けて経済再開を好感した形から、日経平均は75日移動平均線を突破してきました。75日移動平均線(2万370円)上回る状態をキープできれば、25日移動平均線と75日移動平均線はGクロスしてきます。
チャート的に、来週以降、25日移動平均線と75日移動平均線(2万440円)のGクロスは上昇転換の判断ポイントになります。75日移動平均線をキープできれば、次は200日移動平均線(2万1600円)に向けた上昇に向かうと見る事ができます。6月に向け上昇相場は強まるかどうか。6月に向けた観察ポイントです。
米中貿易戦争は再燃の影響はあるか。米国の感染拡大は終息するか。日本の経済再開から外国人投資家の買いは強まるか。世界はどう動く。
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